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イギリスの食研究家、食の編集者/ライター、フードアドバイザー、情報発信サポーター“羽根則子”がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。


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ナプキン 02


2年前の秋に2週間少しの期間で訪ねたイギリス。
帰国の便はヒースロー空港を夕方発なので、
半日近くは時間があります。
訪ねたのは、スローン・スクエアにあるDavid Mellor
カトラリーを中心にキッチン用品を扱う店で、
私はここのカトラリーがとても気に入っていて、欲しいのです!

買う目的ではなく、目の保養の気分で出かけたのですが、
帰る日で、すでに荷物はオーバーウェイト気味だというのに、
いくつか買い物をしてしまいました。
そのひとつが、このサヴィエット/ナプキン。
(呼び方については、「買ったもの」カテゴリーの“ナプキン 01”をご覧ください。)
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やわらかいコットン製で、ときどき見かける、ホルダーつき。
白いボタンが赤地にきいています。
素材だけ見ると普段使い、といったところですが、
ホルダーもついているし、おめでたい赤い色だし、で
そう改まる必要のないお正月など、
セミフォーマルな場で使ってもいいかなと思います。



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by ricoricex | 2012-12-31 11:35 | 買ったもの

e0038047_21544351.jpg2012年初夏、1週間のイギリス訪問。
翌日はもう帰国、という7月3日(火)の午後、訪ねたのは
ベアズ・オブ・ブルームズベリー@/bea's of bloomsburyのst.paul店。
bloomsburyと店名にあることから推察できるよう、
本店はブリシテッシュ・ミュージアム近くのbloomsburyにあります。
st. paul店は、そう、ポール寺院の近くにあります。

ここは、カップケーキで知られるケーキ屋さん。
タイムアウト・ロンドン2011年のベスト・カップケーキに選ばれています。
到着したときは、そのカップケーキも入った
アフタヌーンティーが提供される時間に少し早い。
席をとっておきますよ、とのことで、周辺をぶらぶら。
久しぶりに来たセント・ポールは
ショッピングモール「One New Change」ができていたりしていて、様変わり。
ジェイミーとアメリカのbbqシェフadam perry langのレストランbarbecoaも入っています。
店については知っていたけれど、そうか、ここにあったのね。

店に戻ると、すぐに席に案内してくれました。
この店はさして広くなく、細長いスペースで、入ってすぐが売店、左奥にイートイン。
そして2Fはすべてイートインとなっています。
通されたのは2F。確かに2Fの方が落ち着く感じです。

アフタヌーンティーのメニューは
カップケーキ、ブラウニー、スコーン、ミニメレンゲ菓子、バゲット・サンドイッチetc。
運んで来た店員さんと喋っていたときのこと、
カップケーキの中に何か入っているの?と聞くと、
これは入っていないタイプ。でも入っている方がよければ取り替えますよ。
特に問題はなかったので、いやいや大丈夫、どうなのかなぁと思ってきいてみただけ、と。

お菓子は全体的に甘め。
カップケーキは相当期待していたのですが、
ややばさっとした感じの生地で、個人的にはあまり好みじゃありませんでした。
クリームもややおおざっぱな感じ。
昔、スーパーマーケットなどで売っていた
3つ4つ入りのバタークリームのケーキを、見目麗しくしたよう。
むしろ、この店の甘さ加減は、ブラウニーの方がしっくりくる。
こっくりとした味わいで、おそらく量も少ないこともあって、いい按配だなぁと思ったのです。
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bea's of bloomsburyのアフタヌーンティーは、
値段は17.10ポンド。コストパフォーマンスはいいのでは、と思います。
そして、前日行ったsketchのそれと同じように、手頃なボリューム。
伝統的なアフタヌーンティーのように、
これを完食したら夕飯はもう入らない、という量ではありません。
この旅では、食べはしなかったけれど目撃した
cake boyのアフタヌーンティーもそれに近いものでした。
プレゼンテーションもお菓子やサンドイッチも変化球です。

