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イギリスの食研究家、食の編集者/ライター、フードアドバイザー、情報発信サポーター“羽根則子”がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。


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カテゴリ:イギリスのグルメ店レポート( 81 )



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もう3年前になっちゃいますが、イングランド南東の海辺の街、ライ/Ryeへ1泊2日で訪ねたとき、
体調不良もあり、宿泊したB&Bで夕食を食べました(↓)。
夕食@シップ・イン/The Ship Inn(ライ)
http://ricorice.exblog.jp/26216948/


地元の食材を積極的に使うカジュアルダイニングは、コージーでカジュアル。肩肘張らない雰囲気にリラックスできたのでした。

夕食を摂り、宿泊をしたシップ・イン/The Ship InnはB&Bですから、朝食は含まれています。
これがなかなかの奮闘ぶり。

フランスのオーベルジュ的な、料理をウリにしている宿でも、なかなかここまでできないんじゃないかな。
というのも、選択肢が多いんです、こんな感じで。

・ポリッジ、ゴールデンシルップかブラウンシュガーで/Porridge – creamy with golden syrup, OR healthy with a little brown sugar
・キッパー(ニシンの燻製)のグリル、トーストのせ/Grilled kippers on toast
・エッグ・ベネディクト、エッグ・フロレンティーヌまたはエッグ・ロワイヤル(トーストしたイングリッシュ・マフィンのポーチド・エッグと、ベーコン、ホウレンソウ、またはスモークサーモンのせ、オランデーズ・ソース添え/Egg Benedict/Florentine/Royale – poached eggs on toasted English muffin, bacon/spinach/smoked salmon hollandaise sauce
・フレンチトースト、ベーコンとブルーベリー、メープルシロップ添え/French toast with bacon, blueberries & maple syrup
・スクランブルエッグ、グリーンチリとチョリソー添え/Scrambled eggs with green chilli & chorizo
・フル・イングリッシュブレックファスト(ベーコン、ソーセージ、卵料理、ベイクドビーンズ、マッシュルーム、トースト)/Full English breakfast – bacon, sausage, eggs, baked beans, mushroom & toast

これに、コーヒー(エスプレッソ、カプチーノ、マキアート、カフェラテ、アメリカンーノ)かお茶(イングリッシュ・ブレックファスト、アール・グレイ、ラプサン・スーチョン、ペパーミント、カモマイル)がつき、
セルフで、グラノーラ、ミューズリー、ヨーグルト、果物、搾り立てジュース(オレンジ、グレープフルーツ、リンゴ)がつけられます。

私が選んだのは、
・エッグ・ベネディクト
・紅茶(イングリッシュ・ブレックファスト)
・ヨーグルト&搾り立てジュース(グレープフルーツ)
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肉類は、すべてフリーレンジで、地元の肉屋さんから、
パンも、地元の評判ベーカリーから、
紅茶は良質ブランドのニュービィ/Newby、コーヒーはアルチザンコーヒーの代名詞、モンマス/Monmouthを採用。

e0038047_13561846.jpg飲み物は、紅茶(イングリッシュ・ブレックファスト)を選んだので、牛乳も一緒に出てきて、
この提供の仕方がかわいい!
ポットとカップ&ソーサーのコロンと丸いフォルムと色、
そして牛乳は小さなボトルに入れ、カップの中に立てて、ってのが、ね
(この後、立ち寄ったお店で同じボトルを見つけたので、迷わず購入)。


夕食@シップ・イン/The Ship Inn(ライ)”でも記したように、
なんせ体調が万全とはいかず、でしたが、体が素直に喜ぶ味わい。
無理なくすっきり食べられて、それが何より。
この日は天気もよく、チェックアウトを済ませ、荷物を預かってもらい、気分よく町へと繰り出したのでした。

このB&B、シップ・インは2017年秋からオーナーが変わったので、それに伴い内容も変わったと思うのですが、
一応、ウェブサイトを下記に記しておきます(↓)。
http://www.theshipinnrye.com/

ちなみに、このシップ・イン、建物自体は1592年に建てられたものです。。
かつてはイングランドの5大港のひとつに数えられた港町のライ。。
12世紀に栄えたこの街が、今も中世の香り漂うのは、
こういった建物のひとつひとつにあるのでしょうね。


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ところで、朝食で利用したテーブル、地図が描いてあるもので、
これが『ツバメ号とアマゾン号』を思い起こされ、いや、違ったかも、でも、子どもの頃に読んだ児童文学に、よく似た地図が表紙(裏表紙だったか)をめくると見開きで載っていたんだよなぁ。。。
曖昧な記憶で何の本だったかにまでたどり着けないのだけれど、
でも、こういう地図を見た記憶ははっきりあって。
その頃、想像力をたくましくしてめぐらせていた物語の舞台の国にいるんだと思うと、なんとも不思議な気分に襲われたのでした。
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mon 22/09/14


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○夕食@シップ・イン/The Ship Inn(ライ) → http://ricorice.exblog.jp/26216948/
○セットティー@フレッチャーズ・ハウス/Fletcher’s House(ライ) → http://ricorice.exblog.jp/25989838/
○コーヒー@モンマス・コーヒー/Monmouth Coffee Company(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/26008693/
○イギリスの鉄道ってこ〜んな感じ → http://ricorice.exblog.jp/24085489/




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by ricoricex | 2017-12-13 00:00 | イギリスのグルメ店レポート

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その知らせを受け取ったのは、今年、2017年9月下旬のことでした。
以前に利用したB&Bから知らせが舞い込みました。

賃貸契約の延長ができず、やむをえず、そのB&Bの経営から手を引くとのこと、
でも、近いうちに再びB&Bをやりたいとのこと。

ああ、そうだった。
その宿で過ごした時間が、急に色を帯びてはっきりと思い出されました。
そして、まだブログに綴ってなかったこと、も。


イングランド南東の海辺の街、ライ/Ryeへ1泊2日に行ったのは、
近くのワインエステイト、チャペル・ダウン/Chapel Downを訪問したかったのと、
私の著書『イギリス菓子図鑑』の撮影用スタイリングに必要な食器など小物を探したかったから
(撮影&デザイン(原案は私だけど)以外は、私ひとりで企画、構成、執筆、校正、菓子製作、スタイリングをこなしたので)。


なぜ、ライかって?
ライは、ヴィンテージ&アンティークショップが多いから。
そこで撮影用小物を物色しよう、ってわけです。
ワインエステイトを訪ねることもあり、1泊2日ででかけました。


悲しいことにそのとき、体調が万全でなく、予定をこなすだけでいっぱいいっぱい。
一日が終わると、もうぐったり。
食欲も快調とはいかず、街をぶらぶらして、店を決め、ゆっくりたっぷり食べる、って気分にならず。

でも、宿泊したシップ・イン/The Ship Innはカジュアルダイニングを備えていて、
どうやら地元の素材や、地元のパン屋さんなどから仕入れた食品を使っているよう。
肩肘張らないコージーな雰囲気も、気持ちがほぐされるよう。

この宿を選んでよかった!
今日は、ここで食べる!(そして、さっさと寝る!)


