一見、コーンウォールとサフランのつながりがピンときませんが、
実は深い関係があるのです。
昔、コーンウォールでは錫鉱が盛んでした。
そのときに、貿易で錫と引き換えにもたらされたのがサフランで、
それはそれは高価なものでしたが(今もそうですね)、
とはいえ、やはり広がりを見せ、コーンウォールで使われるようになったのです。
そのメニューのひとつがこのコーニッシュ・サフラン・ケーキです。
ケーキというものの、イーストを発酵させて作り、お菓子というよりはパンに近いものです。
実際に食べるときは、スライスしてバターを塗って食べるとおいしくいただけます。
このレシピでは、レーズンを使っていますが、サルタナでもカランツでもお好みで。
また、すぐに作れるように牛乳を沸騰させてサフランを入れ、速く抽出させるようにしていますが、
時間があれば、数時間そのままおいて、しっかりサフランの色と風味を出したい。
その場合は、イーストの発酵を促すために、使うときに人肌程度に温め直すといいでしょう。
<材料(12×21.5cmのパウンド型1本分)>
薄力粉……225g
インスタント・ドライイースト……大さじ1/4(小さじ1弱)
グラニュー糖……大さじ2
塩……小さじ1/4
バター……80g
牛乳……150ml
レーズン……80g
ドライミックスフルーツ……20g
サフラン……少々(ふわっと入れて小さじ1/4)
<作り方(調理:25分 発酵:30分 オーブン:30〜40分)>
下準備
*型にバターを塗っておく。
1. 鍋に牛乳を入れ、火にかける。
2. 沸騰したら火をとめ、素早くサフランを入れる。
※ときどき鍋をゆする。
3. 薄力粉と塩を合わせてふるう。インスタント・ドライイーストとグラニュー糖を混ぜる。バターを適当な大きさ(3cm角より小さいとよい)にカットする。
4. フードプロセッサーに3の薄力粉と塩をふるったものとバターを入れ、そぼろ状になるまで回す。
※フードプロセッサーが小さい場合は、適度な量の粉類とバターを回し、その後でフードプロセッサーに入らなかった粉類と合わせる。
5. 4をボウルにあけ、3のインスタント・ドライイーストとグラニュー糖を合わせたもの、レーズン、ドライミックスフルーツを加えて混ぜ、真ん中にくぼみを作る。
6. 5のくぼみに、茶こしでサフランをこしながら、2のサフランを抽出させた牛乳を、茶こしでサフランをとりながら注ぐ。
※牛乳が冷めてしまったら、火にかけ、人肌程度に温める。
7. 生地をこねる。
8. 弾力が出てきて、なめらかになるまで、5分こねる。
9. バターを塗っておいた型に入れ、表面をなるべく平らにならす。
10. 大きいビニール袋に入れ、暖かい場所で30分発酵させる。
※ビニール袋にふわっと入れ、空気が入らないようにする。
11. オーブンを180℃に温める。
12. 10を180℃のオーブンで30〜40分、表面に焼き色がつくまで焼く。
※途中、表面が焦げそうになったら、アルミホイルで覆う。
13. 粗熱がとれたら型から外し、網の上で冷ます。
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