イギリス=ワインというイメージを持たれる方が、日本ではなかなか多くないものの、自国のブドウを使用して造るイングリッシュワインは、産業としてはまだまだ小さいものの、その質&量は右肩上がりですし、それに何より、イギリスはワインマーケット&ジャーナリズムの中心です。
ワインの権威であるMW(Master of Wine/マスター・オブ・ワイン)もイギリスでの制度によるものですし、ワインジャーナリズムの王、「Decanter」の存在は格別です。
WSETも同様に、イギリスのみならず世界を牽引する、ワインとスピリッツの教育機関なのです。
私自身、WSETの日本・東京のコースを受講し、現地ロンドンで1日コースをとったりもしました。
全世界が理解するアプローチ、論理的かつ体系的にワインを学べ、特にテイスティングの方法にそれが顕著で、私には合ったやり方でした。
このWSETの受講生が、2014年度は、前年度比9%増の6万1452人に達したと、イギリスの酒販専門誌「the drinks business」の2015年8月14日(金)づけにありました。
WSETの受講生が大幅に増加する
WSET HAILS GROWTH IN STUDENT NUMBERS
http://www.thedrinksbusiness.com/2015/08/wset-hails-growth-in-student-numbers/
WSETは本国イギリスでの受講者がもっとも多く、1万5135人。これは前年度に比べて11%の増加。
アメリカ合衆国はなんと26%も増え、6779人に。この人数は前年度まで2位だった中国を追い抜いたかっこうに。
その中国の受講者は6598人で増加率は13%。
フランス、カナダ、オーストラリアも2桁の伸びを見せた。
海外展開も広がっており、レバノン、ベルラーシ、パラグアイ、ウクライナ、エクアドルでもコース受講が可能で、今やその国は66を数える。
このように大きな成長を見せるWSETは、企業としても大きく評価され、国際取引部門で女王賞を受賞するほどに。
ところで、このWSET、昨年2014年秋より、sake、つまり日本酒のクラスも開講。
WSET TO TAP INTO SURGING SAKE INTEREST
http://www.thedrinksbusiness.com/2014/01/wset-to-tap-into-surging-sake-interest/
Reviews first-ever sake qualification courses that are rolling out in the UK
http://www.harpers.co.uk/people-and-opinion/anna-greenhous-reviews-first-ever-sake-qualification-courses-that-are-rolling-out-in-the-uk/373646.article
実は私は日本酒が得意ではないのですが、どのような授業内容なのかはとても気になります。
確かにロンドンの酒屋さんや飲食店で、日本酒をよく見るようになりましたので、それだけ需要があるということなんでしょうね。
~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○WSET初級合格! → http://ricorice.exblog.jp/13081958/
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