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イギリスの食研究家、食の編集者/ライター、フードアドバイザー、情報発信サポーター“羽根則子”がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。


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カテゴリ:イギリスのグルメ店レポート( 58 )



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物を知らない、っつーのはこういうことだよ!

私は学校の教科で言うと、数学(+物理)が圧倒的に好きで、ひらめき+考える、というのが脳の訓練のようで楽しかった。応用問題になればなるほど燃える!
頭の背後に無限に広がる大宇宙を感じ(本当は無限じゃないけど)、ロマンに浸っていたのです。
他方、暗記もの、歴史などの社会、自然科学はまったくダメで、
オブザーバント/obvervant、観察力はあるけれど、まったくもってインテレクチュアル/intellectualじゃない、教養がないのはそのためです(インテリジェント/intelligent、理解力があるかどうかは???)


e0038047_00043310.jpgロンドンに行くたびに立ち寄る場所に、今や一大観光スポットと化した、バラ(ボロー)・マーケット/Borough Marketがあります。
フードマーケットゆえ、ストールで気軽に買って食べて、ができます。
それがウリでもあるのですが、わさわさしていて、混んでいると腰かけるスペースがないので、私自身は食事はほとんど摂ったことがなく、お菓子をつまむぐらいです。
ちゃんと食べる場合は、周辺の飲食店を利用します。

バラ(ボロー)・マーケット内のパン屋さんがスクールを開始して間もなく、渡英のタイミングでスケジュールを合わせて参加した日のこと。
イギリスに限らず、ですが、外国の場合、基本、電車とかの交通網とかを信用していないので(遅れて当然。まあ、先方も慣れてはいるんだけど)、早めに出て、滞りなく移動でき早く着いたら現地で時間をつぶすようにしています。
このときも、スクール開始の30分以上前に着いてしまった。。。

受付けまでも時間があるし、これから始まるパン作りという体力を要するものの前に腹ごしらえ、ということで向かったのは、コンディトー&クック/Conditor & Cook
https://konditorandcook.com/
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コンディトー&クックは、ケーキ屋さん(デリも多少あり)。
現在のロンドンのコーヒーブームの立役者といえる、モンマス・コーヒー/Monmouth Coffeeの隣りにあります。
どーしよーかなー、と迷いながら選んだのは、
・レモン・タート(タルト)/Lemon Tart
・カフェ・マキアート/Caffè Macchiato
セット(Meal Deal)で£3.95。
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ここ、基本的に持ち帰りの店舗設計になっているんだけど、
ふと見ると奥のカウンター(といっても3席程度しかない)があいてる!
「使ってもいいですか?」と訊くと
「どうぞ、どうぞ」とにっこり。
なので、チップをおいて、奥の席へ。

レモン・タートはさくさくの土台、パート・シュクレっぽいけど、そこまで甘みはない、かなぁ。パート・ブリゼほどもろくはない。クランブルっぽい、ほろほろ感があります。
フィリングのレモンクリームも比較的あっさり目。酸味も甘味もマイルドなので、量があっても最後まで飽きずに食べられる感じ。
ガツンとしたストレートな苦さや酸味のあるコーヒーではなく、牛乳を加えてほどよく丸みのあるカフェ・マキアートにして正解!

このレモン・タート然り、このお店のお菓子類、よくも悪くも手作り感いっぱい。
形とかアイシングとかがよく言えばおおらか、悪く言えば雑なんですよ〜。
ホームメイドをウリにしている個人店ならわかるのですが、
ロンドンの6店舗を構えているほどの店なのにぃ。
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でも、店の立ち位置を振り返れば、わからでもない、か。
コンディトー&クックのオープンは1993年。
今のように本格的なベイクショップは珍しく、町のケーキ屋が圧倒的主流のなかで誕生しました。
このコンディトー&クックや、以前にご紹介した1995年オープンのパン屋さんのベイカー・アンド・スパイス/Baker & Spiceなくして、現在のような洗練されかつ卓越した技術のベイクショップが林立する現象は起きなかったわけで、いわば橋渡し、先駆者です。
そしてそういう立場が得てしてそうなってしまうように、どっちつかずの宙ぶらりんなところにいる、という。
お菓子の仕上がりのツメの甘さは、そういうところから来るんだろうな、と感じるわけです。

で、最初に戻って。
コンディトー&クックのコンディトーはKonditorと綴ります。
イギリスでは店舗名に創業者の名前が付けられるのはよくあることで、kから始まる言葉は珍しいな、あるのはknitとかknotとかkのあとにnを伴うことが多く、そうでないものは外国由来の言葉で、外国にルーツがある人なんだなぁ、ぐらいに思っていたのです。

ここまでは推察できておきながら、っていうのが、私がインテレクチュアルではないところで、このコンディトーってドイツ語でペイストリー・シェフ/pastry chefって意味なんですね!
そうだよ、そうだよ! だってドイツ語でお菓子屋さんは、コンディトライ/Konditoreiだもん!
そこが結びつかなかった、自分のノータリンにがっくしくるわけです。

なんで、ドイツ語がついているかって?
それは、オーナーシェフのGerhard Jenneがドイツ出身でドイツで修業を積んだ人物だから。
ロンドンでパティシエとして働いていた彼を有名にし独立へと向かわせたのは、
著名人のオーダーメイド・ケーキを手がけ、それが評判になったのがきっかけ。
店内に三段重ねのリッチなケーキがディスプレイされているのはそのためでしょう。
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そうえいば、同様に著名人のオーダーメイド・ケーキで有名になった、
ペギー・ポーシェン/Peggy Porschenもドイツ出身だな。
たった2人を例に出すのもアレですが、コンディトー&クックはおおらか、ペギー・ポーシェンが繊細でラブリーという違いはあるけれど、ドイツ人は創造性に長けているのかしらん。
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thu 18/09/14


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○パン@ベイカー・アンド・スパイス/Baker & Spice(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25675717/
○カップケーキ@ペギー・ポーシェン/Peggy Porschen(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/18710427/
○カップケーキ 1@ハミングバード・ベーカリー/The Hummingbird Bakery(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/18343368/
○カップケーキ 2@ハミングバード・ベーカリー/The Hummingbird Bakery(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25759968/
○ケーキ@ヴァイオレット/Violet(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25579516/
○ケーキ@ペイトン・アンド・バーン/Peyton and Byrne(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25414561/



(↑104の英国お菓子ストーリーを詳しく紹介しています!



