かつではロンドンのクリスマス需要に合わせて、たいそう盛り上がったものだ。
小ぶりのターキーで有名だったが、
今でもノーフォークはヨーロッパ随一のターキーの農場として名をはせている。
野菜についてみてみよう。
イースト・アングリアのエヴァシャムはアスパラガスの産地。
まだまだ食べられるものの、収穫は6月末に終わる。
そうして茎を残すことで、次の収穫へとつなげるのである。
アスパラガスは通常、その大きさによって4つのグループに分けて販売される。
一番大きなものは“ジャンボ”。当然、値段も一番高い。
続いて“厳選” “セレクト” “チョイス”となり、
大きさが小さくなるにつれて値段も安くなる。
ちなみに、ノーフォーク・ターキーの胸肉のグリルのつけ合わせは、
アスパラガスと相場が決まっている。
この地方の2大名物を組み合わせたものだ。
イングリッシュ・マスタードもイースト・アングリアの名物だ。
このエリアの中心的な町、ノリッチをぐるっと取り囲むように広がる
マスタードで黄色く彩られた畑は壮観である。
ニシンによく合い、実際ノーフォークのニシンのグリルに添えられるのは
何世紀にもわたってこの地方で作られて来た、このイングリッシュ・マスタードである。
近年の傾向として、このエリアの、エセックス、サフォーク、ノーフォークあたりでは、
ワイン用のブドウ栽培、ひいてはワイン産業が盛んであることも
付け加えておこう。
最初に伝えたように、
イースト・アングリアは物理的にはロンドンから近いにも関わらず、
幹線道路や鉄道がこのエリアまでは整備されていないこともあって、
うんと田舎だ。
今もって葦葺きのコテージや教会が点在する風景というのは
そうそう見られるものではないだろう。
そのため、ここでは時間さえもゆったり流れるように感じられる。
イースト・アングリアの郷土料理は、決して派手ではない。
地元の食材をシンプルに調理したものが大半だ。
そんな田舎くさいところにこそ、イースト・アングリアの食の神髄がある。
(終わり)
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