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イギリスの食研究家、食の編集者/ライター、フードアドバイザー、情報発信サポーター“羽根則子”がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。


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カテゴリ:店レポート(イギリス)( 41 )



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最初に断っておくと、ペイトン・アンド・バーン/Peyton and Byrneセント・パンクラス/St Pancras店は、2014年12月31日(水)をもって閉業しています(ほかのお店はやっています)。

お店がなくなる前、2013年秋に訪問したので、備忘録として。


e0038047_0376.jpgセント・パンクラスとはロンドンにいくつかあるターミナル駅のひとつ。
(地方へ向かうターミナル駅はロンドンにはいくつかあり、東京駅のようにひとつに集中していないんです)
よく知られるところでは、ヨーロッパ大陸とをつなぐユーロスターのターミナル駅ということでしょうか。

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この駅に入っていたペイトン・アンド・バーンは、イートインよりも持ち帰り/テイクアウェイ、そしてギフトに重きをおいていた印象の店でした。
だから、なのか、コーヒーもカップやマグといった食器ではなく、紙コップで提供。
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この日、私はセント・パンクラス駅に用事があり、ちょっとひと休みで寄りました。
たまたま、かもしれませんが、お客さんは私のほかに2組。イートインの席は10テーブルぐらいあったので、駅の賑わいに比べるとやや閑散とした印象です。

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私がオーダーしたのはレモン・ドリズル・ケーキとカフェラテ。合わせて£5.60。
レモン・ドリズル・ケーキはカップケーキ・スタイルで、白いアイシングがかかり、レモンピールがのっかっています。
ホールもしくはローフで焼いてカットしたものに、透明のアイシングしたたった、いかにも“ドリズル”ってタイプが主流のレモン・ドリズル・ケーキでは、なかなか新鮮です。
こういうのを見るとペイトン・アンド・バーンが“Modern British Bakery”とうたっているのも納得。
確かにこの店で扱っているのは、このレモン・ドリズル・ケーキを筆頭にクラシックな焼き菓子が多いのですが、今風のテイストに仕上げているんですよね。

味は、程よくバランスがあります。
甘さは確かにあり、ケーキ生地はややばさっとしたところがあるけれど、お茶と一緒ならOK。
嫌みがない甘さというのかな、後にひかないので、すーっと食べられます。


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おもしろいな、と思ったのは、お菓子の説明を綴ったパネルを飾っていたこと。
ロンドンはどこも外国人だらけですが、でも住んでいる人も多く、でも、このセント・パンクラス店に限っては、特にヨーロッパ大陸の玄関口、ってことでイギリス菓子に明るくない人の率が高いからなのかなぁ、って思ったりして。

ケーキのみならず、店内のインテリアもやわらかいグレーを基調にパステルをきかせた色使いで、嫌みがなくってかわいらしい。
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なくなってしまった店ですが、駅構内にあって、ほかのお店とはちょっと違ったベクトルで攻めていたのがおもしろくってご紹介しました。

結果論ですが、
・お茶のむならカフェに行く
・ギフト需要がそこまでなかった(憶測ですが、駆け込み、とかちょっとした手みやげを狙ったのかもしれませんが、大きなスーツケース引いてたりして荷物が多いと、したくても実際のところはそんな買い物しないよね〜、だったのでは?)
ってことが閉店に結びついたのかなぁ、って思ったりして。

mon 04/11/13


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○レモン・ドリズル・ケーキ【Lemon Drizzle Cakes】 → http://ricorice.exblog.jp/9901846/
○キャロット・ケーキ@ラ・パティスリー・デ・レーヴ/La pâtisserie des Rêves(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/22939612/
○ティータイム@オリジナル・メイズ・オブ・オナー/The Original Maids of Honour(ロンドン郊外) → http://ricorice.exblog.jp/22702944/
○モンブラン@メゾン・バトー/Maison Bertaux(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/22514178/
○クロナッツ(のようなもの)in London → http://ricorice.exblog.jp/21474143/
○クラミック/cramique@オー・メルヴェイユ・ドゥ・フレッド/Aux Merveilleux de Fred(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/21376550/



(↑104の英国お菓子ストーリーを詳しく紹介しています!



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by ricoricex | 2017-02-24 00:00 | 店レポート(イギリス)

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サードウェーブコーヒーにスペシャルティコーヒー。
家の中やオフィスはともかく外に出ると、コーヒー店の方がぐっと賑やかなロンドン。
現在、カフェというと、この手の厳選したコーヒーと、工夫を凝らした焼き菓子や料理を提供する店というイメージです。

一方で、日本で、たとえば東京・神保町あたりで「さぼうる」「ラドリオ」といった古くから続く喫茶店が健在だったりもして、今のカフェと区別して、レトロカフェと言ったりもします。
このレトロカフェに該当する店が、ロンドンはアールズ・コートに1軒あります。

アールズ・コート駅を東側の出口、アールズ・コート・ストリート側(逆の西側はウォリック・ロード側で、アールズ・コート・エキシビション・センターへの出口です)を出て右折、フラムに向かって歩くこと数分、大きい道、オールド・ブロンプトン・ロードにぶつかったら、この道を右に曲がってワンブロック進んだところ(左手にあるので、道を横断しておいた方がいい)。
ここにあるのは、トルバドゥール/Troubadourというカフェ。
http://www.troubadourlondon.com/
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店の外にもテーブルがおかれ、赤いギンガムチェックのテーブルクロスと椅子が、フランスのカフェっぽい(変わっていたらごめんなさい!)
店はもともとは2つ隣り合っていたテナントをくつけたのでしょう。
真ん中にカウンターをはさんで、両側に席が広がっています。
古い鋳物(台所用具でしょうか)やコーヒーポットなどが並び、照明も暗めで、独特のノスタルジックな空気が流れています。
このインテリアを見るだけでも訪ねる価値があります。
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朝から夜まで営業していて、それぞれの時間帯で、朝食、昼食、夕食を食べることができます。
フル・イングリッシュブレックファストだったりコック・オ・ヴァンといったクラシカルなフランス料理だったり、奇をてらったものではないけれど、定番ものが用意されています。
食事をとらなくても、コーヒー1杯、ワイン1杯という使い方もでき、先日私が利用したのもまさにそれ。
ちょっとひと休み、コーヒーや紅茶って気分ではなく、とても喉が乾いていたので、プロセッコ(スパークリングワイン)を1杯。
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これだけでも十分に今や稀少な存在のカフェなのですが、トルバドゥールトルバドゥールたらしめているのは、ここが文化サロン的な役割を果たしていること。
それもそのはず、トルバドゥールとは“吟遊詩人”という意味で、1954年のオープン以来、ポエトリーリーディングやライブミュージック、映画鑑賞会の場としても使われているのです。
1950年代後半から60年代にかけてのブリティッシュ・フォーク・リバイバルの後押しに、このトルバドゥールは一役買っています。

これまで蒼々たる面々が、ボブ・ディランもポール・サイモンもジミ・ヘンドリックもエルビス・コステロもここでプレイしたことがあります。
今もとほとんど毎日こういったイベントが行われいて、エド・シーランが登場したこともあります。