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by ricoricex | 2017-06-26 00:00 | イギリスのグルメ店レポート

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私にはスリランカ出身のイギリス人の友人がいて、渡英のたびにお世話になっています。
彼女は料理でもてなしてもくれることがあり、
これがスリランカの料理か!と思いながら毎回おいしくいただくわけです。

昨秋のロンドン訪問のときはちょっと様子が違っていて
「ノリコがいる間に何か料理作ろうかな、って思ったけど、最近まったく台所に立つ気がしないののよねぇ」と。
まあ、そういうときもあるよね〜。
そこで私は逆にこれ幸いと
「あっ、じゃあ、ごはん食べに行こうよ! 食べてみたいものがあるの」。

私がそのとき、食べてみたい!と思っていたのはホッパー。
ホッパーとは米粉をココナッツミルクでのばして、薄く焼き上げたクレープのようなもので、スリランカでは朝食でおなじみ、だそうです(朝食、と決まっているわけではなく、夕食でも食べるとか)。
南インドでは、アーッパと呼ばれます。

これまで彼女が作ってくれた料理にも、これまで私が日本で食べたスリランカ料理にもホッパーはなく(見逃してた?)、
というのも専用の、中華鍋をふたまわりほど小さくしたような丸みのあるフライパンが必要なんですね。
なので、焼き上がったホッパーは平たくなく、ボウルのような形状をしています。

私がホッパーを知ったのはここ数年ほどのことで、
ロンドンのストリートフードなどで見るようになり、
また、ロンドンはソーホーにあったKoyaといううどん屋さんが、
その名もホッパーズ/Hoppersというスリランカ料理店に変わりまして、
これは食べねば!と思い焦がれてしまったわけです。
(ちなみに、このホッパーズ/Hoppersは、GymkhanaTrishnaMotuといった高級&モダンなインド料理店を手がけているファミリーが経営。ホッパーズ/Hoppersも当然、モダン&おしゃれ路線な今どきのお店です)


そんなわけで、ホッパーズ/Hoppers行きを提案したんです。
すると
「あ〜、あの店ね。行ったよ〜。いいんだけどね、やっぱね、ポッシュで安くはないんだよね〜。まあ、ロンドン中心部だし時代だし、そんなもんなんだけど。ホッパー食べたいんだったら、別のお店に連れてってあげるよ」

そんなわけで、日時をすり合わせて向かったのは、土曜日の夜。
場所は、地下鉄ピカデリー・ラインでゾーン4にあるSudbury Hill駅からすぐのところにある、ライジング/Rising Sun
http://www.risingsunhotels.com/
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ここはスリランカ&南インド料理店で、
彼女が私をここ!と太鼓判を押して連れていってくれた理由は、
エッグホッパーもだけれど、週末は£20(飲み物別)でブッフェを提供しているから。

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店のドアを開けて、えらい賑やかだなぁと思ったら、結婚パーティーの真っ最中。
ミラーボールとカラフルなライティングがまぶしく、ステージにはマイクを持った司会者がいて、音楽が奏でられ、踊る人もいて、きれいにドレスアップ人たちが100人はいようかという様相。

あれ〜っ、席あるのかな?と思ったら、
エントランスを入って左手に小さな部屋があり、そこがその日の一般の人用のスペースとなっていました。

パーティー会場を横切って、いざブッフェへ。
料理の種類はそう多くなく、カレーが6種類。
・チキン/Chicken Devil
・マトン/Mutton
・魚/Fish
・ダル(豆)/Dhal
・豆とカシューナッツ/Bean & Cashew
・ナスのピクルス/Aubergine Moju
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これにごはんやらヌードルやらビリヤニ(私の大好物!)やら、ストリートフードの定番、日本の焼うどんのような立ち位置の、コット・ロティ/Kothu Rotiやら、
七味唐辛子のように自分で好みの辛さに調整できる調味料やら、野菜料理やら。
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私が気に入ったのは、セリ科のハーブ、ゴツコラとカシューナッツの炒め物。
シャリッとしたゴツコラが、適度な辛さの味つけでナッツのうま味と合わさって、
辛かったりコクのあったりするカレーの途中途中に食べると、これがちょうどいい!
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肝心のホッパーも食べました。
卵をのせてエッグホッパーで。
4つのコンロで次々と作ってくれ、その手際のよさも眺めていて楽しい。
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ホッパーは薄くバリバリで、まずは食感がいい。
ただね、ココナッツミルクを使っているので、私には料理として食べるには甘いなぁ、という印象。
辛いカレー類と食べてちょうどいい、ということなんだろうけど。
エッグホッパーにすると塩・コショウもふってあり、う〜ん、私にはちょっとミスマッチかな〜。

ホッパーはむしろ、甘いおやつとして食べたい!
シンプルにそのままで、またはバナナのせたり、ハチミツをかけたり、アイスクリームをトッピングすると断然よさそーよ!

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そんなわけで、ブッフェは2回お替わりして、ビールを飲んで、
フルーツカクテルにヨーグルトを合わせたもの(これ、好き!)、
カラメルプリンをこっくりさせたようなデザート(名前、忘れた!)を食べて終了。
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スリランカ料理の経験値がそんな高いわけではないけれど、
おそらくオーソドックスな料理を出しているんだろうなぁ、と推察されます。
だからこそ、スリランカ出身の友人が案内してくれたわけで。彼女にとってほっとする安心する味なんだろうなぁ。

お店はゾーン4で、ロンドンの中心部ではなく郊外に位置し、
もうね、店や駅周辺のローカル感がいかにも!
おしゃれとかトレンドとかとは程遠いけど、
他民族が集まる生活感に満ち溢れ、これもロンドンの側面ですね〜。

そういう意味では、賑々しくブッフェをとりにいくのも人混みをかき分けではあったけれど、
結婚パーティに遭遇できたのも、貴重な経験でした。
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sat 12/11/16


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○カレー・ランチ@インディアン YMCA/Indian YMCA(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25683596/
○ランチ@ソム・サー/Som Saa(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25151358/
○ランチ@ホワイトクロス・ストリートフード・マーケット/Whitecross Street Food Market(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25549377/
○寒い日こそカレー! ロンドンのおすすめインド料理店 → http://ricorice.exblog.jp/24070933/




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by ricoricex | 2017-06-19 00:00 | イギリスのグルメ店レポート

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隔世の感がある、と思うのは、こういう場面に遭遇したとき。
ロンドンでタパスバーが流行ってるよ、
って連れてってもらったのは2000年頃だったかなぁ。
10年以上前だったことは間違いなく。

私はお酒は量は飲めないし、毎日たしなむわけではないけれど、
だからといって苦手なわけではない。
一時は、WSETというロンドンの本部のあるワイン(&スピリッツ)のコースに通ってもいたし。

私がたいてい飲みたい気分になるのは、夜ではなく昼。
夏、真夏というよりも初夏や夏のピークが終わって秋とはいえ暑さが残る日の天気のいい昼下がり、
というのがシチュエーションとしてはワインやビールをさくっと飲むのにサイコー!
ってなわけで。
そうして、そのあと2時間ぐらいお昼寝をするのは、この世の極楽じゃ〜、なのです(安上がりだなぁ)。


e0038047_17241213.jpgこの日も、そんな一日。
土曜日の朝、ということもあってフードマーケットをぶらつき、ちょこちょこ食べたので、
お昼前には、お腹はいっぱいとまではいかないものの、多少スペースはあるかなぁ、といった状態。
それこそ、先に記した、WSETの近くを歩いているときに、
前を通ったら、と通り過ぎることができずに条件反射的にお店に入っちゃいましたね。
だって、ピーカンの、まさに私の一番好きなワイン/ビール日和だったんだもん!