このbea's of bloomsbury、
ティーカップのランプを吊るしたインテリア、
Undergrowth DesignのBlaue Blumeシリーズのセクシーな食器類や
日傘もあしらったディスプレイが乙女心をくすぐります。
peggy porschenもとてもラブリィでしたが、
こちらが夢の世界いっぱいなのに対し、
bea's of bloomsburyはちょっと毒もある、といったところです。
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tue 03/07/12

追記:カップケーキの記述で、そんなことないよ、というご意見を頂戴し、後日、再び同店を訪問しました。
このときに食べたケーキは、しっとりこっくりとした食感で、クリームとの相性もよく、口の中で甘さがパンッと心地よい刺激となって広がり、体に染みわたっていきました。決して軽い食感ではないのですが、1個でも充足感が得られるほどでした。
お店にしてみれば、いつも安定した商品の提供を心がけているとは思うのですが、食べ物は生き物だなぁと実感した次第です。



(↑104の英国お菓子ストーリーを詳しく紹介しています!



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・『イギリスの食、イギリスの料理&菓子は“イギリスの食研究家”“食の編集者/ライター/アドバイザー”羽根則子のブログです。

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by ricoricex | 2012-12-30 19:24 | イギリスのグルメ店レポート

イングリッシュワインを知っていますか?
そう、英国・イングランドのワインのことです。量は多くないとはいえ、イギリスはワイン生産国でもあり、特にシャンパーニュと同じ製法で作られるスパークリングワインは非常に高い評価を受けています。
日本ではまだまだ希少なそんなイングリッシュワインを楽しむイベントを
東京・荏原中延のワイン喫茶「きりんストア」で開催いたします。
同時に、イングリッシュワインに合う、イギリステイストのフードメニューもご用意します。
ぜひ気軽にお立ち寄りください。皆様のお越しをお待ちしております!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【日  程】 2013年1月18(金)・19日(土) の2日間
      ※両日とも19:00スタート、20:30からトークセッションを行います。

【場  所】 きりんストア
      東京都品川区西中延2-11-12 ハイツ中延1F
      tel: 03-6426-2288
      http://www.kirinstore.com/

【参加方法】 申込み不要。会の開催時間に合わせてご自由にいらしてください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◎ナビゲーター
・田中球絵(ワイン・スタイルズ代表)
 →ワイン・スタイルズ公式サイト http://www.winestyles.jp/
 →ブログ“Wine Stylesのブログ” http://ameblo.jp/winestyles/

・羽根則子(イギリス菓子研究家&食の編集者/ライター/コーディネーター。福岡在住)
 →ブログ“イギリスの食、イギリスの料理”  http://ricorice.exblog.jp/
 →fbページ“イギリス菓子の会〜British Cakes and Puddings〜” http://www.facebook.com/Igirisukasinokai

・ 田村 亮(きりんストア店主)
 きりんストア公式サイト http://www.kirinstore.com/
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 (↑は実際にイングランドにあるワイン用ブドウ畑の風景です)
by ricoricex | 2012-12-29 10:58 | イギリス菓子の会&イベント

2012年12月11日、この日のシュガーロード探訪は、
佐賀県・田代から始まり、鳥栖、小城を経て、佐賀駅で下車。
駅前にある丸ボーロで知られる北島さんを訪ね、
もう一軒、同じく駅北口にある店に移動。
そこは、「小城羊羹」の老舗、村岡総本舗さんの店舗。
(この日のこれまでは、以下でご紹介しています。
 シュガーロード 〜田代 01〜
 シュガーロード 〜田代 02〜
 シュガーロード 〜鳥栖 01〜
 シュガーロード 〜小城羊羹 01〜
 シュガーロード 〜丸ぼうろ 01〜

e0038047_21103920.jpgこの日の午後、ほんの数時間前に
村岡総本舗の本店と隣接する羊羹資料館を訪ねたばかりにもかかわらず
(詳細は、上記“シュガーロード 〜小城羊羹 01〜”にあります)
という気がしなくもありませんが、
この村岡総本舗さんの佐賀駅北口店を訪ねた理由は、酒種あんぱんを売っていること。
酒種あんぱんをおいているのは、村岡総本舗さんの中でもこの店舗だけです。
この店舗は、喫茶コーナーもあり、そこで食べられるので、いただくことにしました。
もちろん、注文したのは「酒種あんぱんセット」420円。
飲み物は、コーヒー、紅茶、抹茶、釜入り茶から選べます。
酒種あんぱんは、そう銘打っていることもあり、半分に割ると酒種がふわっと香ります。
パン生地はかなりやわらかめ。餡はしっとりしています。

