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イギリスの食研究家、食の編集者/ライター、フードアドバイザー、情報発信サポーター“羽根則子”がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。


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ついにコースの最終日です! 朝、スナックの仕上げにかかる前に、試験の説明がある。全部で60問の3択。私は特別に、理解できない言葉が出てきたら、別室にいるチューターのHに訊いてもよい、とのハンディ付き。ハンディなしで挑みたいけど、それは厳しいだろうし、ありがたいような悔しいような複雑な気分。
っと、Pがいやー、実はね、昨日wagamama行ったあとKが調子悪くなってね、と、きけば胸やけのよう。っと、そこでC2とPの会話が始まり、何言ってんの?と割り込みそうになるのを、待てよ、これが彼らの本音、聞いておこうじゃないの、とぐっと我慢。まったくもって荒唐無稽! オリエンタルフードはバタリー(油っぽい)し、塩っぽい。そうそう、だから健康によくない。wagamama行ったら、調理する前に冷蔵庫から出すんじゃなくって、厨房に麺や野菜をスタンバイさせてるの。でもタイ料理は清潔だし、ヘルシーよー。このやりとりにハラワタ煮えくり返りそうになりましたね。自分たちの糖分+脂分摂り過ぎはどう説明するのでしょう! 素材をスタンバイさせてるのは、さっと炒める料理が多くそうしないと回らないからで(あらかじめ長時間かけて作る料理とは訳が違う)管理そのものはきちんとしているはず。タイ料理、もちろんレストランに行けば衛生管理を徹底しているでしょう。でも、今も多い屋台の店などを見たことあっての発言でしょうか? あー、そうそう、こうやっていつも自分たちは世界一正しいと自己肯定するのよねぇ。とーーーーーーーっくに崩壊したのにいつまで大英帝国に住んでるつもりだろう。まあ、こういうのも本音がきけてよい経験です。
っと、気を取り直して、チーズボレックとすしを盛り付けて、いざ試験! 悔しいけど、あやふやな単語がちょこちょこ出てくる。あと、肉の問題はやはり苦手だなぁ。C1が終わり退席し、Beが終わり、C2が終わり、私はじっくりじっくり解いていく。あとでまとめて訊こうと思った言葉も、ほかにもう生徒はいないからと、その場で教えてもらう。あー、悔しいなぁ。本当に悔しい! もう涙出そう! うすぼんやりと理解していた言葉を再確認したものがほとんどだったし、栄養学などの専門用語もあったとはいえ、こういうハンデがなくてもいいぐらいになりたい!
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ようやくリビングに移動して、ワイン片手にチーズボレックとすし、Hが作ったミニミンツパイを食べながら団らん。ちょうどわいわいやっているところに来客で、学校見学者(受講を考えている人)あり。そういえばコース受講中、見学が2度あったなぁ。コースどうだったという話になり、もちろん楽しかったけどタフだった、というのが本当に正直な感想。そんなに大変だったのー?と訊かれ、やっぱり大変だったよお、と。それって言葉の問題? 言葉というより、その背景にある文化とか生活習慣の違いだなぁ。よくやったわ、みたいに言ってもらったけれど、本当は一番若いC1が殊勲賞だと思う。食の知識の少なさやフランス語をまったく知らないハンデ、調理もあまりしたことないみたいだけど、週末には家で復習したり分からないこととか一生懸命きいていたもんなぁ。
ちなみに成績は60問中53問正解。総合80満点中70点で、無事certificateをもらえたのでした。問題も欲しいと言ったけど、どうしてもダメだと。コースによってメニューは変われど、教えるコアの部分(ソース、テクニックetc)は同じなので、試験問題もベースは一緒。だから、万が一出回るとってことなんでしょうかね。落ちる人はいるのかね、と思ったらやっぱりいるんですって。グループで参加して、それがほかの生徒なし、遊び感覚だと最悪らしい。
とにかく終わりました! なんとも晴れやかな気分。今週、そして最後のお持ち帰りはサバのパテ、ブリオッシュ、メレンゲロール、チーズボレックとすし。
ロンドンに戻って、昼食を済ませたら、買い出しへ。明日の夜はJのフラットで、Jの誕生日会&調理実習。Jが乳製品アレルギーなので、いろいろ考えながらメニュー構成。Ch1とボーイフレンドのCh2が料理を手伝ってくれる。Jの住居は別にあるので、ここには食材はおろか調理器具は十分ではない。ざっと必要なものをリストアップし、Ch1のフラットに確認のメモを残す。
持ち帰ったパテとブリオッシュ、デザートにメレンゲの夕飯を済まし、Ch1とE(Ch1の大家さん、というかフラットの持ち主)と必要なものを確認。その後、再度買い出しへ。
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by ricoricex | 2008-02-04 21:02 | 旅の記憶

お食事中の方、ごめんなさい。朝方、2、3時ごろ猛烈な腹痛に襲われて目が覚める。en suiteでトイレとシャワーは部屋の中にあって、とにかく出すに限るとトイレにかけこむものの、成果なし。こんな腹痛は初めてで(そもそも腹痛をあまり経験していない)、突き刺すように上腹部が痛い、痛みを発生させる鉛の玉がへばりついているという感じでしょうか。声も出せず、のたうち回りながら、なんとか落ち着けるうずくまり方を見つける。これが1時間ぐらい続いたかしら。朝まで続く/朝も調子悪かったら、Pに相談して薬か病院だなと思っていたものの、気がついたら眠っていて痛みはどこへやら。毎日毎食しっかり過ぎるぐらいに食べているから、胃が異議申し立てをしたのかなぁ。
