もともと、イギリスでは盛んではなかったのですが、
21世紀に入ってから、アメリカの影響でしょう、
近年イギリスでもハロウィーンは、一大イベントとしてすっかりおなじみになりました。
このハロウィーン、英語ではHallowe’enと綴ります。
語源は11月1日のAll Saints’ Dayに基づくとされ、
All Saintsは古い言葉でAll Hallows、
ハロウィーンはその前夜/Eveだから、Hallowe’enとなったとされています。
そして、11月1日のAll Saints’ Dayを間にはさんだ、10月31日から11月2日の3日間は、
殉教者、聖人、亡くなったキリスト教信者を弔う、Allhallowtideと呼ばれています。
11月1日のAll Saints’ Dayが、その名が示すように、諸聖人の日、万聖節。
その翌日の11月2日はAll Souls’ Dayで、死者の日。万霊節です。
このAll Souls’ Dayにイギリスで食べられたお菓子こそ、Soul Cake/ソウル・ケーキ。
表面を十字に切るのは、そのためで、
スパイス香る、ショートブレッドとビスケットの中間のような食感のお菓子です。
ソウル・ケーキは、この期間に家々を回って死者のために祈りを捧げたり歌を歌ったりする
子どもや貧しい者にも与えられていました。
これ、ハロウィーンのTrick or Treatのお菓子をもらう慣習とよく似ています。
ソウル・ケーキはエリアによってさまざまなタイプがありますが、
一番有名なのは、シュロプシャーのもの。
当レシピでもシュロプシャーのソウル・ケーキをお伝えします。
<材料(12枚分)>
薄力粉……225g+適量
ベーキングパウダー……小さじ2
オールスパイス……小さじ1
バター……75g
グラニュー糖……75g
卵……1個
レーズン……25g
牛乳……大さじ1
<作り方(調理:40分 オーブン:15分×3回)>
下準備
*バターを室温でやわらかくしておく。
*天板にクッキングシートを敷いておく。
*オーブンを180℃に温めておく。
1. 薄力粉225gとベーキングパウダー、オールスパイスを合わせて2〜3度ふるう。卵をときほぐす。
2. ボウルにバターを入れ、クリーム状になるまでやわらかくする。グラニュー糖を加え、軽く白っぽくなるまでさらにかき混ぜる。
3. 2に1のときほぐした卵を2〜3回に分けて入れ、混ぜる。
4. 3に1のふるった薄力粉とベーキングパウダー、オールスパイス、レーズンと牛乳を加え、生地をまとめる。
5. 作業台とのべ棒に薄力粉をふるい、5mmほどの厚さにのばし、直径7.5cmの円型で抜く。
6. 準備しておいた天板に5で抜いた生地を置き、表面に十字の切れ目を入れ、180℃のオーブンで15分焼く。
7. 焼き上がったら網の上で冷ます。
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