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入ったお店は、ホセ/José
http://josepizarro.com/jose-tapas-bar/

小さなタパスバーで、基本は立ち飲み。
窓際とカウンターはイス席になっていて、ヘタレの私はすかさずイス席に。
(立って飲み食いするの、好きじゃない)。
開店してすぐぐらいに入ったけれど、すでに先客はあり、私が席を確保したあとも続々とお客さんがやってきてすぐに満席に。
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前述した、ブームの先駆けの頃のロンドンのタパスバーって、
スペイン風居酒屋って感じだったのですが、
この店はフレッシュな素材を使ったシンプルにして上質な料理を提供。
モダンなレストランの一皿といった料理が出てきます。


私がオーダーしたのは、
・オイルサーディーンのサラダ/Sardinas Conservas
・赤ワイン1杯/Fuenteseca
チップ含めて、トータルで£12+α。
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本当は2〜3種類食べたくって、どんなもんかな、とお店の方に訊いたところ、
お腹ぺこぺこでなく、ひとりなら、1皿で様子をみてからがいいですよ、
と言われ、果たしてそんな結果に。
オイルサーディーンのサラダはそれなりにボリュームがあったのでこれだけで十分でした。

ロケット(ルーコラ)など苦味のある野菜に質のよいオイルサーディーン、
むっちりした羊のハードチーズ(ケソ・マンチェゴかなぁ)のスライス、
これらをとりまとめるのが赤いベリー系の甘酸っぱいフルーツソース。
このベリーソースが実にいいんですよ。
こういう果物(そしてハーブ&スパイス)の料理使いって、
イギリスで食べていると、はっ!と気づかされることが多い。
アクセントに入っている香ばしいクルミも、いい感じ!

ワインはすっきりとした、泥臭い品種をエレガントにまとめた赤。
暑苦しくないので、気候のいい日に飲んでもいい感じ!
ちょっと冷やしてからでもよさそうです。


生ハムがぶら下がったカウンターには
おっちゃんがひとりでのんびりしていて、これが実に画になる!
南仏もそうだけど、地中海のカフェとかバルとかでくつろいでいる姿が一番フィットするのは
方言バリバリのおっちゃんだと思う。
これってカフや昔ながらのパブや食堂で、これまたイギリスの地元のおっちゃんがしっくりくるのと一緒かな?
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sat 31/10/15


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○ランチ@テロワール/Terroirs(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25260314/
○夕食@ヨー!スーシ/YO! Sushi(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25812035/
○ビール醸造所ツアー@フラーズ・ブルワリー/Fuller's Brewery(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25776949/
○ロンドンで本場スペインの味が楽しめる店・ベスト10 → http://ricorice.exblog.jp/22273985/




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by ricoricex | 2017-06-12 00:00 | イギリスのグルメ店レポート

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ロンドン・オリンピックが開催された2012年ごろからかなぁ、
ロンドン屈指の食品市場であるバラ(ボロー)・マーケット/Borough Marketがすっかり観光地化し、
週末は真夏の湘南もびっくりの芋洗い状態。
見て回るのは好きだし、ロンドン滞在時に一度はのぞくところですが、人混みは避けたいなぁ。

e0038047_00074956.jpgそんなわけで、2016年秋にバラ(ボロー)・マーケットを訪問したのは月曜日。
狙って月曜日にしたわけではなく、近くに行くことがあったので、おお、これは!と立ち寄った次第。

月曜日なので、バラ(ボロー)・マーケットは開いているお店は多くなく、特に生鮮食品は休みのところが目立つ。
オープンしているのは、ストリートフードとか、その場で食べられるところがメイン。

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っと、パン屋さんのブレッド・アヘッド/Bread Aheadもやってるじゃない。
http://www.breadahead.com/
パン屋さんといってもいわゆる店舗でなく、ストールとして立っているのはほかと同じ。
見るとはなしに眺めていたら、目に飛び込んで来たのがドーナッツ。
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ドーナッツって好きでも嫌いでもなく、日常的に食べるわけではないけれど、
目にすると食べたくなるってのが不思議(笑)。
バンジュウにどん!と入った数種類のドーナッツを見て、
おっ、これこれ!と注文したのは、
・クレーム・キャラメル&ソルティッド・ハニーコム/Crème Caramel & Salted Honeycomb
£2.50なり。
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やわらかく、でもややチューイーな円型のドーナッツ生地の中にはカラメル・クリーム。
そして表面にはカスターシュガーがまぶしてあります。
とまあ、ここまではよくあるドーナッツですが、
ブレッド・アヘッドのものは、これに自家製の塩味ハニーコムがのっけてある!

このハニーコム、トフィーをガリガリ、バリバリにさせたようなもので、
私はクランチーな食感のものが好きなんですよ〜。
なのでおっ!と飛びついた次第。
塩気もパンチがあって、ドーナッツ自体が甘いからいい感じ。
それにしても1個で十分食べごたえがあるなぁ。


ハミングバード・ベーカリーのソルト・キャラメル・カップケーキもそうだけれど、“塩”と銘打ったものは、甘味とのバランスがいいものが多い印象。
これ、今に始まったことじゃなくって、市販のショートブレッドにしろ、チョコレート・ダイジェスティブビスケットにしろ、
実は塩がきかせ味なのではないか、と私はふんでいて、
ブレッド・アヘッドのクレーム・キャラメル&ソルティッド・ハニーコム・ドーナッツを食べながら、やっぱりね、と確信した次第です。

それにしても、買い食いは楽しいねっ!
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mon 14/11/16


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○イギリスでのドーナッツ販売店の増加はドイツの影響? → http://ricorice.exblog.jp/25800162/
○カップケーキ 2@ハミングバード・ベーカリー/The Hummingbird Bakery(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25759968/
○ロンドンで試したいドーナッツ6選 → http://ricorice.exblog.jp/24439408/
○今週はイギリスのドーナッツ週間です → http://ricorice.exblog.jp/24373251/
○ロンドンで楽しいドーナッツが買える店8選 → http://ricorice.exblog.jp/23089137/



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by ricoricex | 2017-06-08 00:00 | イギリスのグルメ店レポート

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e0038047_00125943.jpg私のロンドンの友人のひとりはお寿司が大好物です。
ワサビ/Wasabi(お寿司のファストフードチェーン)でよくテイクアウェイして食べています。
といっても生物は苦手で、ひたすらサーモンの類を食べていて、
日本に来て「お寿司が食べたい!」と言うので、一緒に行ったところ、
やっぱりサーモンばかり食べている。
まあ、そうだよね。
食べ慣れたもの、そして視覚要素は大きいのだ!

