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イギリスの食文化研究家、食のダイレクター/編集者/ライターの羽根則子がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。chattex アットマーク yahoo.co.jp


by ricoricex

シュガーロード 〜平戸英国商館設置400周年 01〜


シュガーロード 〜平戸英国商館設置400周年 01〜_e0038047_22232984.jpg7月11日(木)&12日(金)、長崎県平戸へ行ってきました。
平戸は、砂糖を考えたときに、陸路ではないものの、
シュガーロード/長崎街道において外せない場所です。
また、イギリスの食文化を追いかけている私にとって、
平戸英国商館設置400周年を記念したあれこれを知ることも
今回の旅の大きな目的のひとつです。

ところで、平戸英国商館設置400周年ときいて、
文字通り、400年前の1613年に、平戸に英国商館が設置されたわけですが、
ピンと来ない方もいらっしゃると思います。
かく言う私もそうでした。
では、ウィリアム・アダムスはご存知ですか?
日本名を三浦按針と言い、徳川家康に外交顧問として使えた人物です。
(彼自身が乗っていたのはオランダ船、リーフデ号で、
 漂着したのは1600年、大分県臼杵市)
1613年、イギリス船クローブ号が平戸に入港したのを受け、
平戸に英国商館が設置されます。
ウィリアム・アダムスは商館員として雇用されました。
彼は1620年に平戸で亡くなり、
また1616年に家康が亡くなったあとは、時代は鎖国体制へと移り、
平戸の英国商館は、開館から10年後の1623年に閉鎖されました。

もちろん、イギリスだけでなく、
オランダ、ポルトガルとのつながりもあった平戸は
大航海時代に「FIRRANDO/西の都」と呼ばれ、
今もその面影は町のあちこちに残っています。

平戸に英国商館があった場所は、木引田町。
英国商館通りという通り名がついています。
また、ウィリアム・アダムスの墓所、
かつて居宅があったといわれる町屋
(現在は、老舗和菓子屋が店を構えています)、
さらに、1613年、イギリス船クローブ号が平戸に入港した際に
平戸藩主に謁見した私邸は、現在は松浦家資料館として、
大航海時代の史料などが展示されています。
2011年に復元されたオランダ商館にも、大航海時代の史料が公開展示されています。
シュガーロード 〜平戸英国商館設置400周年 01〜_e0038047_22243864.jpgシュガーロード 〜平戸英国商館設置400周年 01〜_e0038047_22235435.jpgシュガーロード 〜平戸英国商館設置400周年 01〜_e0038047_22243284.jpg

シュガーロード 〜平戸英国商館設置400周年 01〜_e0038047_22262584.jpgシュガーロード 〜平戸英国商館設置400周年 01〜_e0038047_2226389.jpg

シュガーロード 〜平戸英国商館設置400周年 01〜_e0038047_22265960.jpgシュガーロード 〜平戸英国商館設置400周年 01〜_e0038047_22274693.jpg
(写真は上段左から、ウィリアム・アダムス像、英国商館跡記念碑、英国商館城址之碑、
 中段左から、ウィリアム・アダムス終焉の地碑、三浦按針(ウィリアム・アダムス)墓所、
 下段左から、徳川家康発イギリス宛朱印状(複製)、その書下し)

シュガーロード 〜平戸英国商館設置400周年 01〜_e0038047_22284666.jpgこの平戸英国商館設置400周年を記念して、
今年、2013年の5~12月には平戸でさまざまな記念事業が行われています。
それはセレモニーだったり特別展だったり。
イギリスの町でよく見かけるハンギングバスケットの
花のワークショップ、おもてなし英会話教室、
イギリスらしい娯楽のひとつ、ウォーキングが楽しめるフットパスの設置など、
イギリスをテーマにしたさまざまなイベントも開催されます。
加えて、イギリス料理教室のワークショップ(5〜7月にかけて6回開催されました)
などもあり、遠くは東北から参加された方もいらしたそう。
(写真は、英国商館通りにある、
 平戸英国商館設置400周年記念事業拠点施設「officeクローブ号」)

シュガーロード 〜平戸英国商館設置400周年 01〜_e0038047_22275914.jpgさらに、“イギリスを味わう”として、
市内各飲食店がイギリスにちなんだ料理やお菓子、飲み物を提供。
実に25もの店舗がフードメニューを展開しており、
その店ならではの創意工夫をしたメニューが味わえます。
先の、ワークショップなども市民の方の声によるものだそうで、
“イギリスを味わう”も、お店サイドからの、
やりましょう!という気概が感じられて、なんだかうれしいです。
“イギリスを味わう”参加店は店頭にペナントが提示されており、
わかりやすいのもいいですね。

実際の“イギリスを味わう”のフードメニューについては、
追って(次回?)ご紹介したいと思います。

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【シュガーロード(長崎街道)】江戸時代に整備された脇街道のひとつで、小倉・常磐橋を始点に長崎まで続く道。江戸時代、鎖国体制の中、海外との唯一の窓口であった出島に届いた砂糖は、この長崎街道を経て、京・大坂、そして江戸へと運ばれて行きました。長い年月の中で、菓子文化も大きく開花しました。

thu&fri 11&12/07/13



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by ricoricex | 2013-07-17 00:00 | シュガーロード/長崎街道