2013年、2014年に続き、イングリッシュワインにとってはよい年となりそうです。
ますます期待が高まるイングリッシュワイン、その評価はどうしても彼の地のワインを代表するスパークリングワインに向きがちですが、白、赤、ロゼも造られています。
ワイン用ブドウ栽培にとっては冷涼な地であるイギリスの場合、栽培されるブドウの約8割が白ブドウ品種。
ということは、スパークリングワインの分を差し引いても、それ相当の白ワインが生産されているということです。
では、どういうブドウ品種がイギリスで栽培されているのでしょうか。
シャンパーニュ双璧と称されるイングリッシュ・スパークリングワインでも使用される種、シャルドネを筆頭に、バフース(バッカス)、ライヘンシュタイナー、セイヴァル・ブラン、ミューラー・トゥールガウ、マドレーヌxアンジェヴィーヌ7672などが見られます。
シャルドネのように世界で広く作られているブドウ品種もあるものの、ドイツ、そして地場品種も優勢です。
こうして見ると、なかなか特徴的な、イギリスらしいラインナップです。
たとえばひとつのワイナリーで造っているさまざまな白ワインを飲み比べて、ブドウの特性を知るのも楽しいのではないでしょうか。
同じ白ワインでも、温暖なエリアで育ったブドウを使ったり、樽熟成をきかせたりしたものは、こっくりとしたクリーム系がよく合います。一方、冷涼な地で育ったブドウを使った白ワインはすっきりとした清涼感が持ち味です。
イギリスの白ワインの場合は後者。ブドウ品種、テロワールや生産者による味や香りの違いはあるものの、総じてすーっと爽やか。
さっぱりと飲め、それが爽快感につながるので、特に、暑い日本の夏におすすめです。
合わせる料理もさっぱりしたものと相性がよく、お刺身やお寿司といった日本料理に、実によく合います。
天ぷらをきりっと食べたいときや、葉もの野菜のサラダやクセの少ないフレッシュや白カピタイプのチーズにもよし。
ワインなど飲み物と食べ物のフードペアリアングは産地で合わせるとよい、とされますが、イギリスの白ワインに限っては、和食とのハーモニーは外しがたい。
ぜひお試しを!
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○イギリスのスパークリングワイン → http://ricorice.exblog.jp/23361253/
○ところで、イングリッシュワインって何? → http://ricorice.exblog.jp/22889149/
○イングリッシュワインの歴史 → http://ricorice.exblog.jp/22925146/
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○「Red」によるイングリッシュワイン指南 → http://ricorice.exblog.jp/22762303/
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