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イギリスの食研究家、食のダイレクター/編集者/ライターの羽根則子がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。chattex アットマーク yahoo.co.jp


by ricoricex

クラミック/cramique@オー・メルヴェイユ・ドゥ・フレッド/Aux Merveilleux de Fred(ロンドン)


ロンドン、サウス・ケンジントンは大使館やリセなどがあることもあり、
フランス色の濃いエリアです。
地下鉄の駅の周辺などは、フランス人を意識した飲食店も多いですし、
実際にフランス人も多い。

先日、2013年秋の2週間半ほどのイギリス滞在の最終日の11月16日(土)、
午前中、この場所で時間が30分ぐらいあって、お茶がてら入ったのが、
オー・メルヴェイユ・ドゥ・フレッド/aux merveilleux de Fred(英語だと、the merveilleux)。
http://auxmerveilleux.com/


クラミック/cramique@オー・メルヴェイユ・ドゥ・フレッド/Aux Merveilleux de Fred(ロンドン) _e0038047_1151314.jpgというのも、店先の看板にあった
“cramique(クラミック)”の説明にふと目が留まったからです。
その説明によると“cramique(クラミック)”とは、
フランスの伝統的なやわらかいブリオッシュ、と。
へぇ〜。

フレイヴァーは、プレーン、レーズン、チョコレート、シュガー、レーズン&シュガーの5種類。
大きさは大、小。
お初、ということでベーシックなプレーンの小を、カフェオレとともにオーダーしました。
クラミック/cramique@オー・メルヴェイユ・ドゥ・フレッド/Aux Merveilleux de Fred(ロンドン) _e0038047_934136.jpg

クラミック/cramique@オー・メルヴェイユ・ドゥ・フレッド/Aux Merveilleux de Fred(ロンドン) _e0038047_952027.jpg
確かに。驚くほどやわらかいパンです。
ブリオッシュほどバターたっぷりではなく、非常にシンプルな味わい。
ここで感じたのは、この食感の不思議さ。
イギリスのパンは総じて、ふわふわしたやわらかいものはありません。
トーストはザクザクしているし、ローフのパンは噛み応えがあります。
クラミック/cramique@オー・メルヴェイユ・ドゥ・フレッド/Aux Merveilleux de Fred(ロンドン) _e0038047_952172.jpg私は、日本で主流のふわふわ、もちもちといった食感が得意ではなく
(だから普段のパンは自分で焼いたものを食べているのでもあります)、
特にイギリス滞在期間中は、いつもそうなのですが、
それこそこれ幸いと現地のパンをずっと食べていたので、
“cramique(クラミック)”のやわらかさは余計に新鮮でした。

はっ!と思いました。
これっ、サリー・ランの原型だったのでは?
サリー・ランがどんなものかというのは、こちら(↓)を見ていただくとして、
http://ricorice.exblog.jp/21186327/
今回私がこのやわらかさを新鮮に感じたのは、
フランスからやって来たサリー・ランのパンを新鮮に感じた、
イギリスの人たちの感覚に近いのでは?と思ったのです。
このパンがサリー・ランの原型だったかどうかはこれからの調査の課題として、
当時、イギリスの人たちがやわらかいパンを珍重した気持ちが、
今回、身をもって体験できた気がしたのでした。

sat 16/11/13



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by ricoricex | 2013-11-27 00:00 | イギリスのグルメ店レポート