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イギリスの食文化研究家、食のダイレクター/編集者/ライターの羽根則子がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。chattex アットマーク yahoo.co.jp


by ricoricex

なぜ大枚をはたいてクッカリーコースに行くのか


2013年10月15日づけのBBCのウェブサイトに、
Cookery schools: Why do people pay so much money?
なぜ大枚をはたいてクッカリーコースに行くのか?
http://www.bbc.co.uk/food/0/24335278

という記事がありました。

イギリスの食の目覚め方はすさまじいものがあり、
初渡英の1996年以来、途中1年以上の滞在含め、1〜2年ごとに数週間単位で訪問していますが、
行くたびに驚かされます。

飲食店はもちろん、テレビ番組でも料理番組は花ざかり。
先日も「The Great British Bake Off」シリーズ4の最終回
驚異の視聴率を叩き出したことからも、関心の高さがわかります。
そして、それはクッカリースクールの盛況ぶりにも表れています。

なぜ大枚をはたいてクッカリーコースに行くのか_e0038047_6211990.jpg上記の記事によると、
45ポンドのイヴニングクラスから、200ポンドのポッシュなフルデイコースまで、
値段も時間もいろいろあり、
150ポンドというのがひとつのボーダーラインとのこと。
これを超えると明らかに、熟練のチューターが1日しっかり教えるクラスが充実。
同時に受講する側も、それなりの金額を払うことによる期待値が一気に高まるのだとか。
クッカリースクールを開設するのに、特に認定などは必要ないので、玉石混淆。
選ぶときは見極めが必要との警鐘もならしています。

クッカリークラスは、とりわけ、ホリデイのあとに申し込む人が多く、
それは外国で食べておいしかった料理をもう一度、といった理由のようです。
人気があるのは、タイ、ヴェトナム、中近東、モロッコ、トルコといった国々の料理クラスで、
通常でもすぐに定員に達するのはカレーのクラスだとか。

腕を磨きたい人もいれば、アフターファイブに仲間で食事に行く代わりに、
クッカリークラスに参加して夕食も楽しむ、という
新しいアトラクションとしての利用も伸びているそう。
また、クッカリークラス受講を誕生日プレゼントとして贈ることも珍しくないとあり、
これには大きくうなずきました。

というのも、2010年秋に、ロンドンにあるクッカリースクールの
中近東料理(日本では飲食店も少ないけれど、学べるところはもっと少ないので)のクラスを
受講したときのこと。
2〜3週間前に申し込んだらすでにいっぱいで、とりあえず(期待もせず)ウエイティングに登録。
すると直前に連絡が来て、なんとか行くことができたのです。
いざ当日、早めに着いてお茶を飲んでいるときに、
同じく早く到着した、同クラスを受講する人と話していたら、
「あら、そうなの? あなた、ラッキーだったわね。
私、誕生日プレゼントにこの学校の1日コースに参加する権利をもらったんだけれど、
使うのに1年近くかかったのよ。クッカリークラスは今、すごく人気があるの」と。
コーヒーチェーンのカードなど、ギフト用の商品カードを
随分見るようになったなぁと思っていて、
それはクッカリークラスも同じなんだなぁと思ったのです。
つまり、“モノ”は既に充分にあるから、そうでないものをギフトに選ぶ、ということ。
そして、料理を食べる、見る、だけでなく、学ぶ、ことも人気なんだなぁを肌で感じたのです。
もちろん、そこには最終的な好みは贈られた側が選べる、ということで、
贈る側も(品物選びにあれこれ迷わない)贈られる側(好みでないものを贈られることを回避)も
メリットがあることが大きいのでしょうが。
なので、この記事はとても興味深い内容でした。



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by ricoricex | 2013-11-15 00:00 | イギリスの食ニュース