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イギリスの食研究家、食の編集者/ライター、フードアドバイザー、情報発信サポーター“羽根則子”がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。


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カテゴリ:イギリスのグルメ店レポート( 74 )



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ロンドンでの私は完全に西っ子で、ここ数年は(なぜか?)サウス・ケンジントンを拠点としています。
ここ、リセなどがあるフランス人エリアであるとともに、サウス・ケンジントン駅を北上すると、
エキシビション・ロードをはさんで、ナチュラル・ヒストリー・ミュージアム/ロンドン自然史博物館/Natural History Museumサイエンス・ミュージアム/Science Museum、そしてヴィクトリア&アルバート・ミュージアム(博物館)/Victoria & Albert Museumが建ち並ぶ
博物館エリアでもあります。

これらの博物館は公立で、寄付を募ったり、館内マップが有料になったりしたものの、入館無料(企画展は別途、有料)。
これ、ロンドン市長制度を取り入れた2000年に、初代市長のケン・リビングストンがそれまで有料だったのを無料化し、
以降、私もしっかり恩恵にあずかっています
(それまで無料だったのをサッチャー政権時に有料にしたんじゃなかったかなぁ。
 2000年の無料化までは、入館料って£10ぐらいだったかなぁ。記憶が曖昧。確か金曜日の夕方1時間とかはかけこみ無料で、これを利用したことはあります)。

私がミュージアムとして一番よく訪ねるのはサイエンス・ミュージアム
科学って化学って、そして物理&数学は楽しいのだ!

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単純に訪問だけだと、圧倒的に多いのがヴィクトリア&アルバート・ミュージアム
ここ、装飾芸術とデザインの博物館で、う〜ん、なんていうのかな、
世界各国から集められた古代から現代までの工芸やデザインの膨大なコレクションが眺められるところ、といえばいいのかな。

私がヴィクトリア&アルバート・ミュージアムを鑑賞目的で訪問するのは、これらの常設してあるものではなく、
You Say You Want a Revolution? Records and Rebels 1966-1970
みたいな、食指が動きまくる企画展のとき。
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じゃあ、なんで訪問する頻度が高いか、ていうと、ずばり、館内のカフェ、
ヴィクトリア&アルバート・ミュージアム・カフェ/V&A Café目当てなんですよねえ〜。
https://www.vam.ac.uk/info/va-cafe/

ナチュラル・ヒストリー・ミュージアムにもサイエンス・ミュージアムにもカフェはあるけれど、
ここがいちばんアクセスしやすく、かつ利用しやすい。
加えて、サウス・ケンジントン駅界隈はカフェがあるけれど、この博物館エリアに入ると周囲になく、
ミュージアム内で済ますことになるから、ってことも理由として大きい。

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ヴィクトリア&アルバート・ミュージアム内にカフェは3カ所あり、
ひとつは中庭にあるガーデン・カフェ、ひとつは正面から入ってまっすぐ奥に進み、中庭を突っ切った建物の中にあるカフェスペース、そして2017年に新しく登場したコートヤード・カフェ(ここは未訪問)。

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晴れた日はガーデン・カフェが気持ちいいのですが、おすすめは奥の建物の中にあるカフェ・スペース。
世界初のミュージアム・カフェで、ジェイムズ・ギャンブル、ウィリアム・モリス、エドワード・ポインターと19世紀に活躍したデザイナーたちが手がけた部屋でお茶や食事ができます。
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そう聞くと堅苦しいイメージですが、トレイを持ってドリンクやケーキ、軽食のコーナーに並んで、好きなものをオーダーし、好きな席に着く、セルフサーヴィスのカフェテリアスタイルです。
これがいいなぁ、と思うのです、この気軽さが。
値段もいたって良心的だし。
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ヴィクトリア&アルバート・ミュージアム・カフェではワインなどアルコールも取り揃えていて、ちゃんとした食事も、ティータイムも、軽く1杯、といつでも利用できるのもありがたい。
そして金曜日は、ほかの曜日より長いミュージアムの開館時間に合わせて21:30まで営業しているんだなっ!
なので、夕食を食べた後で、ワインを1杯、デザート代わりにお茶しに、という使い方を、私はしてるんです。
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でもって金曜は、ヴィクトリア&アルバート・ミュージアム正面のグランドエントランスでもポップアップバーが登場し、お酒が飲めます!(月イチだったかなぁ、毎週だったかなぁ)
そのときどきで内容が変わり(展示に沿っているのかも)、DJが登場しクラブ状態になることも。
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美術館や博物館が、高尚なものとしてひれ伏す感じじゃない、仰々しくないので、私のようにカフェ利用を目的に行って、ついでに展示も眺める人間もいるわけです。

こういった歴史を経て今がある、地続きだから、そんなかしこまらなくっていいんだよ、って言ってもらっている気がするんですよね。
ロンドンのミュージアムやアートギャラリーは展示そのものもだけれど、こういうフランクに立ち寄れる空気がいいなぁ、と思うのです。
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~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○断言する! 村上春樹はノーベル賞を獲れない → http://ricorice.exblog.jp/25393074/
○お茶@カフェW/Cafe W(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/26032608/
○コーヒー@モンマス・コーヒー/Monmouth Coffee Company(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/26008693/
○スコーン@フリート・リヴァー・ベーカリー/Fleet River Bakery(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25964233/
○お茶@ブルーバード・フードストア/The Food Store at Bluebird(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25903912/
○お茶@トルバドゥール/Troubadour(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25369640/




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by ricoricex | 2017-10-21 00:00 | イギリスのグルメ店レポート

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ここは、まさに掘り出し物でした!

この日の午後、イングランド南東部の街、サセックスはルイスに用事があり、
なんて書くと遠いところ、って思ってしまいそうですが、
ロンドンから電車で1時間ほど、ブライトンの手前らへん、
ブライトンは今はすっかりロンドンへの通勤圏なので、
ちょっと遠出、といったところでしょうか。
首都圏でいうと、東京から鎌倉へ、そんな感じ、かな。

あっ、ルイスはアンティークやヴィンテージの街としても知られていて、
確かにロンドンの中心部よりはぐっと安いので、
お宝探しにやって来る人も少なくありません。


約束は午後2時だったので、ルイスに到着して昼ご飯を食べよう、と。
何度目かのルイス。
小ぢんまりとした街で、しかも旅行者が動くエリアはたかが知れています。
メインストリートを中心におおまかな地図は頭に中に入っていて、
駅近くにさほど魅力的な飲食店はなかったけれど、
少し歩けばよさそうなお店が点在していることもわかっていたので、
特に下調べもせず、現地入り。

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で、目抜き通りのHigh Streetを歩いて間もなく、
あれ〜、こんなお店あったっけ?なパン屋さんに遭遇!
店名は、フリント・アウル・ベーカリー/Flint Owl Bakery
http://www.flintowlbakery.com/