食事処を備えている多くのプチ宿泊施設同様、
ダイニングは1F、2Fから上が宿泊用の部屋になっています。
その日の要件を終え、宿に向かい、部屋で荷物を整理。ひと休みして、夕食を撮りに下に降りました。

なんせ体調も食欲もバッチリとはいいがたい状況だったので、
前菜はとばし、ワインとメインとデザートをチョイス。

選んだのは、
・白ワイン(グラス、南アフリカのシュナン・ブラン)/Chenin blanc £6.00
・スズキのポワレ、トマト、ニンニク、ジャガイモ、チャードのつけ合わせ/Sea bass fillet, sun blush tomatoes, roasted garlic, new potatoes & local rainbow chard £14.50
・自家製アイスクリーム&ソルベ3種盛り(ヴァニラ、ヘーゼルナッツ、ブラックカラントとヨーグルトのソルベ)/Homemade ice creams/sorbet – 3 scoops (Vanilla, Hazelnut and Blackcurrant & yoghurt sorbet) £4.55
チップを入れて、合計£28.50。
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地元でとれた魚介類、しかもスズキとあって、これは!と注文。
私は白身魚が好きで、しかもイギリスのものは日本の魚に比べて淡白な気がして、好み。日本のものよりも若い時期に獲るのかなぁ
(私は脂がのった魚が得意ではありません。肉も脂/サシが苦手)。
かつ、生もの、つまり刺身が好きでなく、いちばん好きな魚の調理法は“焼く”だしね。

スズキのポワレは、皮がパリッと焼き上がっていて、上品な味わいの身とあいまって美味。
日本でスズキを食べると、泥臭いものにぶつかることがあれば、きれいな魚に当たることもあり、これはもちろん後者。
身も適度な締まりで、食感もやさしい。
ただ、つけ合わせの野菜類がややくったり気味。軽くローストしてあるけれど、もう少しカリッと仕上げてくれたらよかったなぁ。

白ワインは適度で自然な甘い香りがありつつ、ミネラル感充分。リッチできれいな味わい。
魚料理によく合いました!

デザートは自家製アイスクリームとソルベの3種盛り。箸休めのウェハース付き。
けちけちせず、どん、どん、どん、とお皿からはみださんばかり。
甘ったるくなく、すっきりした喉越しで、量が多くても、いけちゃう!
私は、アイスクリームはヴァニラ、ヘーゼルナッツを選びましたが、ほかにシナモンとコーヒーのフレイヴァーがありました。

それにしても、体調が思わしくないときでも、アイスクリームとソルベは食べられる、この不思議さよ!


そんなわけで、いつもよりは控えめな夕食を食べ、
部屋に戻り、しばらくしたらすでに夢の中にいたのでした。
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sun 21/09/14


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○セットティー@フレッチャーズ・ハウス/Fletcher’s House(ライ) → http://ricorice.exblog.jp/25989838/
○ブランチ@ビルズ/Bill’s(ルイス) → http://ricorice.exblog.jp/26104817/
○ランチ@フリント・アウル・ベーカリー/Flint Owl Bakery(ルイス) → http://ricorice.exblog.jp/26079388/
○イギリスの鉄道ってこ〜んな感じ → http://ricorice.exblog.jp/24085489/




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by ricoricex | 2017-12-05 00:00 | イギリスのグルメ店レポート

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最後に行ってから早いもんで2年経っちゃったけど。。。
ストールこそ変われど、活況あふれる様子は、変わってないでしょう。
いや、今のほうがもっと元気かもしんない。

それは、モルトビー・ストリート・マーケット/Maltby Street Market
http://www.maltby.st/
地下鉄ロンドン・ブリッジ駅とバーモンジー駅の間に位置し、
線路の高架下沿いに続くフードマーケットで、
買い食い目当てなら、ここがピカイチ! 私のお気に入り!です。


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高架下の、木材の保管所や作業場だったアーチを利用してお店がスタートしたことが、このマーケットの始まり
(店舗により、店内に木材が見えるのはそのため)。
あらゆる肉の部位を余すことなく食べさせてくれる(お店のシンボルマークが豚であることがそれを物語っています)、

モダンブリティッシュ料理店のセント・ジョン/St Johnもそのひとつ。
セント・ジョンベーカリーがここにあり、工房&卸し専門だったのを週末のみ一般にも開放。
焼き立てパンや、すっかり名物となったドーナッツを求めて、人々がやってきます。
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これらの店の前の通りにフードストールが出店するようになります。
それは鉄道高架の東側と西側の両側にあり、東側はドルイド・ストリート・マーケット/Druid Street Market
フードストールが密集するのは、断然西側のロープウォーク/Ropewalkです。
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e0038047_02424027.jpgロンドンのマーケットは長い歴史を持つところが少なくなく、
たとえば、今やすっかり観光名所となったバラ(ボロー)・マーケット/Borough Marketは開業して1000年以上(!)という古さですが、
モルトビー・ストリート・マーケットは例外。
2010年夏に始まり、その頃すでにロンドンはフーディーな街となっていましたから、
モルトビー・ストリート・マーケットは登場するとすぐさま評判となり、あっと言う間に人気食スポットとなったのです。


この日、私がモルトビー・ストリート・マーケットに到着したのは土曜日の朝10時頃で、
なんだ、そうでもないじゃん!
と思いきや、甘かった!
時間が経つにつれ、次々と人がやって来て、みるみる間にすいすい前に進めないほどの混雑ぶりに!

