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イギリスの食、イギリスの料理&菓子 ricorice.exblog.jp

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イギリスの食研究家、食のダイレクター/編集者/ライターの羽根則子がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。chattex アットマーク yahoo.co.jp


by ricoricex

イギリスの食ニュース(2024年3月19日)
イギリスの食ニュース(2024年3月19日)_e0038047_22391722.jpg


<イギリス>
“This massively popular North American fried chicken chain is coming to the UK
カナダで大人気のフライドチキン・チェーンがイギリスにやってきた”

そのお店は、Mary Brown’s
https://marybrowns.com
2月21日(水)に北アイルランドのリスバーンにイギリス1号店をオープン。
将来的には北アイルランド全土に拡大する計画があるとか。
っと、なんで、北アイルランド、なんだろう?


“Cadbury just launched two brand new Dairy Milk chocolate bars and fans say they’re ‘simply divine’
カドバリーが2種類の新しいチョコレートを発売”


ほんと、好きだよなぁ、って感じます、イギリス人のカドバリーのデイリーミルク・チョコレートの態度って。
パッケージは変わっても、新しいフレイヴァーの登場は滅多にないのデイリーミルクに、2種類の新作の発売を発表。
“Nutty Praline Crisp”(クリーミーなアーモンドとヘーゼルナッツのフィリングとクリスピーなウエハース入り)
“Caramel Nut Crunch”(クリーミーなトフィーのフィリングとキャラメル、刻んだヘーゼルナッツ入り)
私は、カドバリーのデイリーミルク・チョコレートって好きでも嫌いでもないのですが、この新商品はおいしそう!
カリカリ、クリスピーな食感が好きだからな〜。


“Jam recipes
ジャムのレシピ”


普段、自分では作らない、のですが(苦笑)、
ベーコン・ジャムとジンジャー・ジャム、いいかも。
ジンジャー・ジャムは、甘酢しょうが(ガリ)の、甘い版みたいなもので、でも、青唐辛子も入れるからピリッとした辛味もいいアクセントになりそうで。
料理にも使えそうで、作っておくと、役立ちそう!


tue 19/03/24

# by ricoricex | 2024-03-19 12:00 | イギリスの食ニュース・まとめ

マーマレードの憂鬱


マーマレードの憂鬱_e0038047_21423956.jpg

お正月に10枚食パンなるものを見つけ、狂喜乱舞。
トースト率が一気に高まった、のはいいのだけど、
あ〜、昨秋イギリスに行った時にマーマレード連れて帰ればよかった。。。

私は薄い、サクサクカリカリ食感のトーストが好きで、
となると、日本のふんわりしたマーマレードやジャムは合わない
((イギリス)菓子作りにも合わない)。

マーマレードは苦味も酸味も甘味もちゃんと欲しい。
そこにトーストの香ばしさが合わさると言うことなし。
彼の地の人たちが、塗る、のではなく、のっけるようにして食べる、のもよくわかる。
日本のふわふわトーストだとこうはいかない。

チップトリーのマーマレードが好き、で成城石井とかで売ってるけど、
感覚的に、税込みで600円を超えると、躊躇しちゃうなぁ。
でも、これの代替はないしなぁ。迷う。。。

# by ricoricex | 2024-03-19 00:00 | 日常

イギリスの食ニュース(2024年3月18日)
イギリスの食ニュース(2024年3月18日)_e0038047_12511030.jpg


<イギリス>
“There’s a UK pub where you can still buy a pint for less than £2
イギリスにはまだ£2以下でビールが飲めるパブがある”


奇跡!
ここでいうビール、パブの基準は1パウント(約568㎖)、日本のビール中瓶(約500㎖)に少し多いくらいですね。
この記事は、都市による価格(安い順)も出ていて、一番いい安いところで£3.89、か。
ロンドンはもちろんパウントの価格が一番高くって、£6.50。
1パウントという量を考えると、まあ、このくらいかも、と思えなくもないけれど、かつての水代わりのような時代を知っていると(2000年前後で£2するかしないか、田舎だと当たり前のように£2しなかった、ような。。。)、
これ、哀しいかな、ガストロパブの台頭で、料理やらドリンクやら内装やらに力を入れるようになって(よってどうしても費用がかかる)、ふらっと行って飲めればいいじゃん、みたいな態度から変わってきたことも起因している気がします。
ただただため息。。。


“Revealed: Europe’s most accessible capital cities
バリアフリーなヨーロッパの首都はここ”