午前中は昨日作ったMackerel mousse(サバのパテ)のアスピック。魚はニオイ消しをする方がいいから、レモンのアスピックを施す、と。飾り付けは自由にやるんだけど、これまたほめられるわけです。C2は「毎回感心するわ! 器用なこともあるんだろうけど、仕事がグラフィックに関係(紙媒体の編集)あるでしょ、そのせいもあると思うのよ。ほんと、素敵ねぇ」なーんてうれしいことを言ってくれます。
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その後、ランチの調理実習に。本日のメニューはPotted shrimps(洋風エビチリ)、Turkey breast with cherries(ターキーのチェリーソース)、デザートにPetits pots de chocolat au cognac(コニャック風味の小さいチョコレートデザート)。西洋料理はソースがつきものですが、本日のターキーも同様。本日のソースはデミグラス。ホワイトソース系は簡単だし作ったことはあったのですが、デミグラスは初めて。手間と時間がかかります。でも仕上がりは格別! 時間さえ許せば、これから自分で作ろうと思いました。チョコレートのデザートも、基本板チョコがあればできるお手軽さ。にもかかわらず、お手軽とは思えないほどリッチで高級感があり、覚えておいて損はなし、感心されること必至です。
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午後は、明日のパーティーに備えてCheese borek(チーズ・ボレック)とSushi(すし)の準備。チーズ・ボレックはともかく、すしのレシピはひどい! レシピ通りに作ったらこの世のものとは思えないひどい代物ができるでしょう。さあ、果たしてどういう風に指導するのかなぁと思ってみていたら、まずごはんの炊き具合、扱い方がまったくNG。巻くところから、私がインストラクトした次第。このメニュー、私に気をつかってやってくれたんでしょうけど、肝心の教える側がおそらく食べたこともほとんどなく、作ったことは皆無と思われ、ちょっと憤りを感じましたね。これがホームパーティとかそんなことならいいんです。でも、オプショナル的な内容とはいえ、このコースに対し、この授業に対してお金を払っているので、それなりのものを提供してくれないと困る。ましてや無知だなんて、恥ずかしい。これは大きな汚点。ほかの内容がしっかりしているだけに、がっかり。オーセンティックなものは期待していないけれど、ときどきフードマガジンとか見てて、和食のアレンジなどは、こちらが思いもよらぬことで逆にはっと思わされることもあるので、そういう解釈の部分や、道具や食材が違う部分をどうやるのか見たかっただけに、残念。
その後、ナプキンフォールディング(ナプキンの畳み方)をやったり、試験対策をやったり。毎日授業内容とプラスαの情報のプリントをたくさんもらうのですが、ナプキンフォールディング、実にバリエーション豊か。ナプキンの畳み方だけでもテーブルの印象が違ってくるから、いくつか覚えておくといいわよ、と。なるほどねぇ。この日は比較的時間に余裕のある午後だったので、いろいろな話も出てくる。チューター、クラスメイト含めてこのコースの一番若い20歳のC1ですら同意見なのが、度量衝はオンス、パウンドの方が理解しやすい、ということ。十年ぐらい前までは、リットル、グラム表示は見られなかったけれど、今は併記しているものがほとんど。確かに、合や貫と一緒で、慣れるとオンス、パウンドの方がより生活に密着した度量衝なのでやりやすいかも。でも、私はリットル、グラム表示もあって助かった!です。あと、ヨーロッパ(前後の文脈にもよるが、日本人がアジアというときと一緒で、イギリス人がヨーロッパという場合は自国が含まれていないケースが多い)ではトーストを食べない。食パンみたいなものもないし、と。改めて、あっ、そうね、と思う。
夜はP、K(Pのダンナ)、H(PとKの娘、ときどきコースでチューターをする)と車で1時間ぐらいの町、ギルフォードの「wagamama」へ。ここ、中国人オーナーのカジュアルな日本食レストランで、たいそう人気なのです。このオーナーは成功したビジネスマンとして知られているし。私、名前や人気ぶりは知ってはいたけれど、行ったことなかったので、好チャンス! もちろんオーセンティックなものではないけれど、麺類や丼ものが、アジア風にアレンジされているメニューの数々。見てると人気はカレーかなぁ。盛り付け方は、ダリオールみたいな高さのある型に入れてごはんを盛り、カレーを上から流すといった具合。厨房はアジア系、サービスは東欧系、お客がイギリス人。味は、まあ、こんなもんかなー、といった感じです。安いし量は多いし、CPはいいのかも。wagamamaはなんでこんなに人気なんだろうと訊くと、ベンチスタイル(長いテーブルにベンチのようなイス)はイギリスには存在しない、隣りの人は知らない人でしょ。で、さっと食べてさっと帰る、といった手軽な感じもいいわねぇ。これってイギリス人にはすっごく新鮮なのよ。まあ、デート向きとはいえないけれど、と。メニューは確かにアレンジされていますが、日本の居酒屋とか丼屋、ラーメン屋とは研究したんだろうなぁと思わせます。デザートは、これは日本でもそんな気がしますが、その国の人の好きなものが並んでいる。イギリス人の好きなパヴロヴァやチョコレート系のデザートはちゃんとありました。
by ricoricex | 2008-02-03 21:02 | 旅の記憶