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スコッチエッグ、ドイツソーセージ、オイスターバー、フランスのストリートフードにお菓子、メキシコ料理、チーズトースト、スモークサーモン、クラフトビール、お茶、ジンバーなどなど、実にさまざま、かつ本格的なストールが並び、これは楽しい!
その場で食べられるものと食材の違いはあるけれど、そしてもう少し洗練されているけれど、東京・上野のアメ横を彷彿とさせる感じ、といえばその熱気がわかっていただけるでしょうか。
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この日、私はセント・ジョン・ベーカリーでドーナッツを2個頬張ったばかりだったので、眺めるだけでしたが、
いろんなフードストールで試食をあれこれさせてもらって、退散するころには、お腹いっぱいに!


e0038047_02425707.jpgこのモルトビー・ストリート・マーケット、最寄駅のひとつがロンドン・ブリッジ駅となり、
前述のバラ(ボロー)・マーケットも最寄駅はロンドン・ブリッジ駅。
なので、この2つのマーケットは近く、歩いて15〜20分ほどです。

モルトビー・ストリート・マーケットバラ(ボロー)・マーケット、どちらも非常に人気のあるマーケットなので、昼前に撤収することをおすすめします。
はしごするなら、バラ(ボロー)・マーケットで食材を眺めて、モルトビー・ストリート・マーケットに移動し、あれこれ飲み食いするのが理想的かな〜、と思います。
逆のルートの場合は、モルトビー・ストリート・マーケットで(やや遅い)朝ごはんを食べて、腹ごなしをかねて歩き、バラ(ボロー)・マーケットに行くといいか、と。


モルトビー・ストリート・マーケット、現時点では開催は週末のみ(以前は土曜だけだったような気が。。。)で、
土曜: 9.00〜16.00
日曜: 11.00〜16.00

これ、2017年12月時点の情報。
季節によって時間が変わったり、開催曜日が増減する可能性があるので、事前にウェブサイトなどで確認してから出かけるとよいでしょう。
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sat 31/10/15


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○祝・再開業! バラ・マーケットで食べるならここ! → http://ricorice.exblog.jp/25845394/
○ブロードウェイ・マーケット/Broadway Market(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25919385/
○ランチ@ホワイトクロス・ストリートフード・マーケット/Whitecross Street Food Market(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25549377/
○ストリートフード@リアルフードマーケット・アット・ザ・サウスバンクセンター(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/22560842/
○週末のお出かけに! ロンドンのサタデー・マーケット → http://ricorice.exblog.jp/23421394/




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by ricoricex | 2017-12-01 00:00 | イギリスのグルメ店レポート

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こういうお店は、グルメガイドの類に取り上げられるわけではなく、
ただいつもそこにあって、入店したことがなくても街の風景として認識されています。

ロンドンはアールズ・コートにあるビストロ・ベニート/Bistro Benitoもそんな店で、
少なくとも私がロンドンに行き始めた20年前には、すでに長年そこにどっしり構えていました。
https://www.facebook.com/BistroBenito/

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ビストロ・ベニートは家族経営のイタリア料理店で、
でも洗練された今どきのお店とはまったく違う、
日本でいうと、街の洋食屋/定食屋といったところでしょうか。

この手のお店、イギリスでは目に見える形で減っている(日本も同じ、か)。
私曰く、endangered species(絶滅危惧種)。
それは時代の流れだから仕方ないなぁ、なんだけれど、
どこの駅を降りても同じようなチェーン店が散見されるのは、
やっぱり味気ないんですよね〜。

ほっておくと、後手に回るので、このときのイギリス滞在では、
意志をもって、どこかのタイミングで必ず行く!と。
そうしないと気づいたときにはなくなっていた!なんてことになるかもしれないから。ね。


“そのとき”はやってきました。
どこか西でランチを一緒に、となり、じゃあビストロ・ベニートへ!と相成りました。


イギリスのランチタイムに早い12時を少し回って訪れると、
先客は、ご近所さんでしょうか、ご妙齢のご婦人がお一方。

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店内は、レトロ感満載の外観に違わず、レイドバックした匂いがぷんぷん。
チューダー様式っぽい、黒い梁に白い壁、
古い食器や鍋などが飾られ、ソファやイスの座面の赤い色も懐かしさが漂う。

そして、テーブルセッティングね!
プレイスマットに大ぶりのサーヴィエット(ナプキン)、そしてチープなカトラリー。
(余談ですが、プレイスマットは慣れると便利!
 コースターのランチョンマット版といったところで、裏はコルク、表面はコーティングしてあって、
 食事のあとテーブル全体をふかなくていいし、熱いお皿をおくときも気にしなくていい!)。
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そしてワイングラスね!
上質なものとはまた別の意味で、
落としても割れなさそう、ディッシュウォシャーでほかのものをがんがん洗えそうな
コロンと丸く、上部がややすぼまった形がかわいらしく、
私が長年にわたって欲しいなぁ、って思っているものだったんです。
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オーダーしたのは、前菜は、ご一緒した方も私も、
・リークとジャガイモのスープ/Leeks potato soup £3.80
メインは、ご一緒した方は、
スパゲッティ・ボロネーゼ/Spaghetti Bolognese £9.75
私は、
・緑のラザニア/Lasagne Verdi £9.95
(普通のラザニアを食べたかったけど、メニューになかった。。。)
そしてハウスワインの赤のハーフボトルを2人でシェアして、£7.95
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味はねぇ、まあ、こんなもんかなぁ〜(笑)。
全体的に塩気が強い。とりわけスープは。
まあ、こういうお店で見目麗しい素晴らしい料理を期待しちゃいけない。

ただ、ボリュームはすごいよ!
スープもスパゲッティもラザニア通常の飲食店の2倍はゆうにあります。
もう、前菜のスープだけでお腹ぱんぱん!
飲んでも飲んでも減らない(笑)。
スパゲッティは見るからにゆで過ぎで、アルデンテって何ですか?な状態で、
あ〜、懐かしのイギリス!

そして、パンがまた、へたれで泣かせます(いい意味で)。
スーパーマーケットで売っている、工場で大量生産したような、クラムもクラストもへったくれもない、
バタール(バゲットより太く短いタイプのフランスパン)もどき。
そして、バターではなくマーガリンが出てくるあたり、ビシッと筋が通っています(笑)。
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カジュアルスマートな今どきのお店で、
オーセンティックでオーガニックな食事をするのは楽しい。
でも、同時に、こういう、日本でいう“昭和”的なものっていうのは、
ノスタルジックな気分に浸れるエンターテイメントとして楽しい。


そして、会計。
今、珍しいよね〜、こういう手書きのタイプ。
しかも記されているのは料理代のみ(つまり、サーヴィス料は含まれていない)。
もはや端末で、かつサーヴィス料も自動的に会計に組み込まれていることが多いから、
チップを計算しながら、ちょっと前までこうだったんだよなぁ、なんてしみじみしたりして。
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ビストロ・ベニートのフロアにいたのは、陽気なおじさんと、
料理を運んでくれたり、コショウやチーズをふりかけてくれた寡黙なお兄さん。
先客のご婦人、後から入ってらしたご年配のご夫婦(だと思う)と
陽気なおじさんと仲よさそうに話していて、ご近所の長年のおなじみさんが多いのかなぁ、と思ったりして。