通りに面したガラス窓越しに見えるパン類はいかにもパリッと焼き上がって、実においしそう!
店の入り口にある看板には、パンと一緒に食べられるスープやサラダなどのメニューも記され、
うん、いいね!
フリント・アウル・ベーカリーで食べるっ!
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扉をあけると、店内いっぱいに広がるパンが焼き上がった匂いが鼻先をくすぐり、否が応でも食欲を刺激します。
入ってすぐの左手の棚、そして右手の通りに面した大きなガラス窓側には、
パンがずらりと並び、トレイベイクなどのケーキ類も何種類かおかれています。
レジがあり、その奥がイートインスペース。
小さなスペースで席数は12程度。
(2017年10月現在、中庭もイートインスペースとして利用できるようです。)
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ばっちりお昼どきだったので、席があるかな、と思ったら、
「大丈夫ですよ〜」と店員さん。

この日は、お天気こそまずまずだったものの肌寒かったので、迷わずスープを注文。
この日のスープはトマトとバジル。
これにパンがついてきます。

たっぷり入ったスープはこっくりと野菜の力強い味わい。
量もたっぷりで、これだけでお腹がいっぱいになりそう!
そしてパンは、パリパリの香ばしいクラストがたまらん!
割ると、穀物の豊かな香りがふわ〜っと立ちこめ、まさに大地の恵み。
噛むごとにじんわりと旨みが口の中に広がっていき、
滋味深い、ってこういうことを言うんだなぁ、としみじみ。
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なんでもパンはひとつひとつ手作業を作っているのだとか。
長時間発酵をとり、生地に負担をかけないようにしているのだそうです。

日本でよく、炊き立てのごはんとお味噌汁とお香香があれば、なんて言うでしょ。
あれと一緒で、これはまさに焼き立てのパンとスープとバターがあれば!ですよ。


あまりにパンがすばらしかったので、自分用とそのあとの約束があった方への手みやげ用に購入。
そして、この持ち帰りパン2個とランチと一緒でたったの£4ちょい。

へっ?
確かに自分用と手みやげ用はバン(小型パン)にしてひとつ£1以下だったけれど、
この安さはなんなんだっ?

手みやげに持参した先で、「一緒に食べよう!」ということになり、
これまたあっと言う間に胃にすっぽり収まりましたとさ。
約束のあった方は食のプロなので、ジャッジがなかなか手厳しいのですが、
その人が「うわさは聞いていて、でも遠いからフリント・アウル・ベーカリーにまだ訪問したことがなくって(街の中心部から離れてたところを拠点としていらっしゃるので)。初めて食べたけれど、このパンはいい!今度自分も買いに行きますよ」と。


これ、2017年10月から振り返って、丸4年前の話。
フリント・アウル・ベーカリーは2013年開業なので、私が訪ねたときはオープンして間もない頃だったようです。

で、ウェブサイトをチェックすると、
な、な、なんと、このフリント・アウル・ベーカリーのお店だけでなく、
地元ルイスをはじめ、近郊のブライトンやホヴなどのショップやカフェ、インなど30以上もの場所に卸していて、
買ったり食べたりすることができます!

いや〜、フリント・アウル・ベーカリーがこんな急成長していたとは!
今回、この記事を書くためにウェブサイトをチェックして、びっくりした次第です。
アンティークのお宝探しの街で食べるお宝に出くわしたようで、なんだかうれしい。
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thu 14/11/13


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○ロンドンでパン作りを習う@ブレッド・アヘッド/Bread Ahead → http://ricorice.exblog.jp/26043413/
○パン@ベイカー・アンド・スパイス/Baker & Spice(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25675717/
○お茶@ブルーバード・フードストア/The Food Store at Bluebird(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25903912/
○イギリスで行きたいベイクショップ・ベスト7 → http://ricorice.exblog.jp/25307911/




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by ricoricex | 2017-10-11 00:00 | イギリスのグルメ店レポート

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イギリス、とりわけロンドンは世界各国の料理が集まり、実にヴァラエティ豊かなレストランがひしめき合っていて、
もちろん手頃で上質なビストロはあるけれど、
それでも焦点が当たるのはファインダイニングな気がします。
となると、イギリスでも“フランス料理は敷居が高い”な印象になっちゃうよねぇ。

でも、そこそこの値段で、カジュアルシックな店構えで、敷居の高くないお店がちゃんと存在するんです。
それが、ここ(↓)。
オベイン/Aubaine
https://aubaine.co.uk/


ビストロだと、どうしてもレイドバックした内外装にしがちだけれど、
決め過ぎないナチュラル感があって、今らしい造り。、
プリフィクスの2コースだと昼夜とも£10台という価格設定も、
ありそうでなかったところ。

記憶が曖昧ですが、オベインは、ロンドンにやって来たフランス人ビジネスマン(実業家?)が、
ロンドンでもフランスのパンを!と、2000年代半ばに始めたお店です。

私の行動範囲で頻繁に見るので、よっぽどたくさんの店舗があるのだろう、と思っていたら、
そうではなく、たまたまだった。。。
現在、ロンドン市内にレストラン8軒、カフェが2軒あります。


よく目にするので、“押さえ”として私の中のリストにずっとあったものの、
つい後手に回ってしまい、長い間行けずじまい。

この日の午後、1泊2日で出かけたライからロンドンに戻り、
体調が万全ではなかったので、夕方までのんびりしていたものの、
ちょっと回復した感じだったのと、退屈感に襲われ、
デジカメを買いに行くかぁ(ライでデジカメがダメになっちゃったのです)、と
ケンジントン・ハイストリートのデジタルガジェット量販店、PC Worldへ。

無事、デジカメを購入し、バッチリではないけれど食欲もあるから、どこぞで食べよう。
そこで、迷うことなく、すぐ近くのオベインへ。
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入り口の扉を開けると、「こんばんは、マダム」と、お兄さんがにっこり。
「あいにく予約はしていません。ひとりですけれど、席はありますか?」
「もちろん大丈夫ですよ。さあ、こちらへどうぞ」

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すでに日が落ち、店内も薄暗い。
席に着いたら、卓上のキャンドルにともしてくれました。
ピカピカに明るいよりも、暗いなぁ、と感じるぐらいが落ち着く。
こういうところに、イギリス含めヨーロッパを感じてしまうのです。
それにしても、ろうそくの灯りって飽きない。
じ〜っと眺めていると、ぼんやり自分と対峙しているような気がします。

“フランスのパンをロンドンで!”の創業者の言葉通り、
店内にはパンの販売コーナーもあり、
19時頃ですでにアイテムはほどんどなかったのだけれど、
充実している感が。

ほかにほとんどお客さんがいなかったこともあって、
メニューを決めるのにお兄さんとあれやこれや。

選んだのは、プリフィクス2コース £13.50(2017年10月現在は£15.50)で、
・前菜:サラダ
・メイン:ビーフ・ブルギニオン
これに、グラスで赤ワイン、デザートにエクレア、アメリカンコーヒーをつけ、サーヴィス料などもろもろ込みで、
しめて£30。
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体調が本調子でなかったのと、デジカメを買い替えた直後で操作確認に気をとられ、
メモを取り忘れ、味の記憶が鮮明に蘇らず(いつもは写真を見れば、反射的に呼び起こされるのだけれど)。
でも、定番の、というか、奇をてらわず、安心&安定の味だったか、と。


印象的だったのが、パン。
味もさることながら、プレゼンが。
小さなバケツ(100円ショップにありそうだなぁ)で供され、
バゲットを細長く斜めにスライスして軽くトーストしたものとクルミパンとパン・オ・フリュイのスライス、そしてくるくるっと包まれたバターが入っています。
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そうだよね、カゴじゃなくてもいいんだよね〜。
しかもイギリスはフランスと違って、パンを直おきするのを嫌がるからさぁ。
そして、このくるくるっと包まれたバターがかわいい!

