イングランド西部が発祥のようで、
イギリス全土で知られているものではないようです。
ちょっとスパイシーでいろいろなドライフルーツを使います。
卵やウサギがイースターのシンボルで、それぞれ意味があるように、
中に入れたドライレーズンが、子孫繁栄を意味するのだとか。
ベーキングパウダーを使うので
(イギリスではセルフライジングフラワーという、
あらかじめベーキングパウダーの入った薄力粉を使用)、
ちょっとぷくっとふくらみ、ややしっとりとした食感があります。
スパイスは、本当はミックススパイス(Mixed Spice)を使います。
これは、あらかじめ何種類かのスパイスがミックスされたもので、
オールスパイス、シナモン、ナツメグ、ジンジャー、クローブなどが配合されているよう。
イギリスでは焼き菓子によく使われます。
日本では入手がむずかしいので、
ナツメグやシナモンをメインに、適当に合わせて使うとよいかと思います。
このレシピでもそうしました。
作り方は、ここではより伝統的なやり方に倣いましたが、
簡単にするなら、表面に卵白を塗らなくてもよし。
その場合は、最後にグラニュー糖をふって、
オーブンで10〜15分、途中で出さずに焼きます。
本当はあまり焼き色をつけず、
また実際にイギリス人はしっかり焼き色をつけるのが好きではないようですが、
私個人は、焼き色をつけたいので、このビスケットも然り。
イギリス流にうっすら焼き色をつけたい方は、
オーブンの温度を、やや低めの160℃で焼くことをおすすめします。
<材料(約30枚)>
薄力粉……225g(8oz)+適量
ベーキングパウダー……小さじ2
バター……85g(3oz)
グラニュー糖……70g(2 1/2oz)+適量
卵……1個
レーズン……50g(2oz弱)
ミックスピール……大さじ1
牛乳……大さじ1〜2
オールスパイス、シナモン、ナツメグ(など合わせて)……小さじ1/2
卵白……1個分
<作り方(調理:1時間 オーブン:約30分)>
下準備
*バターを室温でやわらかくしておく。
*天板にクッキングシートを敷いておく。
*オーブンを180℃に温めておく。
1. 薄力粉220gとベーキングパウダーを合わせて2〜3度ふるう。卵をときほぐす。スパイス類を合わせる。レーズンとミックスピールは粗みじん切りにする。
2. ボウルにバターを入れ、クリーム状になるまでやわらかくする。グラニュー糖70gを加え、軽く白っぽくなるまでさらにかき混ぜる。
3. 2にときほぐした卵を少しずつ加えながら、混ぜ合わせる。
4. 3に1のふるった薄力粉とベーキングパウダー、スパイス類、レーズンとミックスピールを加えさっくりと混ぜる。
5. 牛乳を加え軽くこね、生地をまとめる。
※牛乳で生地のかたさを調整する。
6. 作業台とのべ棒に薄力粉をふるい、5mmほどの厚さにのばし、直径5cm程度の菊形の型で抜く。
7. 準備しておいた天板に6で抜いた生地を置き、表面にフォークで軽く穴をあけ、180℃のオーブンで10分焼く。
※フォークで穴を開けるのは、膨らみ過ぎるのを防ぐため。
8. 卵白をよくときほぐす。
9. 7の生地をいったん取り出し、表面に6の卵白を塗り、グラニュー糖をふり、オーブンに戻しさらに5分ほど、表面に焼き色がつくまで焼く。
※オーブンに戻すときに、天板の手前と奥を逆にすると、全体に均一に火が通る。
10. 焼き上がったら網の上で冷ます。
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