で、私がロンドンにいたある日のこと。
「今、ヨー!スーシで一皿£2.50オファーしてるよ」と言って見せてくれたのは、
フリーペーパー(新聞)に載っていた広告。
“メニューを£2.50均一で提供、ワインもビールも同じだよ”という内容で、
日本でコンビニがときどきおにぎり100円セール(だっけ?)やるでしょ、あんな感じ。
へえ〜。
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ヨー!スーシ/YO! Sushiというのは、イギリス発世界で展開しているファストフード・チェーンで、名前のとおり、お寿司と日本風の料理を出しています。
https://yosushi.com/

以前はスーパーマーケットの持ち帰りコーナーにもあったけど、今もかな? スーパーマーケットのテイクアウェイはPBになっちゃったかな?
お店はイギリス国内で70店を展開しており、ロンドン中心部を歩いていると、容易に遭遇します。

ヨー!スーシがうわぁ〜と広まった背景にはこうだったんだろうな、というのが以下、私の推察。
1980年代ごろからイギリスで健康食品志向が一般化し、そこで注目されたメニューのひとつがお寿司。
確かに2000年にスーパーマーケットの食品を調べたとき、お寿司はすでに定番となっていて、そこでは日本食というよりもヘルシーフードというイメージで定着しているという結論だったのでした。
また、1980年代はサッチャー政権下で日本企業も多く上陸し、となれば日本料理店も増え、そこで現代日本に関心を持った者もいて、創業者のサイモン・ウッドロフ/Simon Woodroffeもそんな一人だったのだろうと。

そこでウッドロフが目をつけたのが、ベルトコンベアでお寿司が回ってくるスタイル。
ヨー!スーシは回転ずしのスタイルを取り入れ、(キッチュな)近未来的な店舗デザインで展開しています。
これがヨー!スーシが大きな人気を獲得した大きな理由のひとつであることは間違いないでしょう。

大昔、中央高速道路に乗って東京に戻っているとき、近づいてくる新宿が、
まさしく映画『ブレード・ランナー/Blade Runner』の世界で、「うわぁ!」と声をあげたことがあり、
1980〜90年代にかけてはウィリアム・ギブスン/William Gibsonに代表されるサイバーパンクSFが人気を博し、彼の作品は日本を想起させる/舞台にしたものも見られ、
1998年に開業したヨー!スーシが日本風の食事を扱うならこういう感じで展開したい!って熱望したの、理解できますねぇ。


私は外国にいても日本食!とならず、現地のものをなるべく食べたいし、体もそれに順応してくれるので、自分から日本食を食べに行ったことは皆無です。
で、ある日のこと。
その日、夕方ナイツブリッジにいて、お腹すいたなぁ〜、な状態に。
帰るまでに何かお腹に入れないと、帰路で倒れちゃうわ!

どーしよーかな、さして待たずにさくっと食べられるもの、かといってハンバーガーとかサンドイッチって気分じゃないしなぁ。
で、はっと思い出したのが、冒頭の友人との会話のなかで飛び出した、
「今、ヨー!スーシで一皿£2.50オファーしてるよ」の言葉。
おっし、ハーヴェイ・ニコルズ/Harvey Nicholsに行こう!

デパート、ハーヴェイ・ニコルズの5階(日本でいう6階)のFifth Floorはフードフロアになっていて、ここにまさにヨー!スーシが入っているんです。
イギリスですっかりおなじみにもかかわらずヨー!スーシに行ったことないし、この機会を逃したら次はないかもしれないし。
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なわけで、いざ!
席の予約とらなくていいし、それをことさらはじめに伝えなくていいのがラクでいいなぁ。
この店はしきりがないので、ほかのところにいても様子が見えるわけだけど、
いざヨー!スーシの中に入ったら、思っていたよりも広く、席数が多い。

2人とかで来ていた人もいるけれど、圧倒的にひとりで来ている人が目立つ。
こんなソロダイニングな様子、イギリスで初めて見たかも。
(イギリスは日本をはじめアジアの国々ほど外食が一般的でなかった時代が長かったので、ひとりで食事って、そんなに目にしないけど、まあ、ヨー!スーシはファストフードチェーンといえばそれまでだけれど、でも、新鮮に映りましたよ。
もっとも、この店の場合はデパートの中という立地も左右しているんからなんだろうけど。


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にしても見事なまでのこのキッチュさよ!
ピンクや水色のカラフルなプラスティックなお皿にお寿司などの料理が入り、透明のプラスティックのボウルを逆さにしたようなカバーがされ、くるくる回ってくる。

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予備知識がほとんどないまま行ったのでびっくりしたのが、寿司以外のメニューが多いってこと!
お寿司のネタはやっぱりサーモンとマグロ、エビがメインでそれが握りだったり巻き物だったり。
ここまでは容易に想像できたんだけれど、
枝豆やらカツカレーやら揚げ物やら焼き飯やら餃子やらサラダやらがくるくる回ってくるじゃないの!
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もう10年以上、日本で回転寿司店に行っておらず、以前の記憶のママで止まっているのですが、今の日本の回転寿司店もこんな感じなの?
ちなみに、日本で回転寿司店同様、欲しいものを注文もできます。

なわけで、一律£2.50の恩恵に預かって私が食べたのは、
・サーモンの握り/Salmon Nigiri
・カリフォルニア巻き/California ISO
・エビフライ巻き/Crunchy Prawn ISO
そして
白ワインをグラスで。
サービス料など込みでしめて£11.10。
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あっ!
店名がついているってことは看板メニューであろう、
・ヨー!巻き/YO! Roll(マグロとアボカドを巻いたもの)
を食べるの、忘れたっ!