今はなき、ロンドンのアールズ・コートのガーニェ/ガルニエでもそうだったんだけど、
バゲットを細く切ってトーストして、っての、
そこには古くなったから、ってのが大きな理由なんだろうけど、
ザクザク、ガリガリの食感が好きな私にはたまらない!


オベインでは、食事はプリフィクスだけでなく、もちろんアラカルトメニューもあり。
パンを提供することから、夕食だけでなく、朝食、昼食、ブランチ、そしてクイックランチ(Express Lunchと呼ばれます)のメニューも揃えています。

クイックランチ、ってのが、もうね、
昼間から悠長にコースを食べてらんないよ!ってときに、本当に便利!
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mon 22/09/14


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○ランチ@ガーニェ/ガルニエ/Garnier(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25707157/
○ランチ@ル・ポン・デ・ラ・トゥール/Le Pont de la Tour(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25630910/
○モンブラン@メゾン・バトー/Maison Bertaux(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/22514178/
○クラミック/cramique@オー・メルヴェイユ・ドゥ・フレッド/Aux Merveilleux de Fred(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/21376550/




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by ricoricex | 2017-10-06 00:00 | イギリスのグルメ店レポート

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気がつけば、今となっては年に1〜2回ぐらいしか食べなくなっちゃったなぁ、
ハンバーガー。
いや、嫌いわけではないけれど、ほかにも選択肢が多い、っていうのが遠ざかった理由かな。

世界的なハンバーガー・チェーンで好きなのは、バーガーキング/Bueger King
大味なのがたまらんっ!
ワッパーしか食べたことがないのよねぇ、私(完全な仕事以外では、決まったものばかり食べているような。。。)。
今日はそこまでお腹すいてないかも、ってときは、ワッパージュニア。
そう、キッズサイズの小さめハンバーガーです。


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2000年以降、イギリスのフードシーンで目立った動きのひとつがグルメバーガー(ポッシュバーガー)の台頭。
現在まで続くこの流れの牽引役となったのが、
グルメ・バーガー・キッチン/Gourmet Bueger Kitchen(通称、GBK)であり、
バイロン・ハンバーガー/Byron Hamburgers(以下、バイロン)。

後者、バイロンはいかにも肉っ!てのが身上で、
現在は一口にハンバーガー店といっても多種多様になりましたが、
まだまだ成長期の2010年頃までは、「肉感バッチリのハンバーガーを食べるならバイロン!」って声をきいたものです。

ところが、というか、そんなもん、というか、
冒頭で記したように、一期一会じゃないけれど、この機会を逃すな!の店を優先すると、
多店舗まではいかずとも、何店か展開している店はいつでも行けるような気になって、後回しにしがち。
バイロンもそんな一軒。
なかなか行く機会がなかったところ、やっとチャンスが巡ってきました。

体調を崩し、それでも外出はできるかな、といった日。
回復に向かっていたこともあり、新鮮な空気を吸いに外に出がてら、何かお腹に入れようとベッドを飛び出しました。

私は風邪をひいたり、体がへたってるな、ってな状態だったりのときに、無性に食べたくなるものがあり、それはステーキ。
赤身の肉〜!(肉汁はぎとぎとしない程度にあればいい)な気分になるのです。
さすがに量はたくさん食べられないけれど、少しでも肉を食べると活力がみなぎるのがよくわかる。

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ステーキ、ねぇ。ステーキ、かぁ。
私がうろうろしていた場所の近くにはあいにくステーキ店がなく、代わりに目にとびこんできたのが、バイロン

バイロンなら肉気分が満たされるんじゃない!と入店。
さすがに、通常メニューはきついかな、と思っていた矢先、“ミニ・バイロン/Mini Byron”と銘打ったキッズメニューを発見!

おっ、いいんじゃない!
「キッズじゃないけど、いいかしら? あんまり食べられそうになくって」。
店員さんに訊くと、「もちろんいいですよ!」と笑顔。
よく見ると、“小食ならこれ!”とちゃんと記してあったじゃない(笑)。

“ミニ・バイロン” £6.50(チップ含め£8ちょい払う)は、
メイン4種、サイドメニュー3種、ドリンク3種から選べ(2017年9月現在は、種類が増えています)、それぞれ以下をチョイス。

・ミニ・クラシック/Mini Classic(3オンス・ハンバーガー(焼き加減はウェルダン)。レタスとトマトをはさんで。ニンジンとキュウリのスティック添え)
・チップス(フライドポテト)/French Fries
・シャーリー・テンプル/Shirley Temple(レモネードにグレナディンシロップをひとしずく)
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あ〜、レギュラーサイズを頼めばよかったな(笑)。
つるんとした表情が印象的なバンズのハンバーガーは確かに肉感が強い。
ニンジンとキュウリのスティックが添えてあるのが、まさに箸休め。
これでひと息つきながら、ハンバーガーをガブリ!

イギリスのほかの店の例に漏れず、チップス(フライドポテト)がケチケチしていないのがいいね。
私は、チップスはガリッの手前で揚げたタイプが好みなので、やや軽やか。
太めのざく切りではないので、ほくほく、が立っているわけでもない。
まあ、肉肉したハンバーガーには、このくらいがバランスいいのかも、だけど。

ハンバーガーはじめ、どのカテゴリーにもヴェジタリアンメニューが用意してあり、かつ明記してあるのは、もはや常識、だなぁ。
そしてメニューをよくよく見ると、飲み物が非常に充実していることに気づきます。

クラフトビール&サイダー(シードル)は10種以上。
ワインは赤、白ともに4種類、かつそれぞれ175ml、250ml、ボトル(750ml)とあるのはありがたい。
ちょっとだけ飲みたい!ってこともあれば、頭数揃っているからボトルで、ってこともあるもんね。
コーヒーも6種、お茶類も4種、コーラなどの清涼飲料水、カクテルなども豊富に取り揃えています。
あっ、もちろんシェイク、そしてバーボンも(このあたりはアメリカ合衆国を意識して、ですね)。