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私がひと休みで訪ねたときは14時過ぎ。
小1時間いたのですが、近くのテーブルでは昼食がてらやって来て、そのあとえんえんと語り論じ続けていた2人のマダムが。
その一方で、ずっと本を読んでいる初老の男性もいたりして、
長居して自分の世界に没頭でき、それをさせてくれるのもトルバドゥールにふさわしいあり方かもしれないなぁ、と感じるのです。


thu 10/11/16


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○店構えがステキ! それだけでも訪問する価値あるロンドンの店41選 → http://ricorice.exblog.jp/24999425/
○「Time Out」によるロンドンのベスト・コーヒースポット&カフェ → http://ricorice.exblog.jp/24362433/
○イギリスのコーヒーシーン・サードウェーブ → http://ricorice.exblog.jp/21922922/
○東ロンドンのかわいいコーヒーショップ18選 → http://ricorice.exblog.jp/24703726/
○今週は、イギリス・コーヒー週間/UK Coffee Weekです! → http://ricorice.exblog.jp/24292592/




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by ricoricex | 2017-02-17 00:00 | 店レポート(イギリス)

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ロンドンでクラークスといえば、靴を思い出す方もいらっしゃるでしょうが、
こっちのクラークスはClarksではなく、Clarke’s
イギリスによくあるお店のように、シェフの名前、
この店の場合は、サリー・クラーク/Sally Clarkeの苗字を冠したレストランです。
http://www.sallyclarke.com/

現在、ロンドンが食都として活況を見せるようになったのにはいくつもの要因があり、
そのひとつが1990年代から広がったモダン・ブリティッシュ(モダン・ヨーロピアン)。
従来のイギリス料理を、より素材やプレゼンテーションに注力し、洗練された料理のことで、ここには海外の料理の技術やエッセンスも取り入れられ、“ニュー・クラシック”と呼んでもいいでしょう。

このモダン・ブリティッシュ(モダン・ヨーロピアン)の立役者のひとりが、サリー・クラーク。
彼女のレストランは、ケンジントン・ハイストリートからノッティングヒル・ゲイツに向かうケンジントン・チャーチ・ストリート沿いにあります。
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2014年のこの日、私はロンドン入りした次の日の朝、真っ先に向かうところがありました。
それは携帯電話ショップ。
いや、すでにスマホも持参していましたが、常に連絡がとれる(ただしイギリス国内)状況が望ましく、携帯電話のチェックに向かったのです。
私が持っていたイギリス国内用の携帯電話は、電話器だけ購入したもので、あとはトップアップといって料金をチャージするシステム(これ、本当に便利でした!)。
確かこのとき、残高はあったのに電話がつながらず、駆け込んだ次第。

WiFiスポットやら通信状況は今や最重要事項です。
ひと仕事終えて、朝ごはんを食べようと向かった先がクラークス
そう、私が訪ねた携帯電話ショップはハイストリート・ケンジントンにあるので、そこからちょろっと歩いて向かったってわけ。

朝、といってもお店に到着したときはすでに11時頃で、店内にはちらちらとお客さんが。
土曜日の朝ということもあり、地元でなく観光客っぽい人たちも。
いずれもポッシュな方々で、年齢層は50代が大半でしょうか。
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トーストとかグラノーラとかオムレツとかいわゆる朝食メニューもあるのですが、土曜日は週末で、おそらく近くで開催されるポートベロー・マーケット前後の人たち狙いもあるのでしょう、ブランチ、と呼べるような土曜日限定朝食メニューを提供しています。

どういうものかっていうと、フル・イングリッシュ・ブレックファストイングリッシュ・マフィン + ポーチドエッグのせメニュー3種。
後者は、エッグ・ベネディクトといえばわかりやすいと思います。
3種類っていうのは、エッグ・ベネディクトがパンチェッタ、エッグ・フロレンティーヌがホウレンソウ、エッグ・ロワイヤルがスモークサーモン、という添え物の違い。

私がオーダーしたのは、スモークサーモンを添えたエッグ・ロワイヤル。
2つサイズがあって小さい方にしました。
これにフレッシュ・ミントティーを飲み物に。
サービス料込みで、しめて£12ちょい。
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全体的にやさしい味わいです。
ホームメイドのイングリッシュ・マフィンは表面がカリッと焼かれ、ふわっとしたポーチドエッグがふたつ。これにオランデーズソースとチャイブがかかっています。
私は小を選んだこともあり、お腹いっぱい、というのよりは、小腹を満たす+α程度のボリュームで、これならお昼もちゃんと食べられる、といった按配。
ただ、2017年2月現在、ウェブサイトを見る限り、大小サイズを揃えていないようで、ワンボリュームのみです。


私、卵をメインとした料理を作るのが得意ではありません。
オムレツやスクランブルエッグもだけれど、一番上手に作れないのがポーチドエッグ。
白身が天女のの羽衣のごとくふわふわ漂っちゃうんですよ(そんなきれいなもんじゃないけど)。
それがこんなにきれいにできるなんて、ね。
そして、どうにもこうにも作れないのが、オランデーズソースやマヨネーズ。このふたつがどうにも作れない! 乳化がヘタとかそういうことではないと思うのだけれど。だってほかのものだと、とりあえず作ることができるから。
それがオランデーズソースやマヨネーズに限ってはまったくダメ!なのです。

なので、この2つがのっかった、しかも見た目も美しい料理というのは畏敬の念を抱いてしまうのです。

私が訪問したときは、ちょうど新刊が店頭に並ぶ直前で、打ち合わせかなにかしていたのか、既刊の本が何冊か、無造作に脇に置かれていました。
ぼーっと見ていると、「本も出ているんですよ。どうぞ自由にご覧になってください」とサービスの方が1冊持ってきて、渡してくださいました。
こういう気遣い、好き!

フレッシュ・ミントティーはまさにフレッシュなミントをたっぷり使ったティーポットで供されるスタイルだったので、お茶を飲みながら、のんびりとページをめくりました。
こういうの、幸せな時間です。


今回私が訪れたのはレストランですが、すぐ近くにベーカリーやケーキやデリを扱うショップもあります。
私のロンドン滞在は限られた時間なので、なかなかゆっくり食事に時間をかけづらいこともあり、実は私は、クラークスは買い物利用の方が多いです。
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なので食べる時間がない方は、レストランの雰囲気は外からちょっと眺め、近くのベーカリーやショップで持ち帰りという選択肢もおおいにありです。


sat 13/09/14


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○<イギリス・レシピ> イングリッシュ・マフィン【English Muffins】 → http://ricorice.exblog.jp/22108854/
○朝食@オトレンギ/Ottolenghi(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/24033167/
○ロンドンでパワーチャージできる朝食を提供している店6選 → http://ricorice.exblog.jp/25039201/
○ロンドンで食べるイングリッシュブレックファスト・おすすめ10選 → http://ricorice.exblog.jp/24846252/
○ロンドンの朝食スポット・ベスト58 → http://ricorice.exblog.jp/24597366/
○ロンドンのベスト・ブレックファスト29選 → http://ricorice.exblog.jp/24258599/




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by ricoricex | 2017-02-11 00:00 | 店レポート(イギリス)

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本当はね〜、夜行きたかったのよ。
だって、ここワインバーなんだもん。
ワインバーといってもぐっとカジュアルで、敷居の低いところがいい。