店舗は入ってすぐがお菓子のショーケース、そこから右側が販売スペースで、
ショーケースの向こうの壁は藍と白のポルトガルらしいタイル。
左奥に喫茶コーナーがあります。
ゆったりとした空間で、駅からすぐそこなのに、静かで落ち着きます。
喫茶室のテーブルとイスが低めの設計された民芸家具のようで、
とても座り心地がよかった。

e0038047_21113028.jpg村岡総本舗さんの本店でもそうでしたが、この佐賀駅北口店でも、メディアに掲載された記事をきちんとファイルにして
閲覧できるようにしてあります。
デパートや駅ビルの店舗は販売だけでしょうが、
テナント以外のお店で、すべてこのようなことをされているのでしょうか。
だとしたら、それもまた大変な企業努力です。

お店を出ることには日も暮れ、
2012年12月11日のシュガーロード探訪は終了。
菓子王国・佐賀を体感した1日でした。
2013年は、起点である北九州・小倉、大本山の長崎をまずは回りたいと計画しています。

**********
【シュガーロード(長崎街道)】江戸時代に整備された脇街道のひとつで、小倉・常磐橋を始点に長崎まで続く道。江戸時代、鎖国体制の中、海外との唯一の窓口であった出島に届いた砂糖は、この長崎街道を経て、京・大坂、そして江戸へと運ばれて行きました。長い年月の中で、菓子文化も大きく開花しました。

tue 11/12/12



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by ricoricex | 2012-12-28 21:12 | シュガーロード/長崎街道

2012年秋から取り組み始めたシュガーロード調査。
現地には月に一度のペースに赴いており、
12月11日は、田代、鳥栖、小城へ。
(これらについては、以下でご紹介しています。
 シュガーロード 〜田代 01〜
 シュガーロード 〜田代 02〜
 シュガーロード 〜鳥栖 01〜
 シュガーロード 〜小城羊羹 01〜
小城は、概要をつかむために、村岡総本舗さんの羊羹資料館へ行くことが目的で、
また各店の小城羊羹については後日再訪ということで、後にしました。
本来なら、この日の予定はここで終了だったのですが、
福岡に戻るためには、小城から電車で一度佐賀に出て乗り換える必要があります。
まだ日が落ちてなかったこともあり、せっかくなので、と駅周辺を散策。

e0038047_21532037.jpgまず向かったのは、丸ぼうろで知られる北島さんの佐賀駅北口店。
ちなみに、本店は佐賀駅を南下したところにあります。
お店の中で、Fさんとわいのわいの。
対応してくださったお店の方もとても親切で、資料なども見せていただきました。

さて、この北島さん。元禄9(1696)年創業の老舗です。
そして、このお店の代名詞といえば丸ぼうろです。
これまた、九州圏以外の方にはなじみのないお菓子かもしれません。
丸ボーロはもともとはポルトガル船員たちの保存食で、
現在のものよりも小ぶりでかたく、ビスケットのようなものだったと伝えられています。
おそらく、乾パンのような役割の食べ物だったのでしょう。
北島さんの丸ぼうろ「丸芳露」明治初期に、
やわらかくさっくりとした食感をもつお菓子に完成させたようです。

e0038047_21582852.jpge0038047_21551455.jpge0038047_21542937.jpge0038047_21534663.jpgそして、これを発展させた姉妹品が「花ぼうろ」。
その見た目から「丸芳露」にジャムをサンドしたものと思いきや、生地が違う!
原材料は、小麦粉、卵、砂糖と同じでしょうが、配合などを変え、
こちらはしっとりめの生地。
丸ぼうろというよりブッセです。
サンドされているアプリコットジャムのやわらかい酸味とよく合います。