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私が入ったバイロン・グロスター・ロード店は、ポップな色彩の店舗。
2007年の創業から10年経ち(この当時は8年)、店舗もぐっと増え、
わざわざ行くグルメバーガー店というよりも、今ではちょっと高級なファミレスって感じ。
事実、店内には家族連れも多かったのでした(もっとも日曜だったからってこともあるでしょうが)。
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バイロンはキャンペーンを打ち出しているのを店頭の看板などで目にします。
このときは“Run Rabbit Run”。
イギリスの古い曲でも、ジョン・アップダイクの小説でも、そのものズバリのウサギでもなく、
これ、イギリスの伝統的なチーズトースト、ウェルシュ・ラビットにヒントを得た、ベーコン・チーズバーガーのこと。

英語のキャッチコピーやヘッドラインはいちいち何かを踏まえていたりして、
齢40も半ばを過ぎて、こういうのやっと少しわかるようになってきたよ。。。
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sun 08/11/15


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○ディナー@オネスト・バーガー/Honest Burgers(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25201246/
○ロンドンのハンバーガー・ベスト15 → http://ricorice.exblog.jp/24668948/
○ロンドンで食べたいハンバーガー8選 → http://ricorice.exblog.jp/24344835/
○グルメバーガーの快進撃はいつまで続くのか? → http://ricorice.exblog.jp/23600997/
○ <イギリス菓子・レシピ> ウェルシュ・ラビット【Welsh Rabbit】 → http://ricorice.exblog.jp/9395981/




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by ricoricex | 2017-09-27 00:00 | イギリスのグルメ店レポート

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初見は、その年が明けて間もない「ファイナンシャル・タイムズ/Financial Times」の週末の冊子で。
へええ〜、ブレッド・アヘッド/Bread Aheadがパン作りのクラスを開講するんだ〜、しかも場所はアクセスしやすいバラ(ボロー)・マーケット/Borough Marketじゃん!
これは行きたい!

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ブレッド・アヘッドは、卸しから始まったアルチザン・ベーカリー。
バラ(ボロー)・マーケットにはストールとして出店していて、ここで買い求めることができ、私がその存在を認識し、試したのもここが最初。
現在は、キングス・クロス、コヴェント・ガーデン、チェルシーにも店舗を構えています。
噛みごたえのあるがっしりしたハード系をはじめ、ドーナッツでも定評のあるベーカリーです。
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そんなわけで、2014年秋の渡英の目的のひとつは、このブレッド・アヘッドのパンコースに参加する!

いざ訪ねたのは、2014年9月18日(木)。
“Bread Bakery Workshop”と題された1日コースでがっちり学ぶのは、

・白パン/white country loaf
・チャバタ/ciabatta
・フォカッチャ/focaccia
ソーダブレッド/soda bread
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いずれもパンときいて、パッと思い出される代表的な4タイプ。
10時から16時30分まで、みっちりパンと格闘です。

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ブレッド・アヘッドのパンスクールに到着したら、まずは受付けで手続きを。
時間までの間くつろげるよう、コーヒー、紅茶とブラウニーが用意されています
(イギリスのクッカリースクールでは、授業開始までの時間に、飲み物とちょっとつまめるものが準備されています)。
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この日集まったのは12人。
大きなテーブルに参加者が向かい合うように並び、お誕生日席にチューターが位置。
要となるデモンストレーションでは、チューターのところに集まって、ポイントをチェックしながら、自分のところで実践。
チャバタとフォカッチャは生地をまとめて作ります。
自宅だと一度に大量を作ることがないので、うわっ、と大迫力!
パン生地のボリュームあると、ふかふかでさわっていて気持ちよさも倍増!
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パン作りの合間を見ながら、昼食の準備を同時進行で進めます。
パン講座、ということで、ピザ。
生野菜のサラダも提供されます
(イギリスの生野菜のサラダは、チコリなどパリパリ食感が素材で使われていて、うれしい!
 私はクランチーでクリスピーな食感が好きなのです)。
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こうやって学ぶと、プロならではのtipを知ることができ、
そして自分のクセを修正するきっかけになります。
お菓子や料理の場合もそうですが、素材から見られることも大きく、
パンの場合は、小麦粉の風味と香りの豊かさを痛感させられることに。
大地の恵みを感じるってこういうこと。
概して、日本のパンが弱いのは、
技術だけではカバーできない、素材の力なんだよねぇ。
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イギリスの料理コースは、手ぶらで参加でき、このブレッド・アヘッドのパンコースも然り。
エプロンも材料も食事もすべて含まれています。
授業料は£150(2017年9月現在は£160)

私が参加したときは、2014年2月22日(土)に開講して半年も経っていない時期だったので、
1日コースと半日コース、その内容も数えるほど(5種類程度)だったのですが、
現在は“グルテンフリー” “北欧ベイキング”をはじめ、“クリスマス・ベイキング”“ドーナッツ”“パティスリー”3日かけて学べる“サワードウ・ブレッド”など、多種多用。
一口にベイキングといってもさまざまなものがあり、それらを学びたい!に応えたプログラムが揃っています。

それと、このブレッド・アヘッドのパンスクール、
バラ(ボロー)・マーケットの中にガラス張りの建物としてあるので、
通りすがりの人が興味深そうにのぞくこと、のぞくこと!
これっていい宣伝よね〜。
ブレッド・アヘッドもわかっていて、こういう造りにしたのも戦略でしょう、
入り口に案内がされているのでした。
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ところで、イギリスには1日、半日、夕方と気軽に参加できる製菓や料理コースがいろいろあり、
渡英のタイミングで参加するようにしています。
なかにはフードジャーナリズムの講座もあり、これが非常にタメになる!
個人が家庭の延長でやっているところもいいのですが、私は学校として体系だったところを選びます。
そういうところは、チューターは確実にプロだし、生徒の中にプロもいる。
プログラム内容もさることながら、こういう人たちとの会話の中で得られる情報が非常に価値のあるもので、現地や現場の声が拾えるのが、なによりありがたい!
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thu 18/09/14


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○ドーナッツ@ブレッド・アヘッド/Bread Ahead(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25828940/
○祝・再開業! バラ・マーケットで食べるならここ! → http://ricorice.exblog.jp/25845394/
○イギリスで行きたいベイクショップ・ベスト7 → http://ricorice.exblog.jp/25307911/
○ソーダブレッド【Soda Bread】 → http://ricorice.exblog.jp/19334772/




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・『イギリスの食、イギリスの料理&菓子は“イギリスの食研究家”“食の編集者/ダイレクター/ライター”羽根則子のブログです。

プロフィール ・活動内容  ・著書
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お仕事・講演などのご依頼は、
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by ricoricex | 2017-09-18 00:00 | イギリスのグルメ店レポート

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ロンドンに行くたびに必ず立ち寄るところが何カ所かあります。
本屋もそのひとつで、そのなかの一軒が、
ポートベローのブックス・フォー・クックス/Books for Cooks
ここは料理書専門の本屋さん。店の奥はテストキッチンとなっており、非常に良心的な値段でランチを食べることも可能( → http://ricorice.exblog.jp/23968640/

