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イギリスの食文化研究家、食のダイレクター/編集者/ライターの羽根則子がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。chattex アットマーク yahoo.co.jp


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イギリスの地方料理 スタッフォードシャー 02


イギリスの地方料理 スタッフォードシャー 02_e0038047_15592.jpg一口にスタッフォードシャーの食といっても、職業や住居エリアによる違いは大きい。
19世紀のストーク=オン=トレントやロントンといった陶器産業エリアでは、シチューや、
カスタードプリンの簡易版ともいえるヘイスティ・プディング
パン粉を水か牛乳で浸し、砂糖と紅茶をかけたポブス、
小麦を水で戻し、フルーツやスパイスと作るおかゆのようなフルメンティ、
チックリングス、もしくはチタリングスと呼ばれる豚を使う料理がよく食べられていた。
一方で農家は、というと、週末にウサギをしとめ、パイやシチューにして食べていた。

スタッフォードシャーにはタムウォースという街がある。
ここは豚で知られ、品種名にもなっている古い交配種で有名である。
タムウォースという品種はイギリスのほかの豚に比べて小さく、
そして輝くようなジンジャー色をしているのが特徴である。
当然、スタッフォードシャーには豚肉料理が多い。
そのうち、手軽に食べられるものの代表といえば、ホット・ポーク・バップであろう。
バップとはやわらかいロールパンのこと。
これにローストポークをはさんだものがホット・ポーク・バップである。

19世紀初頭、マリア・ランデル夫人著『A New System of Domestic Cookery』が出版された。
この本には多くの地方料理が含まれ、スタッフォードシャーのものもその例外ではない。
スタッフォードシャー・ビーフステーキや、
ブラック・トリークルやブランデーを使ったリッチな菓子、
スタッフォードシャー・フルーツケーキが紹介されている。

ビール醸造もスタッフォードシャーの大きな産業である。
とりわけ有名な町は、バートン=アポン=トレント。
現在では、ビール醸造メーカーは数えるほどになってしまったが、
バス・ペールエールはパブに行けばどこにでもあり、日本でも見られるほどだ。
バスを造っているのは、バートン社。
良質な水で造られる透明感あるビールは数々の賞に輝いている優良ブルワリーで、
ペールエールのほかに、IPA(インディア・ペールエール)でも知られる。
バートン=アポン=トレントにあるほかのブルワリーにはマーストン社があり、
ここのペディグリー・ビターもそのおいしさで定評がある。

スタッフォードシャーは、歴史と自然に彩られた地域だ。
加えて、食べてよし飲んでよしの魅力も備わっている。
(終わり)

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前回の“イギリスの地方料理 スタッフォードシャー 01”はこちら(↓)
イギリスの地方料理 スタッフォードシャー 01 http://ricorice.exblog.jp/22717999/

これまでの、“イギリスの地方料理 ロンドン
イギリスの地方料理 バークシャー
イギリスの地方料理 バッキンガムシャー、ベッドフォードシャー、ハートフォードシャー
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by ricoricex | 2015-01-25 00:00 | イギリスの地方料理