またホテルのアフタヌーンティーなどで見るようになったスコーン。
でも、これらのスコーン、私にとってはちょっと違和感があるものが少なくありません。
たっぷりのミルクティーと食べる、午後のティータイムのお菓子。
クローテッドクリームとイチゴジャムが添えられ、
ぼてっとした大きさで、ちょっと野暮ったいぐらい、
焼きもあまり強くなく、ミルクの甘さとやさしさが感じられるものが、
いかにも“らしく”って、好みです。
スコーンは、イギリスのクッカリー・コースでも学びました。
習ったときは、そうそう、これが私が好きなスコーン、とうれしくなりました。
このレシピは、そのときのレシピをもとに、アレンジを加えたものです。
(日本とイギリスでは、材料の質や風味などが違うので)
2の工程でそぼろ状(生パン粉状)にするのにフードプロセッサーを使っていますが、
ショートブレッドなどと同様に、手でラブ(サブラージュ)してもOK。
表面に塗るのは、牛乳でなくても、
もし余っていれば卵の白身をほぐしたものでもよいです。
ただし、黄身が入ると焼き色が強くなり過ぎるので、
私が目指すスコーンとはちょっと異なりますが、
それは好みなので、好き好きで。
抜くときに使うセルクルとは円形の抜き型のこと。
なければ厚紙を巻いて簡易セルクルを作ってもよし、
同じ直径程度のグラスなどを軽く押し付け、ナイフで切り取ってもよし。
難点は食すときのクローテッドクリーム。
だいぶ入手しやすくなりましたが、まだまだ一般的とはいいがたい。
スコーンにはやっぱりクローテッドクリームが欲しいところですが、
テキスチャーの似たマスカルポーネで代用してもといいかと思います。
<材料(直径6cmのセルクル6個分)>
薄力粉……225g+適量
ベーキングパウダー……大さじ1
塩……小さじ1/2
バター……50g
グラニュー糖……25g
牛乳……120ml+適量
<作り方(調理:30分 オーブン:7〜10分)>
*天板にクッキングシートを敷いておく。
*オーブンを220℃に温めておく。
1. 薄力粉225g、ベーキングパウダーと塩を合わせて、2〜3度ふるう。バターを適当な大きさ(3cm角より小さいとよい)にカットする。
2. フードプロセッサーに1の粉類とバターを入れ、そぼろ状になるまで回す。
※フードプロセッサーが小さい場合は、適度な量の粉類とバターを回し、その後でフードプロセッサーに入らなかった粉類と合わせる。
3. 2をボウルにあけ、グラニュー糖を加えて混ぜ、真ん中にくぼみを作る。
4. 3のくぼみに、牛乳を注ぐ。
5. ナイフでざっくり混ぜたら、手で生地をひとつにまとめる。
6. 作業台とのべ棒に薄力粉をふるい、5の生地を2cm程度の厚さにのばす。
7. 直径6cmのセルクルで抜き、スコーンを6つ作り、準備しておいた天板に並べる。
※余った生地はこねすぎないようまとめてのばし、セルクルで抜く。最後の一個は、セルクルに余った生地を入れ表面をならせばちょうど6個とれる。
8. 表面に牛乳を塗り、220℃のオーブンで10〜12分、表面がきつね色になり、よく膨らむまで焼く。
9. 焼き上がったら網の上で冷ます。
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