
18世紀に誕生し、1851年のロンドン万国博覧会に登場したことで、
その名が全国に知られるようになったようです。
バース・バンが、ロンドン・バース・バンと呼ばれることがあるのもそのためでしょう。
このバース・バン、ドライフルーツとスパイスが入り、
砕いた砂糖をのせた菓子パンと捉えられていますが、
もともとはドライフルーツは入らず、サフランで黄色く色づけした生地だったようです。
しかしながら、トッピングの砂糖はここでも変わらず。
砂糖をのせて仕上げることがこのバース・バンの大きな特徴なのかもしれません。
ここでご紹介するレシピでは、トッピングの砂糖は、カフェなどで見る
ベギャンセ社の「ア・ラ・ペルーシュ」を砕いて使っています。
手元にない場合は、わざわざ買い求めなくとも、
普通の角砂糖を砕いても、中ザラ糖やコーヒーシュガーでも構いません。
<材料(8個分)>
強力粉……225g
インスタント・ドライイースト……大さじ1/4(小さじ1弱)
塩……小さじ1/2
グラニュー糖……50g
バター……25g
卵……1個
牛乳……115ml
ドライフルーツ(レーズン、サルタナ、カランツ、ミックルピールなど合わせて)……75g
角砂糖……10g

<作り方(調理:40分 発酵:1時間30分 オーブン:10〜12分)>
下準備
*大きいボウルにバターを塗っておく。

1. 強力粉と塩を合わせてふるう。インスタント・ドライイーストとグラニュー糖を混ぜる。バターを適当な大きさ(3cm角より小さいとよい)にカットする。卵をときほぐし、大さじ1は仕上げ用にとっておく。牛乳は人肌程度に温める。






2. フードプロセッサーに1の粉類とバターを入れ、そぼろ状になるまで回す。
※フードプロセッサーが小さい場合は、適度な量の粉類とバターを回し、その後でフードプロセッサーに入らなかった粉類と合わせる。



3. 2をボウルにあけ、1のインスタント・ドライイーストとグラニュー糖を合わせたものを加えて混ぜ、真ん中にくぼみを作る。




4. 3のくぼみに1のときほぐした卵、温めた牛乳を入れる。


5. 生地をこねる。最初はべたべたするが、だんだんまとまってくる。
※このとき、生地がベタベタするようであれば、強力粉を少し(大さじ1)加える。

6. 弾力が出てきて、なめらかになるまで、5〜10分こねる。

7. 指で押してしっかり戻るようになったら、バターを塗っておいたボウルに移し、軽くラップをして、暖かい場所で約1時間、生地が約2.5倍になるまで発酵させる。




8. 天板にクッキングシートを敷く。

9. 7の生地に、ドライフルーツ類を加え、ひとこね(ガス抜き)する。



10. 生地を8等分にする。
※半分、半分、半分とカットする。きっちりやりたい場合は、この時点で生地の重さを量り、8等分した重さに分割する。


11. 8の天板の上に、カットした生地を丸めながら、間隔をあけておく。


12. 暖かい場所で約30分発酵させる。
※ビニール袋にお湯を注いだマグカップと一緒に入れるとよい。

13. 角砂糖をめん棒などで砕く。
※ビニール袋などに入れてやるとよい。



14. オーブンを200℃に温める。
15. 12の表面に1でとっておいたときほぐした卵を塗り、13で砕いた角砂糖を散らす。




16. 200℃のオーブンで10〜12分、表面に焼き色がつくまで焼く。


17. 焼き上がったら網の上で冷ます。

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