明日、5月10日（日）は日本では母の日です。
イギリスの母の日はイースターの3週間前。今ではMother’s dayという言い方もしますが、伝統的にはMothering Sundayと呼ばれ、今年2015年は3月15日（日）がその日でした。
そういうわけで、その直前、2015年3月13日（金）づけのイギリスの新聞、Daily Telegragh に
イギリスの10人のセレブリティシェフによる母親の思い出の味
Ten top chefs celebrate their mothers' inspiring cooking
http://www.telegraph.co.uk/foodanddrink/11460087/Ten-top-chefs-celebrate-their-mothers-inspiring-cooking.html
という記事がありました。
それぞれのシェフの思い出の味、それはどんなものなのでしょうか。
01. メアリー・ベリー/Mary Berry
“茹でたソルトビーフに、ステーキ・アンド・キドニー・パイ。それと、ブレッド・アンド・バター・プディング。ブレッド・アンド・バター・プディングはとってもおいしかった。その秘訣は、レモンの皮をおろしたものとミックス・スパイスを加え、焼く前に1時間ほど卵液に浸し、デメララ糖をふるかけること！”
02. トム・ケリッジ/Tom Kerridge
“特製サンデー・ロースト。ソーセージ用のクズ肉を工夫して作ってくれたよ。友達の家はロースト・チキンだったけれど、うちは貧しい家庭だったからね。でも、なんとかおいしいものを食べさせようとしてくれた母の思いが込もった、とっても懐かしい味”
03. メリッサ・ヘムスリー/Melissa Hemsley
“母はフィリピン出身だから、いわゆるイギリス人の家庭のように日曜日にサンデー・ローストを食べる習慣はうちにはなかったわ。その代わりに食べてたのがスープ。余った食材でじっくり煮込むの。ニンニク、タマネギ、トマトが必ず入っていて、日曜日になるとこのスープを思い出すの”
04. ジェナーロ・コンタルド/Gennaro Contaldo
“日曜日はラグーを作る日だったんだ。早起きして材料を仕込み、朝8時からコトコト煮込み始める。僕はときどき、鍋の中をチェックしていたよ。1時になるとできあがったラグーをパスタにかけてランチタイム。そのときに登場するパンも母の手づくりだったよ”
05. フローレンス・ナイト/Florence Knight
“私は5人兄弟の4番目で、母はヒッピーなところあったから、うちの中はいつもリラックスして、賑やかだった。食べることは家族の一大事。ホームメイドのスープやパンがよく食卓にのぼっていたわ。庭で育てたブラックベリーやニンニクも思い出すわね”
06. サイモン・リマー/Simon Rimmer
“母の味といえばラザニア。彼女の作るラザニアはカッテージチーズを使うのがミソ。今では僕の子どもたちもお気に入りの一品。僕自身、日曜日のブランチに作ることも多く、そのラザニアを食べたお客さんは後日母に会うと、おいしかったよ！っていうほどなんだ”
07. ポール・A・ヤング/Paul A Young
“日曜日は祖母の家で過ごしていて、ランチが終わると1時間後にお茶の準備。僕も手伝ってヴィクトリア・スポンジやチョコレート・ケーキ、スコーンなんかを準備。お茶菓子で好きだったのは、母のマシュマロ・スタイル。チョコレートとライス・クリスピーをディップするってのがいいだろ？”
08. レイチェル・クー/Rachel Khoo
“母のお菓子で一番の思い出はカスタードプリン。母は子どもたちのためにテディベアや車の型で作ってくれたわ。母はオーストリア出身で、夏の間親戚の家で過ごしたものよ。そこで食べたビスケットやアプフェルシュトゥルーデルも、私が甘党になったきっかけのひとつ”
09. ヘアリー・バイカー/Hairy Biker
“家で作っていたパンと牛のリブのスープ。これらの匂いが家の中に立ちこめた時の幸福感は今でも忘れられない。今でもこのスープを作ると途端に子どもの頃を思い出すんだ”
10. サリー・クラーク/Sally Clarke
“私にとっての母の思い出の味は奇妙に思えるかもしれないわね。それは薄切りの食パンにバターを塗って、サラダリーフをのせ、ブラウンシュガーをふりかけてはさんだサンドイッチ。学校から帰ってこのサンドイッチを食べ、満足してから宿題にとりかかったものよ。”
こういう原体験があって、かつ本人に資質があったからこそシェフという今があるんでしょう。
家庭でのサンデー・ローストというか、みんなで集まってごはんを食べるっての、もう随分前に形骸化しちゃったかと思っていたら、比較的若い30〜40代ぐらいの人もそういうことをほのめかしているから、意外とそうでもないんだなぁ。まあ、地域（保守的な田舎だったり）にもよるのでしょうが。
もっと詳しいことはオリジナル記事のさらにそれぞれのシェフのタイトルからリンクで飛べますので、知りたい方はどうぞ。
～～過去の関連記事も併せてどうぞ
○イギリス人が母親を思い出す味・トップ10 → http://ricorice.exblog.jp/21839814/
○イギリスのセレブリティシェフの母親の味 → http://ricorice.exblog.jp/21824156/
○メアリー・ベリーのスリムな体型を保つコツ → http://ricorice.exblog.jp/22416969/
○ケーキの女王、メアリー・ベリーへの一問一答 → http://ricorice.exblog.jp/21409015/
○メアリー・ベリーについて知られていない12の事柄 → http://ricorice.exblog.jp/20988657/
○ガストロパブのスターシェフ、トム・ケリッジへの一問一答 → http://ricorice.exblog.jp/21360524/
