それまでは気持ちのよい天候だったのに
7月に入ったらぐずついた空模様に。
月曜日の朝、kings roadの西側をうろうろ。
11時頃、eleventh teaというわけではないけれど、
ひと休みを兼ねて、ペギー・ポーシェン/peggy porschenを訪ねました。
peggy porschenと聞くと、伝統的なシュガークラフトに現代感覚を持ち込んだ
その美しいシュガークラフト、
そしてそれらを使ったウェディングケーキが思い浮かびます。
peggy porschenの名を一躍有名にしたのは
エルトン・ジョンのチャリティパーティで提供したお菓子。
当時、彼女がいたのは著名人を顧客に持つケータリング会社でした。
自身の店は2010年にベルグレイヴィアにオープンしました。
ピンクを基調としたラブリィなデザインの店です。
この店、本当は、時間があれば行こうかな、ぐらいにしか思っていなかったのです。
でも、この数日前に訪ねた製菓材料を扱うショップで推薦され、
じゃあ行ってみようかなとなって訪ねた次第。
なぜ優先順位が低かったかと言うと、正直、あまりにもtoo lovelyな印象で、
お菓子もtoo sweetなものを想像していました。
オーダーしたのは、お店のお姉さんが、私はこれが一番好き!と教えてくれた
chocolate heaven cupcake 3.50 ポンド。これにアメリカーノ2.50ポンドをつけて。
カップケーキは気持ち大きめとはいえ、高いなぁと思いつつ。。。
(お店のお姉さん、このお店/peggy porschenが大好き!って様子で、
変にこなれたところのない、一生懸命なサービスに好感!)
、、、いやぁ、いい意味で裏切られました。
甘さ、テキスチャー、クリームと生地のバランス、どれをとってもレベルが高い!
生地がバサバサ、ぼそぼそじゃないんです(もちろん、これはこれのよさがある)。
しっとりしていて、適度なふわ感もあります。
上のクリームはバタークリーム(もしくはそれをベースにしたもの)で、
これも重くなく、軽やかな仕上がり。
中に何か入ってるわけでもなく、そうそう凝ったことをしているとも思えないけれど、
全然食べ飽きない! お代わりしようかと思ったほどです。
彼女がドイツ人であることと関係あるのかどうかはいささか疑問ですが、
数日前に訪ねたottolenghi然り、外国人の打ち出すモダンなアレンジは、
同じ外国人だからか、妙に舌になじみます。
今回のイギリス訪問で、ケーキはここがイチオシです!
(私個人の好みは微妙に違うんですけどね。
でもワン・オブ・ザ・トップには間違いない!)
大方の日本人は気に入ると思います!
今のロンドンのモダンなケーキのひとつのあり方を知るにも恰好の店ではないでしょうか。
店は入って、正面にレジとケーキのカウンター。
上段2つにカップケーキ、下段にホールケーキ・スライスが並べられていました。
ホールケーキは直径は18cmぐらいでしょうか、
そうそう横はそうそう大きくはないのですが、高さがあります。
ヴィクトリア・スポンジ(店ではglorious victoriaの名前をつけていた)など、
伝統的なものが中心でした。
食べていなくって、憶測ですが、
味わいはカップケーキほど新鮮ではないかもしれませんが、
生地の目の感じと、これだけ高さが出せるということから察するに、
やわらかい食感に仕上げているのではないでしょうか。
時間によって違うのでしょうが、
ケーキはこのショーケースのところのみで、
カップケーキが6種類、ホールケーキが3種類と多くありません。
この潔い感じも好感が持てました。
ビジネスとしてはおそらく、ケータリングやオーダーケーキが中心なのでしょう。
店内は、シュガークラフトを施したハレのケーキのサンプルや
彼女の本などが飾られています。
右手と左手にちょっとしたイートイン・スペースもあります。
店内でゆっくりしていると、ケーキのデザインの打ち合わせに
お客さんが訪ねてきて、奥の部屋へと進んで行きました。
mon 02/07/12
(↑104の英国お菓子ストーリーを詳しく紹介しています!)
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
・『イギリスの食、イギリスの料理&菓子』は“イギリスの食研究家”“食の編集者/ライター/アドバイザー”羽根則子のブログです。
・プロフィール ・活動内容 ・著書
(↑お手数ですが、それぞれクリックしてくださいね)
・お仕事・講演などのご依頼は、
chattexあっとまーくyahoo.co.jp までメールでご連絡を!