翌日はもう帰国、という7月3日(火)の午後、訪ねたのは
ベアズ・オブ・ブルームズベリー/bea's of bloomsburyのst.paul店。
bloomsburyと店名にあることから推察できるよう、
本店はブリシテッシュ・ミュージアム近くのbloomsburyにあります。
st. paul店は、そう、ポール寺院の近くにあります。
ここは、カップケーキで知られるケーキ屋さん。
タイムアウト・ロンドン2011年のベスト・カップケーキに選ばれています。
到着したときは、そのカップケーキも入った
アフタヌーンティーが提供される時間に少し早い。
席をとっておきますよ、とのことで、周辺をぶらぶら。
久しぶりに来たセント・ポールは
ショッピングモール「One New Change」ができていたりしていて、様変わり。
ジェイミーとアメリカのbbqシェフadam perry langのレストランbarbecoaも入っています。
店については知っていたけれど、そうか、ここにあったのね。
店に戻ると、すぐに席に案内してくれました。
この店はさして広くなく、細長いスペースで、入ってすぐが売店、左奥にイートイン。
そして2Fはすべてイートインとなっています。
通されたのは2F。確かに2Fの方が落ち着く感じです。
アフタヌーンティーのメニューは
カップケーキ、ブラウニー、スコーン、ミニメレンゲ菓子、バゲット・サンドイッチetc。
運んで来た店員さんと喋っていたときのこと、
カップケーキの中に何か入っているの?と聞くと、
これは入っていないタイプ。でも入っている方がよければ取り替えますよ。
特に問題はなかったので、いやいや大丈夫、どうなのかなぁと思ってきいてみただけ、と。
お菓子は全体的に甘め。
カップケーキは相当期待していたのですが、
ややばさっとした感じの生地で、個人的にはあまり好みじゃありませんでした。
クリームもややおおざっぱな感じ。
昔、スーパーマーケットなどで売っていた
3つ4つ入りのバタークリームのケーキを、見目麗しくしたよう。
むしろ、この店の甘さ加減は、ブラウニーの方がしっくりくる。
こっくりとした味わいで、おそらく量も少ないこともあって、いい按配だなぁと思ったのです。
bea's of bloomsburyのアフタヌーンティーは、
値段は17.10ポンド。コストパフォーマンスはいいのでは、と思います。
そして、前日行ったsketchのそれと同じように、手頃なボリューム。
伝統的なアフタヌーンティーのように、
これを完食したら夕飯はもう入らない、という量ではありません。
この旅では、食べはしなかったけれど目撃した
cake boyのアフタヌーンティーもそれに近いものでした。
プレゼンテーションもお菓子やサンドイッチも変化球です。
このbea's of bloomsbury、
ティーカップのランプを吊るしたインテリア、
Undergrowth DesignのBlaue Blumeシリーズのセクシーな食器類や
日傘もあしらったディスプレイが乙女心をくすぐります。
peggy porschenもとてもラブリィでしたが、
こちらが夢の世界いっぱいなのに対し、
bea's of bloomsburyはちょっと毒もある、といったところです。
tue 03/07/12
追記:カップケーキの記述で、そんなことないよ、というご意見を頂戴し、後日、再び同店を訪問しました。
このときに食べたケーキは、しっとりこっくりとした食感で、クリームとの相性もよく、口の中で甘さがパンッと心地よい刺激となって広がり、体に染みわたっていきました。決して軽い食感ではないのですが、1個でも充足感が得られるほどでした。
お店にしてみれば、いつも安定した商品の提供を心がけているとは思うのですが、食べ物は生き物だなぁと実感した次第です。
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