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イギリスの食、イギリスの料理&菓子 ricorice.exblog.jp

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イギリスの食研究家、食のダイレクター/編集者/ライターの羽根則子がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。chattex アットマーク yahoo.co.jp


by ricoricex

Home Sweet Home


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1か月ほど前に帰省。

山口市って、“甘いもん”であふれてるな〜。
和菓子屋でしょ(↓)、

喫茶店でしょ(↓)、

そして洋菓子店。

いちばん変化が大きかったのは洋菓子店。
今回歩いたのは、JR山口駅から北上、県庁までの間、そこを横断するようにあるアーケード街、だけなのですが、その範囲だけでも増えてますし、かつ専門化していました。
さらに、数年前だったかな、県庁所在地と政令指定都市を対象にした家計/消費調査で、山口市はチョコレート菓子(チョコレートそのものではなく)の消費が全国1位とかで、へぇ〜っと思ったのですが、
その後、自分の行動をチェックすると、ビスケットやアイスクリームはたいていチョコレートものだし、パフェなんかもそうだ、と気づきました。。。

パティスリーにショコラトリーと入れてるところもあるし、なんで「レオニダス」(ベルギーのチョコレートショップ)があるんだ!ってびっくりもしました。
やっぱりチョコレートを消費しているってことでしょう。
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焼き菓子は、県庁に向かう道路、パークロードと、並行する一の坂川の間、路地をちょっと入ったにある「やをぜ」が皮切りに火がついた、と思います。
10年ほど前、オープンして間もなく行きました。小さい小さい店が賑わってたなぁ。
今回も何軒か見たし、見てないけど他にもお店もあるみたい。

オーダーケーキやチーズケーキといった、専門も増えてます。
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そして、いわゆるパティスリーも。
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私は、パティスリーは、そこを極めるのは興味深いし、否定するつもりはまったくないのですが、
それでも、ここは日本だし、日本の、日本人の味覚にあった洋菓子店が、それを掲げるところが少ない気がするのです(フランスを標榜するところはたくさんあるのに)。

個体差もあるし、その前に、国によって、味覚も体も、素材も違うでしょう、
なので、日本ならでは洋菓子に正面から向き合ってやってもいいのになぁ、と感じるのです。

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で、「宝来屋」。
もともと和菓子屋だったのですが、いつからかなぁ、四半世紀前くらいから、洋菓子にも注力し、今や洋菓子店としての認知のされ方です。
まあるくってやさしい味わいのお菓子であふれていて、大人も子供も男女問わず、やって来て、いつも賑わっています。

ここが、ほんと、街のケーキ屋(洋菓子屋)なのですが、だからといって昭和レトロ、なわけでなく、アップデイトしている。
一種、街のケーキ屋(洋菓子屋)の理想形だとも思っています。
私、このお店、本当に好きなんですよねえ。

20年ほど前か、「宝来屋」のお菓子をもらって、気をてらわず、素直で思わずにっこりしちゃう味わいと見た目に衝撃を受けました。
カヌレは、ここのが日本一と思っています(どうだ!と、とんがった味ではありません)。郷土菓子ならではのちょっとやぼったい感じや、おいしすぎないところがいいんですよね。
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なわけで、来るといつも買うのですが、あれもこれも食べられなくって、なかなかプチガトーまで辿り着けないのが、目下のところ、悩みの種です。
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sat 02/03/24

# by ricoricex | 2024-03-29 00:00 | 旅の記憶

イギリスの食ニュース(2024年3月28日)
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<イギリス>
“A guide to Easter food & wine pairings
イースターの料理とワインのペアリング”


WSETによる記事。
聖金曜日の魚料理から、イースターサンデーの仔羊のロースト、そして甘いものまで、ワインの選び方を指南。
私のイースターの思い出の味は、“チョップドトマトと缶ソーセージのスパゲッティ”です(↓)。



“US fast food chain with ‘god tier’ burgers adds four new items to UK menu
‘神バーガー’の米ファストフードチェーン、イギリスのメニューに4つの新商品を追加”


‘神バーガー’? どこだ?と思ったら、Wendy’s/ウェンディーズでした。
https://www.wendys.com/en-uk/
イギリス上陸は、2021年と最近。現在、約30店舗がある、らしい。
で、新商品は、ラップ(トルティーヤで具を巻いたもの、でいいのかな?)4種。
この記事にはまったく出てこないのですが、私にとってウェンディーズはフレンチフライ チリ&チーズ/チリビーンズ(チリコンカン)を食べに行くところなんだけどな〜。


