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イギリスの食、イギリスの料理&菓子 ricorice.exblog.jp

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イギリスの食研究家、食のダイレクター/編集者/ライターの羽根則子がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。chattex アットマーク yahoo.co.jp


by ricoricex

本 03


2〜3年前にもらった、very britishなクックブック。
タイトルは『THE GREAT BRITISH STORECUPBOARD COOKBOOK』。
日本語にすると、“ザ・イギリスな食材でクッキング”といったところでしょうか。
CUPBOARDとは収納棚
(CUP+BOARDから食器棚とも訳されますが、イギリスでは食器に限らず)で、
STORECUPBOARDとしていることから、食品の収納棚ということ。
イギリスの家庭には、キッチンだったりダイニングルームだったりに棚があり、
そこにジャムだの缶詰めだのシリアルだの紅茶だのが収納されています。
つまり、ストックしている食品でできる料理の本なのです。
本 03_e0038047_2341573.jpg


本 03_e0038047_2361361.jpgここで、取り上げられている食品がいかにもイギリスで、初見の際は笑ってしまいました。
どんな食品かというと、
マーマイト、イングリッシュマスタード(コールマン社)、
ウスターソース(リー&ペリンズ社)、ゴールデンシロップ(ライル社)
HPソース、ボヴリル
の6つで、登録商標商品もしくは会社指定。
本のタイトルに違わず、あまりにも、あまりにもイギリス的なアイテムです。

本 03_e0038047_23102641.jpgマーマイトはトーストに塗って食べる発酵食品
(「アラ!」や「ごはんですよ!」のようなノリの佃煮を思い出させます)。
ゴールデンシロップは液状のハチミツのようなもの。
HPソースはブラウンソースで、イギリスにおける醤油、のような万能ソース。
ボヴリルは牛肉エキスで、ソースにしたり、料理の隠し味に使ったり、お湯に溶いて飲んだり。

本 03_e0038047_2344368.jpg本には、これらのアイテムを使ったレシピが載っています。
私自身ときどき備えているのが、イングリッシュマスタードとゴールデンシロップぐらいで、
これらのアイテムは、日本の日常の食事とあまりにかけ離れているので、
実際に料理本として役立つことはない(今後もおそらく。。。)のですが、
同時に昔の広告やらちょっとしたウンチクやら載っていて、それが楽しい。
デザインや色使いもポップで、眺めているとウキウキした気持ちになります。

ちなみに、STORECUPBOARDのCUPBOARD、
カップボードではなく、カボードと言います。


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by ricoricex | 2013-04-06 00:00 | イギリスの印刷物