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イギリスの食、イギリスの料理&菓子 ricorice.exblog.jp

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イギリスの食研究家、食のダイレクター/編集者/ライターの羽根則子がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。chattex アットマーク yahoo.co.jp


by ricoricex

有朋自遠方來 不亦樂乎


“朋遠方より来たる有り、亦楽しからずや”。
一緒に学んだわけではありませんが、
イギリスから友人がやって来て、2週間ちょい福岡に滞在していました。
そして昨日帰国し、無事ロンドンに到着した模様。

滅私、といったことはしないので、来客があっても基本的に構わないのですが、
比較的時間があったので(フリーランサーなので)、
さすがに平日は1日フルはむずかしい日が多かったものの、
午後から体をあける、夕方戻ってから仕事、といった感じで動いていました。
普段、ツーリスティックなことをしないので、
よい機会と、熊本や北九州に出かけたりもしました。

もちろん、こういうことは個人差はあるものの、
外国人の視点を通して物事を見るのはおもしろい。
そして、毎度思うのですが、飲食店と交通機関に苦労するのですねぇ
(めいっぱい時間があれば冒険のようで、それも楽しかったりするのでしょうが、
 物事をスムーズに進めたいことが多いものねぇ)。
メニューとかフロアガイドとか、表紙だけ英語で書いてあって
中は日本語だとがっかりするそうです(笑)。

あ〜、イギリス人!と思うのが、
すぐにインディアンカレーを食べよう、と言うところ
(国の歴史から、インディアンカレーはイギリスの国民食)。
モスバーガーのチップス(フライドポテト)はとってもいいそうです。
スナックは、クリスプス(ポテトチップス)、柿の種や天津甘栗、
そして、近年イギリスで人気の枝豆(英語でもそのまま、エダマメ)を
店頭でわさっと売っているのを見て喜んだり。
居酒屋のお通しについては、知っていたけれど、
「とりあえず生!」を知らなかったので説明すると感心されたり。

フーディーでなければ、どこそこのレストランであのシェフの料理を、というのはないだろうし、
私自身、外国で普通の人が普通にやっていることは興味深いので、
誰か来ても、リクエストがなければ私が連れて行くところは日常の延長だったりで、
(多分)喜んでもらっていると思います。

マニュアル通り的な(ビューロクラティックな?)
インフォメーションやツアーガイドは概ね不評で
(基本ヨーロッパ人はマイペースで、自分のペースで動きたいのと、
 興味のあることは直接間接なこと、いろいろ質問してくる)、
努力は買うけれど、う〜んと思うことがほかにも多い。
要するにお仕着せっぽいのです。
対人間だから、思い描いた通りにはいかないのになぁ。
教えてあげる、ではなく、一緒に楽しもう、の姿勢で、
言葉はできるにこしたことはないけれど、
むしろ多少言葉はできなくても、身振り手振り、そしてユーモアを交えつつ、
自分の言葉で意思表現する方が相手の心に響くと思うのですが、どうなんだろう。

この手のことは思うところがたくさんあって、
ほんの少し工夫するだけで外国人観光客の心をつかめることって
いっぱいある気がしてならないのです。



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by ricoricex | 2013-06-18 00:00 | 日常