e0038047_21554078.jpgもちろん「丸芳露」74円、「花ぼうろ」158円を購入。
加えて、目にとまってどうしても試したくなったのが「オブリガード」105円。
「オブリガード」は、丸ぼうろにショウガ風味の糖衣をまとったもので、
ショウガの心地よい辛みがあります。
焼きはちょっとかため。噛めばガリガリとした食感があります。
丸ぼうろの原型ともいえる「オブリガード」。
なんでも、ポルトガルの乾いた気候では、
生地が乾きやすいため、表面に煮詰めた砂糖をかけるのだとか

それをすっきりした甘さのショウガ風味にアレンジしたのが、
「オブリガード」だそう。
いずれも原材料を見ると、みりんやごま油もあり、
開発に工夫を重ねられたのだなぁ、と思ってみたり。
「オブリガード」はどこかノスタルジックな味わいがあり、
子どもの頃に似た風味のお菓子をときどき食べたことがあるような。。。
う〜ん、何だったかな。。。

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【シュガーロード(長崎街道)】江戸時代に整備された脇街道のひとつで、小倉・常磐橋を始点に長崎まで続く道。江戸時代、鎖国体制の中、海外との唯一の窓口であった出島に届いた砂糖は、この長崎街道を経て、京・大坂、そして江戸へと運ばれて行きました。長い年月の中で、菓子文化も大きく開花しました。

tue 11/12/12



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by ricoricex | 2012-12-27 21:59 | シュガーロード/長崎街道

2012年12月11日のシュガーロード研究、
佐賀県・田代の佐藤製菓本舗(以下、佐藤製菓)さん、山ノ内製菓本舗さん、鳥栖の水田屋さんを駆け巡り、
(これらの様子は、以下でご紹介しています。
 シュガーロード 〜田代 01〜
 シュガーロード 〜田代 02〜
 シュガーロード 〜鳥栖 01〜
向かうは小城。
小城は、小城羊羹の名称で知られる羊羹の町です。
小城羊羹は、外側は砂糖でしゃりっと、中はやわらかいのが特徴です。
そこに羊羹資料館があり、そこを目指します。
小城には20軒以上もの羊羹の店があるようですが、
中でも有名なのは、村岡総本舗さんではないでしょうか。
その村岡総本舗さんの本店に隣接して、羊羹資料館はあります。

e0038047_2138353.jpgJR小城駅を降り立って、びっくりしました。
お世辞にも賑わっているように見えなかったのです。
羊羹資料館まではやや距離があるので、タクシーで向かいました。
道中、またびっくり。
なんと、羊羹屋さんの多いこと!
老舗と思われる店から、今の和菓子屋さん、
町の羊羹屋さんといった風情のところまで、いろいろです。
小城羊羹組合もありました。
和菓子ではなく、小城羊羹としているところに気概を感じます。

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まずは1Fで羊羹とお抹茶をいただきながらビデオを鑑賞。
その後2Fに移動し、昔の道具やパッケージなどを見学しました。
昔は駅弁のように、羊羹を鉄道で販売していたらしく、
佐賀も炭坑の地域だったので、エネルギー源としても、
愛されていたのだなぁと感じ入りました。
それにしても、鉄道で販売していたとは!
この羊羹資料館自体も、煉瓦造りの洋館という趣のある建物です。
昭和16年に建てられた砂糖蔵を改装し、
昭和59年、資料館として開館しました。

e0038047_15464820.jpge0038047_15473344.jpg村岡総本舗さんは、明治32年創業の老舗です。
田代の佐藤製菓さんもそうでしたが、目の前が神社。
単にお菓子屋さんというだけでなく、地域のシンボルでもあるのだなぁと感じました。

