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イギリスの食文化研究家、食のダイレクター/編集者/ライターの羽根則子がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。chattex アットマーク yahoo.co.jp


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ダンク【Dunk】


かつてあった女性アイドル雑誌ではありません(これが分かるあなたは40代以上!)。
ダンク、英語で綴るとDunk。
バスケットボールのダンクシュートのダンクがこれです。

この、ダンク、ほかにも意味がありまして、
たとえば、そうそうアッパーな場でなければ、食事中、
スープやソースでパンをぬぐって食べますよね、このぬぐうって行為がダンク。
また、ビスケットを
紅茶(ここで言う紅茶は、ソーサー付きカップを使ってストレートで飲むポッシュなものでなく、
日常的にマグでがぶがぶ飲むミルクティーを指します)やコーヒーに浸して食べるのを
見たことはないですか?
この、浸す、もダンク。

じ〜っと見るまでもなく、
イタリア人もフランス人も、そしてイギリス人も
概してヨーロッパ人はよくやるなぁって印象です。
湿度が低いこともあって、
クロッカントというかクランチーというかクリスピーというか、
がりがり、ざくざくといった、日本のものに比べて、
ハードな食感のビスケットが多いせいもあるからだと思います。

ダンク【Dunk】_e0038047_16594097.jpgビスケットをダンクして食べるのは、個人的にはあまり好きでなくって、
それはへたれにみたいになったふにゃふにゃのテキスチャーが苦手だからではなく
(むしろ、これはこれでたまに食べたくなる)、
残骸問題。
マグの底にたまるんですよ、ビスケットの破片、もといカスが!
食べないのは勿体ないし、でも食べるにはあまりにへたれ過ぎるし
(このぶくぶくしたテキスチャーは、なかなかおぞましい)。。。
ダンクしてすぐに口に運べばいいじゃないか。
ダンクしたあと、沈殿しないうちにすぐに飲み物を飲めばいいじゃないか。
ごもっとも。
でも、お茶を飲んでるときって、頭を使いたくないんですよね〜。
ダンクして食べたいなぁと思ったときに、あとの処理をどうするかが頭をよぎるので、
つい及び腰になってしまうのであります。

ダンク問題、というのは、やはりビスケットを食べるときの大きな要素のようで、
イギリスの新聞、the guardianの10月24日づけのコラム、
ビスケットの食べ方(!)
How to eat: biscuits
http://www.theguardian.com/lifeandstyle/wordofmouth/2013/oct/24/how-to-eat-biscuits

でも言及されています。


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・『イギリスの食、イギリスの料理&菓子は“イギリスの食研究家”“食の編集者/ライター/アドバイザー”羽根則子のブログです。

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by ricoricex | 2013-11-02 00:00 | Tips(コツ、秘訣、豆知識)