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イギリスの食研究家、食のダイレクター/編集者/ライターの羽根則子がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。chattex アットマーク yahoo.co.jp


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イギリスで栽培されたワサビがシェフを魅了する


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イギリスでワサビといえば、ローストビーフやステーキに添える西洋ワサビ/ホースラディッシュなんだけれど、日本のワサビがイングランドで栽培されている、って話。

私がそのことを知ったのは2016年6月1日(水)づけのBBCの記事から。

イギリスで栽培されたワサビがシェフを魅了する
UK-grown wasabi charms European chefs
http://www.bbc.com/news/business-36424983?SThisFB



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1994年創業、ハンプシャーやドーセットでクレソンやベビーリーフといった野菜を栽培している会社が、新たにThe Wasabi Companyを設立し、ワサビ栽培に着手したのは2010年のこと。
暗くじめじめとした夏の季節があるところが、ワサビ栽培に適しているのでは、と思いいたったのがきっかけだ。
明確な場所は明らかにされていないが、場所はハンプシャーのウィンチェスター近く。
伝統的な自然栽培にならって環境を作り、ワサビを育てることに成功した。

このワサビ、日本食や、また食材として使いたいレストランに知られ、ロンドンのミシュラン2ツ星和食店、Umuをはじめ、フランス、スウェーデン、ノルウェーといったヨーロッパ各国からも注文が舞い込んでるという。
2020年の東京オリンピック開催に向けて、ワサビの需要が高まることは予想される。
そのイギリス、そしてヨーロッパにおいてのワサビ不足を担うことができるのではないかとの狙いはもちろんある。
ただし、輸送コストを考えると日本に輸出することはないとされる。

日本のワサビ栽培は1万年の歴史があり、イングランドではたったの6年。
そのため、ロンドンの日本食レストランのなかにはイングランド産ワサビときいて当初は難色を示していたところもあるが、実際に畑を見学して試食をしてもらうと、概ねその評価はよしと覆されている。

同社では、新鮮な生のワサビをはじめ、ワサビ食材、ほかポン酢など日本食に欠かせない調理料を販売しており、これらのアイテムはウェブサイトから購入可能。
http://www.thewasabicompany.co.uk/


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へえええ〜、全然知らなかった!
私自身はシャープな味が得意でないので、ワサビは抜きで全然平気なのですが、お寿司や刺身はもちろん、その特長のある風味と味はいろんな料理に使いたい、応用したいと考えるシェフがいてもなんらおかしくないと思うので、現地調達できるというのは、ありがたいことなんじゃないかな、と考えます。


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○イギリスでの、次なる日本食の目玉はカツカレー? → http://ricorice.exblog.jp/24226785/
○ロンドンでもカツカレーが食べられます! さあ、どこで? → http://ricorice.exblog.jp/24228872/
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by ricoricex | 2016-07-01 00:00 | イギリスの食ニュース