e0038047_00200692.jpg味はまあ、こんなもんかな〜、こんなもんだろーな〜、ですが、
こういうところはごはんを食べるというよりも食をテーマにしたエンターテインメントの要素が強い。
以前、ワガママ/Wagamama(ロンドンから始まり世界で展開されている、日本風麺類を提供するカジュアルレストラン・チェーン)に行ったときもそうなんだけれど、
こーゆーことが受けるのか!といったいろんなヒントがごろごろしていて、非常に刺激的です。


e0038047_00220032.jpgところで私、ヨー!スーシ/YO! Sushiの“YO!”表記がいつも“ソワ!”に見えて仕方ないんですけど。。。


私が異国にずっと暮らし、年金暮らしをするようになり、こういうところに来ると母国を懐かしく思って涙するのだろうか?とふとそんなことが頭をよぎったよ。


ヨー!スーシ
ヨー!社/Yo!Companyの飲食部門といった位置づけで、ホテルなんかも経営していて、その名もYOTEL
http://www.yotel.com/

2015年秋、渡英に際してKLMオランダ航空を利用したとき、アムステルダム・スキポール空港は工事中。
そこでYOTELの広告を目にしました。
ロンドン・ヒースロー、ガトウィック、パリ・CDGにもあり、
YOTELは日本のカプセルホテルを着想を得て、近未来的なデザインで展開しているホテルです。
気になるのよね〜。
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そして、ヨー!スーシには寿司スクールもあり、これも体験してみたいのです(2016年のフードイベント、BBC Good Food Show(フーデックスみたいなの)でもプロモーションしてた)。
https://yosushi.com/sushi-school
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fri 19/09/14


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○イギリスで栽培されたワサビがシェフを魅了する → http://ricorice.exblog.jp/24494273/
○イギリスでの、次なる日本食の目玉はカツカレー? → http://ricorice.exblog.jp/24226785/
○ロンドンでもカツカレーが食べられます! さあ、どこで? → http://ricorice.exblog.jp/24228872/
○ロンドンのお寿司屋さん・ベスト8 → http://ricorice.exblog.jp/23799103/
○2016年、ロンドンの注目の開業スポット6選 → http://ricorice.exblog.jp/24038238/




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・『イギリスの食、イギリスの料理&菓子は“イギリスの食研究家”“食の編集者/ダイレクター/ライター”羽根則子のブログです。

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by ricoricex | 2017-06-01 00:00 | イギリスのグルメ店レポート

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ヒースロー空港から車でロンドン市内に入るとき。
右手に大きい施設が見え、これを過ぎたらいよいよ市内だなぁ、と感じるスポットがあります。
エリアでいうとチズィック。

イギリス、特にロンドンのパブで見る機会が非常に多いビールに、ロンドン・プライド/London Prideがあります。
真っ赤な地色のやつ、といえば、あ〜、見たことある、な方も多いのではないでしょうか。
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このロンドン・プライドを造っているのが、フラーズ・ブルワリー/Fuller's Brewery(以下、フラーズ)。
https://www.fullers.co.uk/
このフラーズが見えたら、ロンドン市内に入ったことを感じます。

近年、クラフトビール人気で、ロンドン市内にもマイクロブルワリーと呼べる
小さなビール醸造所はいくかあり、見学もできるところもあるのですが、
まずはおなじみのビールを造っているところで基本をおさえるべし!
ってことで、フラーズのブルワリー・ツアーに参加しました! Yay!

フラーズへの最寄駅は、ピカデリー・ラインおよびディストリクト・ラインのぎりぎりゾーン2にある、ターナム・グリーン/Turnham Green駅。
駅を南に出て、基本、ひたすら西に歩きます。
アクセスはむずかしくないのですが、徒歩15分ほどかかります。


フラーズはイギリスで400ものパブを経営しており、敷地内にももちろんあります。
ここで待っているとツアー開始の11時になり、「始めますよ〜!」の声。
エキスパートが案内してくれ、この日の参加者は18人。
ドイツ、スウェーデン、アルゼンチン、日本(私のことね!)と、外国人観光客が半分ほど。
ホーランド(・パーク)から来たよ!って人もいたのはご愛嬌!
(ホーランドはオランダ、ですが、ホーランド・パークはロンドンはケンジントンにあるエリア。一番近いところからの参加者です)

スウェーデンからツアーに参加した人がいたので、まず最初に飛び出したのが、
フラーズの最大の輸出国はスウェーデンだってこと。へええ〜!
世界72カ国に輸出しているそーです(2015年10月現在)。


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醸造所は稼働中。そこをお邪魔するわけですから、オレンジ色の安全ベストを着用します。
バシッと近代施設、というわけではなく、
設備自体は新しいもの、残しているものさまざまですが、建物自体は古い。
階段をのぼったり降りたり、腰を屈めたりすることもあり、
つま先のあいた靴、サンダルなど、それと裾がひらひらした服はNG。

ツアーは1時間30分から2時間弱程度。
英語ってのがハードル高い!って人もいるかと思いますが、No、No! 大丈夫です!
これがバリバリの近代施設であれば、説明に終始して???かもしれませんが、
かつて使われていた古い機械や道具が見学できるので、
これを見るだけでもおもしろく、参加する価値アリです。
途中途中でホップやモルトの話もあり、
実際に見せてもらったり嗅いだり、食べたり。
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エキスパートの軽妙な話もおもしろく、
「ビールに必要な4大原料は?」(答は、水、イースト、大麦、ホップ)
「どんな匂いがする?」
などと参加者に問いかけたり、逆に参加者からの質問にもしっかり答えてくれたり。
印象に残ったのが、ビールを透明にするために魚の何かを使ってた、って言ってたこと(肝心の何かは忘れた。。。)
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製造工程の見学が終わったら、フラーズで造っているビールの説明があり、
「後で試飲できるから、よ〜く聞いといてね」だって。
大きなパネルにそれぞれのビールの写真があり、その背景はそのビールの色になっていて、これはわかりやすくていいね!
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醸造所を出たところは、出荷ポイントになっていて、
真っ赤な色に、金色に輝くグリフィンを施した看板をつけたトラックはかなりの存在感。
これは目立ちますねぇ〜。
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ツアーの締めくくりはお待ちかねの試飲タイム。
醸造所と同じ敷地内にある、「The Hock Cellar」と名づけられた小さな建物の地下に移動します。
ツアーを案内してくれたエキスパートが、
今度はパブスタッフよろしく、
オーダーに応じてビールを注いでくれます。
私も3ハーフパイントほどいただきましたっ! ぷは〜っ!
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ここ、博物館みたいなところで、昔の看板やノベルティグッズなどが無造作においてあり、
これがおもしろい! 見飽きない!
うっひょ〜! お宝が眠ってるんじゃないかしらん。
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ところで、フラーズには、大きな大きな藤の木があり、
イギリス最古のものだとか!
厳密には2番目に古い木だったけれど、最古の木は枯れてしまったので、
現在一番古いのは、フラーズのこの藤の木だそーです。
こういう、へええ〜〜〜〜っ!を知れるのもツアーに参加する醍醐味ですね。
この枝っぷりから容易に想像できるように、
満開になる初夏はそれはそれは見事じゃないかな〜。
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フラーズの敷地内にはショップあり、パブありで、
ツアーの後は、パブ「The Mawson Arms」でランチを摂りました。
オーダーしたのはフィッシュケーキ
たっぷりサラダがついてくるのが今どきですね〜。サラダにはマンゴーも入っていて、こんな風に使ってもいいのか!と新鮮。
ビールはそこそこ飲んだので、ここではサイダー(シードル。リンゴの発泡酒)をいただきました。
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最初に、フラーズへは最寄駅から徒歩15分と書きました。
てくてく歩いて向かっているときに、バスが対抗して走っているのを見て、
もしや!と思ったら案の定でした。