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ほかにもか必ず向かう本屋さんに、ウォーターストーンズ/Waterstonesがあります。
このウォーターストーンズ、1982年創業と、100年以上の歴史を誇る本屋さんも点在するイギリスにあって比較的新しいものの知名度はピカイチ。
というのも、都市部には必ずある本屋さんだからです。
そうだなぁ、日本の本屋さんでいうと、紀伊國屋書店とか丸善ジュンク堂みたいな感じでしょうか。

私が足を運ぶウォーターストーンズは、街の中心部、ピカデリー・サーカス近くのピカデリー店/Piccadilly
本の販売スペースとしては5フロアを擁するヨーロッパ最大級の書店。
ベストセラーから専門書、関連グッズまで幅広い品揃え。ピカデリーという場所柄、観光客が多いこともあってか、旅行&タウンガイドの類も充実しています。

ゆったりとした造りで、書棚は基本壁にのみ。どのフロアも小さなテーブルがいくつもおかれ、そこにオススメ本や売れ筋が陳列されています。
料理本コーナーだったら、それぞれのテーブルで“テレビでおなじみシェフ” “ベイキング” “北欧”といった具合にテーマごとにまとまっていて、あれこれ見比べるのも楽しい。
そして、深々としたソファが随所に設置されているので、時間を気にせず、じっくり眺めてから買うべき本を選べるのもありがたい限りです。
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しかも毎日開いていて、日曜以外は夜10時まで開いているのも、助かるなぁ。
品揃えと居心地のよさ、今どんな本が売れているのかな(またはどんな本を売ろうとしてるのか)をぐるっと見渡すのに、絶好の書店なんですよね〜。

あっ、そうそう、イギリスの書店では雑誌は扱っておらず、書籍のみ(例外は、W・H・スミス/WH Smith)。
雑誌はニュースエージェントやスーパーマーケットなどで買います。
それと、日本と流通や販売のシステムが違うため、バーゲン本も当然のようにあります。

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このウォーターストーンズ・ピカデリー店、デジタルの隆盛も手伝っての顧客離れを奪回すべく、単なる本屋に収まることなく、さまざまなイベントやキャンペーンを行っていて、ここ数年はそれが功を奏している様子が、メディアに取り上げられることも少なくありません。


その一環、というわけではないのでしょうが(というのも、以前からあったから)、5階(日本でいう6階)はレストラン、地下1階にはカフェが入っています。
とりわけ5階は「5th View」という店名どおり、眺めのいいレストランとして好評を博しており、ウォーターストーンズ側も力を入れているのか、エントランスにどん!と看板が出されていることもあります。

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ゆっくり食事をするなら「5th View」もいいのですが、
ふらっと入って、ちょっとひと休みできる、地下1階のカフェ「Cafe W」が私のお気に入り。
というのも、この界隈、チェーン展開してコーヒーショップはいくつもあるんだけれど、
ピカデリーという場所柄、よくいうと賑やか、要はわさわさしているんですよね〜。
落ち着いてのんびりには、ほど遠い。

ですが、ウォーターストーンズ・ピカデリー店地下1階の「Cafe W」は慌ただしくなくって、しばしリラックスできる場所なんです。
お客さんは入っているのだけれど、このカフェの存在を知ってて来ている人たち、という印象で、バタバタしていないのがいい。
ゆっくり本を読んだり、ラップトップを広げたり、思い思いに過ごせるのがいい。


この日、夕方からロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ/Royal Academy of Artsに行く約束があり、
そのあと、夕食を、ってことだったんだけど、
ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツが閉まるのは午後6時。
ぎりぎりまでいても夕食にはちと早い。

そこで、「あっ、じゃあ、ウォーターストーンズのカフェに行こう!」となったわけです。
というのも、ウォーターストーンズ・ピカデリー店ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツから道(Piccadilly)をはさんですぐのところにあるので、ね。

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あ〜、落ち着く〜!
私は、カフェ・ラテ £2.60、ご一緒だった方はエスプレッソ £1.90とアプリコット・タルト £1.80を注文。
ケーキ類やスコーン、クリスプス(ポテトチップス)などの甘くないちょっとお腹にたまるものもおいています。
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ここのカフェ、以前はチェーン店のコスタ/Costaだったのですが、いつからだったかなぁ、ローカルの小さな優良店と組んでの営業に切り替えたのは(探したけれど、これ!って情報ソースに出合えず。。。)。

なわけで、ウォーターストーンズ・ピカデリー店の「Cafe W」では、
・コーヒーはWorkshop
・焼き菓子類はBalthazar
のものを提供。

ということは店舗によって、カフェがタグを組む相手も、内容も違うわけで、なかなかのアイディアです。
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ウォーターストーンズ・ピカデリー店地下1階の「Cafe W」は、
穴場!ともいえるカフェで、味うんぬんよりもなにより、このロケーションで、通常のコーヒーの値段で、落ち着けるのが、なんともありがたい!(味も悪くないのですが、優先順位としてね)
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そして、もうひとつ。
私がウォーターストーンズ・ピカデリー店に足を運ぶのは、トイレ利用のため、でもあります。
日本を離れると、トイレ問題はつきまとうわけで(無料で使えるきれいなトイレがそこらじゅうにあるわけではない)。( → http://ricorice.exblog.jp/24935504/
飲食店や美術館などの公共施設では行きたくなくても、そこを離れる前には済ますようにしているのですが、いざというときのために、使えるトイレがどこにあるのかをインプットしておくのは、ものすごおおおおおく大事!
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thu 17/11/16


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○ランチ@ブックス・フォー・クックス/Books for Cooks(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/23968640/
○スコーン@フリート・リヴァー・ベーカリー/Fleet River Bakery(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25964233/
○ロンドンの飲食店のトイレあれこれ → http://ricorice.exblog.jp/24935504/
○断言する! 村上春樹はノーベル賞を獲れない → http://ricorice.exblog.jp/25393074/
○ 私と村上春樹 → http://ricorice.exblog.jp/22460048/




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by ricoricex | 2017-09-13 00:00 | イギリスのグルメ店レポート

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私が渡英のたびに、ロンドンはポートベローへと足を運ぶのは、
マーケットが立つから、アンティーク&ヴィンテージショップがあるから、
っていうのもあるのだけれど、必ずしもこれらが一番大きな理由じゃない。

私がポートベローに必ず立ち寄る理由。
それは、ブックス・フォー・クックス/Books for Cooksがあるから。
https://www.booksforcooks.com/

e0038047_00090483.jpgブックス・フォー・クックスは料理書専門の本屋さん。
店の奥はテストキッチンとなっており、キャンティーンよろしく、非常にお手頃な値段でランチが食べられます。
ただし、人気が高いのでランチ開始を狙っていかないとありつけないのが現状。
なわけで、なかなかランチ利用はできないのですが。

