それでも、日本でもよく知られているイギリスのお菓子のひとつはスコーンです。
スコーンは作るのは簡単ですし、でもなかなか作ってらっしゃる方にお目にかからない。
その理由は、いかに食べるか、にあるような気がします。
実際に私も、さあ、どうしよう、ということがありました。
そこで、以下の食べ方をご提案します。
1. クローテッドクリームとストロベリージャム
定番です。
クローテッドクリームではなく、ウィップクリームで提供されている店もありますが、
個人的には合わないと思います。
でも、なぜウィップクリームで代替するのでしょうか?
それはクローテッドクリームが入手しづらいことと、
コスト、そして管理面から扱いづらいにほかならないでしょう。
でも、売っているのです。
一番入手しやすいのは、中沢フーズのクローテッドクリーム。
デパートの地下食料品売り場やちょっと気のきいたお店で販売しています。
2. マスカルポーネとアプリコットジャム
これ、いいんです。
昔、仕事でチーズの本を作ったときに、
撮影で使ったマスカルポーネを、さあ、どうやって食べようかなぁ、と思ったときに、
そうだ!と試してみたらとてもよかったのです。
マスカルポーネとクローテッドクリームは食感がとてもよく似ているのです。
ただし、味は全く違います。
クローテッドクリームは甘味を、マスカルポーネはさっぱり感を比較的感じやすい。
なので、ストリベリージャムとは、よく合うとは言いづらい。
そこで、登場するのがアプリコットジャム。
以前、“レーズンロールのアプリコットジャムのせ”でもご紹介したように、
マスカルポーネとアプリコットジャムはよく合います。
ジャムはマーマレードでもいいでしょう。
ただし、マーマレードの場合は、あまり量を使わない方が合うかな、と思います。
3. ハチミツ(&バター)
KFCのビスケットの食べ方です。
合わないわけがありません。
なぜなら、アメリカのビスケットは、
アメリカのスコーンよりも、イギリスのスコーンにぐんと近いから。
なので、この食べ方もおおいにありです。
ハチミツは液状のものが食べやすい。
ハチミツだけでもいいのですが、もしもう少しコクが欲しい場合は、バターを加えるといいでしょう。
私は、なんでもかんでもその国に倣って、がいいとは思っていません。
軸がぶれない程度に振ってもいいのではと考えています
(その振り幅は個人によって見解が異なりますが)。
エリアや時代に合わせて変わるのは、むしろ当然のことでしょう。
なので、2や3はイギリス人から見れば、あれっ?でしょうが、
これらの食材の方が日本ではぐんと一般的だし、
こういう提案もあっていいかなと思っています。
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