で、ビストロ・ベニートに行くぞ!と決めて気づいたこと。
アールズ・コート駅(アールズ・コート・ロード側)を出ると、
正面やや右手にニュースエージェントがあるのですが、
この裏側に、アールズ・コート・ロードを渡った側から目をやると、
底部にビストロ・ベニートの広告があるじゃないの!
今の、今まで気がつかなかったなぁ。
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wed 01/11/17


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○軽食@プリンチ/Princi(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/26117223/
○朝食@イー・ペリッチ/E. Pellicci(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25893204/
○朝食@リージェンシー・カフェ/Regency Cafe(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25484104/
○ランチ@パデッラ/Padella(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25657886/
○<イギリス料理・レシピ> スパゲッティ・ボロネーゼ【Spaghetti Bolognese】 → http://ricorice.exblog.jp/20621357/




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by ricoricex | 2017-11-23 00:00 | イギリスのグルメ店レポート

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その日の午後、オックスフォード・サーカス界隈にいて、
夕方からはロンドン・ブリッジにあるWine & Spirit Education Trust(略してWSET)、
ワインやスピリッツに関する世界的な教育機関でイヴニングクラスを受講。

微妙に時間があき、
しっかり夕食を食べるには早過ぎるし、お茶とケーキだと授業が終わるまでもたなさそう、
なわけで、はっと思い出し向かったのは、ソーホーにあるプリンチ/Princi
http://www.princi.com/

このプリンチ、ミラノに本店のある、イタリアン・カフェレストラン。
日本にも進出しているイータリー/Eatalyのイートインスペースを広げた感じ、といえばイメージしやすいでしょうか。


プリンチは、ソーホーのWardour Street沿いにある、ガラス張りの大きな店舗で、
お店に入ってすぐまっすぐ奥に向かう恰好で、ピザやラザニアなどの食事類、サラダ、ケーキ類がずらりと並び、
そのフードカウンターの右側はカフェスペース、左側はレストランスペースになっています。

私が、この日、プリンチを選んだ理由はこの2つの食事スペースがあるところにあり、
カフェとレストランがあるということは、
お茶1杯、さくっとスナック、しっかりと食事、いずれのニーズにも応えてくれ、ランチとディナータイムの間に閉店時間もなく、使い勝手がいいから。
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選んだのは、
・フォカッチャとサラダ/Side Salad + Focaccia £5.40
・カンノーリ/Cannoli Siciliani £4.20
・ミントティー/Mint Tea £2.00
合計£11.60。
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ワインの授業の前ということで、一応、香りや味が控えめなものを選んでみました(そのつもり)。


ミントティーがフレッシュ、ってのがよかったな。
フォカッチャは1辺12cm程度にカットしてあり、
これとサラダを食べると、そこそこお腹にたまってしまいまして。。。

カンノーリは15cmほどの長さだし、リコッタチーズ・クリームのフィリングたっぷりだし、
完食すると味覚が鈍くなり、眠くなるので、授業に差し支えるかもなぁ。

それでも、誘惑には抗えず一口だけ食べて、あとは店員さんにお願いし、箱に入れてもらって持ち帰りに。


朝早く、8時から、夜遅く、平日は深夜まで営業しているので、
何より、先に書いたように、ニーズに応じて使い分けできる、
とりわけ夜遅くにアルコール抜きで、ちょっと食べる、
日本のファミレス感覚の使い方ができるのは、貴重です。

なんだかんだでロンドンのレストランは、
特に夜は時間をかけて食べる、アルコールも欠かさず、
ってのが前提なので、
そうでない選択肢となるとファストフード(近年はそれに加えてポッシュバーガー)というのが、
せいぜいなので。


mon 04/11/13


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○お茶@ヴィクトリア&アルバート・ミュージアム・カフェ/V&A Café(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/26090115/
○スコーン@フリート・リヴァー・ベーカリー/Fleet River Bakery(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25964233/
○夕食@オベイン/Aubaine(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/26068693/
○お茶@カフェW/Cafe W(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/26032608/
○朝食@イー・ペリッチ/E. Pellicci(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25893204/




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by ricoricex | 2017-11-14 00:00 | イギリスのグルメ店レポート

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さすがに、もうオープンにしてもいいでしょう。

私は、当ブログでも情報をアップしているように、
イギリスの食研究(探究という方がいいかもしれない)を専門としており、
また同時に、“食”のダイレクション、編集、企画、構成、執筆などをしています。
紙媒体でいうと、書籍や雑誌、小冊子を作る仕事となり、
書籍の場合は、編集(実質、編集長)として携わる、映画でいうと監督、制作指揮という立場で仕事をすることが少なくありません。
それに伴い、撮影のスタイリングを行ったりもします。

2015年3月7日に発刊された、私の著書『イギリス菓子図鑑』。
これ、ひとり何役も務めて完成させたもので、
企画、構成、執筆、校正、菓子製作、スタイリング、と
撮影&デザイン(原案は私だけど)以外は自分でやった、という代物。
映画でいうと、監督も役者もやる、といったところでしょうか。


(誤解をされることが多いのですが、
 菓子製作を自ら手がけたのは、得意だから、ということではなく、
 いくらプロでも食べたことのないものは作れない。
 厳密には、プロは作れるけれど、迷いが生じて、それってどうしても菓子の表情に現れるので、
 だったら家庭菓子が大半だし、自分で作る、となったわけです)


前置きが長くなりましたが、『イギリス菓子図鑑』制作にあたり、
スタイリングも考える必要があり、
撮影用小物、つまり食器とかを集めるのも仕事だったというわけです。

手持ちのものもそれなりにあったけれど、
こういうのも欲しいな〜、しかも家庭菓子だからヴィンテージとかブロカントがいいな〜。

そんな理由で、スタイリング用小物物色のために向かったのは、
ロンドンから電車で南下すること1時間ほどの街、ルイス/Lewes。


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10時前にルイスに到着し、駅近くをならしたところで、小腹がすいていることに気づきます。
お昼にはちょっと早いけれど。混み合う前の方がいいかも、と飛び込んだのはビルズ/Bill’s
https://bills-website.co.uk/