あるとき、「今日はランチを食べる! それから本をチェックする」と決意し、いざ、ブックス・フォー・クックスへ!
ひとりだったので、大きなテーブルで相席(今風にいうとギャザリング・テーブル)。
そのテーブルで一緒だった人が相当食べ歩きをしているようで、教えてもらった店のうちの一軒が、ブックス・フォー・クックスからそう遠くないノッティング・ヒルに。
(こういうローカルや食のプロのリアルな声の収集の蓄積が、私の財産です)
(そのときのランチの模様はこちら → http://ricorice.exblog.jp/23968640/


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なわけで、ブックス・フォー・クックスでランチを食べた約1週間後、近くで用事があったのを口実に、教えてもらったその店へ。
私が、モダン中近東じゃないけど、地中海の西側、ギリシャとかでそういう感じのお店があれば行きたい!と訊ねたら、近くにあるよ!となったわけです。
店の名前は、マジ/Mazi
http://www.mazi.co.uk/
モダン・ギリシャ料理のお店です。


ランチタイムは、セットランチがあり、2コース £12.95、3コース £17.95。(2017年9月現在は、2コース £14.95、3コース £19.95)。
私は、もちろん3コースをチョイス。前菜としてのジャー5種類、メインとしての冷/温皿4種類、デザート2種類から選べ、私が選んだのはそれぞれこんなの。

・ザジキ(ヨーグルトのディップ)/Tzatziki with only a pinch of black garlic
・おばあちゃんのミートボール、自家製クリスプス/Grandmama’s meatballs, handmade crisp
・グリークヨーグルトのムース、カリンのプディング、シナモンビスケット/Greek yogurt mousse, quince pudding, cinnamon bustuits

これにパン £1、グラスワイン白 £7をオーダーし、サーヴィス料などを合わせて、しめて£30ほど。

それぞれで食べたいものを無意識に選んだら、ジャー(前菜)も温皿(メイン)もデザートがいずれもヨーグルトが使われている! 私って乳製品好きなんだなぁ。
で、肝心の料理は、というと、味も見た目もいちいち工夫が凝らしてあって、登場するたびに思わず頬が緩みました。

パンは3種類。感心したのは、オリーヴオイル、オリーヴ、岩塩がついてきたこと。
おっと、これだけでワイン1杯はいけちゃうんじゃない?
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ジャー(前菜)のザジキは、ジャーとカテゴライズしてあるように、ガラスのジャーに入って登場。
容量としては大きめのマグといったところで、これがボリューミー。
ニンニクがきいて、これもワインに合うなぁ。
こっくりとコクがあり、パンにたっぷりつけて(のせて?)とめどなくバクバク。
しかぁし、これが食べても食べても減らない!
大食いの私が、半分でギブアップしました。。。(このあと2皿出てくるので泣く泣く)
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温皿(メイン)のおばあちゃんのミートボール。
香辛料をきかせ過ぎず、マイルドに抑えているあたりがとても上品。
グリークヨーグルトの海にミートボールが4〜5個のっかり、そこに自家製クリスプスをおいたもの。
立体的なプレゼンテーションで、かつミートボールだけだと色味がないところを、グリーンソース、ヨーグルトの白、トマトの赤がきかせ色になっています。
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デザートはグリークヨーグルトのムース、カリンのプディング、シナモンビスケット.
黒いスレートに白いムースが映えます。
一口サイズの小さなシナモンビスケットが小島のように散らしてあって、
箱庭みたいだねぇ。
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ワインはメニューを選んだあとで、合うものを、と依頼。
料理に合っていたのは当然のこと、ミネラルがきいていて、エレガント過ぎないワインで、ステンレス発酵(であろう)という私好みでもあり(樽発酵の白ワインはあまり好みでないのです)、わかってらっしゃるなぁ。
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このお店、マジは内装もおだやか。
北欧のシンプルモダンを、ギリシャで表現するとこうなるのかなぁ。

壁も扉もカーテンも白。
となるとキリッとした印象になりがちですが、
木のテーブルにステンレスのイス。スケルトンのランプシェード、お手製っぽいちょっとしたあしらい。
決めすぎないバランスがいいな。
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ところで、このイス、以前、オーストラリアはアデレードのオーガニックカフェで同じものを採用していて、
その理由をお店の人が、「資源を再利用しイスにしたものなんで、うちの環境を大事にしたいコンセプトに合っていると思ったんです」とおっしゃっていたような。。。

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当日メニューを、伝言板のメモ書きの如く、手書きで綴ってあるのも、好印象。
また、店の奥には中庭があり、ブドウが植わっています。
小さなスペースではありますが、自然が見えるのは開放感がありますね。
「ステキですねぇ」とお店の方に伝えると、
この日はすでに11月で片付けてしまったとのことですが、
4〜10月の間は、天気がよければここで食事を摂ることも可能だそうです。
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あっ、ちなみにマジのトイレには、ギリシャつながりで、
ソクラテスやプラトン、クセノパネスらギリシャ哲学者たちの格言が記されています。
おおお〜、英語でこういうんだ〜、としばし眺めてしまいました。
トイレで私も考えた、ってわけです(笑)。
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wed 04/11/15


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○ランチ@ブックス・フォー・クックス/Books for Cooks(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/23968640/
○ランチ@パデッラ/Padella(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25657886/
○ランチ@カイ・チェ/Cây Tre(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25951255/
○ランチ@ソム・サー/Som Saa(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25151358/
○ランチ@テロワール/Terroirs(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25260314/
○ロンドンの飲食店のトイレあれこれ → http://ricorice.exblog.jp/24935504/




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by ricoricex | 2017-09-06 00:00 | イギリスのグルメ店レポート

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いまだにイギリスを“紅茶の国”としてのみ語るのは、いい加減無理があるんじゃないかなぁ。
現に、消費は減っているわけだし、
実際に家や会社など建物の中にいれば紅茶を飲むだろうけど、
一歩外に出れば、外での紅茶の選択肢はぐっと落ちるだろうし。

茶葉で淹れた紅茶を、カップ&ソーサーで、小指を立てて、おほほ〜といただく、ってのをははぁ〜とありがたがるのって、いつの時代の話なんだ?
(イギリス人の9割以上はティーバッグを使い、マグで紅茶を飲む)
このよくも悪くもなパブリックイメージ、
日本人が抹茶を立てて日常的に日本茶を飲むか、というのと相通じるものがありますねぇ。

じゃあ、外で何を飲んでいるのかって?
アルコール抜きにした場合、圧倒的にコーヒーです。
それが証拠に、コーヒーショップの、なんとまあ多いことよ!

