イングランドの場合は、島国であることを象徴するかのように、
ひとつひとつを巻いて仕上げます。
使う材料はさほど変わりませんが、
配合は時代によって異なるようです。
灰の水曜日(Ash Wednesday)から復活祭(Easter)までの主日(Sunday)を除いた
40日間のことを四旬節(Lent)と呼びます。
宗教的には、キリストの復活までの受難を一緒に耐えるということから、
断食をしていました。
この四旬節の前日を告解火曜日(Shrove Tuesday)と言います。
この告解火曜日は別名、パンケーキ・デイとも呼ばれます。
それは、次の日からの断食に備えて、
パンケーキをたっぷり作って食べたことに由来するようです。
そして、このときに卵を使い切るようにしたようです。
このパンケーキ自体に味はなく、
シンプルに粉砂糖とレモンで食べます。
レモンはオレンジでもよし。
ほかにジャムや生クリームと添えてもおいしく食べられます。
<材料(フライパン直径18〜20cm 5〜6枚分/2人分)>
薄力粉……60g
卵……1個
牛乳……150ml
バター……適量(大さじ1程度)
レモン……適量(1/2個あれば十分)
粉砂糖……適量
<作り方(調理:25分 生地の休ませ:1時間以上)>
1. 薄力粉を2〜3度ふるい、ボウルに入れる。
2. 別のボウルに卵をときほぐし、牛乳を少しずつ加えて混ぜる。
3. 1 の薄力粉に2の卵液を加えて混ぜる。
4. 3の生地を裏ごしし、なめらかな生地にする。
5. ラップをして、冷蔵庫で1時間以上休ませる。
※こうすることで生地が落ち着く。
6. レモンを適当にくし形にカットする。
※レモンは添えるものなので、半分にカットし、さらに6等分にカットするぐらいが目安。
7. フライパンにバターを少し入れて火にかける。
8. バターがとけたら、キッチンタオルなどで余分な油を拭き取り、火を中火にし、5の生地をレードル1杯程度流し入れ、前後左右にフライパンを動かし、生地を広げる。
9. ふちがパリパリした感じになったら、裏返し、両面を焼く。
※十分に火が通ったら、表面がぷくぷくする。
10. 軽く巻いて皿に盛り、粉砂糖をふり、6のカットしたレモンを添える。
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