店の名前は、テロワール/Terroirs
http://terroirswinebar.com/
ロンドン中心部、トラファルガー・スクエアの近くにあります。
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店名からわかるように、ワイン、特にナチュラルワインに注力。
フランス、イタリア、スペイン、ジョージア(グルジア)、ギリシャ、ルーマニアといったヨーロッパ大陸をはじめ、オーストラリア、アメリカ合衆国、チリなど、世界のワインをラインナップしています。
産地も生産者も多岐にわたり、リストを眺めているだけで楽しい。
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その日、テロワールは私のちょうど動線上にあり、時間もランチを摂るのにいい時間。
そう、ワインバーながらランチ営業もやっているのです。
入ってすぐの右手は予約なしでふらっとやってきた人用フロアっぽく、通されたのはそこ。

このやり方(席の埋め方)、賢いんですよね〜。
通り沿いに広がるこのフロア、つまり外から見える場所に、ふらっと来た人を優先的に通すと、非常に賑わっているようにみえるのです。

少し階段を下りたところが大きなフロアになっていて、こっちはどっしり腰を据えたい人向けといった様相。テーブル席が広がり、予約をした人たちはこっちに通されていたような。
私が入店したときは、こちらはまだまばらでしたが(だからこそ、人目につくところから人を配置していくやり方は賢いのです)
その一方で、このフロアの右手には大きなバーカウンターもあり、ここにもふらっとやってきた人は案内されていました。
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食事は、基本、ワインと一緒に食べて相乗効果のあるもの、といった位置づけでしょう、
チーズやコールドミート(シャルキュトリー)、ちょっとしたおつまみ系がメイン。
たっぷり食べたい向きには、本日のメニュー(plat du jour)もあります。
これらはランチでもオーダーできますが、ランチならではのメニューも用意。
その名も“ランチ・スペシャル” は、メイン(とはまたちょっと違うけれど。。。お腹にたまる豆やごはんもの)+ パン + グラスワイン1杯、
これで£10という太っ腹!な内容。
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私が訪ねた日は、チョリソーとホウレンソウのリゾットでした。
ワインは、何だだったっけ? 忘れてしまった、メモもなくしてしまった(汗)。
旨味たっぷりのフランス・ジュラの白っぽかった記憶。。。

そして、この店に限らず、ですが、なんといってもパンやバターがケチケチしていないのがいい。
ロンドンにいて幸せなことのひとつは、食材により近いもの、乳製品やレストランやパン屋さんのパンが大地の恵みがしっかりと感じられ、しみじみおいしいってこと!
余談ながら、こっちの野菜には苦味がちゃんとあるし、果物は酸味もしっかりあるし、ね。
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ワインはグラスでもボトルでもオーダーでき、
グラス(バイ・ザ・グラス)は、赤、白、各5種、ロゼ1種、オレンジ(スキン・マセレイションしたタイプ)1種。
ボトルは、ものすごい種類で、赤だけでも150ほどあり、リストはなんと、36ページにまたがっています。
値段はまずまず。びっくりするほどの値づけはされておらず、まあ、このくらいかな、といった印象です。

ワインショップとして役割も果たしており、お店で気に入ったワインを購入することも可能です。
その場合は、もちろん飲食プライスではなく、ショッププライスで。

また、ワインメーカーを招いてのディナー会やワインとチーズのテイスティングといったイベントも随時行って行っているので、ウェブサイトをチェックしてみては?
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wed 09/11/16


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○ロンドンで自然派ワインが楽しめるワインバー6選 → http://ricorice.exblog.jp/24489219/
○プロが選ぶロンドンでワインが楽しめる店・ベスト37 → http://ricorice.exblog.jp/24201101/
○ロンドンで自然派ワインが楽しめる店7選 → http://ricorice.exblog.jp/23907077/
○ランチ@ソム・サー/Som Saa(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25151358/
○ランチ@ブックス・フォー・クックス/Books for Cooks(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/23968640/
○ランチ@クロブタ/Kurobuta(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/23936417/




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by ricoricex | 2017-02-01 00:00 | 店レポート(イギリス)

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もはやイギリスのみならず、観光アトラクションとして人気の高いアフタヌーンティー。
私の持論は“アフタヌーンティーは幕の内弁当である”。
いろんなものを少しずつ食べられる、がポイントなのではなかろうか、と。

このアフタヌーンティー、問題は摂る時間。
アフタヌーンティーというように、食べるのは午後。そう、おやつの時間、です。
昨今の、特にロンドンなど都市部のアフタヌーンティーはぐっとボリューム控えめですが、
それでも種類があるだけ、お腹にたまる。

なので対策が必要になります。
お昼、もしくは夕食は控えめにする。


これとは別に、午後、ぐっとお腹がすき、夕食までもたない!ということもあります。
この日、オランジェリー/The Orangeryに立ち寄ったのも、まさにこれが理由。
オランジェリーケンジントン・ガーデンズ/Kensington Gardensの中、故ダイアナ妃が住んでいたケンジントン・パレス/Kensington Palaceの近くにあります。
ケンジントン・ガーデンズの北側、地下鉄駅のクイーンズウェイ(少し西へ向かえばノッティング・ヒル・ゲイト)があるベイズウォーター・ロードから、南側のケンジントン・ハイ・ストリートへ抜けるには、ケンジントン・ガーデンズをまっすぐ縦断すればよく、その遊歩道(って言うのかな?)から少し入ったところにオランジェリーは位置。
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夕方4時半頃、ベイズウォーター・ロードにいて、ケンジントン・ハイ・ストリートに行きたかった私は、ものすごおくお腹もすいていて、1〜2時間ぐらいの時間の余裕もあったし、「あっ、そうだ、この時間ならオランジェリーでアフタヌーンティーにしよう」と向かった次第。

オランジェリーは私のように散策がてら立ち寄るのにちょうどいいし、アフタヌーンティー・スポットとしても名が知られているし、予約も入れていないし、行列だったら?と思いましたが、杞憂に終わりました。
まあ、季節もあるし(夏場はやっぱ、ね)、平日だし、もう日が暮れそう、という時間帯だったし。
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e0038047_0134112.jpgオーダーしたのは、ベーシックな“イングリッシュ・オランジェリー・アフタヌーンティー/English Orangery Afternoon Tea”に、「ご一緒に冷たいお飲物はいかがですか?」の声に呼応して、ピムス/Pimme’sをプラス。
ピムスはジンベースのさわやかリキュールで、ウィンブルドンの時季にカクテルにしてよく飲まれます。
たっぷり歩いて喉乾いていたから、ね!