せっかくなので、隣接する村岡屋総本舗さんの本店に寄って買い物。
ここには、定番の小城羊羹から水羊羹など、
たくさんの種類の羊羹があります。中には季節限定品もあります。
購入したのは、「黒豆羊羹」1365円、「とら焼き宗歓」126円、
「水羊羹<かぼちゃ>」378円、「特製切り羊羹 小凾<紅煉>」137円。

総務省の調査によると、佐賀県(調査対象は佐賀市ではありますが)は
羊羹の購入額全国一位で、全国平均の2倍以上です。
厳密には、調査の性格から、県庁所在地である佐賀市のデータですが、
小城は地元ですので、これ以上の購入をしているのではと思われます。

福岡の人にとっても、羊羹といえば小城羊羹でしょう。
山口出身の私にとって、羊羹は身近なお菓子ではありませんでした。
それにとって代わるのが外郎。
しかし、山口の外郎は名古屋(など)の外郎とまったく違います。
ぷるんとした食感があり、やわらかく上品な味わいです。
それもそのはず、主な原料は米粉ではなく、使われているのはわらび粉。
小城羊羹も、似通ったところがあって、かたくずっしりとしたタイプではありません。
かつては、そのほとんどは地元で採れた原料だったでしょうから、
原料の違いもあるのでしょうが、地域による嗜好の違いもあるのではとにらんでいます。

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【シュガーロード(長崎街道)】江戸時代に整備された脇街道のひとつで、小倉・常磐橋を始点に長崎まで続く道。江戸時代、鎖国体制の中、海外との唯一の窓口であった出島に届いた砂糖は、この長崎街道を経て、京・大坂、そして江戸へと運ばれて行きました。長い年月の中で、菓子文化も大きく開花しました。

tue 11/12/12



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by ricoricex | 2012-12-26 18:26 | シュガーロード/長崎街道

ミンスミートに苦戦


e0038047_8495446.jpg今年のクリスマスまでの目標として、ミンスミート、そしてミンス・パイを作る、と意気込んでいました。
ミンス・パイはイギリスのクリスマスに欠かせない、
小さいサイズのパイ。
イエス・キリストの12使徒にちなみ、クリスマスから12日間、毎日ミンス・パイを一個ずつ食べると、新年に幸運が訪れると言われている縁起物でもあります。
ミンス・パイは、具にミンスミートを使うことから、そう呼ばれています。
ミンスミートは、ドライフルーツやリンゴ、ナッツなどを、スパイスやブランデーに漬けて煮込んだものです。
ところが、そのミンスミート、mincemeatと書くと分かるように、直訳すれば、ミンチ肉のことです。
昔は文字通り牛肉が入っていたようです。現在は肉は入っていません。
ただ、材料となるレーズンやドライフルーツ、ナッツをミンチ状にするので、なんとなく面影を残している、と言えなくもありませんが。。。
ミンスミートは、本来は数カ月前に作り熟成させるのが常でしたが、現在ではすぐに使えるレシピも多く出ています。

e0038047_8483333.jpge0038047_845133.jpgそう、自分でミンスミートを作って、ミンス・パイを焼きたかったのです。
なので、秋にイギリスから友人が来るときに、ロバートソンのミンスミート、市販のミンス・パイを買ってきてもらいました。
そう、ミンス・パイは、ごくごく普通に売っていますし、市販のミンスミートとパイ生地を買ってくれば手軽に作れます。
(ロバートソンはジャムメーカーで、ミンスミートに定評があります)
いや、でもね、気長に熟成させなくてよくって、ちょっとフレッシュ感のあるミンスミートを作りたいんだな。
そんな風に思っていましたが、持ち越しです。。。
どうにも納得いくミンスミートができず、今日にいたっています。

今年、目標を果たせなかった理由のひとつは、リンゴ。
イギリスのリンゴはcooking appleとdessert apple/eating appleとがあり、前者は調理用のリンゴ、後者は生食用のリンゴとなります。
cooking appleは、つまり、生食向きではない。
それだけ酸味が強いのですが、調理に使うと、その酸味こそがしっかりとしたリンゴらしさを出してくれるのです。
ちなみに、英語のcookは、加熱して調理するの意味で、加熱しない場合はcookとは呼びません。
ですから、cooking appleだからといって、生でサラダに使ったりしても、イマイチでしょう。
イギリスにはcooking appleの代表格として、ブラムリーやグラニースミスがあります。
日本でも入手できなくはありませんが、一般的とはいいがたい。
そこで代替で使うのが紅玉。
その紅玉が、軒並み見当たらず難儀しました。
(結局、飲食店の人がよく行くスーパマーケットで発見!)