12時前だったのでまだランチメニューでなく、朝食メニュー。
(イギリスのランチタイムは12時過ぎて始まり、ピークは1時頃、なのです)

なんだか、パン!な気分だったので、
・パン・バスケット/Bill’s Bread Basket £3.95
(サワードウ.ブレッドのトースト、クロワッサン、パン・オ・ショコラの3種 自家製ジャムとマーマレードつき)
を注文したかったけれど、どれだかのパンが終わって提供できない、とのことで、

・ブルーベリー・パンケーキ/Home-made Blueberry and Buttermilk Pancakes £5.95
・スパイス・ティー/Spiced Chai £1.95
をオーダー。
会計はチップなどを含めて、計£9.00。
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パンケーキは、メニュー名どおり、ブルーベリーを粒ごと入れ、バターミルクを生地に使った、直径12cm程度のものが3枚。
イギリスの伝統的なパンケーキはクレープを思わせる薄いものだけれど、
ビルズのパンケーキは、スコッチ・パンケーキ(ドロップ・スコーン)
インターナショナルな感覚のパンケーキです。
これに、イチゴ、バナナ、ブルーベリーをちらし、メイプルシロップをかけ、粉糖をふりかけ、
なんだか日本のファミレスメニューのようだ!(イチゴとバナナを使うところが、ね)

飲み物は、私には珍しく、スパイス・ティー(普段はコーヒーを注文することが多いから)。
数日前に風邪を引き、随分よくなったものの、本調子にあと一歩のときは、
特に外を歩く日には、こういうのが体の芯から温まります。
パンケーキもやさしい味わいで、なんだかほっとした気分に。


ビルズは、父親が農家だったビル・コリソン/Bill Collison氏が八百屋からスタートしたショップ。
2000年にこの地を襲った洪水で、店は壊滅し、
2001年、再度オープンのときに、カフェを併設。
以降、地元の豊かな食材を使ったメニューが食べられる店として、人気を誇っています。

再開業したときは、八百屋としてのスペースが広かったようですが、
私が訪ねた2014年9月の時点では、すっかりカフェ然としていました。
その代わり、ではないのですが、店を入ってすぐのスペースは、
左側の棚にはパッケージデザインもしゃれたグロッサリーがズラリと並び、
自家製のジャムなども販売しています。
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そして、店舗は、入って右側が広くカフェスペースとなっています。
最大で200人もを収容可能です。
店の外にも席が設けられていて、通りに面しているものだから、
それがいい呼び水になって、つい入店を、ってこともありそう。
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e0038047_23510160.jpgロンドンで地域食材使いを標榜している店は、
テレンス・コンラン/Terence Conranが手がける
アルビオン/Albionなんかがいい例で、
どうしてもスタイリッシュになるのですが、
ビルズは地方の街にあるので、
そこはリアルに田舎を呼吸していて、空気感がゆるい。

カントリーナチュラル、というのかな、
それはやはり都市にはそぐわず、
こういう田舎の町にある店だからこそ、こののんびり感がふさわしいんだな〜。
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このビルズ、ルイスの目抜き通りであるHigh Streetをまっすぐ進み、
ウース川にかかる橋をわたってすぐのところにあるので、
その存在はずっと認識していたのですが、訪問したのはこのときが初めて。

で、このビルズを訪ねた2014年頃、ロンドンでも見かけるようになりまして。
記憶にあるだけでも、ハイストリート・ケンジントン、コヴェント・ガーデン、ソーホー、ウェストフィールド@ホワイトシティにビルズはありました。
っと、ウェブサイトをチェックすると、ロンドンで約20店舗、イギリス全体で約80店舗もあるのね!(2017年11月現在)
びっくり!
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ところで、ビルズ、日本で展開している、オーストラリア発、“世界一の朝食”が謳い文句の
ビル・グレンジャーの店のビルズ/Billsではありません。
ちなみにイギリスではビル・グレンジャー/Bill Grangerの店は、
グレンジャー&コー/Granger & Co.として、ロンドンで4店舗展開しています。
https://grangerandco.com/

お間違いのないよう。


それはそうと、この記事を綴っていたら、
イギリス菓子図鑑』制作の日々がまざまざと思い出されてしまった!
そろそろ、また自著を作りたいな〜。
私が世界に向けて、本を通じて何を供給できるのか、突き詰めないと!
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fri 26/09/14


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○ランチ@フリント・アウル・ベーカリー/Flint Owl Bakery(ルイス) → http://ricorice.exblog.jp/26079388/
○朝食@アルビオン/Albion(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25739952/
○デイルズフィード/Daylesford(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/20984182/
○<イギリス菓子・レシピ> パンケーキ【Pancakes】 → http://ricorice.exblog.jp/14347424/
○<イギリス菓子・レシピ> スコッチ・パンケーキ【Scotch Pancakes】 → http://ricorice.exblog.jp/14396658/



(↑104の英国お菓子ストーリーを詳しく紹介しています!



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・『イギリスの食、イギリスの料理&菓子は“イギリスの食研究家”“食の編集者/ダイレクター/ライター”羽根則子のブログです。

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by ricoricex | 2017-11-03 00:00 | イギリスのグルメ店レポート

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その数日前、ロンドンの中心部、ソーホーに事務所があって、そこで働いている方と話したときのこと。
仕事の話から他愛ない会話に話題が移り、
「今の職場で働き始めて半年だけれど、事務所のあるソーホーはいいですね」
「何がいいんですか? アクセスが便利ってことですか?」
「それもあるのですが、食事に困らないのが、ね」
「よく外食なさるの?」
「夜は自宅だったり、ほかで食べたりするけれど、お昼は近場で外食も少なくないんです。ソーホーには手頃な値段で楽しめるいいお店が多いんですよ」

そんな話をしていて、おすすめ!としてあがった一軒が、
10グリーク・ストリート/10 Greek Street
http://www.10greekstreet.com/

「あっ、私ここ、気になっているんです!」
「ぜひぜひ! ワインバーっぽい店構えですが、お昼も営業してますよ」


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なわけで、昼間、ソーホー界隈で用事がある日を狙って行きました。
その方がおっしゃったように、そして私自身もそういう認識だったように、
ワインバーのような、そしてダイニングバーのような、カフェのような、
気取りのないご近所感覚のお店。

とはいえ、思いっきりカジュアルなわけではなく、
シンプルナチュラルな感じ、といえばいいのでしょうか。
ゴテゴテしたところがなく、それは店の造りも料理もワインも。
店名のつけ方も住所をそのまま使っていて、
イギリス、ロンドンの、シンプルさを打ち出す店はエリアだったり住所だったりを使う傾向があり、この10グリーク・ストリートにもそれが見られます。