肝心の「イングリッシュ・オランジェリー・アフタヌーンティー」の内容は、以下のとおりです。
お決まりの3段トレイで提供!
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<上段/お菓子>
ヴィクトリア・サンドイッチ
チョコレート・ポット(ムースよりも濃いタイプ)
・エクレア
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<中段/スコーン>
・カランツ入りオレンジ風味のスコーン2個 コーニッシュ・クローテッドクリームとイギリス産イチゴジャム添え
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<下段/サンドイッチ>
・卵とクレソンのロールパン・サンドイッチ
コロネーション・チキンとローストハムのラップ
・スモークサーモンとクリームチーズをのせたミニベーグル
キュウリとミントのサンドイッチ
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お茶は、紅茶(茶葉!)は6種類から、ほかハーブティー4種、そして中国茶というセレクション。
私は、最初にオンリストされていたロイヤル・ロンドン・ブレンド/Royal London Blendにしました。
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というのも、濃い紅茶をミルクティーで飲みたいんですよね〜。
典型的なイギリスのミルクティーが、いわゆるアフタヌーンティーにはやっぱり最適だと思うし、当然お店側もそれは承知しているので。

こういうミルクティー用紅茶はたいがい最初に、“なんちゃらブレンド”とか“なんちゃらオリジナル”とか“(店名つき)”とかに掲げられ、そのあとに香りが個性的なダージリンのファーストフラッシュとかアール・グレイと続きます(何種類も揃えている場合、ね)。

このミルクティー用紅茶、違いはあるようなないような(笑)。
いや、あるんですよ、ちゃんと。
でもね、紅茶目的の人以外は、ううう〜ん、と悩む必要はありません(大した差はない)。
細かい説明を読む(たいがい産地とか茶園とかメインで、肝心の味がわかりづらい)のが面倒なので、濃いのがいいとか、やわらかいタイプが、とか好みを伝えるのが早いか、と。


周囲を見渡すと、ポッシュな方々や、アクセントや服装からアメリカ人観光客が多いなぁという印象。
アメリカ人は、自国にないからでしょう、こういうの、好きよねぇ。
隣りの席にいた男女のカップルがまさにそれで、それぞれ“イングリッシュ・オランジェリー・アフタヌーンティー”をオーダーしていました。
っと、ひとつは私と同じだけれど、もうひとつは上段のお菓子3つのうち2種類が違う!

チョコレート・ポット/エクレア → レモン・ポセット/バッテンバーグ・ケーキ
になっていました。


肝心の味は、というと、まあ、こんなもんかな(笑)。
量は今どきらしく、スモールポーション。
お腹パンパン!には及ばず、これなら軽い夕食はOKです。

でね、アフタヌーンティーはダントツで一番よく出る(であろう)人気メニューだから、すぐ出せるよう並べてスタンバイさせているだろうから仕方ないんだろうけど、
サンドイッチ類の食パンを使うタイプやトッピングされたスモークサーモンは、表面がややぱさっとしていて、残念!
日本でいうバターロールみたいなパンを使ったサンドイッチがよかった。
表面がぱさつかないから、だろうけど(笑)。
あっ、4種類あるサンドイッチ類、パンのタイプをそれぞれ変えているのは、見た目含め、具のみならずパンの食感も味も違って楽しい。


オランジェリーのアフタヌーンティーは、シャンパンやスプマンテをプラスしたり、グルテンフリー・メニューもあります。
朝食やランチの利用も可能。


“オランジェリー”って言葉、直訳すると“オレンジ用温室”のこと。
その昔、富裕層たちがオレンジとかレモンとかの柑橘類を冬の寒さから守るために作った設備のこと。
その名残りで天井が高く、このオランジェリーを再利用した施設は、イギリスのところどころにあります。
あっ、そうそう、フランス・パリのオランジュリー美術館/Musée de l'Orangerieはまさにそれ!(フランス語なので、日本語表記が若干変わりますが)


で、支払いは、£32.50(サーヴィス料込みで£36.56)。
(2017年1月時点では少し値上がりして、£34.00(これにサーヴィス料を加算)
高級ホテルよりはぐっと安いけど、お菓子屋さんよりは高いかな。

ホテルのアフタヌーンティーにしてもそうですが、アフタヌーンティーそのものにお金を払っているわけじゃないんですよね。
豪華な空間とか、美しい食器とか、丁重なサーヴィスとか、ラグジュアリーな非日常に対する金額だと思っています。
なかでも丁重なサーヴィス、ね。
マダム、マダム、と気を遣ってくれるし、のんびりしてても急き立てられないし。
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オランジェリーの場合は、絢爛豪華な空間というわけではないけれど、天井が高く、窓も大きい。
エントランスに横に細長く建物があり、その真ん中が通路、窓側と壁側に円テーブルを設置、というスタイルで、開放感があるんですね。
ロンドンのど真ん中にいながら、ここだけコロニアルな雰囲気のゆったりした趣なんですよ〜。
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まっ、ときにはこういうのもいいでしょう!


tue 27/10/15


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○日本風アフタヌーンティー@マガジン・レストラン/The Magazine Restaurant(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/22477020/
○アフタヌーンティー・バスツアー by BBベーカリー/BB Bakery(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/22451445/
○アフタヌーンティー@ベアズ・オブ・ブルームズベリー/Bea's of Bloomsbury(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/19438004/
○アフタヌーンティー@スケッチ/Sketch(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/19376254/
○2017年ロンドンのアフタヌーンティースポット・トップ10 → http://ricorice.exblog.jp/25173571/



(↑104の英国お菓子ストーリーを詳しく紹介しています!



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by ricoricex | 2017-01-27 00:00 | 店レポート(イギリス)

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イギリスに到着するのは、たいがい午後。
空港での手強い入国審査を済ませ(審査自体は別段どおってことないのですが、なんせ行列! 行列! 行列!)、市内に入ると夕方。
私は時差ボケをしたことがなく、長時間のフライトと長時間の行列で動きたくって仕方がないので、荷物だけおいてすぐに出かけます。

が、時すでに夕方。
いわゆるショップは閉まる時間です。
で、何をするかというと、スーパーマーケットに行くことが多い。
私は西を拠点としているので、徒歩でも行ける(といっても片道2kmぐらいは平気で歩くけど)範囲をぶらぶらするのです。

スーパーマーケットは、グロスター・ロードのウェイトローズ/Waitrose、そこからセインズベリー/Sainsbury'sに行くというコース。
とりわけクロムウェル・ロードのセインズベリーは大型店舗で遅くまで開いているので(その昔は24時間営業だった)、探険しがいあり。

このスーパーマーケット・ホッピングは、夕食を食べる前に行います。
というのも、夕食をまともに食べていたら、そんな時間はなくなるし、腰を落ち着けたら動き回る気が失せるので。


なので、イギリスに到着した日の夕食は、スーパーマーケットのレディミール(電子レンジでチン!)やプレタ・マンジェ/Pret a Manger(サンドイッチのファストフードチェーン)なんかでさくっと済ませることが少なくないのだけれど、この日、どうしても食べたくなったのが、肉汁したたるハンバーガー。

あっ、そうだ、サウス・ケンジントン駅出てすぐのところにオネスト・バーガー/Honest Burgersができたんだ!
http://www.honestburgers.co.uk/
ということで、スーパーマーケット探索のあと、一目散にまっしぐら!
お店に到着したら21時頃。「まだ大丈夫? イートインできるかしら?」と訊くと、「23時までだから、全然大丈夫だよ!」
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21世紀に入ってからじわじわと増え始め、2000年代半ばにはすっかり認知度を獲得した、ロンドンのグルメ・バーガー(もしくはポッシュ・バーガー)。
牽引役は、グルメ・バーガー・キッチン/Gourmet Burger Kitchen(頭文字をとってGBKとも紹介される)、バイロン/Byronの2つで、確かに店舗も多い。

オネスト・バーガーは、いわば後発隊。
2011年にブリクストンで誕生し、謳い文句は“A burger restaurant inspired by great british produce.(すぐれたイギリス食材を使う)”。
その名のとおり、食材のルーツ(&自然派)をより前面に打ち出したメニューがウリで、
牛肉は35日ドライエイジド(熟成)、鶏肉は放し飼い、手でざくざく切った不揃いのチップス(フライドポテト)はローズマリー・フレイバー、といった按配。
もちろん、昨今の状況を反映してベジタリアンメニューもあり。