オリジナル維持のタイトルは“accessible”、“アクセスしやすい”ですが、これだけだとなんのことか分かりづらいと思って“バリアフリー”にしたものの、本当はそれも違う。ジレンマ。
身体障害者らも行きやすい、ってことで、ホテル、観光スポット、レストランなどから評価。
ヨーロッパの首都トップ10は以下のとおりです。

01. ロンドン
02. パリ
03. アムステルダム
04. ベルン
05. オスロ
06. ダブリン
07. ウィーン
08. レイキャビク
09. マドリード
10. ローマ

確かにミュージアムでもレストランでも、車椅子やベビーカーの人たちは少なくともない。
これ、設備、だけの問題じゃない、と思うんですよね。
設備の設置だと、ヨーロッパは街が古い分、なかなか大変だと思うし。

それよりも、周囲の人々の関わり方が“accessible”なんですよね。
ベビーカーや大きな荷物の人を手伝ったり、電車やバスで席を譲ったりスペースを作ったり、
手を差し伸べるのが当たり前、される方も必要以上に恐縮せず、ありがとう、って態度も、ね。


“Best tin openers
ベストな缶切りはこれ”


これ、タイトルを見たときに、いやぁ〜、缶切り、使わなくなったなぁ、って思っちゃいました。
すっかりプルトップ、ですもんね。
日本のきこきこ手を動かすタイプでなく、くるくる回しながら開ける缶切りに初めて触れた時は、
(テコの原理をうまく活用すると)こんなに力を入れないでいいのか!と感激して、買ったんですよね〜。
イギリスの食ニュース(2024年3月18日)_e0038047_11322222.jpg


ちなみに、イギリスで、(缶詰めの)缶はtin、canではなくって。
これについては、こちらをどうそ(↓)。
英語でレシピを読む! ~食材 08:缶~
https://ricorice.exblog.jp/24221126/



mon 18/03/24

# by ricoricex | 2024-03-18 12:00 | イギリスの食ニュース・まとめ

おでん @ 大太鼓(北九州市)_e0038047_14031986.jpg

鶏がらスープを使う、と聞いて、ものすごくそそられた、のがきっかけ。
別段、鶏がらスープが好きなわけではないのですが、おでんに使う、というのは、すくっと味わいが想像でき、ああ、いいだろうなぁ、と思ったのです。

ありがたいことにそのお店の掲載誌を頂戴し、間違いない、と確信。
小倉(福岡県北九州市)に泊まった夜は、この地で50余年おでんを作り続けている「大太鼓」へ。
https://sakagura-oodaiko.com

・・・

本州の西の端から東京に来たのは、大学入学で。1987年、18歳でした。
途中、イギリス滞在もあったものの、2011年から数年を福岡市で過ごすまでは、ずっと東京でした(今は、また東京)。

福岡市で暮らした経験がなかったら、ここまで味覚が敏感になっていなかったでしょうし、舌の先祖返りもなかったでしょう。
東京から福岡市に移ったとき、それまで縁もゆかりもなかったし、もちろん全てが当てはまるわけではなかったけれど、でも私の郷里と物理的な近さから似通ったところも多く、
あぁ、子供の頃、こうだったな、とすっかり長くなった東京生活で自然と奥に追いやられていた味覚が思い起こされ、
東京に戻ったら、あっ、ここが違う、ここも違う、といちいち照合してしまうようになったのです。
東京に住み続けていたら、こうはならなかったはずです。

引っ越しが多い方だったのもあり、帰属意識が薄く、地元びいき、みたいなものもほとんどないのですが、
それでも体に刻まれているものはあまりに大きく、
仕事柄もあり、評価と嗜好は別という態度ですが(一致することもあります)、それとはまた別に、好き嫌いを超えた、細胞がザワザワし、体にしっくりなじむ味はあって、それはやはり子供の頃に培われたものが基軸なんですよねぇ。

私はバリバリのワーキングクラスのくせに、だしをたっぷりきかせた淡い上品な、角のとれたふくよかで丸みのある味が無条件に好きで、エリアと家庭の両輪からそういう味で育って、どうにもそういうのが落ち着きます。
なので、それまで、いいな、おいしいな、と感じたおでんの店はあったのですが、「大太鼓」で体がこれ!と喜んだのは、そういう理由もあるんなんだろうな、と自分で納得したのです。

・・・

予約を取らないと聞き、ホテルにいったんチェックインして、すぐに向かいました。
お店に着いたのは18時を回った頃。まだ夕暮れの名残があり、そうなんですよね、この時間、すでに暗くなっている東京とは1時間近く時差があるんだよなぁ、と感じながら。