12時を少し回って入店すると、早い時間ということもあり
(イギリスのランチタイムは12時30分を回って混み始めます)、店内に人はまばら。
すぐに席に通してもらえました。

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店舗は、間口はさほど広くなく、奥に長い造りになっています。
両壁側に16席ほどあり、奥に厨房。
店員さんが地下を行ったり来たりしていましたが、
倉庫(カーヴ?)なのか、個室を含めた客用フロアなのかは不明。。。

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肝心のメニューは、というと、
壁の黒板に手書きで10数種類。
シェアOK、むしろシェアして食べてね、メニューが見られ、
なかには大小のポーションを用意している料理も。
いずれも、素材を活かした、と言えばいいのか、
手の込んだ料理、というよりシンプルに調理したものが目立ちます。

ランチ営業をしているものの、特にセットメニューなどを展開しているわけではありません。
私がオーダーしたのは、

・スパイシー・エビ、ヒヨコ豆とパプリカ/Spice prawns, Chickpeas, Peppers(小) £9
・葉物野菜のサラダ/Leaf salad £3
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この日はあいにく、午後から予定があったので、アルコールはぐっとがまん!
スパークリングウォーターとパンもお願いし、
チップなど入れて、計£17.50。
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ピリッとした辛味もあるスパイシーなエビは3尾。
付け合わせのヒヨコ豆とパプリカ、ロケット(ルーコラ)はヴィネグレットソースで和えたもので、
豆のやさしさ、パプリカの甘さ、ロケットのほのかな苦味が、
おだやかに混ざり合い、スパイシーなエビを食べる中でいい箸休め。
これはお酒が欲しくなる。。。

そして、私がイギリスで好んで食べるもののひとつが、生野菜のサラダ。
日本の生野菜のサラダの場合、キュウリ、キャベツ(の千切り)、レタス、あとは色味でトマトといったところですが、
イギリスの場合は事情が違う。

トレビスとかチコリとかが使われ、素材そのものの味がしっかりしているので、オリーヴオイルを回しかけ、塩をふるだけで充分おいいい。
加えて、私はクランチーでクリスピーな、バリバリの食感が好きなので、これはうれしい!
これもお酒が欲しくなる。。。

10グリーク・ストリートの葉物野菜のサラダは、わざわざ葉物/Leafとうたっているように、
トレビスの葉がでんと登場。
見た目のインパクト強し!

パンは軽くトーストしてあり、オリーヴオイルと塩で食べます。
これだけでも、お酒がいけそうです。
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この日、アルコールを摂らなかった私ですが、ワインなしだとあまりにもったいない!
世界各国からワインを取り揃え、白、赤、ロゼ、スパークリングはもちろん、
スイートやフォーティファイド・ワインも10種ほど用意。
いつもは食べるデザートだけれど、飲むデザートという選択肢も10グリーク・ストリートではあり!です。
そして、ボトル、ハーフ(カラフェ/デカンタ)、そして多くのワインがバイ・ザ・グラスで飲めるのもありがたい。

なわけで、次は“飲む”を前提に訪問したいと思います。
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thu 05/11/15


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○タパス@ホセ/José(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25839523/
○ランチ@テロワール/Terroirs(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25260314/
○ビール醸造所ツアー@フラーズ・ブルワリー/Fuller's Brewery(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25776949/
○プロが選ぶロンドンでワインが楽しめる店・ベスト37 → http://ricorice.exblog.jp/24201101/




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by ricoricex | 2017-10-28 00:00 | イギリスのグルメ店レポート

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ロンドンでの私は完全に西っ子で、ここ数年は(なぜか?)サウス・ケンジントンを拠点としています。
ここ、リセなどがあるフランス人エリアであるとともに、サウス・ケンジントン駅を北上すると、
エキシビション・ロードをはさんで、ナチュラル・ヒストリー・ミュージアム/ロンドン自然史博物館/Natural History Museumサイエンス・ミュージアム/Science Museum、そしてヴィクトリア&アルバート・ミュージアム(博物館)/Victoria & Albert Museumが建ち並ぶ
博物館エリアでもあります。

これらの博物館は公立で、寄付を募ったり、館内マップが有料になったりしたものの、入館無料(企画展は別途、有料)。
これ、ロンドン市長制度を取り入れた2000年に、初代市長のケン・リビングストンがそれまで有料だったのを無料化し、
以降、私もしっかり恩恵にあずかっています
(それまで無料だったのをサッチャー政権時に有料にしたんじゃなかったかなぁ。
 2000年の無料化までは、入館料って£10ぐらいだったかなぁ。記憶が曖昧。確か金曜日の夕方1時間とかはかけこみ無料で、これを利用したことはあります)。

私がミュージアムとして一番よく訪ねるのはサイエンス・ミュージアム
科学って化学って、そして物理&数学は楽しいのだ!

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単純に訪問だけだと、圧倒的に多いのがヴィクトリア&アルバート・ミュージアム
ここ、装飾芸術とデザインの博物館で、う〜ん、なんていうのかな、
世界各国から集められた古代から現代までの工芸やデザインの膨大なコレクションが眺められるところ、といえばいいのかな。

私がヴィクトリア&アルバート・ミュージアムを鑑賞目的で訪問するのは、これらの常設してあるものではなく、
You Say You Want a Revolution? Records and Rebels 1966-1970
みたいな、食指が動きまくる企画展のとき。
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じゃあ、なんで訪問する頻度が高いか、ていうと、ずばり、館内のカフェ、
ヴィクトリア&アルバート・ミュージアム・カフェ/V&A Café目当てなんですよねえ〜。
https://www.vam.ac.uk/info/va-cafe/

ナチュラル・ヒストリー・ミュージアムにもサイエンス・ミュージアムにもカフェはあるけれど、
ここがいちばんアクセスしやすく、かつ利用しやすい。
加えて、サウス・ケンジントン駅界隈はカフェがあるけれど、この博物館エリアに入ると周囲になく、
ミュージアム内で済ますことになるから、ってことも理由として大きい。

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ヴィクトリア&アルバート・ミュージアム内にカフェは3カ所あり、
ひとつは中庭にあるガーデン・カフェ、ひとつは正面から入ってまっすぐ奥に進み、中庭を突っ切った建物の中にあるカフェスペース、そして2017年に新しく登場したコートヤード・カフェ(ここは未訪問)。