大きくチェーン展開をしているコスタ/Costa Coffeeカフェ・ネロ/Caffè Nero、日本でもおなじみのスターバックス/Starbucks、サンドイッチチェーンのプレタ・マンジェ/Pret A Mangerをはじめとしたベーカリーカフェ、アルチザン系(って言うのか?)など店舗も種類もたっくさん!
シアトルやイタリアから、というのは日本でも同様ですが、イギリス連邦ということでしょうか、オーストラリアやニュージーランド系が点在するのも、イギリスのコーヒー文化のおもしろいところ!
(もしかしたらイメージがない方がいらっしゃるかもしれませんが、オーストラリアはコーヒー&カフェ文化の非常に盛んな国です)


そんな中、モンマス・コーヒー/Monmouth Coffee Companyは、現在のイギリスのコーヒー文化に大きく貢献した会社、だと私は認識しています。
http://www.monmouthcoffee.co.uk/

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創業、1978年。
名前のとおり、ロンドンはコヴェント・ガーデンのモンマス・ストリート/Monmouth Streetで、卸売業者からスタート。
小規模でも品質のよいコーヒーを求めて、
モンマス・コーヒーでは生産農家に直接赴き、豆を買い付ける。
そこには、小規模で優良な生産者をサポートする意味合いもあるようです。

当初は卸しから始まったモンマス・コーヒーですが、
一般の人もコーヒーを飲んだり、豆を買ったりできるようコーヒーショップを作ってからでしょう、
知名度が高まったのは。

私の記憶だと、21世紀に入ってから、行列のできるコーヒーショップとしておなじみになり、
今も高い評価と人気を獲得している印象です。
それが証拠に、モンマス・コーヒーの店舗自体はロンドン市内に3つなのですが、
扱っているカフェ、そして「モンマス・コーヒーの豆使用」を掲げているカフェの実に多いことよ!
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ロンドンに3つあるモンマス・コーヒーの店舗のうち、旅行者がいちばん行きやすいのは
1990年代後半にオープンした、バラ(ボロー)・マーケット/Borough Market店ではないでしょうか。
マーケットに数カ所あるゲートのひとつの前に立地。
ただですねぇ、わかりやすさゆえ、いつも行列なのです。。。


e0038047_00035871.jpg2016年秋、この日、バラ(ボロー)・マーケットに行ったのは月曜日のお昼時。
パデッラ/Padellaでランチを摂り、
ついでだからスパイスを買っておこうと、
バラ(ボロー)・マーケットをのぞくと、週末の喧噪が嘘のような風通しのよさ。
ふと見ると、モンマス・コーヒーが賑わってはいるけど、店の外にずら〜っと続く行列がない!
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しめしめ、と思い、ランチの締めに、とコーヒーを注文。
オーダーしたのは、
・フィルター・ショット/filter shot £1.70
すいているとはいえ、店内は満席だったので、テイクアウェイ(持ち帰り)で。
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フィルターというのは、そう、ペーパーフィルターでおとしたコーヒーのことで、
日本でいうブラック(コーヒー)に該当します
(ネルもあればサイフォンもあり、厳密には違うけど、要はストレートってこと)
ショットはショットグラスのショット。くっと飲み干せる少量です。
といっても強いアルコールを入れるわけではないので、
30㎖よりは多く、ダブルエスプレッソ(60㎖)ぐらいはあったかなぁ。

オーダーし、フィルターで淹れてくれるのを見ながら会計&受け取りに進む、というシステム。
店頭では数種類のコーヒー豆を売っていて、もちろん購入可能。
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この日の“本日のコーヒー”は何だったか、というと、
ああああああ〜っ! 肝心のメモ(コーヒーのデータ)がない! 画像もない!
がっくし。。。

覚え書きをたぐると、ええと、きれいなコーヒーでした。
香り豊か、というよりも凛とした直線的な香り。
苦味はあるけれど、前面にぐんと来るものではなく、
すっきりしていておだやかに喉を通る。
私があまり好きでない、酸味はほとんど感じられず、
好みのコーヒーだったのはうれしい限り。


日本の水が合うか、上手に淹れられるか、の懸念はありますが、
モンマス・コーヒーのコーヒー自体は間違いない!ので、
そろそろ紅茶一辺倒から脱却して
(だいたい、日本で紅茶を日常的に飲む人が多いとはとても思えないし、
 ましてや上手に淹れられる(要は温度、ってことですが)とは考えにくい)、
自分用におみやげに、コーヒーを選んでみてもいいんじゃないかな。
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mon 14/11/16


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○ランチ@パデッラ/Padella(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25657886/
○ドーナッツ@ブレッド・アヘッド/Bread Ahead(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25828940/
○祝・再開業! バラ・マーケットで食べるならここ! → http://ricorice.exblog.jp/25845394/
○「タイムアウト/Time Out」が選ぶロンドンのコーヒースポット&カフェ・ベスト54 → http://ricorice.exblog.jp/25747242/
○今週は、イギリス・コーヒー週間/UK Coffee Weekです! → http://ricorice.exblog.jp/24292592/




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by ricoricex | 2017-08-31 00:00 | イギリスのグルメ店レポート

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よっぽど用意周到にしておかないと、1カ月以上日本を離れるのがむずかしいのが、私の現状
(これをどうにかするのが目下の課題)。
なので1回のイギリス滞在は最長3週間といったところで、
となるとロンドンが中心となり、なかなか遠出ができないのが悲しいところ。

暮らす延長の感覚で行っていることもあり、そこにはもちろん相手ありきの予定も入る。
スケジュールを詰め込んで消化不良にならないようにしているので
(公共交通機関をはじめ、予定通りにものごとが運ぶことを想定していないのもその理由)、
優先順位の高いものがクリアできれば、あとはおまけ、といったところです。


2014年秋の渡英では、どうしても訪問しておきたいワイナリーがケントにあり、
そのワイナリー、チャペル・ダウン/Chapel Downの鉄道の最寄駅はヘッドコーン/Headcornなのですが、
よくよく調べてみると、アンティーク・ハンティングの町として知られる、ライ/Ryeからも近い!
おっ、いいじゃん!

チャペル・ダウン、およびライのツーリスト・インフォメーションに連絡をとったところ、
ライ駅からワイナリーへのアクセスがむずかしくないことが判明。
では、ライを拠点にしましょう! チャペル・ダウンへはライから向かいましょう!と相成りました。


到着までは案の定(?)、一筋縄ではいかず(↓)、
イギリスの鉄道ってこ〜んな感じ http://ricorice.exblog.jp/24085489/
まあ、こんなもんだろう、とライ駅に着いたのはお昼前の11時ごろ。

ツーリスト・インフォメーションで地図をもらい(スマホはスマホで使うけれど、ぱっと俯瞰で確認できる全体地図は、距離感や位置を確認するのにやっぱり便利、私の場合)、
ざざっと中心部(?)をならし、宿に荷物だけ預け、さあ、チャペル・ダウンのワイナリー訪問の前にランチだ!