“Seafood of Japan: yellowtail (buri and hamachi)
日本の海産物:ブリ/ハマチ”


イギリスの食メディアによる“ブリ/ハマチ”の記事。
魚は、ですねぇ、日本にいても、流通などが随分よくなりましたが、東京で見る魚は私が生まれ育ったところと違っていたり、そして、これが大変なのですが、同じ魚でも呼び方が異なるものが少なくなくって、いまだに難儀しています。
海域に生息していないこともあり、イギリスではあまりなじみのない魚なので、わかりやすく説明されていて、私にもありがたい。
でもって、こういう写真なんですね。私だったら、こういう肌感のものは選ばないと思う。新鮮!


thu 28/03/24

# by ricoricex | 2024-03-28 12:00 | イギリスの食ニュース・まとめ

アールグレイにはあんこ


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私、アイスティーやお菓子に使うのにはアールグレイがいいから常備しているのですが、ホットの紅茶で飲むことは少ないんです。
ミルクティーには微妙に感じられるし、合わせるものも迷うし。

だったのですが、
「喫茶去」で、きんつばとアールグレイの取り合わせがすこぶるよかったので(↓)、開眼!

きんつばで合わせただけでなく、
先日、お彼岸なので、おはぎ(ぼた餅)を買って、アールグレイを淹れてみたら、これもよかったです。
あんこが前面に出るものは、アールグレイに合うんだな〜
(でも、大福とかは、餅感のあるものは、もちっとした食感に持って行かれて、違うように思います)。

強い甘さのものは、ちょっと違うかな〜、と感じるので、
やわらかい味わいの小城羊羹や、おっとりした山口の外郎(↓)もいける気がしています。

いろいろ試してみる、とします。


# by ricoricex | 2024-03-28 00:00 | 日常

イギリスの食ニュース(2024年3月27日)
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<イギリス>
“The best Easter eggs 2024: 38 must-try chocolatey creations
2024年、注目のイースター・エッグ38点”


眺めているだけで、楽しい!
そうか、ソーシャルメディアの影響で、各社イースター・エッグに力を入れるようになったのね。
・Luxury/豪華
・Milk chocolate/ミルクチョコレート
・White chocolate/ホワイトチョコレート
・Dark chocolate/ダークチョコレート
・Cheapest/お手軽
・M&S/マークス&スペンサー
・Giant/ビッグサイズ
・Vegan/ヴィーガン
の8つのカテゴリーから38のイースター・エッグが選出されています。
“ヴィーガン”のカテゴリーがあるのは今やお約束だし、安いのから高いのまであるのは、バリエーションの豊かさを物語っているけれど、
スーパーマーケットの“M&S/マークス&スペンサー”もカテゴリーとしてあるとはね!
確かに、私もちょっとした食品の手みやげは、M&S率が高いもんなぁ。

これもなかなかおいしそうです(↓)。
https://ricorice.exblog.jp/30839020/

カカオの値段が高騰していて、イースターのチョコレート菓子の値段も跳ね上がっている、ってことも付け加えておきます(↓)。
https://ricorice.exblog.jp/30865610/


“Bakery that’s ‘better than Greggs’ is opening nine new locations across the UK in 2024
“グレッグスよりおいしい?”ベーカリー、2024年にイギリスに9店舗を新規オープン”


グレッグス/Greggsはイギリス人が大好きなカジュアル・ベーカリーチェーン(↓)で、売上げも絶好調でして(↓↓)。
https://ricorice.exblog.jp/28012524/
https://ricorice.exblog.jp/30674588/

そんなグレッグスの好敵手、となるのでしょうか、ウェンゼル/Wenzel(“ヴェンツェル”と読んだ方がいいのかな?)は
ウェンゼルは、1975年に家族経営のベーカリーとして、ロンドン北西部にオープン。現在、イギリス全土で107の店舗を数える。
ソーシャルメディアにはこん強いファンがいてウェンゼルのヴィーガン・ソーセージロールの方がグレッグスよりも上、という声も。

私は、ソーセージロールがさほど好みではないので、これは食べないにしても、他のパンとかは一度は試してみたいですねぇ。
私の行動の範疇にないのですが、機会は思わぬときにやってくるかもしれないので、その際は、と思っています。


“The 12 ultimate hero foods: how to improve your meals in seconds - without really trying
この12の調味料&食材があれば、味がピタッと決まる”