いかにもちゃんとした料理を出す呑み屋、という店構えで、戸を開けると、店長さんかな、笑顔とともに「いらっしゃいませ」の威勢のいい声。
うん、いい感じ。
店内は壁を隔てて2部屋に分けれていて、どちらもカウンター席。奥の部屋に通されました。

さて、何にしよう。

おでん @ 大太鼓(北九州市)_e0038047_14031912.jpg
天ぷら(練り物、ね)、大根、ロールキャベツ、春菊。
春菊は東京の苦みやえぐみが強いものでなく、関西の味や食感がやわらかいものともまた違った、ローマとも呼ばれるこのエリアの特有の、葉に丸みがあり(ギザギザでなく)、おだやかでやさしい味のもので、
これはいいだろうなぁ、と思ったら、やっぱりよかったですねぇ。
もう何十年も、この春菊の存在そのものを忘れていたのに、甦りますねぇ。
この春菊(ローマ/大葉春菊)にこのおでん、これ以上ないほど好相性ですねぇ。

このお店、具が大きい。
ケチケチしてなくって、うれしいなぁ。

おでん @ 大太鼓(北九州市)_e0038047_14031978.jpg
ついで、トマト。
若松とまととあったから、若松(北九州市)のですか、と聞いたら、そうです、と。
何か聞きたそうな表情をしていたのを察したのか、「でも、僕、地元じゃないからよく知らないんですよ」と。

悪かった。。。
ファインダイニングなら、サービス料も払うわけだし、そういう知識とかの伝授も楽しみのひとつですが、
カジュアルな店だと、店主や料理長ならならともかく、スタッフの方にはそういうの求めていません、ご安心を。
カウンターには学生バイトのような彼と、同じような境遇と思われる男性とがいて、「○○君、カットするの上手だね」とか、奥の厨房にいた中年の女性と和気あいあいとやっていて、
そういうゆるさが心地の良さにつながるから、こういうお店はこれでいいんです。
サラリーマンがネクタイを緩めに来るところでもあるから、背筋を伸ばしてキリッとされると、却って困ります。

で、若松とまと。
これは、、、う〜ん、どうかな。
生か、それに近いサラダとかで食べる方が向いている気がしました。
若松とまとはおそらく、もともとは甘みもあるトマトだと思うのですが、火を入れたことで、ちょっと酸味が勝っちゃったなぁ。
いわゆる関東炊きなら、いいかもしれない。
(でも、まあ、若松とまとに関しては、地のものを使うのが第一義、なのでしょう)

おでん @ 大太鼓(北九州市)_e0038047_14031903.jpg
その後、厚揚げと安岡ねぎを。
安岡って下関?と思ったけれど、スタッフのおにいちゃんは知らないだろうなぁ、と察して、何も聞かず食べるとします。

あっ、そういうことか!
このシャキシャキ感はふぐ刺しで使ってるネギだ!
ということは、安岡ねぎの安岡は下関で間違いないな。
これ系のネギだと、都道府県切りだと博多万能ねぎになるのでしょうが、地べたの文化圏としてはそうじゃないんですよねぇ。
私なんぞ、北九州市はこちら側、福岡市はあちら側、って思っちゃいますからねぇ。

おでんの具には、牛すじもあり、私は自分のおでんには必ず入れるのですが、だし用なので食べません(食べる牛すじは好みじゃないのです)。
大太鼓」も鶏がらベースではあるけれど、たくさんの具材、そして牛すじも使っているから、味に深みがあるのかもしれません。そういう食文化圏ではないのに、はんぺんもあるのは驚いたけれど(っと、昨今は変わってきたのかな?)、見渡すと、周囲の水商売系のおじさんやおばさん、地元の人たち、だけでなく、出張で来ているサラリーマンも相当数いるようで、それで、かな。

おつまみもいろいろありますが、おでんをもっと食べたい。
次回来たときの楽しみとします。
おでん @ 大太鼓(北九州市)_e0038047_14032084.jpg


にしても、、、
北九州市のお店は街と密接で、そこにある必然を感じさせるお店が多いところがたまらない魅力です。
単に食べる、じゃなくって、店に浸って店の佇まいとかやりとりとか全てひっくるめて、大袈裟な言い方をすると、そこのエリアの食文化を味わえて、しみじみうまい。

