私がアンバサダーをつとめるのは、その名のとおり、イギリスはドーセットにある紅茶メーカー、ドーセット ティー/Dorset Tea。
(ウェブサイト(↓)は、その温暖な気候と豊かな自然に恵まれたエリアを反映したような、ナチュラル&かわいい作りです。)
https://www.dorsettea.co.uk/
このドーセット ティーのお茶には、イギリスの優れた食品を表彰するグレイト・テイスト・アウォーズ/Great Taste Awardsで入賞しているアイテムもあります。
2015年11月2日(月)、機会をいただき、訪問することができました。
ロンドン・ウォータールー駅を出発し、鉄道で向かったのはプール駅。
プールはポッシュなハーバータウン。そこからタクシーで内陸へと進み、企業&物流エリアへ。
到着すると、おっと、素敵な演出が!
ありがとうございます!
ドーセット ティーは紅茶、そしてハーブティーを製造。
まずはざっと企業や商品の説明を受けたあと、テイスティングをさせていただきました。
これまで、さわりだけ体験したことはあったものの、こんな風にきっちり比較しながらは初めて。
滅多にできない貴重な体験です。
紅茶は、自社商品をはじめ、イギリスで大きなシェアを誇るメーカーのものやスーパーマーケットのPBなど他社アイテムと比較試飲。
ドーセット ティーは普段使いの紅茶なこともあって、揃えられた紅茶はいずれもよく見るものばかり。
こんな風に飲み比べしたことなかったなぁ。
ちなみにイギリスの通常の紅茶は、茶葉ではなくティーバッグが圧倒的主流。
試飲用のマグの奥には、ティーバッグの中身もおかれ、確認できます。
説明でもうかがったのですが、gold labelとred labelの違いは一目瞭然。
このレーベルの違いは、ずばり品質の違いなのですが、
gold labelのいずれもがいわゆる茶葉ばかりであるのに対し、red labelの方が少々葉以外の部分(枝とか)が入っていて、濃い色の中に淡い色がところどころに散見できます。
ストレートも、ですが、牛乳を、しかもたったの大さじ1杯加えると、紅茶の印象ががらりと変わるのも驚きでした。
ストレートだと紅茶の風味が感じられ好印象だったのに牛乳を加えるとぼんやりした味わいになったり、逆にストレートだと味や風味とも濃過ぎると思ったものが牛乳が入ることで、ぐっとバランスよくなったり。
このあたりをテイスティングするあたりも、紅茶をミルクティーで飲むイギリスならではといえるでしょう。
ハーブやスパイスを単体で使うと、好きな人にはたまらないのでしょうが、エッジが立ち、飲みやすさの点ではいささか首を傾げることになるため、数種類をブレンドさせているとのこと。
いずれもおだやかでやさしい風味と味わいがあります。
このハーブティーでは、ドーセットのエリア性を打ち出したアイテムが多く、パッケージもこの地域でよく見られるヘッジが描かれています。
この生垣風の茂みで育つ植物の代表的なものがブラックベリーなどベリー系の植物。
当然、ベリー系のお茶もラインナップしていていて、そのあたりの詳しいご紹介は、改めてお伝えしますね。
また、茶葉を使わないアールグレイ、なんていう意欲的な商品も。おだやかなエキゾチックな香りとすっきりとした喉越しが心地よく、ホットでも冷やしてもおいしくいただけます。
ちなみに、ドーセット ティーの商品は、イギリスではデパートやスーパーマーケットの大型店、日本では成城石井の実店舗/オンラインで購入することができます。
http://www.seijoishii.co.jp/
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以下、余談。
この会社訪問のあと、アフタヌーンティーでも、と行ったのは、クライストチャーチのリゾートホテルのラウンジ。
クライストチャーチはよくある知名だし、そのときまですっかり忘れていたのですが、ホテルに到着したときに、周囲は知っているような知っていないような風景。
そのあと、ロンドンに戻るためボーンマスの駅に車で向かい、その道中も見たことあるような風景。
デジャヴ?
いえ、そうではなく、本当に知っているところだったのです。
2000年の夏から冬までの5カ月、住んでいたところだったのです。
ボーンマスからひと駅、クライストチャーチとの間の駅の近く(といっても20分ぐらい歩いたかな?)、各駅停車の駅が、当時の私の最寄駅だったのです。
ただ、各駅停車はなにかと不便で、ボーンマス駅を利用したり、それよりも遠出のときはコーチ(長距離バス)を利用することが多かったので、当時から駅名を覚えていなかったという。。。
すぐに確信がもてなかったのは、ときどき行っていたパブの名前は変わっていたし、住んでいた家の近くには当時はなかったナショナルチェーンの店もいろいろできていて、表向きの様相が変わっていたから。
でも、学校へと通う道を通ったとき、大通りの向こうの住宅の風景や、ちょうどこの時季だったでしょうか、学校主催のクリスマスディナーに参加したホテルの近くや、車内での会話(細かい地名)で、間違えようがなく、あっ!と声をあげてしまいました。
この日一緒だった、ドーセット ティーのスタッフの方々にかくかくしかじか言うと、彼らも驚いていました。
なんせ15年ぶり。こんな形で再訪するとは!
この地ではホームステイをしていて、この家で提供される食事がとてもおいしく、かつ興味深かったのです。
現在、こうしてイギリスの食に携わっているきっかけとなった経験のひとつ。
今、ドーセット ティーを飲みながら、この訪問の日のことを思い出すと、この15年の来し方がまざまざと浮かんで来て、しみじみとしてしまいます。
mon 02/11/15
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