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私は、肉汁〜!!!気分だったので、ビーフをオーダー。飲み物はレモネード。
表面がつやっとしたブリオッシュ生地のバンズに、厚みのあるパテ、甘めのオニオンのレリッシュとレタスがはさんであります。
パテの焼き加減はレア。肉感たっぷりです。
イギリスのハンバーガーは、ミディアムレア〜レアのことが多いように思えるので、ウェルダン希望の場合は、注文時に確認し、その旨伝えるといいかと(たいがいのところは、OK!とやってくれます)。
テーブルにはトマトケチャップとマヨネーズがあるので、好みでつけて。

ハンバーガーもさることながら、オネスト・バーガーで主張するのがチップス!
丸皿にどばっと入っていて、まるでチップスの海にハンバーガーの島が浮かんでいるよう
(写真はそう見えないかもしれませんが、実際に目にすると、これ完食できるか?と思わせるほどたっぷりです。事実、周囲を見渡すと、残す人も多い)。

このチップス、ローズマリー・ソルトがふってあって、なかなか個性的なフレイバーです。
ハンドカットされたチップスは大きさが不揃いで、カリッと揚がって中はほくほく、自然派ローストポテトをチップスに応用したような、そんな趣です。
量はあるものの、外側と中身、大きさによって食感の違いが出るので、意外と食べ飽きません。
ローズマリー風味が強いので、私はケチャップなどつけずとも、このままで十分でした。
レモネードは甘さ控えめ、酸味が立ったきりっとした味わいで、それはそれでよかったけど、こーゆーのビールが飲みたくなりますね〜。

にしても、昨今のイギリスのカジュアルダイニングは、
エナメル(ホーロー)の食器を使うところがぐんと増えたなぁ。
どこもかしこも、とは言わないけれど、比率はぐんと高い!
私もいくつか持っているけれど、扱いがラク(かけたらかけたで、それは“味”だし)、器としてはもちろん、そのままオーブンにも入れるし、なにより見た目が決まる!んですよね〜。


会計は、ビーフ・ハンバーガーとレモネードで£11。
サーヴィス料は含まれていないので、これにチップを含めて、支払い。
(ロンドンの飲食店はサーヴィス料があらかじめ含まれている店が増え、12.50%が基本です)


オネスト・バーガーの場合は、それを標榜している、というのもありますが、イギリスでは、一見ジャンクフードな世界も、どんどんオーガニックの波が押し寄せて来ていて、それを支持する人が増えていることとがよくわかる好例です。
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tue 08/11/16


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○ロンドンのハンバーガー・ベスト15 → http://ricorice.exblog.jp/24668948/
○ロンドンで食べたいハンバーガー8選 → http://ricorice.exblog.jp/24344835/
○グルメバーガーの快進撃はいつまで続くのか? → http://ricorice.exblog.jp/23600997/
○イギリスで食すべきハンバーガー17選 → http://ricorice.exblog.jp/22878825/
○ロンドンのハンバーガーショップ・ベスト10 → http://ricorice.exblog.jp/22379408/
○グルメバーガーに新局面 → http://ricorice.exblog.jp/20796887/
○グルメバーガー in ロンドン → http://ricorice.exblog.jp/12440566
○買ったもの ~食器 04~ → http://ricorice.exblog.jp/19049528/




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by ricoricex | 2017-01-21 00:00 | 店レポート(イギリス)

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私は順応性が高いのか、外国へ行っても現地にすぐになじみます。
食事もそのひとつで、自ら和食を食べたい!ってことはありません(逆に、帰国してしばらくは、日本の普通の食事を欲しなくなるのが難点ですが)。
ありがちな、外国で和食は無理でも中国料理を〜!って気分になることもないのですが、ときどき無性に食べたくなるのが、タイ料理やベトナム料理。
私の見た目が、日本など東アジア出身というよりもタイ人っぽいからでしょうか(笑)。

2016年秋のイギリス訪問で、一番行きたかった飲食店が、まさにタイ料理店。
名前は、ソム・サー/Som Saa
http://www.somsaa.com/
訪問を羨望した理由は、タイ料理が食べたくなったから、ではなく、今のロンドンの飲食店、を象徴しているから。
(ちなみに、この前の年に一番行きたかったのはバオ/Bao。それはそれは感動的でした → http://ricorice.exblog.jp/24188784/

2016年秋は、円高ポンド安でした。ほかの通貨に対しても日本円は強い、という状況だったでしょう。
しかし、それを差し引いても、日本の値段は安い。
500円でランチが食べられる、2000円あれば夕食にビール1杯つけられる、なんて先進国ではありえない!
イギリス、とりわけロンドンはやはり物価が高く(ただし、牛乳や野菜など、基本的な食材は税金がかからないのでむしろぐっと安い)、なかでも顕著なのが賃料。

賃料が高い、ってことはお店を開業するには相当の資金が必要となります。
個人がいきなり実店舗を持つのは至難の技。
そんなわけで、近年のロンドンでは、ストリートフードやポップアップ(期間限定店)で馴らし、そこで資金を貯め、同時に店の存在をPRし、開業へというパターンが見られ、そこは今の時代ですもの、資金調達の方法としてクラウドファンディングも利用されています。

ソム・サーも同様。
ヘッドシェフのアンディ・オリヴァー/Andy Oliverは、ロンドンのNahm(オープンして半年でミシュラン星を獲得したタイ料理店)やバンコクのBo.lanで修業した人物。
料理については、ストリートフードやポップアップ時代(若手シェフ応援のための期間限定もあり)から評判を得ており、同時にクラウドファンディングで資金調達をし、満を持して、固定店舗をオープンしたのは、2016年4月11日(公式には4月18日)。
すぐに飛んで行きたかったのですが(あ〜、こんなときに躊躇なく行けるようになるのが目標!)、秋のイギリス訪問までじ〜っと待つことに。


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オープンして7カ月後の2016年11月11日(金)、ようやくランチに行ってきましたっ! 
店内は、外から見るよりもぐんと広く、60人は着席できそうなほどで、エントランス近くの開放的なバースペース、そして奥の厨房近くはしっかり食事をするため用で、少しゆったりめとカジュアルの、ゆる〜く2つのスペースに分かれています。
カジュアルスペースの方は、椅子は学校で使われていたものを利用。最近のインテリアや食器の傾向は、概してゴテゴテじゃなくって、(使い込まれた)工業製品/工房っぽいんだよね〜。

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当然ながら、通されたのは奥。確かに出入りが少ないので、落ち着いて食事ができます。周囲はビジネスランチ利用が多かったな。
ソム・サーのある場所はスピタルフィールズ、最寄駅はアルゲイト・イースト。
このエリア、リヴァプール・ストリート駅とシティ中心部の真ん中らへんにあり、店を出す側としては穴場かもしれない。ゾーン1内、ロンドンの中心部にありながら、旅行客の場合はわざわざ行くエリアだし、シティど真ん中ではないので、そこまで賃料が高くないのでは?

