生地の中に意外なものが入っていることが名前の由来かも知れません。
かつて、18世紀の文献などでは
トゥド・イン・ザ・ホールはフィレ肉を使ったもので、
(実際にはわざわざ新鮮な肉を使うのではなく、
残り物を利用することが多かったようです)
ソーセージを使うタイプはそれと区別するために
ソーセージ・トゥド・イン・ザ・ホールとされていたようですが、
現在ではトゥド・イン・ザ・ホールはソーセージを使ったものが主流で
それをトゥド・イン・ザ・ホールと指すようになりました。
そう、トゥド・イン・ザ・ホールの中に入っているのはソーセージ。
本当はカンバーランドもしくはリンカーン・ソーセージがよいのですが、
日本では入手できないので、タイムを使うことで代用。
あらかじめハーブ入りのソーセージを使う場合は、タイムは不要です。
この生地は、ローストビーフに添えられる
ヨークシャー・プディングと同じもの。
軽いようなそれでいて食べ応えはあるような
ほかに例えようのない独特の食感があります。
生地の牛乳は水を半量でもOK。
マスタードを少し加えるのもおすすめです。
粒マスタードでもよいのですが、
イングリッシュ・マスタード(粉)の方がより“っぽい”気がします。
味付けはきつめにしておきましょう。
そうしないと、ぼんやりとしてしまりのない味になります。
伝統的にはトマトソースやグレイヴィーソースと食べていたようです。
そのまま食べていいのですが、確かにグレイヴィーソースは欲しくなるかもしれません。
醤油を少しつけて食べるのもなかなかよいです。
グリーンピースのソテー、ルッコラなどを使ったグリーンサラダと一緒にどうぞ。
食後には酸味のあるリンゴもぴったりです。
<材料(3〜4人分)>
ソーセージ……12本(280〜300g)
薄力粉……80g
卵……1個
牛乳……180ml
タイム(乾燥)……小さじ1/4
塩・コショウ……適量
バター……適量
<作り方(調理:10分 オーブン:50分)>
下準備
*耐熱皿にバターを塗っておく。
*オーブンを200℃に温めておく。
1. 耐熱皿にソーセージをおき、オーブンで20分焼く。
※途中でひっくり返す。
2. ボウルに薄力粉を卵を入れ、軽くかき混ぜる。
3. 半量程度の牛流を少しずつ入れながら、混ぜる。
4. なめらかになったら、残りの牛乳、タイム,塩・コショウを加えて軽く混ぜる。
5. 1の耐熱皿を取り出し、ソーセージをひっくり返し、4の生地を流し入れる。
※皿の底にソーセージがくっつかないようにする。
6. オーブンに戻し、30分焼く。
※生地が盛り上がって表面がきつね色になったらOK。
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