フラーズの近くにバス停もちゃんとあります。
ただ、醸造所からすぐの幹線道路、Great West Roadをはさんで向こう側なので、物理的には近いのですが、わかりづらいかも。。。
そのせいでしょうか、フラーズのウェブサイトではバス停については言及していません。

バスを利用する場合、バス番号は190。バス停はチズィック・レーン/Chiswick Lane沿いにあるBalfern Grove。
運動公園が目印です。
で、このバス、レイヴンズコート・パーク/Ravenscout Parkやハマースミス/Hammersmithといった地下鉄駅の近くを通るので、
来るときに、これらの駅からバスで目指すってのもアリです。


さて、このフラーズのブルワリー・ツアー、参加方法は以下のとおりです。
開催日時:月~土曜の11.00〜、12.00〜、13.00〜14.00〜、15.00〜(1週間に20回)
価格:£20(2017年5月現在)
申込み:オンライン(↓)にて(完全予約制、前払い)
https://www.fullers.co.uk/brewery/book-a-tour

実は私が参加した2015年10月は£12でした。。。
1年半の間に、2倍近くになってる。。。

£12はおトク!と感じたのですが、2017年5月現在の£20というのは、
ちょっと微妙かもですね。。。
ただ、このフラーズ、現在ではロンドン市内に残る唯一の大型ビール工場です。
(ほかにもいくつかあったものの、近年の地価および人件費の高騰で移転したと思われます)
フラーズは160余年の歴史を誇る醸造所とあり、
本家詣でといった意味合いで訪ねるのはおおいにアリじゃないでしょうか。
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fri 30/10/15


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○ロンドンのブルワリー・ベスト28 → http://ricorice.exblog.jp/24303713/
○イギリスのおすすめビールスポット(ブルワリー&パブ)・トップ10 → http://ricorice.exblog.jp/21249025/
○イギリスで訪ねたいジン蒸溜所5選 → http://ricorice.exblog.jp/24652167/
○イギリスのワイナリー 〜チャペル・ダウン/Chapel Down〜 → http://ricorice.exblog.jp/23052004/
○イギリスのワイナリー 〜スリー・クワイヤーズ/Three Choirs Vineyards〜 → http://ricorice.exblog.jp/22404954/
○イギリスのワイナリー 〜ブレイキー・ボトム/Breaky Bottom Winery〜 → http://ricorice.exblog.jp/21916865/
○5日目<2010年11月02日(火)> → http://ricorice.exblog.jp/13967609




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by ricoricex | 2017-05-17 00:00 | イギリスのグルメ店レポート

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やっぱりごはん(米)は甘いんだなぁ、と思うのが、
ロンドンで日本のお米を食べない日々が続き、体が甘いものを欲するとき。
日本でいわゆる普通のごはんを食べていると、
疲れているときは別だけれど、そうそう頻繁に自主的にこっくり甘いものな気分にならないけれど、
日本のお米を食べない日が続くと、食後だったり、食間だったりで無性に甘いものが食べたくなります。

この日もそう。
夕方、サウス・ケンジントンにいて、小腹がすき、しっかりとした甘いものな気分になり、しかも雨足がひどく、「こりゃどこかでひと休みね」と自分に言い訳するようにして向かったのは、ハミングバード・ベーカリー/the hummingbird bakery
http://hummingbirdbakery.com/

ハミングバード・ベーカリーはアメリカ〜ンなカラフルでかわいいアイテムで魅せる、イギリスのカップケーキブームの立役者のひとつ。
ロンドン市内にいくつか店舗があります。
私がうろうろするサウス・ケンジントン駅近くにも店舗があり、しょっちゅう前を通るものの、拠点とするエリアで飲食って意外としなかったりする。
そんなわけで、いざ!

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オーダーしたのは、
ソルト・キャラメル・カップケーキ/Salted Caramel Cupcakeとアメリカンコーヒー。しめて£6.50。
パンチのあるこっくりした甘さです。
ハミングバード・ベーカリーのケーキはどんとはっきり甘く、実は私はそれだけだと途中で飽きてしまう。
なので、塩がきいて、味が複雑な方ががいいな、ってことでチョイス。

チョコレートケーキ生地に、たっぷりのキャラメルフレイバーのバタークリーム(口の中で砂糖がじゃりっていいそうなほど)。
ソルトとあるように、粗塩がぱらっとふりかけてあります。これがいいアクセント!
クリームの真ん中には、キャラメルフレイヴァーをアピールすべく、ぽてっとトフィーが、ケーキ生地にもとろ〜りキャラメルがしのばせてあります。
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おそらく平均的な日本人の舌感覚からいうと、
ハミングバード・ベーカリーのケーキは大甘!に感じると思います。

でもね、最初に書いたように日本の甘いお米(私自身は日本のお米は甘さが強くって、一緒に食べるもの/おかずを選ぶなぁ、だったらパンの方が合わせやすいなぁって感じています)を食べない生活が続いていると(イギリスにいると食事のたびにパンや麺類やジャガイモといった炭水化物を摂るわけじゃない)、
ときどきバッチリ甘いモノが食べたくなったりして、それはやっぱりその土地の食習慣に通じるので、一部分だけ引っ張り出して、甘い!甘い!とやたらにはやし立てるのは、どーかな?と首を傾げてしまうのです。

まあ、とはいえ、ですね、ハミングバード・ベーカリーのケーキは見た目からしてものの見事に甘そうなんですよ。そして、その予感を裏切らない!(笑)


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ハミングバード・ベーカリーで、カップケーキに並んで有名なのがレインボー・ケーキ/Rainbow Cake。
“虹のケーキ”って名前どおり、赤や黄色、緑、青といったカラフルケーキ生地を重ねたケーキです。
さすがにこちらはカップケーキでは作れないでしょう、大きなホールをカット売り。
自分で食べたいか、と訊かれると微妙ですが(笑)、
プレゼントにはうってつけだし、何よりインスタグラム(写真)映えがするからねぇ。

e0038047_01240893.jpgレインボーもので思い出したのですが、昨年、2016年はロンドンでレインボー・ベーグル、なんてのも見まして(ハミングバード・ベーカリーで、ではないよ)、軽〜いブームのようです。
そして、今年、2017年はレインボー・クロワッサンなるものが登場!とか(↓)。
Forget rainbow bagels – rainbow croissants have arrived in London
https://www.timeout.com/london/blog/forget-rainbow-bagels-rainbow-croissants-have-arrived-in-london-050317

さて、このレインボー・ムーヴメント、どこまでいくのでしょうか?