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晴れた日はガーデン・カフェが気持ちいいのですが、おすすめは奥の建物の中にあるカフェ・スペース。
世界初のミュージアム・カフェで、ジェイムズ・ギャンブル、ウィリアム・モリス、エドワード・ポインターと19世紀に活躍したデザイナーたちが手がけた部屋でお茶や食事ができます。
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そう聞くと堅苦しいイメージですが、トレイを持ってドリンクやケーキ、軽食のコーナーに並んで、好きなものをオーダーし、好きな席に着く、セルフサーヴィスのカフェテリアスタイルです。
これがいいなぁ、と思うのです、この気軽さが。
値段もいたって良心的だし。
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ヴィクトリア&アルバート・ミュージアム・カフェではワインなどアルコールも取り揃えていて、ちゃんとした食事も、ティータイムも、軽く1杯、といつでも利用できるのもありがたい。
そして金曜日は、ほかの曜日より長いミュージアムの開館時間に合わせて21:30まで営業しているんだなっ!
なので、夕食を食べた後で、ワインを1杯、デザート代わりにお茶しに、という使い方を、私はしてるんです。
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でもって金曜は、ヴィクトリア&アルバート・ミュージアム正面のグランドエントランスでもポップアップバーが登場し、お酒が飲めます!(月イチだったかなぁ、毎週だったかなぁ)
そのときどきで内容が変わり(展示に沿っているのかも)、DJが登場しクラブ状態になることも。
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美術館や博物館が、高尚なものとしてひれ伏す感じじゃない、仰々しくないので、私のようにカフェ利用を目的に行って、ついでに展示も眺める人間もいるわけです。

こういった歴史を経て今がある、地続きだから、そんなかしこまらなくっていいんだよ、って言ってもらっている気がするんですよね。
ロンドンのミュージアムやアートギャラリーは展示そのものもだけれど、こういうフランクに立ち寄れる空気がいいなぁ、と思うのです。
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~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○断言する! 村上春樹はノーベル賞を獲れない → http://ricorice.exblog.jp/25393074/
○お茶@カフェW/Cafe W(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/26032608/
○コーヒー@モンマス・コーヒー/Monmouth Coffee Company(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/26008693/
○スコーン@フリート・リヴァー・ベーカリー/Fleet River Bakery(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25964233/
○お茶@ブルーバード・フードストア/The Food Store at Bluebird(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25903912/
○お茶@トルバドゥール/Troubadour(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25369640/




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by ricoricex | 2017-10-21 00:00 | イギリスのグルメ店レポート

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ここは、まさに掘り出し物でした!

この日の午後、イングランド南東部の街、サセックスはルイスに用事があり、
なんて書くと遠いところ、って思ってしまいそうですが、
ロンドンから電車で1時間ほど、ブライトンの手前らへん、
ブライトンは今はすっかりロンドンへの通勤圏なので、
ちょっと遠出、といったところでしょうか。
首都圏でいうと、東京から鎌倉へ、そんな感じ、かな。

あっ、ルイスはアンティークやヴィンテージの街としても知られていて、
確かにロンドンの中心部よりはぐっと安いので、
お宝探しにやって来る人も少なくありません。


約束は午後2時だったので、ルイスに到着して昼ご飯を食べよう、と。
何度目かのルイス。
小ぢんまりとした街で、しかも旅行者が動くエリアはたかが知れています。
メインストリートを中心におおまかな地図は頭に中に入っていて、
駅近くにさほど魅力的な飲食店はなかったけれど、
少し歩けばよさそうなお店が点在していることもわかっていたので、
特に下調べもせず、現地入り。

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で、目抜き通りのHigh Streetを歩いて間もなく、
あれ〜、こんなお店あったっけ?なパン屋さんに遭遇!
店名は、フリント・アウル・ベーカリー/Flint Owl Bakery
http://www.flintowlbakery.com/

通りに面したガラス窓越しに見えるパン類はいかにもパリッと焼き上がって、実においしそう!
店の入り口にある看板には、パンと一緒に食べられるスープやサラダなどのメニューも記され、
うん、いいね!
フリント・アウル・ベーカリーで食べるっ!
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扉をあけると、店内いっぱいに広がるパンが焼き上がった匂いが鼻先をくすぐり、否が応でも食欲を刺激します。
入ってすぐの左手の棚、そして右手の通りに面した大きなガラス窓側には、
パンがずらりと並び、トレイベイクなどのケーキ類も何種類かおかれています。
レジがあり、その奥がイートインスペース。
小さなスペースで席数は12程度。
(2017年10月現在、中庭もイートインスペースとして利用できるようです。)
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ばっちりお昼どきだったので、席があるかな、と思ったら、
「大丈夫ですよ〜」と店員さん。

この日は、お天気こそまずまずだったものの肌寒かったので、迷わずスープを注文。
この日のスープはトマトとバジル。
これにパンがついてきます。

たっぷり入ったスープはこっくりと野菜の力強い味わい。
量もたっぷりで、これだけでお腹がいっぱいになりそう!
そしてパンは、パリパリの香ばしいクラストがたまらん!
割ると、穀物の豊かな香りがふわ〜っと立ちこめ、まさに大地の恵み。
噛むごとにじんわりと旨みが口の中に広がっていき、
滋味深い、ってこういうことを言うんだなぁ、としみじみ。
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なんでもパンはひとつひとつ手作業を作っているのだとか。
長時間発酵をとり、生地に負担をかけないようにしているのだそうです。

日本でよく、炊き立てのごはんとお味噌汁とお香香があれば、なんて言うでしょ。
あれと一緒で、これはまさに焼き立てのパンとスープとバターがあれば!ですよ。


あまりにパンがすばらしかったので、自分用とそのあとの約束があった方への手みやげ用に購入。
そして、この持ち帰りパン2個とランチと一緒でたったの£4ちょい。

へっ?
確かに自分用と手みやげ用はバン(小型パン)にしてひとつ£1以下だったけれど、
この安さはなんなんだっ?

手みやげに持参した先で、「一緒に食べよう!」ということになり、
これまたあっと言う間に胃にすっぽり収まりましたとさ。
約束のあった方は食のプロなので、ジャッジがなかなか手厳しいのですが、
その人が「うわさは聞いていて、でも遠いからフリント・アウル・ベーカリーにまだ訪問したことがなくって(街の中心部から離れてたところを拠点としていらっしゃるので)。初めて食べたけれど、このパンはいい!今度自分も買いに行きますよ」と。


これ、2017年10月から振り返って、丸4年前の話。
フリント・アウル・ベーカリーは2013年開業なので、私が訪ねたときはオープンして間もない頃だったようです。

で、ウェブサイトをチェックすると、
な、な、なんと、このフリント・アウル・ベーカリーのお店だけでなく、
地元ルイスをはじめ、近郊のブライトンやホヴなどのショップやカフェ、インなど30以上もの場所に卸していて、
買ったり食べたりすることができます!