もうひとつが、suet。牛のケンネ脂です。
すき焼き用でよく見る白い脂肪の塊で、イギリスでは、製菓材料として、乾燥させてパラパラにしたものが売られています。
(ちなみに、ベジタリアンが多いかの国では、ベジタリアン用suetも販売されています。)
バターで代用してみたものの、あの舌ざわりとかたまり具合はやっぱりsuetじゃないとダメかなぁと思ってみたり。

さらに、振り幅。
ドライクランベリーを入れたら、きっといい!と確信していますが、そこまで振っちゃっていいかな、と(もしくは酸味のあるベリー系のドライフルーツ)。
まずは、自分の中の軸となるミンスミートを確立して、それからだなぁ、と思ったり。etc, etc。

そんなわけで、とりあえず、本日は前述の通り、持ってきてもらった市販のミンス・パイをいただきます。
それにしても、悔しいことこの上ない!
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お財布のような海外プリペイドカード


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by ricoricex | 2012-12-25 08:51 | 日常

数年前に、イギリスの友達からクリスマスプレゼントにもらったのがこれ。
ツリーをかたどった、なんと、ろうそくが楊枝についています。
金と銀、それぞれ3本ずつ。
随分歳月が経つのですが、もったいなくって使っていない。
雪を連想させるべく、シンプルなカップケーキに粉砂糖をふり、
そこに立てたいなぁと思ってはいます。
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by ricoricex | 2012-12-24 11:27 | 買ったもの

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クレソンはイギリスでポピュラーな野菜のひとつです。
肉料理などのつけ合わせに使ったり(このあたりは日本のパセリっぽい)、
サンドイッチの具や、ムースやソースにも利用されます。

とはいえ、脇役的な存在であることは否めない。
しかし、ちゃんと主役となる料理があります。
それがこのスープ。
クレソンは葉のみ使います。
茎は茎で、しゃきしゃきした食感が楽しいので、サラダなどに使ってください。
とろみは、ジャガイモでつけます。

クレソンのスープは、クレソンが血をさらさらにするとされたことから、
18世紀にイギリスで人気を博しました。
19世紀初頭からは、南イングランド、ハンプシャーやドーセットの
清らかな水のあるところで栽培されるようになりました。
21世紀に入って、再びポピュラーなスープとなります。
ひとつは、2001年に俳優エリザベス・ハーレーがクレソンのスープを大好きだと公言したこと、
もうひとつは、exセックス・ピストルズのジョン・ライドン(ジョニー・ロットン)が
2004年、テレビ番組「I’m a Celebrity… Get Me Out of Here!
(“俺はセレブだ! 早くここから出してくれ”、といったところでしょうか)」で
仲間にレシピを教えたことが、理由のようです。

このスープにはシェーヴル(ヤギのチーズ)が合います。
ただし熟成したものではなく、フレッシュなものを選ぶのがポイントです。

<材料(2人分)>
バター……10g
クレソン(葉のみ)……25g
タマネギ……1/2個
ジャガイモ……1/2個
水……450ml
コンソメ……1/2個
塩・コショウ……少々
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<作り方(調理:15分 煮込み:20分)>
1. タマネギは薄く切る。ジャガイモは皮をむき、薄くスライスする。
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2. 鍋にバターを入れ弱火にかけ、1のタマネギを入れ、ふたをして、やわらかくなるまで3〜5分汗をかかせる。
※ときどき鍋をゆするとよい。
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3. ふたをあけて軽くかき混ぜ、水、コンソメ、1のジャガイモを入れ、塩・コショウをして、約15分とろ火にかける。
※ふたをしない。
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4. 飾り分を残したクレソンを加え、さらに5分とろ火にかける。
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5. ブレンダーでピュレ状にし、味見をして、足りないようであれば塩・コショウを足す。
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6. 皿に盛り、4でとっておいたクレソンの葉を飾る。
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by ricoricex | 2012-12-23 19:39 | イギリス菓子・レシピ