オープン時間かっきりの12時にお店に到着したときは、2番目のお客で、その後しばらくはぽつぽつだったものの、13時近くになると一気に人が。


メニュー自体はさほど多くありません。
ランチの場合は、
焼き物(グリル)2種、麺類&ご飯もの3種、サラダ4種、カレー&スープ4種、
これにごはん(白いごはんかジャスミンライス)とデザート1種。
ドリンクは5種類(アルコール/ノンアルコール含めカクテル)ありますが、これはフル・ドリンク・リストからも選べ、バーとしても利用できるだけあり、種類が多い! ワインだけで40以上、ビールやサイダー(シードル)、スピリッツ系も豊富です。
ディナーもあまり品数は多くなく、上記のランチの種類よりも多少増える程度です。


で、この日ランチ(2人)でオーダーしたのは、
・Gung Golae(ココナッツでマリネしたタイ風、エビのグリル)
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・Som Tam Thai(バンコクスタイルの青いパパイヤのサラダ)
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・Gaeng Gat Bai Yeela(ターメリック・シーフードカレー)
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に各自ごはん。
飲み物は、私はザ・王道のタイビールのシンハーを、連れ立っていった方はオリジナルカクテルをオーダー。
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料理は、非常に洗練された味わいです。
本国タイでの料理は概して、辛さ、甘さなどの味覚がそれぞれ立っていて、その上で混じり合っているのに対し、ソム・サーの場合は、あらかじめバランスよく融合されていて、まろやか。穏やかで、後口もさわやかで心地よい。
だからといって、なんちゃってじゃないの。
ちゃんとタイ料理を熟知して、その上で自らの味を追求している印象。
タイでも、インターナショナルなお客がメインの上質なレストランで食べたらこんな感じだろーなー。

私、青いパパイヤのサラダがあまり得意でなく、というのも、パパイヤの青さやかたさが前面に出過ぎていて、それは野暮ったくもあり、もう少しやり方があるなぁ、と思っていたのですが、ここのはパパイヤがこなれていてやわらかく、ドレッシングにもよくなじみ、パパイヤが主張し過ぎないこともあり、ず〜っと飽きずに食べられる感じ。
あ〜、きちんと下処理しているんだな! こんな風にできるんだな!と感心。チェリートマトやピーナッツも色味や食感、味のいいアクセントだし。


店内に案内してくれたお兄さんはテキパキ、テーブルを担当してくれた女性はややぎこちなかったけれど、一生懸命で好感が持てるサービス。
唯一、締めに飲んだコーヒーが、粉っぽくって今ひとつ。
今ほどコーヒー店がイギリスにあふれていなかった頃、パブで飲んだコーヒーがこんな感じだったなぁ、と懐かしいような残念なような(笑)。
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私は予約して出かけましたが、ふらりと立ち寄りも可能。
お店側は、大人数以外は、気軽にどーぞ!というスタンスです。
タイ料理はシェアして食べるから楽しい、2人の場合は4〜5品どーぞ!とお店側は標榜していて、ひとり利用だとオーダーできる数も限られてつまんないかも。
私は2人で出かけ、確かにもう1〜2品頼んでもいーかなー、といったところでした。

ちなみに上記のオーダー、2人で£60ちょい(サーヴィス料込み)。
これに少しチップをおいてきました。
(昨今はサーヴィス料込みの飲食店がぐんと増え、チップをおかなくても、なのですが、習慣化しているのとサーヴィス料はホールスタッフにちゃんと還元されているの?ってことがつい頭をぐるぐるするので、(クレジットカードの支払い額にプラス、じゃなく)現金をおいてきちゃうんですよね〜)


なんせアルコールの種類が多いので、次はバーとして利用してみたいと思っています。
ロンドンは昔ながらのパブに加えて(減っているけど)、ワインバーやバルなどはぐぐっと増えたけれど、こういうちょっとしゃれたアジアスタイルのバーは、実のことろあまりないかも(食事をするところはたくさんあるのに、ね)。
場所もだけれど、スタイルとしても穴場かもしれません。
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fri 11/11/16


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○割包@バオ/Bao(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/24188784/
○ランチ@ブックス・フォー・クックス/Books for Cooks(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/23968640/
○ランチ@クロブタ/Kurobuta(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/23936417/
○ランチ@ハンサム・キャブ/The Hansom Cab(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/22654083/
○結局、チップは誰の取り分になるのか? → http://ricorice.exblog.jp/23614370/
○ロンドンの飲食店のトイレあれこれ → http://ricorice.exblog.jp/24935504/




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by ricoricex | 2017-01-13 00:00 | 店レポート(イギリス)

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撮った画像をあれやこれや探っていたら、けっこう撮っていました。。。

それはトイレ。
私、あんまり外でトイレに行かないのですが、外国だと日本と勝手がまったく違うので(トイレがいたるところにあって、いたるところで(無料で)使えるわけではない)、あったら行くようにしています。それはイギリスでも同じこと。
とはいえ、飲食店よりも公共の美術館とかデパートを利用することの方が多い、かもしれません。
んでもって、ロンドンの私の行動範囲には、行きつけのトイレもありまして(笑)。


繰り返し、そのつもりで撮ったわけではないのですが、イギリスでそれなりにトイレを撮影していました。
つらつらと眺めていて、違いは、というと、特に飲食店だと、日本だと、おっと思うお店はアメニティが整っていることが多いのですが(爪楊枝があったり生理用ナプキンがあったり)、イギリスの場合だと、インテリア。
ポップだったりシックだったり、なかなか楽しい。気分があがります。

なんでこんなことを投稿するかっていうと、
明日、2016年11月19日は、世界トイレの日/World Toilet Dayなので。
http://www.un.org/en/events/toiletday/


当ブログではイギリスで出合った、思わず撮影してしまったトイレを、飲食店を中心にご紹介します。
が、そんなに数は多くはないです。
なんせトイレですからね。
入口とはいえ男性用を凝視するわけにはいかないし、一歩間違えると通報されそうだし。


Bumpkin(サウス・ケンジントン店)
http://bumpkinuk.com/
選りすぐりの国内食材をモダンに仕上げるイギリス料理店のはこんな感じ
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Comptoir Libanais(チェルシー店)
http://www.comptoirlibanais.com/
レバノン料理のチェーン店ということで、ヴィヴィッドなカジュアルさ
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The Hansom Cab
http://www.thehansomcab.co.uk/
Loo(s)とはトイレの意。こんな言葉を使うなんて、あ〜、イギリスだなぁ
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Jones Daily Café
http://www.jonesdairy.co.uk/
フラワーマーケットで知られるコロンビア・ロード近くのナチュラルなカフェ
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Koshari Street(サウス・ケンジントン店)
http://www.kosharistreet.com/
スフィンクスの写真があるのは、エジプトのストリートフード店
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Mawsons Arms
http://www.mawsonarmschiswick.co.uk/
チズィックにあるブルワリーのパブ。このタンクが“いかにも”ですねぇ
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Mazi
http://www.mazi.co.uk/
ギリシャ料理店だからなのか、古代哲学者達の格言が!
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The Muffin Man
http://www.themuffinmanteashop.co.uk/
ケンジントンにありながらレイドバックした田舎風なティールーム
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Ottolenghi(スピタルフィールズ店)
http://www.ottolenghi.co.uk/
テーマカラーの赤の扉が立っている以外は、いたってシンプルな造り
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Sketch
http://sketch.london/
ここのトイレは近未来的なデザインであまりにも有名ですね
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Som Saa
http://www.somsaa.com/
話題のタイ料理店のトイレはこんな感じ。モダンとレトロが融合した雰囲気
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Terroirs
http://terroirswinebar.com/
反射しちゃってますが、若かりし頃のソフィア・ローレンの写真が女性用の扉に
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以下、おまけ。

