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イギリスの食研究家、食のダイレクター/編集者/ライター、フードアドバイザー、情報発信サポーター“羽根則子”がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。


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結局、チップは誰の取り分になるのか?


お〜、調べたんだ!
そんな第一印象を抱いたのが、2015年8月21日(金)づけのイギリスの新聞、The Guardianにあったこんな記事。
結局、チップは誰の取り分になるのか?
How much of your tip goes to staff? A restaurant by restaurant guide
http://www.theguardian.com/lifeandstyle/2015/aug/21/how-much-of-your-tip-goes-to-staff-a-restaurant-by-restaurant-guide?CMP=fb_gu


この記事はイギリスのレストランチェーンを対象に広報に聞いたり、ウェブサイトなどに明記されているチップの考え方を羅列したもの。
なかなか考えさせられる内容です。
それでは、各レストランがどのように対応しているかみてみましょう。

・アンガス・ステーキ・ハウス/Angus Steak Houses
(クレジットカード手数料を差し引いて)チップはすべてスタッフに

・アスク・イタリアン、ジジ/ASK ItalianZizzi
現金のチップはすべてスタッフに

・カフェ・ルージュ/Café Rouge
現金のチップはすべてスタッフに

・ フランキー&ベニー、チキート、ガーファンクル/Frankie & Benny’sChiquitoGarfunkels
チップはすべてスタッフに

・サン・カルロ/San Carlo
回答なし

・ジラフ/Giraffe
チップはすべてスタッフに

・グルメ・バーガー・キッチン/Gourmet Burger Kitchen
チップは現金のみで、すべてスタッフに

・プレッツォ/Prezzo
現金のチップはすべてスタッフに

・スラッグ・アンド・レタス/Slug and Lettuce
チップはすべてスタッフに

・ストラーダ/Strada
現金のチップはすべてスタッフに

・タイ・スクエア/Thai Square
回答なし

・ワガママ/Wagamama
チップはすべてスタッフに

・ヨー!スーシ/YO! Sushi
チップは現金のみで、すべてスタッフに

・ピザ・エクスプレス/Pizza Express
手数料を差し引いて、スタッフで分配

・ティージーアイ・フライデーズ/TGI Fridays
チップはすべてスタッフに

・ワハカ/Wahaca
チップはすべてスタッフに

・ジェイミーズ・イタリアン/Jamie’s Italian
チップはすべてスタッフに

・ピザ・ハット/Pizza Hut
チップはすべてスタッフに

・カルルッチョ/Carluccio’s
チップはすべてスタッフに

・ハード・ロック・カフェ/Hard Rock Cafe
チップはすべてスタッフに

・バイロン/Byron Burgers
現金のチップはすべてスタッフに


ざざっと各店におけるチップの行き先について記しましたが、細かい部分、要はクレジットカード払いで支払われたチップの受け取りが不透明ゆえに、なかなか分かりづらく、ときにこれが争点になるようです。
現金の場合は直接スタッフの手元に、というのは、明快ですよねぇ。
私は日本でも外国でも、日本円で換算して札単位の会計になるとクレジットカード決済がほとんどで、その方が楽だからついついチップも加えてカード払いをしてしまうのですが、同じ払うなら、店舗(特にスタッフ)にとって明朗会計の方がいいのは当たり前で、やはりチップは現金にしよう、と心に誓った次第です。

そうそう、なんでこのようなチップに関する記事が出たかというと、先のクレジットカードの不透明な部分で、ピザ・エクスプレスで騒動が起こったためです(↓)。
Pizza chain’s angry staff launch protests over slice taken off their hard-earned tips
http://www.theguardian.com/business/2015/aug/09/pizza-express-staff-protest-tips-levy


そして次々と。。。(↓)
Waiters forced to ‘pay to work’ due to weird tipping policy
http://metro.co.uk/2015/08/23/waiters-forced-to-pay-to-work-due-to-weird-tipping-policy-5356464/?ito=facebook


Restaurants’ tipping policy ‘forces waiters to pay to work’
http://www.theguardian.com/lifeandstyle/2015/aug/23/restaurant-tipping-policy-forces-waiters-to-pay-to-work?CMP=fb_gu


Las Iguanas and Turtle Bay tipping policy 'forcing staff to pay to work'
http://www.independent.co.uk/life-style/food-and-drink/news/las-iguanas-and-turtle-bay-tipping-policy-forcing-waiters-to-pay-to-work-10468090.html


Now Bill’s restaurants ‘take service charge’: Chain is accused after Standard’s Côte revelations
http://www.standard.co.uk/news/london/now-bill-s-restaurants-take-service-charge-chain-is-accused-after-standard-s-c-te-revelations-a2920506.html


It’s not just Côte and Bill’s who are guilty of taking their staffs’ tips
http://www.independent.co.uk/voices/comment/its-not-just-cte-andbills-who-are-guilty-of-taking-their-staffs-tips-10477168.html



イギリスのレストランにおけるチップの目安は飲食代の12.5%が一般的で、10%以上が許容範囲。ロンドンはどうしても高めで12.5%以上としておくのが無難。
なので、チップ代をささっと計算するときは、10分の1にプラスα(割り出した10分の1の4分の1程度)となります。
たとえば、飲食代が£82.00であれば、チップは10分の1の£8.20+この額の4分の1の£2ちょいを足して、£10.50ぐらいが妥当かと。
ちなみに、イギリスのレストランではサーヴィス料があらかじめ含まれているところがぐぐんと増えています。
サーヴィス料が会計に含まれている場合は、それで問題がなければその金額で、さらにチップを加える必要は基本的にはなし(それでも私は、もう少しだけチップをプラスすることが多いのですが)。
チップは要は気持ちの表現なので、受けたサーヴィスにそれ以上の価値があったと思えばプラスしてチップをおいていけばいいし、逆にサーヴィスに不満があれば異議申し立てをすればいい。
そう私はとらえています。


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by ricoricex | 2015-08-31 00:00 | イギリスの食ニュース | Trackback