2012年の秋から取り組み始めた、シュガーロード研究。
12月11日は盛りだくさんのスケジュールで、
まず向かったのが佐賀県の鳥栖・田代。
ここでは、佐藤製菓本舗さんの「栗まんじゅう」と
山ノ内製菓本舗さんの「ちゃんちゃん坊」がお目当てでした。
(それらについては、「栗まんじゅう」「ちゃんちゃん坊」からリンクを張っています)

e0038047_2375864.jpg次いで向かったのは、鳥栖。田代の隣駅で、
ちょうどよい電車がなかったので、歩いて向かうことに。
在来線は区間の間隔がなかなか長いのですが、
田代〜鳥栖間は1kmちょい。なので、徒歩移動も楽です。
(ちなみに、私は“散歩の鉄人”と呼ばれたこともあり、1時間以内は普通に徒歩圏内です。。。)

鳥栖は、長崎街道沿いの町ですが、宿場町ではありません。
九州にゆかりのない方にはちょっとわかりづらいかもしれませんが、
鳥栖は鉄道、道路の交通の要所。
地図で見ると、福岡県に入り込んだ恰好をしています。
JRは鹿児島本線と長崎線の分岐点であり、
高速道路も九州自動車道と長崎自動車道のジャンクションがあります。
そのせいか、特に車で移動するとわかりやすいのですが、
大企業の倉庫、輸送関連の会社、地の利を生かして工場などが並び、
独特の発展のしかたをしています。

e0038047_2385746.jpge0038047_2381042.jpg鳥栖でのお目当ては「ふくらすずめ最中」。
製造・販売しているのは、水田屋さん。
明治22年創業、120年以上の歴史を持つお菓子屋さんです。
「ふくらすずめ最中」168円と、
小ぶりなサイズの「子すずめ最中」105円を購入。

e0038047_2311475.jpg「ふくらすずめ最中」は戦後間もなく誕生しました。
先にも記したように交通の要であるこの町は、
鹿児島本線と長崎線が交差し、当時は蒸気機関車の煙で、
駅舎をねぐらとする雀も真っ黒だったそう。
そのことから「鳥栖の雀は黒い」と言われていたとか。
さらに最中の皮の原料は米なので、雀をモチーフとしたそうです。
皮は黒くはありませんが、餡は黒(粒あん)。
最中の中に、ぎっしりと餡が詰まっています。
餡は水飴の配合が多めなのか、ややねっちり気味。
きっちりと甘味がありながら、甘さ自体はしつこくありません。
それにしても、この最中のデザイン!
小さなものの隅々まで神経を行き届かせているなぁと感心します。

e0038047_2310628.jpge0038047_2395249.jpge0038047_23104150.jpge0038047_23102793.jpgバタバタではありましたが、お茶を出してくださったこともあり、
店内を眺めると、毎日の生活の中で食べるとほっこりしそうなお菓子がいくつもあります。
佐賀は、お菓子文化の盛んなところ。
地元の方は、こういう店で日常的にお菓子を買うんだろうなぁと思いをめぐらせました。

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【シュガーロード(長崎街道)】江戸時代に整備された脇街道のひとつで、小倉・常磐橋を始点に長崎まで続く道。江戸時代、鎖国体制の中、海外との唯一の窓口であった出島に届いた砂糖は、この長崎街道を経て、京・大坂、そして江戸へと運ばれて行きました。長い年月の中で、菓子文化も大きく開花しました。

tue 11/12/12



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by ricoricex | 2012-12-22 23:14 | シュガーロード/長崎街道