Waterstones(ピカデリー店)
https://www.waterstones.com/
男性、女性、体が不自由な人、そしてLords(卿、上院議員)用も! ひい〜っ!
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Marks & Spencer(ケンジントン店)
http://www.marksandspencer.com/
男性用、女性用とも子ども連れOKなのがいいっ!
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Design Museum
http://designmuseum.org/
2016年11月24日、ホーランド・パークへお引っ越しオープン。これは以前のもので、アーティストのイラストが扉に。デザイン・ミュージアムはロンドンを訪ねるたびに(基本)立ち寄るのですが、こういったイラストが施されたのは、あとにも先にも一度だけ、少なくとも私が訪ねた範疇では一回のみ。
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~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○イギリスで人の家に泊まるときの心得 → http://ricorice.exblog.jp/23111031/
○朝食@オトレンギ(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/24033167/
○ランチ@ハンサム・キャブ(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/22654083/




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by ricoricex | 2016-11-18 00:00 | 店レポート(イギリス)

運よく、本当に運よく、お店の前を通ったのは、開店の5分前。
その日は午後、ソーホーで予定があり、用事が済んでなんとなく歩いているときにばったり出くわしたのです。
外に面した窓ガラスから中をのぞくとミ—ティング中。
そうよね、開店前だからね。
ふと視線を移すと通りを挟んだ向かい、プレタ・マンジェ/Pret A Mangerの脇に5〜6人の行列が(入り口に面してないとはいえ、いいのか?(笑))。
先頭の人が立っているところには、そのお店のシンボルのイラストが、バス停のごとく立っています。
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これって並んでるの?
訊くとそうだ、という答え。
並ぶんだ〜。。。私、行列好きじゃない! 待つの好きじゃない!(←心の声)
と、あなたラッキーよ、いつもはもっと並んでるんだから。こないだ私は30分待ったの。お店に行きたいなら、悪いことは言わないから並びなさい。開店までたった5分だし、なんせ先頭集団だから、お店がオープンしたらすぐに中に入れるわよ、と。

へぇ〜、そんなもんかな?
彼女を信じて、並ぶとするか。
(写真は待っている間に渡された注文票)
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このお店の名前はバオ/Bao
http://baolondon.com/
その名前から推し量られるように、台湾割包のお店で、2015年秋のイギリス滞在で優先的に試したいところのひとつでした。
台湾割包とは、肉まんと訳されることもあるけれど、生地が具を包み込んで蒸すタイプではなく、素まんじゅう/マントウ(皮のみのまんじゅう/マントウ)を割って具をはさむサンドイッチ、のようなもの。長崎の角煮まんじゅうがそれに近い。


果たして、スムーズにお店に通されました。
お店は入って左手にコの字型のカウンター席、右手にふたりがけのテーブル席、奥は4人がけのテーブル席(だったかな?)。
白木のカウンターは、日本の和食店を思わせます。
私が行ったときの客層は、中国系とヨーロッパ系が半々。
中国系はロンドンに留学しているであろう学生や、観光客など。いずれも裕福な層であるのはみて分かります。
店の雰囲気は、というと、肩肘張ったところがなく、店員さんたちも気さくでノリがよい。
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いやああああああああ〜、感動しました!
食べ物で心が震えることって、何年かに一度の体験なのですが。それをバオで味わうことになったのです!

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この日、私がオーダーしたのは、まずはクラシック・バオ。
(このあと、ちゃんと晩ご飯を食べることになっていたので、ごく軽いオーダーでした。)
割包のバンズがふわんとやわらかく、それでいて歯切れがよい。そして、ほのかに甘く、でも主張せずに、豚の角煮を包みます。
豚の角煮はコンフィと呼ぶ方がいいのか、とろとろに煮込んだもので、少し肉の食感を残しつつ、口のなかでほろりとほどけます。
八角などの香りは漂いますが、強烈ではなく、あくまで上品に。
そこに、ピーナッツパウダーがかかっていて、香ばしさと甘さをプラス。
塩味や甘味のバランス、そして、普段私はやわらかい食感のものをそんなに好まないのですが、この割包の、心地よい口どけ具合は、尋常ではありません。
こういうの、英語ではmelting(とろけるよう)と表現しますが、まさにそんな感じ。
ひと口ごとに、melt awayとなり、口福の世界へと誘ってくれます。

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そして、手を抜いてないなぁと感心したのが、ドリンク類。
ひと心地つくのにもってこいの、ピーナッツミルクはほの甘く、口の中をやさしく潤してくれます。
コールド烏龍茶も、ペットボトルとか瓶とかそんなものからではなく、ちゃんと淹れている味がしました(もしくは、そういう高級なできあいのもの、簡単に淹れても味や香りが持続するいい茶葉を使っている)。
私が通されたカウンター席は、コの字のカウンターに取り囲まれた厨房でドリンクを作っている様子が見え、生ライムを搾ったり、仕上げに柑橘類の皮を搾りかけたり、マルガリータやソルティドッグのように(メニューにあったかな?)、グラスのふちに塩をつけたりしるのが見えました。

さらに、このお店では、紙のお手拭きを出してくれます(上のドリンクの写真の右手前はそれ)。
これ、お手拭きが期待できないイギリスで、大きな感動ポイントでもありました。
(→ http://ricorice.exblog.jp/24179870/


今回、割包+ちょっとした甘味(?)+ドリンクで10ポンド弱。
そんなわけで、はっきり言って安い店ではありません。
ただ、提供しているものがあくまで庶民的なストリートフードなので(とはいえ、昨今のロンドンのストリートフードは安かろう悪かろう、ではなく、より洗練された本格的な料理を、気軽に、といったスタンスのところが多いのですが)、びっくりするほどの金額ではないのですが、量とジャンルだけで考えると、高いなぁ、という印象です。
それを凌駕する質があったので、私はいたく感動したんですよね〜。
こういうのを、“嫌みなく洗練された”っていうんだろーなー。


さて、バオはもともとはマーケットの屋台からスタート。
2015年4月にソーホーに実店舗を構えるやいなや、すぐに人気店の仲間入りを果たし、今年、2016年5月には、フィッツロヴィアに2号店をオープンさせるとか。Yay!
Bao is opening a second restaurant in Fitzrovia
http://www.timeout.com/london/blog/bao-is-opening-a-second-restaurant-in-fitzrovia-021516


なお、両店とも予約はとらないので、並ぶの覚悟で出かけましょう。。。


余談:私が訪問した数日後のナイジェラ・ローゾンの番組「Simply Nigella」で、豚の角煮(だったと思う)を扱っていて、そこで登場した飲食店もバオだったんじゃないかな?
ながら見だったから確信はもてないのだけれど。
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wed 04/11/15


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○2015年のロンドンの食シーンを振り返る → http://ricorice.exblog.jp/23974349/
○ロンドンのニューオープンのレストラン・ベスト10 → http://ricorice.exblog.jp/23186353/
○「Time Out」が選ぶロンドンのレストラン・トップ100 → http://ricorice.exblog.jp/23555780/
○2015年4月オープンのイギリスのレストラン10選 → http://ricorice.exblog.jp/22932241/
○ロンドンのストリートフード・トップ50 → http://ricorice.exblog.jp/23302269/
○「BuzzFeed」が選ぶストリートフード・ベスト21 → http://ricorice.exblog.jp/22825447/
○ロンドンで楽しいドーナッツが買える店8選 → http://ricorice.exblog.jp/23089137/
○私のイギリスの食旅に欠かせないアイテム10選 → http://ricorice.exblog.jp/24179870/




