
これまでも訊ねられることはあったものの、今年3月上旬に『イギリス菓子図鑑』を上梓してからは、その質問が一気に増えました。
それは、“英語でレシピを読んでいるんですか?”ってこと。
はい、そうです。レシピもですが、むしろ資料に該当するものを読んでいます。
へぇ〜、すごいですね!
んっ? 実はそんなことはまったくないのです。
もちろん資料を読み込むのはなかなかに骨の折れることですが、レシピを読むのはちょっとしたコツさえつかめば、とっても簡単!なのです。日本語で家電製品の取り扱い書を読むよりもずっとスムーズです。
今、Amazonなどのおかげで外国の本の入手はぐっとハードルが下がりました。しかも値段も現地で購入するのと変わりません(日本と流通システムが違うので、現地のセールで一気に値段が下がることはありますが)。
私自身、かつては現地で購入して、えっちらおっちら日本へ持ち帰っていたのですが、本は紙なので、かさがあると重いんですよ。。。
しかし、今では現地で書籍を購入するのは、どうしてもその場で読みたい!ものだけになりました。日本でパソコンやスマホからAmazonでポチッと押すことが圧倒的に多くなったからです(ただし、雑誌は違うので、これだけは現地購入しています)。
こういう人多いんじゃないかな。外国の本、買う機会がぐっと増えたって人。
当ブログにアクセスしてくださる人は特に、レシピ本を購入する方が多いと思います。
日本にもいろんなレシピ本が出ているけれど、餅は餅屋、本国ならではのものはやっぱり本国のものが選択肢が多い。
でも、同時に、せっかく買っても眺めているだけ、って人も多いように感じます。
もちろん、それはそれでありだと思います。実際に私も観賞用の本は何冊もあります。
ただ、せっかくなら、しっかり元を取りたいなぁ、って感じません? だったらレシピを読みましょうよ!
これ、私自身の反省もあるのです。
今でこそ、ふんふん、ってな感じで読んでいるのですが、かつては眺めるだけでした。
なまじ、料理の知識があることが却って邪魔をしたこともあるでしょう。
材料だけ眺めて、あとは自分の中の知識に置き換えて作っていました。それで、あれっ?となったときは、もう少し読む、といった具合。
まあ、当時は、自分の前をまかなうだけなので、それでもなんとかなっていたのです。
しかし、イギリスでクッカリーコースをとったことが、私のそのやり方を否応なしに変えさせられました。
その学校ではカリキュラムとして、ペアを組んで、コース仕立てのメニュー、つまり前菜、メイン、デザートのレシピを理解し、完成時間から逆算して、前菜、メイン、デザートのそれぞれを組み合わせた作業工程をプラン立てし、それに沿って実際に調理するということが、ほぼ毎回組み込まれていました。
ということはですよ、ちゃんとレシピが読めないとお話にならないわけです。学校ですし、ペアを組んでの作業ですから、自己流ってわけにはいかないし。
最初は、これは大変なことになったぞ!とあたふたしてしまいましたが、実際には、ちょっとした用語さえ理解しておけば、どうってことないことが分かりました。
なぜかって。
01.材料は、野菜とか果物とか身近なものなので、単語でつまづかない
なじみのない単語はそれほど出てこない。
02.動詞の形(時制)は現在形のみ
“切ります”だの、“混ぜます”だのといった動詞が主体なので、過去形や現在進行形はほとんど登場しない
03.使う単語が限られる
料理に特化しているので、音楽や経済、ましてや日常会話のスラングは出てきません
要は文章を読むというより、データを拾う、って感覚。
なので、基本、単語さえわかればほとんど読めた!も同然です。
しかも、料理は身近なことなので、使う単語もむずかしいものはありません。
だって、“バター”だの“混ぜる”だの、そんなものがほとんどなので、もちろんたまに料理ならではの専門用語に出くわすことはありますが、こんな単語知らない。。。ってことは滅多に出て来ないんですよ。
そう、だから英語のレシピを読むのは、日本語の哲学書や医学書を読むより、ときには新聞を読むよりもぐぐぐぐ〜んと簡単だと断言しちゃいます!
ただ、そこにはちょっとしたポイントがあるので、それさえつかめば、す〜らすら、なわけです。
そんなわけで、次回から具体的にお伝えしていきますね。
〜〜過去の関連記事も併せてどうぞ
○The Guardianが選ぶ2014年のベスト・フードブック → http://ricorice.exblog.jp/22682616/
○Observerが選ぶ2013年のベスト・フードブック20選 → http://ricorice.exblog.jp/21463963/
○2013年のベスト・フードブック → http://ricorice.exblog.jp/21435300/
○買ったもの ~本 05~ → http://ricorice.exblog.jp/20902855/
○買ったもの ~本 03~ → http://ricorice.exblog.jp/20055360/
○買ったもの ~本 01~ → http://ricorice.exblog.jp/19161297/
(↑104の英国お菓子ストーリーを詳しく紹介しています!)
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