ドーセットで盛んに作られているのはブルーベリー。
ドーセット産のブルーベリーはイギリス国内で広く流通している。
マフィン、アイスクリーム、フルーツサラダやチーズケーキなど、
さまざまな菓子やデザートに使われる。
伝統的な菓子や料理に使われる果物にはグーズベリーもある。
グーズベリーを使う代表的なメニューはブランフォード・プディング。
ちなみにブランフォードは、マーケットタウンとして知られる。
1731年の大火によって町が壊滅した後、1760年代まで修復が行われた。
そうして立派なジョージアン様式の建築の町として、今もその姿を伝えている。
先のブランフォード・プディングは、グーズベリーをリンゴに置き換えて使うことも可能だ。
というのも、リンゴもドーセットの名産のひとつだから。
リンゴを使った菓子と言えば、
ドーセット・アップル・ケーキが有名で、
コーニッシュ・パスティ同様、
各家庭それぞれにレシピがあると言われるほど
ポピュラーな食べ物である。
地元の祭りでケーキ大会が開催されると、
それこそ百花繚乱、実にさまざまなアップル・ケーキが登場する。
ドーセット・アップル・ケーキのレシピはいろいろあるが、
基本は、スコーンのような生地にダイス状にカットしたリンゴをしのばせたものだ。
バターや卵、スパイスをきかせて作ることも多い。
このような環境にあったからだろうか、ドーセットが誇る詩人、ウィリアム・バーンズは、
ケーキ作りをテーマにお国言葉で作品を残している。
リンゴはほかにも、中世の料理で
ポーリッジ(おかゆのようなもの)を思わせるフルメンティに使われた。
フルメンティはお祭りでも売られ、
トーマス・ハーディの『カスターブリッジの市長/Mayor of Casterbridge』では
フルメンティはファイティとして登場し、ラムと一緒に食されるシーンが描写されている。
ほかの伝統的なメニューには、
夏至の前日に食されていたスウィートハート・ケーキがある。
『テス/ Vale of the Little Dairies"(Tess of the d'Urbervilles) 』の中で
トーマス・ハーディは、“ブラックムーア・ヴェールには、
フルーツケーキとジンジャーブレッドの中間のような菓子、
スウィートハート・ケーキがある”と記している。
また、シータウンの近くにあるドーセットで最も標高の高い断崖、
ゴールデン・キャップには、この土地の名を冠したプディングがある。
マーマレード、オレンジの皮と搾り汁を使った蒸し菓子で、
オレンジが豊かに香る一品である。
牛乳をたっぷり使ってジャンケットもよく作られていた。
牛乳を沸騰させずに温め、もったりさせるためには腕を要するが、
暖かい夏の日のリフレッシュメントにはもってこいだ。
(・・続 く・・)
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