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イギリスの食研究家、食のダイレクター/編集者/ライターの羽根則子がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。chattex アットマーク yahoo.co.jp


by ricoricex

『ミシュランガイド イギリスおよびアイルランド』2014年版発売


2007年秋に鳴り物入りで東京版が登場した、
ギッド・ルージュこと、ミシュランのレストラン・ホテルガイド
(その時、私は6週間以上のイギリス滞在中で、そのフィーヴァーぶりを体験できず)。
このとき総責任者だったジャン=リュック・ナレ氏は、
拡大路線を図り、この東京版を皮切りにアジアへも戦略の指揮をとってきましたが、
2010年には去就し、現在はついには血縁者でない人物が経営を引き継いでいます。
赤字経営の続く文化事業(ミシュランガイドのこと)のやり方については、
賛否両論はありますが、
“ミシュラン星付きの”という冠をつけられることも多く、
自国以外もマーケットに見据えている場合などは、
世界共通認識のレストランガイドとしての役割は
まだ果たしているといえるのではないでしょうか。

『ミシュランガイド イギリスおよびアイルランド』2014年版発売_e0038047_203726.jpgその『ミシュランガイド イギリスおよびアイルランド』の2014年版が
2013年9月26日に発表となり、
10月4日からは書籍およびアプリ販売がスタートしました。
(『ミシュランガイド ロンドン』2014年版も同時販売)
プレスリリース(寸評)およびエントリーしたレストランのリストについては
こちらからどうぞ。
http://news.michelin.co.uk/newsuk/en/news/news-detail/news/20080819113604/29603.html

3つ星、2つ星については、以下の通りです(1つ星については割愛)。
ちなみに星の基準は、
3つ星:それを味わうために旅行する価値がある卓越した料理
2つ星:極めて美味であり遠回りをしてでも訪れる価値がある料理
1つ星:その分野で特に美味しい料理
となっています(※Nとあるものはニューエントリー)

・3つ星☆☆☆
Waterside Inn(ブレイ、バークシャー)
Fat Duck(ブレイ、バークシャー)
Gordon Ramsay(ロンドン)
Alain Ducasse at The Dorchester(ロンドン)

・2つ星☆☆
Ledbury(ロンドン)
Marcus Wareing at The Berkeley(ロンドン)
Dinner by Heston Blumenthal, Mandarin Oriental Hyde Park Hotel(ロンドン)N
Sketch, The Lecture Room & Library(ロンドン)
Hélène Darroze at The Connaught(ロンドン)
Le Gavroche(ロンドン)
Square(ロンドン)
Greenhouse(ロンドン)N
Hibiscus(ロンドン)
Michael Wignall at The Latymer, Pennyhill Park Hotel (サリー)   
Midsummer House(ケンブリッジシャー)
Gidleigh Park(デヴォン)
Le Champignon Sauvage(グロスタシャー)
L'Enclume(カンブリア)
The Dining Room, Whatley Manor Hotel(ウィルトシャー)
Hand and Flowers(バッキンガムシャー)
Restaurant Sat Bains(ノッティンガムシャー)
Le Manoir aux Quat’Saisons(オックスフォードシャー)
Restaurant Nathan Outlaw(コーンウォール)
Andrew Fairlie at Gleneagles (スコットランド)
Patrick Guilbaud(アイルランド)

また、1つ星で新しくエントリーしたのは以下の店です(継続の1つ星については割愛)。
HKK(ロンドン)
Angler, South Place Hotel(ロンドン)
Outlaw’s at the Capital, Capital Hotel(ロンドン)
Story(ロンドン)
Ametsa with Arzak Instruction, Halkin Hotel(ロンドン)
Brasserie Chavot(ロンドン)
Bo London(ロンドン)
Lima(ロンドン)
Social Eating House(ロンドン)
The Samling(カンブリア)
adam’s(バーミンガム)
wilks(ブリストル)
Ormer by Shaun Rankin(ジャージー島)
Campagne(アイルランド)
Lady Helen, Mount Juliet Hotel(アイルランド)


相変わらず、ファットダック、強いですね〜。
ゴードン・ラムジィもアラン・デュカスも安定しています。

ここでは取り上げませんでしたが、コーンウォール、パドストゥには、
1つ星にエントリーされていたPaul Ainsworth at No 6があったり、
先日訪ねた阪急百貨店の英国フェアコーニッシュ・パスティの実演販売があった、
ザ・チャフ・ベーカリー
2013年度ワールド・パスティ・チャンピオンシップで2部門獲得の店だったり、
コーンウォール、パドストゥは第二次飲食店ブームなのかしら?
(パドストゥはもともとは小さな漁村。シーフードで有名なリック・スタインが
 ここにレストランをオープンし、ビストロ、パティスリー、クッカリースクールなども
 作ったことから、グルメの村となったのが第一次飲食店ブームと、私は位置づけ)
6年前に行ったときは、リック・スタイン村って様相だったけれど、
ここが牽引役となって、
ほかにもいろいろできた(腕を上げた?)んだろうなぁと推測されます。

あとは、今回1つ星にエントリーしたペルー料理のLima。
洗練されたモダン中南米料理が俄然注目を浴びている昨今で、
ここはその代表的存在といえるでしょう。

レストランガイドは、それこそいろいろあり、
先月も当ブログで、『The Good Food Guide』の
続報! 最新UKトップ50レストラン for 2014
でお知らせしました。
それぞれのガイドによってチョイスは違いますし、
見比べると各ガイドの特徴に浮き彫りになると同時に、
今のイギリスのレストランシーンの流れが見えておもしろいです。




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・『イギリスの食、イギリスの料理&菓子は“イギリスの食研究家”“食の編集者/ライター/アドバイザー”羽根則子のブログです。

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by ricoricex | 2013-10-15 00:00 | 順位&セレクト(イギリスの店)