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イギリスの母の日はイースターの3週間前。今ではMother’s dayという言い方もしますが、伝統的にはMothering Sundayと呼ばれ、今年2015年は3月15日（日）がその日でした。
そういうわけで、その直前、2015年3月13日（金）づけのイギリスの新聞、Daily Telegragh に
イギリスの10人のセレブリティシェフによる母親の思い出の味
Ten top chefs celebrate their mothers' inspiring cooking
http://www.telegraph.co.uk/foodanddrink/11460087/Ten-top-chefs-celebrate-their-mothers-inspiring-cooking.html
という記事がありました。
それぞれのシェフの思い出の味、それはどんなものなのでしょうか。
01. メアリー・ベリー/Mary Berry
“茹でたソルトビーフに、ステーキ・アンド・キドニー・パイ。それと、ブレッド・アンド・バター・プディング。ブレッド・アンド・バター・プディングはとってもおいしかった。その秘訣は、レモンの皮をおろしたものとミックス・スパイスを加え、焼く前に1時間ほど卵液に浸し、デメララ糖をふるかけること！”
02. トム・ケリッジ/Tom Kerridge
“特製サンデー・ロースト。ソーセージ用のクズ肉を工夫して作ってくれたよ。友達の家はロースト・チキンだったけれど、うちは貧しい家庭だったからね。でも、なんとかおいしいものを食べさせようとしてくれた母の思いが込もった、とっても懐かしい味”
03. メリッサ・ヘムスリー/Melissa Hemsley
“母はフィリピン出身だから、いわゆるイギリス人の家庭のように日曜日にサンデー・ローストを食べる習慣はうちにはなかったわ。その代わりに食べてたのがスープ。余った食材でじっくり煮込むの。ニンニク、タマネギ、トマトが必ず入っていて、日曜日になるとこのスープを思い出すの”
04. ジェナーロ・コンタルド/Gennaro Contaldo
“日曜日はラグーを作る日だったんだ。早起きして材料を仕込み、朝8時からコトコト煮込み始める。僕はときどき、鍋の中をチェックしていたよ。1時になるとできあがったラグーをパスタにかけてランチタイム。そのときに登場するパンも母の手づくりだったよ”
05. フローレンス・ナイト/Florence Knight
“私は5人兄弟の4番目で、母はヒッピーなところあったから、うちの中はいつもリラックスして、賑やかだった。食べることは家族の一大事。ホームメイドのスープやパンがよく食卓にのぼっていたわ。庭で育てたブラックベリーやニンニクも思い出すわね”
06. サイモン・リマー/Simon Rimmer
“母の味といえばラザニア。彼女の作るラザニアはカッテージチーズを使うのがミソ。今では僕の子どもたちもお気に入りの一品。僕自身、日曜日のブランチに作ることも多く、そのラザニアを食べたお客さんは後日母に会うと、おいしかったよ！っていうほどなんだ”
07. ポール・A・ヤング/Paul A Young
“日曜日は祖母の家で過ごしていて、ランチが終わると1時間後にお茶の準備。僕も手伝ってヴィクトリア・スポンジやチョコレート・ケーキ、スコーンなんかを準備。お茶菓子で好きだったのは、母のマシュマロ・スタイル。チョコレートとライス・クリスピーをディップするってのがいいだろ？”
08. レイチェル・クー/Rachel Khoo
“母のお菓子で一番の思い出はカスタードプリン。母は子どもたちのためにテディベアや車の型で作ってくれたわ。母はオーストリア出身で、夏の間親戚の家で過ごしたものよ。そこで食べたビスケットやアプフェルシュトゥルーデルも、私が甘党になったきっかけのひとつ”
09. ヘアリー・バイカー/Hairy Biker
“家で作っていたパンと牛のリブのスープ。これらの匂いが家の中に立ちこめた時の幸福感は今でも忘れられない。今でもこのスープを作ると途端に子どもの頃を思い出すんだ”
10. サリー・クラーク/Sally Clarke
“私にとっての母の思い出の味は奇妙に思えるかもしれないわね。それは薄切りの食パンにバターを塗って、サラダリーフをのせ、ブラウンシュガーをふりかけてはさんだサンドイッチ。学校から帰ってこのサンドイッチを食べ、満足してから宿題にとりかかったものよ。”
こういう原体験があって、かつ本人に資質があったからこそシェフという今があるんでしょう。
家庭でのサンデー・ローストというか、みんなで集まってごはんを食べるっての、もう随分前に形骸化しちゃったかと思っていたら、比較的若い30〜40代ぐらいの人もそういうことをほのめかしているから、意外とそうでもないんだなぁ。まあ、地域（保守的な田舎だったり）にもよるのでしょうが。
もっと詳しいことはオリジナル記事のさらにそれぞれのシェフのタイトルからリンクで飛べますので、知りたい方はどうぞ。
～～過去の関連記事も併せてどうぞ
○イギリス人が母親を思い出す味・トップ10 → http://ricorice.exblog.jp/21839814/
○イギリスのセレブリティシェフの母親の味 → http://ricorice.exblog.jp/21824156/
○メアリー・ベリーのスリムな体型を保つコツ → http://ricorice.exblog.jp/22416969/
○ケーキの女王、メアリー・ベリーへの一問一答 → http://ricorice.exblog.jp/21409015/
○メアリー・ベリーについて知られていない12の事柄 → http://ricorice.exblog.jp/20988657/
○ガストロパブのスターシェフ、トム・ケリッジへの一問一答 → http://ricorice.exblog.jp/21360524/
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