なわけで、話が脱線しましたが、味の好みはともかく、
ロンドンひいてはイギリスのカップケーキ・ブームの牽引役はこんなところでこんなケーキだと知るには、ハミングバード・ベーカリーは外せないお店です。
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wed 16/11/16


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○カップケーキ 1@ハミングバード・ベーカリー/The Hummingbird Bakery(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/18343368/
○ローラズ・カップケーキ/Lola’s Cupcakes → http://ricorice.exblog.jp/23728917/
○ケーキ@ペイトン・アンド・バーン/Peyton and Byrne(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25414561/
○キャロット・ケーキ@ラ・パティスリー・デ・レーヴ/La pâtisserie des Rêves(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/22939612/
○ケーキ@ヴァイオレット/Violet(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25579516/
○ロンドンのケーキ・ベスト10 → http://ricorice.exblog.jp/24156227/
○2017年イギリスのフードトレンドを予測する! → http://ricorice.exblog.jp/25358568/



(↑104の英国お菓子ストーリーを詳しく紹介しています!



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by ricoricex | 2017-05-11 00:00 | イギリスのグルメ店レポート

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e0038047_00034411.jpgロンドンにいるときの木曜日の午前中、用事がなければ、私はスピタルフィールズに向かいます。
というのも、ここのオールド・スピタルフィールズ・マーケット/Old Spitalfields Marketの木曜日はアンティークの日だから。

本気でハンティングするわけではないけれど、それでもぷらぷら冷やかすのは楽しい。
もたもたしてるとすぐにお昼になってしまうので、
早めに出て、マーケット界隈で朝食を食べてから、マーケットに向かいます。
マーケットを見て回るのは、腹ごなしにもちょうどいい。

この日もそんな日。
朝食に向かったのは、テレンス・コンラン/Terence Conranが手がけるレストランのひとつで、
同じく彼がプロデュースするホテル、バウンダリー/Boundryの1Fにあるアルビオン/Albion
といってもホテルのレストランといった趣はなく、
あくまで街のカフェといった佇まいです。
http://www.albion-uk.london/
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ここは、イギリス産の旬の(なるべくナチュラルな)食材を使い、伝統的なイギリス料理をモダンなスタイルで提供するカフェ(コンランお得意ですね!)
それを体現するかのように迎えてくれるのは木箱や籠に入った野菜や果物。
大きなガラス窓には通りに向かって、イギリス産食品の定番がディスプレイされています。
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店内に入ると、グロッサリー&ベイキングコーナーがあり、そこを通り抜けるとイートインスペースになっています。
私が朝食に選んだのは、“フル・アルビオン/Full Albion”と紅茶。
“フル・アルビオン”とは要はフル・イングリッシュ・ブレックファストのことです。
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内容は、いうと、
・ベーコン/back bacon
・ソーセージ/Cumberland sausage
・ベイクド・ビーンズ/baked beans
・トマト/plum tomatos
・マッシュルーム/mushrooms
・卵料理/your choice of eggs
・トースト/toast

卵料理は調理法を選べ、私はスクランブルエッグにしてもらいました。
紅茶はブラウン・ベティの、いかにも!な茶色いティーポットで登場。

スクランブルエッグは卵2個は使っているかな、ふわふわっというのとは違う、そぼろをやわらかくしたようなやさしい味わい。
ベイクド・ビーンズも手づくり、もしくはそれに近いもの、トマトのソースというかスープトいうかが、フレッシュ。
カリカリベーコンやしっかり焼き色がついたソーセージ、トマトも通って甘くジューシー。
マッシュルームがねぇ、ここで登場したのは大きなもので、
なんだかへなへなしちゃうから、
小さい方が味や風味がぐっと凝縮してるようで私は好み、なんだなぁ。
でも、この手の大きいマッシュルームは日本では食べられないから、よしとしよう。。。

しめてサーヴィス料など込みで£16ちょい。
(2017年5月現在は、同内容でもう少し、£2〜3程度高い、と思われます)


ほかの朝食およびブランチメニューの<アルビオン・クラシックス/ALBION CLASSICS>には、
ケジャリー/Kedgeree
・キッパー/Kipper
・ベーコンエッグ/Back or streaky Dingley Dell bacon and eggs
・キドニー/Kidneys
があり、まさにイギリス!な朝食メニューです。

ほかにも<トーストのせ/ON TOAST>には、
・特製ベイクド・ビーンズ/Albion beans
・マッシュルーム/Portobello Mushrooms
・アボカドとポーチドエッグ/Avocado and poached eggs

<パン/Baps>として、
・ベーコン/Back and streaky bacon
・ベーコン&ソーセージ、目玉焼き/Bacon, sausage and fried egg
・マッシュルームと目玉焼き/Portobello mushrooms and fried egg
・目玉焼き/Fried eggs
が。

Bapsという表現もイギリス的で、これパンのこと。
といっても大きく焼き上げたものでなく、ハンバーガーのバンズとかああいう感じの小型パン。
おそらく、ですが、パンにはさんでサンドイッチにして食べる、と思われます。


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店内は、床は木板、テーブルもイスも木材でナチュラルな趣です。
外とを仕切るのはガラスの扉。
なので店内は自然光がたっぷり入り、やわらかい雰囲気。
ガラスの扉の向こうはオープンエア席になっていて、
そんなに眺めがいいとは思えないけど(笑)、でも天気のいい日の外はいいってことで。

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店内に目をやると、半オープンキッチンのような造りで、次々とパンが焼き上がったり、
でき上がった料理をスタッフの方がきびきびと運んだりする姿を眺めるのも楽しい。

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タルトやカップケーキ、フラップジャックジンジャーブレッド・マンなどの焼き菓子も販売しています。
ディスプレイもかわいいな。