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入ったのは、Lion Streetに並ぶレイドバックした佇まいのティールームのひとつ、フレッチャーズ・ハウス/Fletcher’s House
http://www.fletchershouse.co.uk/

店内は、このあたりによく見られるチューダー様式を認識でき、白い壁に黒い梁が印象的。
暖炉や調度品、小物など、いちいち古いもので、きょろきょろしてしまいます。
いかにも田舎臭いと捉えるとかノスタルジックな雰囲気に浸るか、人それぞれですが、
言えるのは、田舎に行かないとこういう空間に身をおくことってそうそうない、ってこと。
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ホームメイド・スープやフィッシュケーキ、日替わりパイなどのメニューもありますが、
甘いものも食べたかった私が選んだのは、
・セットティー/Fletcher’s Set Tea £10.25

内容は、
・スモークサーモンとキュウリのサンドイッチ/Smoked Salmon & Cucumber Sandwich
・フルーツ・スコーン/Fruit Scone
・ケーキ/Choice of Cake ※この日はオールドファッション・ブレッド・プディング
・紅茶(ポット)/A Pot of Tea
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このセットティー、アフタヌーンティーとクリームティーの間、といったところでしょうか。
アフタヌーンティーほどアイテム数はないけれど、
クリームティースコーン(たいてい2個)の1つをケーキにおきかえ、さらにサンドイッチ付き、

な内容です。
ロンドンなど都市部ではボリューム抑え気味な昨今とはいえ、
アフタヌーンティーが内容豊富なことに変わりはなく、そこまでは要らないなぁ。
なので、
フレッチャーズ・ハウスのこのセットティーは、ちょうどいいんじゃない?

のはずでしたが、出て来たものは相当ボリューミー。
2段プレートの上段がサンドイッチで下段がフルーツ・スコーンとケーキ。
サンドイッチは2口3口で終わる小ぶりなフィンガーサンドイッチじゃなくって、
食パン2枚でたっぷりの具をはさみ、食べやすく1/4にカットしたもの。
っと、これだけで、通常のサンドイッチの量じゃん!

フルーツ・スコーンは直径8cmほどの大ぶりサイズ。
オールドファッション・ブレッド・プディングのひと切れも大きく、むっちむち。

完全に炭水化物祭りと化してしまいました。。。
紅茶がポットでよかった!です。
食べては飲む、食べては飲むの繰り返し。
にしても、これで£10.25とは! 相当お値打ち!

写真からもわかるように、このセットティー、味や見た目は決して洗練されたものではありません。
特別な材料を使っているわけでもなく、家庭でも作れるレベル。
それがダメか、というとそういうことはなくって、
こういうレイドバックしたような店にはこういうのがよく似合います。

お菓子類よりも、むしろスープとかパイの方がいいかもしれません。
飾り気はないけれどしみじみとした味わいのものにありつけそうです。
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このお店の名前、“フレッチャーズ・ハウス”は、そのまま“フレッチャーさんの家”。
では、そのフレッチャーとは誰かというと、ジョン・フレッチャー/John Fletcherのこと。
ジョン・フレッチャーは1579年、ここに生まれた劇作家で、シェイクスピアに匹敵する才能の持ち主と称された人物です。
イギリスの古い建物らしく(?)、フレッチャーズ・ハウスにはジョン・フレッチャーの幽霊が出るとかなんとか。
もろもろ、フレッチャーズ・ハウスの詳しい歴史については、お店のウェブサイトに掲載されています(↓)。
http://www.fletchershouse.co.uk/
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現在の建物は1707に改築されたもので、ティールームになったのは、1932年から。
奥にはテラス席があり、近くにある聖メアリー教会から聴こえる合唱を耳に、ゆっくりとしたときを過ごすのは格別だとか。
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sun 21/09/14


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○イギリスの鉄道ってこ〜んな感じ → http://ricorice.exblog.jp/24085489/
○スコーン@フリート・リヴァー・ベーカリー/Fleet River Bakery(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25964233/
○スコーン@ギャラリー・メス/Gallery Mess(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25934395/
○<イギリス菓子・レシピ> スコーン【Scones】 → http://ricorice.exblog.jp/15368602/
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by ricoricex | 2017-08-22 00:00 | イギリスのグルメ店レポート

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日本も、とりわけ東京では世界各国の料理が食べられるようになりました。
とはいえ、まだまだお目にかかれるところが少なく、アフリカとか中近東とか中南米とか。

ロンドンのフードシーンの特徴は、文字どおり
世界の料理が食べられること。
ファインダイニングもあればストリートフードもあり、
気分と懐具合とによってチョイスできるのもうれしいところ。

エジプト料理もそんなひとつ、
日本ではなかなか食べられない国の料理です。
ストリートフードが盛んなロンドンでは、メディアではそういった特集も組まれ、
そこで取り上げられる料理に、エジプトのコシャリがあり、
果たしてどんなものか、見た目からは味の想像がつかず、思いをめぐらしていました。

2016年秋。
ロンドンはサウス・ケンジントンをぶらぶらしていたら、なんとそのコシャリを提供する店舗、
コシャリ・ストリート/Koshari Streetができてるじゃないの!
https://www.kosharistreet.com/
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こんなポッシュなエリアにもちゃんと進出するんだねぇ。

行きたい!と思いつつ、なかなか時間が取れず、ようやく訪ねることができたのは、イギリス滞在最終日。
夕方のフライトだったので、午前中に荷造りをした後、お昼食べに向かったのでした。

コシャリは、お米やパスタ、レンズ豆やヒヨコ豆を混ぜたものに、トマトソース、辛味ソース、ヴィネグレットのような酢のソースをかけ、揚げたタマネギをトッピングしたもの。
これを混ぜ混ぜして食べます。

コシャリ・ストリートのコシャリ・メニューは、クラシック/Klassic、キング/King、コンボ/Comboの3つ。
お初なので、ベーシックなクラシック £5.95をチョイス。
これにミントティー/Mint Tea £1.50をプラス。
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すっきりさっぱりしたライス・サラダもしくはパスタ・サラダって感じ。
私自身は唐辛子の辛味はあまり得意でないのですが、
これに限っては辛味がある方がいける!印象です。
今回はあくまでベーシックなものを食べる、でしたが、
トッピング(別料金)をする方が味のメリハリがついてよさそうです。
次はオクラ&ラムをのっけて食べよう!

辛味はあるものの、全体を覆っているのはさっぱり味。
だからでしょう、揚げたタマネギが味や風味、食感のアクセントに入っている(と思われる)のですが、
これだけやけにオイリーで、うううう〜ん、私には不要。
イングリッシュ・ブレックファストで揚げパン不要、お粥に油條不要、というのとまったく同じ感覚で、でもこれらが一般的ということは、要らない!と考えるのは私だけかもしれませんが。
ともあれ、何ごとも経験だ〜!

実は私が気になったのは、ヒヨコ豆を潰して揚げたファラフェルをはさんだサンドイッチ。
まあ、単にファラフェルが好き、だからなんですけどね(笑)。
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fri 18/11/16


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○ランチ@カイ・チェ/Cây Tre(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25951255/
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