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イギリスの食研究家、食のダイレクター/編集者/ライターの羽根則子がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。chattex アットマーク yahoo.co.jp


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ケーキ@ペイトン・アンド・バーン/Peyton and Byrne(ロンドン)


ケーキ@ペイトン・アンド・バーン/Peyton and Byrne(ロンドン)_e0038047_024196.jpg
最初に断っておくと、ペイトン・アンド・バーン/Peyton and Byrneセント・パンクラス/St Pancras店は、2014年12月31日(水)をもって閉業しています(ほかのお店はやっています)。

お店がなくなる前、2013年秋に訪問したので、備忘録として。


ケーキ@ペイトン・アンド・バーン/Peyton and Byrne(ロンドン)_e0038047_0376.jpgセント・パンクラスとはロンドンにいくつかあるターミナル駅のひとつ。
(地方へ向かうターミナル駅はロンドンにはいくつかあり、東京駅のようにひとつに集中していないんです)
よく知られるところでは、ヨーロッパ大陸とをつなぐユーロスターのターミナル駅ということでしょうか。

ケーキ@ペイトン・アンド・バーン/Peyton and Byrne(ロンドン)_e0038047_03244.jpg
この駅に入っていたペイトン・アンド・バーンは、イートインよりも持ち帰り/テイクアウェイ、そしてギフトに重きをおいていた印象の店でした。
だから、なのか、コーヒーもカップやマグといった食器ではなく、紙コップで提供。
ケーキ@ペイトン・アンド・バーン/Peyton and Byrne(ロンドン)_e0038047_034214.jpg


この日、私はセント・パンクラス駅に用事があり、ちょっとひと休みで寄りました。
たまたま、かもしれませんが、お客さんは私のほかに2組。イートインの席は10テーブルぐらいあったので、駅の賑わいに比べるとやや閑散とした印象です。

ケーキ@ペイトン・アンド・バーン/Peyton and Byrne(ロンドン)_e0038047_041449.jpg
私がオーダーしたのはレモン・ドリズル・ケーキとカフェラテ。合わせて£5.60。
レモン・ドリズル・ケーキはカップケーキ・スタイルで、白いアイシングがかかり、レモンピールがのっかっています。
ホールもしくはローフで焼いてカットしたものに、透明のアイシングしたたった、いかにも“ドリズル”ってタイプが主流のレモン・ドリズル・ケーキでは、なかなか新鮮です。
こういうのを見るとペイトン・アンド・バーンが“Modern British Bakery”とうたっているのも納得。
確かにこの店で扱っているのは、このレモン・ドリズル・ケーキを筆頭にクラシックな焼き菓子が多いのですが、今風のテイストに仕上げているんですよね。

味は、程よくバランスがあります。
甘さは確かにあり、ケーキ生地はややばさっとしたところがあるけれど、お茶と一緒ならOK。
嫌みがない甘さというのかな、後にひかないので、すーっと食べられます。


ケーキ@ペイトン・アンド・バーン/Peyton and Byrne(ロンドン)_e0038047_045033.jpg

ケーキ@ペイトン・アンド・バーン/Peyton and Byrne(ロンドン)_e0038047_04428.jpg
おもしろいな、と思ったのは、お菓子の説明を綴ったパネルを飾っていたこと。
ロンドンはどこも外国人だらけですが、でも住んでいる人も多く、でも、このセント・パンクラス店に限っては、特にヨーロッパ大陸の玄関口、ってことでイギリス菓子に明るくない人の率が高いからなのかなぁ、って思ったりして。

ケーキのみならず、店内のインテリアもやわらかいグレーを基調にパステルをきかせた色使いで、嫌みがなくってかわいらしい。
ケーキ@ペイトン・アンド・バーン/Peyton and Byrne(ロンドン)_e0038047_062870.jpg

ケーキ@ペイトン・アンド・バーン/Peyton and Byrne(ロンドン)_e0038047_06919.jpg


なくなってしまった店ですが、駅構内にあって、ほかのお店とはちょっと違ったベクトルで攻めていたのがおもしろくってご紹介しました。

結果論ですが、
・お茶のむならカフェに行く
・ギフト需要がそこまでなかった(憶測ですが、駆け込み、とかちょっとした手みやげを狙ったのかもしれませんが、大きなスーツケース引いてたりして荷物が多いと、したくても実際のところはそんな買い物しないよね〜、だったのでは?)
ってことが閉店に結びついたのかなぁ、って思ったりして。

mon 04/11/13


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○レモン・ドリズル・ケーキ【Lemon Drizzle Cakes】 → http://ricorice.exblog.jp/9901846/
○キャロット・ケーキ@ラ・パティスリー・デ・レーヴ/La pâtisserie des Rêves(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/22939612/
○ティータイム@オリジナル・メイズ・オブ・オナー/The Original Maids of Honour(ロンドン郊外) → http://ricorice.exblog.jp/22702944/
○モンブラン@メゾン・バトー/Maison Bertaux(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/22514178/
○クロナッツ(のようなもの)in London → http://ricorice.exblog.jp/21474143/
○クラミック/cramique@オー・メルヴェイユ・ドゥ・フレッド/Aux Merveilleux de Fred(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/21376550/



(↑104の英国お菓子ストーリーを詳しく紹介しています!



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・『イギリスの食、イギリスの料理&菓子は“イギリスの食研究家”“食の編集者/ダイレクター/ライター”羽根則子のブログです。

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by ricoricex | 2017-02-24 00:00 | イギリスの店レポート