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by ricoricex | 2016-03-04 00:00 | 店レポート(イギリス)

私は西っ子なので、今、ロンドンはシティだのイーストだのいわれても、用事がないとさほど積極的に動き回らないのです。
アールズ・コート辺りを中心に西が行動範囲。
西、といっても、アールズ・コートのような山の手の下町が体になじむんですよねぇ。

ロンドンにモダン中近東の味と風を吹き込んだオトレンギ/Ottolenghiも、私が訪ねるのはノッティングヒル店もしくはベルグレイヴィア店。
(ベルグレイヴィア店のレポートはこちら → http://ricorice.exblog.jp/18365143/
2015年春に、新しくスピタルフィールズ店ができるというニュースが入ってきました、へぇ〜。
新店オープンとか新商品とか。へぇ〜と思う程度で、すぐに動くってことはあまりないのです。ほとぼりが冷めて、それでもまだ気になるようなら試したいタイプ。
とはいえ、それだと仕事柄まずいので、特に飲食店や新メニュー&アイテムは、機会というかついでがあれば試しておこうかなぁ〜、という動き方です。


なので、このオトレンギのスピタルフィールズ店も、2015年イギリス訪問の際に、よし行くぞ!と決めていたわけではなく、近くに行くことがあれば寄ろうかな、とぼんやりと考えていました。
そして、そのチャンスはやってきました。
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訪ねたのは、2015年10月29日(木)朝。
それまで私が訪ねていたオトレンギのノッティングヒル店もベルグレイヴィア店も店舗としては決して大きくなく、テイクアウェイ(持ち帰り)が中心。イートイン・スペースがあるので、(運よく席があいていれば)そこで食事ができます。
(ベルグレイヴィア店のレポートはこちら → http://ricorice.exblog.jp/18365143/
そういうつもりで、スピタルフィールズ店を訪ねたら、まったく違っていました。

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スピタルフィールズ店は、まずはレストランであり、イートイン・スペースが広い。70席はあるそうです。
店舗面積も、それまで知っている店よりも広く、入り口もテイクアウェイ用とイートイン用と2カ所あります。
グロッサリーなどは壁にディスプレイしてあり見やすいのですが、テイクアウェイはこれまでのお店の方が狭いながら、狭いからこそぎゅぎゅっと置いてあって、ワクワク度が高い。
スピタルフィールズ店はシンプルなインテリアってこともあって、デリって雰囲気が似合わないんだなぁ。広けきゃいいってもんじゃないのね。
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ともあれ、こっちの本丸はイートインということで、レストランで朝食をとることにしました。
メニューには、グラノーラやサラダ、ヨーグルト、トーストなどの、いかにもなものもありましたが、私の目を引いたのは、
シャクシュカ/Shakshuka。
イスラエルの家庭料理であり、エジプトなど北アフリカでもよく食されてます。
シャクシュカはトマトベースに、タマネギなどが入った辛めのソースに卵を落としたもので、レブネ/Labnehと呼ばれる、ヨーグルトから作るクリーミーな中近東のチーズものっています。
ボリュームがあり、エスニックなとじ卵、といったところでしょうか。
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オーダーの際に「辛いのは大丈夫?」ときかれ、程度な辛さだったら、と返答。
果たして運ばれた料理は、マイルドな辛さ。むしろニンニクがきいています。
本来の辛さ加減がわからないのですが、もしかしたらそこまで辛いものが得意でないイギリス人の味覚に合わせているのかもしれません。

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オトレンギのシャクシュカは、フォカッチャ付き。
そして、このフォカッチャをはじめパンは、バター、チョコスプレッド、バナナジャム、レッドフルーツのジャムを好きなだけとって食べるスタイルです。
トースターはあらかじめテーブルにおいており、セルフ式。
まあ、これだと人件費も省けるし、お客の側も好きなものを好きだけ塗れるし、トーストの焼き加減も好みでできる、とメリットが多いのでしょう。
このあたり、ル・パン・コティディアン/Le Pain Quotidienとか、パンやトースターは選べないもののセントル ザ・ベーカリー/CENTRE THE BAKERYあたりの戦略に近いのかも。
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シャクシュカは卵が2個(3個だったかな?)入っていて、ボリューム満点。かつ腹持ちもいい。
このシャクシュカとコーヒーを頼んで、サービス料込みで15ポンド弱。
(ちなみにこの日の午後、遅いランチでフレンチのコースを食べ、お腹がはちきれんばかりとなりました。。。)

この日、私は朝10時頃、朝食にありつけたのですが、お客は10数人。
ほとんどが観光客とみました。
ひとり、フードジャーナリストとおぼしき人が下見っぽい感じでいたなぁ(これは、同じニオイがするとでもいうのか、立ち居振る舞いですぐにわかる)。

時間帯もあるし、日常的に食べるにはやや高いし、そもそもスピタルフィールズはシティのエリアなこともあり、ローカルな人がさほどやって来るとは思えない。
逆にいえば、これまで私の知っている店とエリアの特性が違い(ノッティングヒルにしろ、ベルグレイヴィアにしろ、高級住宅地とあって商業地であるとともに住んでいる人も多い)、だからこそ、ローカル以外に焦点を当てた、こんな店舗設計にしたのかもしれません。

また、私が訪ねたのは朝の時間帯ですが、昼も夜もやっています。
テーブル席のほかに、カウンター席もあるので、さくっとワインとつまみと、といった使い方も可能。そのせいか、カクテルメニューも充実しており、メニューにないクラシックカクテルも頼めば作ってくれるそうです。


お店は、リバプール・ストリートの駅を出て、スピタルフィールズ・マーケット方面に向かって徒歩5分程度。
この店の界隈には、2014年秋に、イングリッシュワイン専門店もオープンしたり、おもしろい店が増えています。
また、駅の西側はBroadgate Circleという新しい円形状の飲食店複合ビル(コロセウムっぽいというのかな。中庭を取り囲むように、低層階のサークル状の建物が建つ)ができ、こちらには今どきっぽい店が集結。
AubaineComptoir LebanaisJose Pizarroをはじめ、モダン飲茶の立役者Yauatchaも入っていて驚きました(複合ビルに入るの、初めてじゃないかな)。
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thu 29/10/15

~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○テイクアウェイ@オトレンギ/Ottolenghi(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/18365143/
○ヤウアチャ/Yauatchaのデザート → http://ricorice.exblog.jp/20922651/
○ロンドンの朝食スポット・ベスト10 → http://ricorice.exblog.jp/23411742/
○UK版「Esquire」が選ぶイギリスの朝食・ベスト25 → http://ricorice.exblog.jp/22782200/
○ロンドンのベスト・ブレックファスト&ブランチ・リスト → http://ricorice.exblog.jp/21112050/
○ロンドンのベスト・ブレックファスト&ブランチ → http://ricorice.exblog.jp/20462612/




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by ricoricex | 2016-01-09 00:00 | 店レポート(イギリス)