これら3つの州を総称して、イースト・アングリアと呼ばれる。
ロンドンの北東に位置し、東は北海に面したエリアで、
物理的にはロンドンに近いのだが、なぜか遠くに感じてしまう。
それは幹線道路や鉄道がこのエリアには来ていないことが大きい。
なので、感覚としては、コーンウォールやウェールズのダベットに近いともいえよう。
その理由は、その土地の風景にあるのかもしれない。
平坦に土地に、羽根のない風車が点在する、どこか浮世離れしたような景色が
違う場所感を強め、結果、遠いところだと思わせるのだろう。
イースト・アングリアは、その土壌は泥炭の沼沢地。
Sixteen-Foot Drain、South Holland Main Drainと呼ばれる沼沢地が広がっている。
そして、海抜−(マイナス)という海面より低い土地で、
なだらかに続くエリアに、大麦、小麦、ライ麦が栽培され、
それらに混じって、チューリップも植えられている。
どこかオランダを思わせるような風景でもある。
イースト・アングリアの州のひとつ、ノーフォークには葦が生い茂る人工池が広がる。
葦は、水鳥たちの住処となっており、自然の神秘を見ることができる。
また、グレイト・ヤーマスの波止場は、
かつては何千ものニシン漁船が泊まっていた。
その船の多さは半端ではなく、これらの船をつたっていけば対岸に行けると言われたほどだ。
かつては隆盛を極めていたニシン漁で、その象徴であったニシン漁船だが、
現在はその姿は、ない。
くたびれたショッピング・アーケードが、がらんとした空虚感をさらに増長させている。
ヤーマスやロウウィストフトの南、
サウスウォルドやアルデバーといったサフォークの村々は
幹線道路から小さな道を入った突き当たりにあり、
長く続く沼地によって、ほかのエリアから遮断されている。
こういった場所があることも、
イースト・アングリアが心理的に遠いと思わせる要因のひとつである。
(・・続 く・・)
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