イギリスのクリスマスを演出するのに欠かせないもの。
日本でもクラッカーはパーティなどで使われますが、イギリスのものとは違います。
イギリスのクラッカーは、円筒形をしていて、きれいなラッピングペーパーで包まれ、両端をリボンで留めてあるもの。
クリスマスの日の食卓におかれ、食事の前に隣の人と片方ずつ両端を引っ張ってあけます。
パンッと火薬がはじけて中が空くと、紙でできた王冠とちょっとした小物、ジョーク(おやじギャグ?)が書かれたメモなどが入っています。
そして、老いも若きも王冠をかぶって食事がスタートする、のがありふれた光景です。
こういうかぶり物って、日本だと子どもの特権のような気がしますが、大人も、とりわけ、おじいちゃんやおばあちゃんがかぶった姿は微笑ましくって、いいもんだなぁと感じます。
私、これ、初めて体験したのは1998年。
クリスマス商戦が本格化し始める11月に1週間ほど、イギリスに行った際、友人を訪ね、一緒にスーパーマーケットに買い出しに行ったときのこと。
「ノリコ、これ知ってる? イギリスのクリスマス・クラッカーなのよ。あっ、そうだ! クリスマスじゃないけど、今日買って行って、あとでうちでやろう」というわけで、一足早く楽しみました。
そのときに、王冠よりも小物よりも(くだらない(失礼!))ジョークに苦笑いした記憶が。
私のは、マーガレットとマーガリン(イギリスではマージェリンと呼ぶ)を掛けたもので、ええと、詳細は忘れてしまったのですが、エリザベス女王の妹、故マーガレット王女にちなんだものでした。
今年、2014年秋の訪英は9月下旬。
まだ本格的なクリスマス商戦ではなく、でもそんな中、ロンドンのデパート、Liverty/リバティでは早速クリスマスに模様替えをしていました(ハロッズも一部そうでした)。
そこで見つけた通常のものより一回り小さいクリスマス・クラッカー。
手作りで、箱の裏に作った人のサインがあります。
ところで、クリスマス・クラッカーは火薬が入っていて、つまり爆発物/危険物扱いとなるため、日本に持ち帰ることができません。
ただ、これは通常のサイズの場合。
今回購入したクリスマス・クラッカーや、以前、当ブログの“紙もの 04”でお伝えしたような小さなサイズのものは火薬が入っていないので、OK。
ただし、荷物として送るときには明細を記す必要があり、クリスマス・クラッカーは爆発物/危険物扱いされていて引っかかってしまうため、スーツケースに入れて運ぶのがベター。
つまり、火薬なしのクリスマス・クラッカーは日本に持って帰ることはできるのですが、君子危うきに近寄らず、の態度がいいかと。
なんかの拍子でひっかかってしまうとやりとりにどっと疲れるので。それにクリスマス・クラッカーは軽いけれどかさばりますしね。
ちなみにこちらのアイテム、
12月7日の“「普段着のイギリス菓子案内 第7回“お菓子でみるイギリスのクリスマス”」 ”(↓)に連れて行きます。
http://ricorice.exblog.jp/22600279/
気になる方はぜひお気軽にお申し込みください!
thu 25/09/14
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