タヒニ、味噌、ピーナッツバター、レモン、オリーブオイル、酢、マスタード、トマト缶、ケイパー、唐辛子、ニンニク、玉ねぎ、
がそれ。
そう伝えるのは、アンナ・ジョーンズ/Anna Jones
https://annajones.co.uk
シンプルモダンなレシピを提唱する料理家・フードライターで、
記事では、それぞれの調味料&食材をどう使えばいいのかも紹介されています。

彼女の本、特に、最初の2冊
『A Modern Way to Cook』『A Modern Way to Eat』はとてもよくできているなぁ、と感心し、彼女の存在を強く印象づけてくれました。


wed 27/03/24

# by ricoricex | 2024-03-27 12:00 | イギリスの食ニュース・まとめ

5歳の私の絵日記から見えるもの_e0038047_22451050.jpg

今月頭に帰省した時、5歳の誕生日から書き始めた絵日記をパラパラめくる。
カタカナを使い、月日、曜日、数字を漢字で書いているのに感心してみたり。

自分、すごい!ではなくって、
読み書き(&描き)がとにかく好きだったので、自然とそうなったってことでしょう。
ダンスの好きな子、楽器の好きな子、運動の好きな子がそうであるように。

子供にくっついてあれこれする両親ではなくって、放任、ってもんで、読み聞かせ、なんてしてもらったことはないし、教わったりしたことはない。小学校に上がってからも宿題をみてもらったり、もない。
幼稚園で習ってもない、と思う。せいぜいひらかな、じゃなかったかな、文章を綴る、まではやってない、と思う。

幼稚園でも家でも本を夢中になって読んでいたのは覚えている。
「この子は新聞も読むんやね」って言われたのも覚えている(読んでいたわけではないけど)。
幼稚園の時は四軒長屋の市営住宅に住んでいて、幼稚園から帰って共働きだった両親がいない時は、隣の家に行っていた。
そこでも読み書き(&描き)をしていて、新聞の折込み広告の裏の白い面に、あれやこれや書いている姿を見て、この子にはこういうものを与えるといいのでは、ってもんで、誕生日のお祝いに絵日記をくれたのは間違いないでしょう。

・・・

イギリスに住んだ時に、日本語は基本、表音文字、なので、英語圏の子供に比べて文字を綴れるようになるのは早いんだな、と思った。
なんだけど、それでも5歳で絵日記を書くのは、しかも自主的に、ってのは早かったわけで、だからこそ、幼稚園の先生が興味を示して、見たがったのでしょう
(見たい、と言われて、幼稚園に持っていった)。

で、自分の絵日記を眺めて疑問がわいてきた。

・ひらかなとカタカナの使い分けがどうしてできたんだろう。
・“は““を“と“わ““お“の書き分けができている(一部、そうでないところもあるけど)。
・“ケーキ““ノート“で“ー(長音)”がどうして書けたんだろう(表音、であれば、ケエキ、ノオト、になる気がする)。
・“っ(促音)”は表記できていないのは、知らなかったからか、音を認識できていなかったのか
(“ゃゅょ(拗音)”は書けている)。
・書き言葉で書いている。主語が“わたし”になっている、“うち”ではなく。否定の語尾が“ない”になっている、“ん”ではなくetc。書き言葉と話し言葉(話し言葉も公と私に分かれる)の区別をどうして5歳児ができたのか。

・・・

ひとつの仮説として、こういうことかな、と思いました。

私は脳の処理が聴覚ではなく視覚とより密接なようで、
歴史の年号や元素記号を語呂合わせで覚えるやり方ではなく、
見た目で、視覚イメージで記憶する。

これ、文字や数字でよりその傾向が強く、
例えば、“河野”さんという名前の人に会った時、
“河野”の文字面が頭に浮かんで、そのまま記憶される。なので、文字としては書ける、んだけど、読み方はあやふやで “こうの”さんだっけ“かわの”さんだっけ、となってしまうこと、しばしば。
同様に、使い方/綴り方はわかるのに、読み方がわからない、って漢字も少なくない。

で、とにかく本を読んで新聞を眺めていた、につながって、
書き文字/言葉の場合は、こう使う、というのを、本や新聞から視覚として記憶していて、
いざ書く、ときに、それに倣った、ってことなのではないかな。
だとすれば、それが、私の疑問に対する答になっているように思えるのです。

加えて、もし私が、聴覚の方が脳の処理と密接であれば、書き方もまた違っていたのかもしれない、と感じました。

子供の発達の領域の分野で、すでに解明されているのかもしれないけど、
50年前の自分を前にあれこれ考えてしまいました。

# by ricoricex | 2024-03-27 00:00 | 私が昭和の子供だった頃