・・・

いたく気に入ってしまい、東京に戻って、早速鶏がらも買っておでんを作りました。
おでん @ 大太鼓(北九州市)_e0038047_14031837.jpg

(私のおでんはこんなの(↓) )


東京でも入手しやすいところで、ローマ/大葉春菊にいちばん似ていると思われる、青梗菜をさっとくぐらせて食べてもみました(よかった!)
おでん @ 大太鼓(北九州市)_e0038047_14031877.jpg




それまでおでんのロールキャベツはあってもなくても、だったのが、いいなぁ、となり、私のロールキャベツは鶏ミンチを使うので間違いなく合うでしょう。食べ続けたおでんがようやく終わり、これも試してみようと思っています。


wed 28/03/24

# by ricoricex | 2024-03-18 00:00 | 日本の店レポート

イギリスの食ニュース(2024年3月17日)
イギリスの食ニュース(2024年3月17日)_e0038047_12411346.jpg


<イギリス>
“The Murphia List 2024 - the Irish talent in London's food and drink scene right now
今、ロンドンの飲食シーンで活躍するアイルランドの才能”

https://www.hot-dinners.com/Features/Articles/the-murphia-the-biggest-irish-names-in-london-restaurants-right-now
3月17日はアイルランドの聖人、セント・パトリックデー(↓)、ということで、
https://ricorice.exblog.jp/25611931/
上がってきた記事です。

“ロンドンの飲食シーンで活躍するアイルランドたち”というテーマは、これまでも当ブログで取り上げていて、
https://ricorice.exblog.jp/25614514/
https://ricorice.exblog.jp/28016302/
2017年、2019年、そして今年2024年、と見比べてみてもおもしろいかもしれません。

さて、オリジナルタイトルにある“Murphia”。キリアン・マーフィー/Cillian Murphyから来ているんですよね。
『オッペンハイマー/Oppenheimer』でオッペンハイマーを演じた俳優で、
2006年公開の映画『麦の穂をゆらす風/The Wind That Shakes the Barley』でも主役を務めた人物。
後者、ケン・ローチ監督で、アイルランド独立戦争・アイルランド内戦を背景にしたもので、これをイングランドの人間が(アイリッシュではなく)作るのか!とえらく驚いたものです
(そして、当然のように、イングランド側からは反発の声も)。
IRAのテロとか、今世紀に入るまでは、日常茶飯事、とは言いませんが、ありましたからね。
現に、私は1996年6月、イギリスをフラフラしているときに、マンチェスターでのテロを現地で見聞きしましたから。

キリアン・マーフィーは苦悩も、ですが、空虚感が体現できて、こういう役どころに向いているのかもしれません。
『オッペンハイマー』が大評判になる前は(確か。。。)、BBCのラジオ番組にちょこちょこ出ていて、音楽好きなんだな〜、って感じていました。


“Greggs is launching new healthy lunch menu and bringing back fan favourite item
グレッグスがヘルシーなランチメニューを新発売”


グレッグス/Greggsはイギリス人が大好きなカジュアル・ベーカリーチェーン(↓)、
かつ売上げなんかも絶好調でして(↓)。
https://ricorice.exblog.jp/30674588/

そのグレッグスから、2つの新しい、ヘルシーパスタと、人気の高かったチキン&ベーコンパスタを復活させる、と。
新商品は400キロカロリー以下、だそうです。

グレッグスのパスタ、かぁ。私はグレッグスの看板商品であるソーセージロール(↓)が得意ではないのですが(ぐにゃっとした食感がどうも。。。)、
https://ricorice.exblog.jp/28012524/
(おそらく)ヘタレなぐにゃぐにゃ、やわらかパスタなら気に入る、かもしれない
(何でもかんでもアルデンテがいいってわけじゃないし、ね)。


“All the winners of the British Pie Awards 2024
ブリティッシュ・パイ・アウォーズ2024受賞者一覧”


147人の食の専門家が全国でパイをテストし、24のパイ・カテゴリーから賞を設定。
ブリティッシュ・パイ・アウォードの公式サイトはこちら(↓)。公式サイトってサマリーとして見づらいんですよね。。。
https://www.britishpieawards.co.uk

ヴィーガン部門があるのはもはや当然だけれど、フュージョン部門もあるのは、
“イギリスの伝統的なパイはなかなか苦しい状況ではあるけれど”(↓)
https://ricorice.exblog.jp/30851231/
の状況を反映していますね。


sun 17/03/24

# by ricoricex | 2024-03-17 12:00 | イギリスの食ニュース・まとめ