いや〜、フリント・アウル・ベーカリーがこんな急成長していたとは!
今回、この記事を書くためにウェブサイトをチェックして、びっくりした次第です。
アンティークのお宝探しの街で食べるお宝に出くわしたようで、なんだかうれしい。
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thu 14/11/13


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○ロンドンでパン作りを習う@ブレッド・アヘッド/Bread Ahead → http://ricorice.exblog.jp/26043413/
○パン@ベイカー・アンド・スパイス/Baker & Spice(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25675717/
○お茶@ブルーバード・フードストア/The Food Store at Bluebird(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25903912/
○イギリスで行きたいベイクショップ・ベスト7 → http://ricorice.exblog.jp/25307911/




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by ricoricex | 2017-10-11 00:00 | イギリスのグルメ店レポート

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イギリス、とりわけロンドンは世界各国の料理が集まり、実にヴァラエティ豊かなレストランがひしめき合っていて、
もちろん手頃で上質なビストロはあるけれど、
それでも焦点が当たるのはファインダイニングな気がします。
となると、イギリスでも“フランス料理は敷居が高い”な印象になっちゃうよねぇ。

でも、そこそこの値段で、カジュアルシックな店構えで、敷居の高くないお店がちゃんと存在するんです。
それが、ここ(↓)。
オベイン/Aubaine
https://aubaine.co.uk/


ビストロだと、どうしてもレイドバックした内外装にしがちだけれど、
決め過ぎないナチュラル感があって、今らしい造り。、
プリフィクスの2コースだと昼夜とも£10台という価格設定も、
ありそうでなかったところ。

記憶が曖昧ですが、オベインは、ロンドンにやって来たフランス人ビジネスマン(実業家?)が、
ロンドンでもフランスのパンを!と、2000年代半ばに始めたお店です。

私の行動範囲で頻繁に見るので、よっぽどたくさんの店舗があるのだろう、と思っていたら、
そうではなく、たまたまだった。。。
現在、ロンドン市内にレストラン8軒、カフェが2軒あります。


よく目にするので、“押さえ”として私の中のリストにずっとあったものの、
つい後手に回ってしまい、長い間行けずじまい。

この日の午後、1泊2日で出かけたライからロンドンに戻り、
体調が万全ではなかったので、夕方までのんびりしていたものの、
ちょっと回復した感じだったのと、退屈感に襲われ、
デジカメを買いに行くかぁ(ライでデジカメがダメになっちゃったのです)、と
ケンジントン・ハイストリートのデジタルガジェット量販店、PC Worldへ。

無事、デジカメを購入し、バッチリではないけれど食欲もあるから、どこぞで食べよう。
そこで、迷うことなく、すぐ近くのオベインへ。
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入り口の扉を開けると、「こんばんは、マダム」と、お兄さんがにっこり。
「あいにく予約はしていません。ひとりですけれど、席はありますか?」
「もちろん大丈夫ですよ。さあ、こちらへどうぞ」

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すでに日が落ち、店内も薄暗い。
席に着いたら、卓上のキャンドルにともしてくれました。
ピカピカに明るいよりも、暗いなぁ、と感じるぐらいが落ち着く。
こういうところに、イギリス含めヨーロッパを感じてしまうのです。
それにしても、ろうそくの灯りって飽きない。
じ〜っと眺めていると、ぼんやり自分と対峙しているような気がします。

“フランスのパンをロンドンで!”の創業者の言葉通り、
店内にはパンの販売コーナーもあり、
19時頃ですでにアイテムはほどんどなかったのだけれど、
充実している感が。

ほかにほとんどお客さんがいなかったこともあって、
メニューを決めるのにお兄さんとあれやこれや。

選んだのは、プリフィクス2コース £13.50(2017年10月現在は£15.50)で、
・前菜:サラダ
・メイン:ビーフ・ブルギニオン
これに、グラスで赤ワイン、デザートにエクレア、アメリカンコーヒーをつけ、サーヴィス料などもろもろ込みで、
しめて£30。
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体調が本調子でなかったのと、デジカメを買い替えた直後で操作確認に気をとられ、
メモを取り忘れ、味の記憶が鮮明に蘇らず(いつもは写真を見れば、反射的に呼び起こされるのだけれど)。
でも、定番の、というか、奇をてらわず、安心&安定の味だったか、と。


印象的だったのが、パン。
味もさることながら、プレゼンが。
小さなバケツ(100円ショップにありそうだなぁ)で供され、
バゲットを細長く斜めにスライスして軽くトーストしたものとクルミパンとパン・オ・フリュイのスライス、そしてくるくるっと包まれたバターが入っています。
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そうだよね、カゴじゃなくてもいいんだよね〜。
しかもイギリスはフランスと違って、パンを直おきするのを嫌がるからさぁ。
そして、このくるくるっと包まれたバターがかわいい!

今はなき、ロンドンのアールズ・コートのガーニェ/ガルニエでもそうだったんだけど、
バゲットを細く切ってトーストして、っての、
そこには古くなったから、ってのが大きな理由なんだろうけど、
ザクザク、ガリガリの食感が好きな私にはたまらない!


オベインでは、食事はプリフィクスだけでなく、もちろんアラカルトメニューもあり。
パンを提供することから、夕食だけでなく、朝食、昼食、ブランチ、そしてクイックランチ(Express Lunchと呼ばれます)のメニューも揃えています。

クイックランチ、ってのが、もうね、
昼間から悠長にコースを食べてらんないよ!ってときに、本当に便利!
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mon 22/09/14


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○ランチ@ガーニェ/ガルニエ/Garnier(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25707157/
○ランチ@ル・ポン・デ・ラ・トゥール/Le Pont de la Tour(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25630910/
○モンブラン@メゾン・バトー/Maison Bertaux(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/22514178/
○クラミック/cramique@オー・メルヴェイユ・ドゥ・フレッド/Aux Merveilleux de Fred(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/21376550/




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・『イギリスの食、イギリスの料理&菓子は“イギリスの食研究家”“食の編集者/ダイレクター/ライター”羽根則子のブログです。

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by ricoricex | 2017-10-06 00:00 | イギリスのグルメ店レポート