ちなみに店名のアルビオンとは、古い言葉で、ブリテン島、イギリスのこと。
名前にそぐう内容のお店です。

ラテン語で前半のアルバ/albaは白の意味。
なんでブリテン島が白いの?と思っていたら、
どうやら、ドーヴァー海峡沿岸地域に広がる、白い石灰岩地層の崖がその由来らしい。
映画『さらば青春の光/Quadrophenia』の最初と最後のシーンに登場するビーチー岬を思い出せば、納得!ですね。

ヨーロッパ大陸から海を渡ってやってきた人たちが最初に目にしたのが、この白崖だったため、とか。
なるほど!


thu 25/09/14


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○朝食@リージェンシー・カフェ/Regency Cafe(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25484104/
○朝食@クラークス/Clarke’s(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25317514/
○朝食@オトレンギ/Ottolenghi(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/24033167/
○ランチ@ル・ポン・デ・ラ・トゥール/Le Pont de la Tour(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25630910/
○ロンドンの朝食スポット・ベスト58 → http://ricorice.exblog.jp/24597366/




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by ricoricex | 2017-05-03 00:00 | イギリスのグルメ店レポート

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これって私のなかの儀式、のようなものかもしれない。

食べるのに時間がかかるし、昼食と夕食とをうまく調整しないと、なんとなく中途半端な食事になってしまうので、積極的に摂るわけじゃあありません。
別段思い入れがあるわけでもなく、私の“試したいリスト”に入っているわけでもない。

でもね、不思議なもんで、イギリスに到着した(たいがい夕方)次の日って、
普段、運動をしないし、そんなに動いているわけでもない私が、朝から動くからなのか、昼食を食べたあと、夕食までの間にお腹ぺこぺこになっちゃうんです。
そこで夕食の約束がなければ、そうだ!とアフタヌーンティーに走ってしまう私。

この日、それが起こったのは、ハイストリート・ケンジントンを歩いていたとき。
前の年には工事中だった、アイヴィー・ブラッスリー/The Ivy Brasserie(以下、アイヴィー)がすっかりオープンしていて、中には人もちらほら。
そうだ、ここで軽く食べよう!
https://theivykensingtonbrasserie.com/
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アイヴィーは、店名にブラッセリーと名前がついているものの、フランス料理を出すところではなく、お酒も充実していますよ、飲むだけでもいいですよ、的に。
料理はイギリス料理をモダンクラシックな装いにして提供しています。
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店の中に入ったのは15時30分ごろ。
どうしようかな、とメニューを見つつ、周りを見渡すとアフタヌーンティーを食べている人が。
あっ、私も!

やや歩き疲れていて、お酒が一気に酔いが回りそう!だったので、
ぐっとおとなしく、アルコール抜きで“アフタヌーンティー/Afternoon Tea”を注文。
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お決まりの3段トレイで出てきたアフタヌーンティーは、ポーション少なめ。これなら夕食も入りそう。
内容は以下のとおりです。

<上段/お菓子>
・ラズベリー・チーズケーキ/Raspberry cheesecake
・チョコレート&塩味カラメルムース/Chocolate &salted caramel mousse
・レモンとライムのプロフィットロール/Lemon & lime profiterole
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<中段/スコーン>
・フルーツスコーン1個 コーニッシュ・クローテッドクリームとイチゴジャムとイチゴ添え/Warm fruited scone with Cornish clotted cream and strawberry preserve
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<下段/サンドイッチ>
・チキン・ブリオッシュ・ロール/Truffled chicken brioche roll
・マリネしたキュウリとディルのサンドイッチ/Marinated cucumber and dill sandwich finger
・ライ麦パン(グルテンフリー)のスモークサーモンとクリームチーズ、チャイブのせ/Smoked salmon on gluten free dark rye with cream cheese and chives
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お茶は、定番のブレックファスト・ブレンド・ティーをチョイス。
以上、サービス料込みで£22.22。


突出して、おおお〜っ!という内容ではありませんが、スタンダードは押さえ、少しだけ今のエッセンスが入っている印象です。
サンドイッチでグルテンフリーのライ麦パンを使っているあたり、その最たるものでしょう。
プロフィットロールとメニューにはあるけれど、シュークリームじゃない?って突っ込みはおいておいて、レモンのアイシングをかけ、ライムの皮をおろしたものがあしらってあり、柑橘類ならではの爽やかなフレッシュさが感じられます。
スコーンが温かくして提供されるのは好印象。私は少しだけ温めたスコーンは、ふわりとやわらかく、口の中でとけていくので、好みなんです。
生のイチゴは、正直、スコーン自体には合わないけれど、アフタヌーンティー全体のなかでは、箸休め的な役割を果たしてくれました。


近年、とりわけロンドンの飲食店ではポーションの少ないアフタヌーンティーやクリームティーを提供するところが少なくありません。
量が少ないと、前述したように食事のコントロールに頭を悩ませないので、これはありがたい。
お店側も、とりわけ賃料が高騰しているロンドンでは、量を減らして、でも値段はそこまで下げず、で利益を出そうとしているのでしょう。まあ、単純に量が半分だから値段が半分っていうのは、手間などを考えたらありえないわけですが。


お店は通り沿いの横だけでなく、奥にも広い。
ブラッスリーというように、ブラッスリーらしい内装はなかなか落ち着きます。
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wed 09/11/16


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○アフタヌーンティー@オランジェリー/The Orangery(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25239247/
○日本風アフタヌーンティー@マガジン・レストラン/The Magazine Restaurant(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/22477020/
○アフタヌーンティー・バスツアー by BBベーカリー/BB Bakery(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/22451445/
○アフタヌーンティー@ベアズ・オブ・ブルームズベリー/Bea's of Bloomsbury(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/19438004/
○アフタヌーンティー@スケッチ/Sketch(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/19376254/



(↑104の英国お菓子ストーリーを詳しく紹介しています!



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・『イギリスの食、イギリスの料理&菓子は“イギリスの食研究家”“食の編集者/ダイレクター/ライター”羽根則子のブログです。

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by ricoricex | 2017-04-24 00:00 | イギリスのグルメ店レポート

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私自身のための備忘録。
気がついたらそこにあって、気がついたらなくなっていた店。

ロンドンで私が拠点としていて、そこのエリアの空気感がす〜っと体になじむのはアールズ・コートです。
ロンドンは西側、地下鉄のピカデリー・ラインとディストリクト・ラインが乗り入れ、ゾーン1と2の境。
かつてはユースホステルがあったり安宿があったりで、カジュアル旅行者の宿泊エリアでした。
あとコンサートやイベント会場で利用されるエキシビション・センターがあり、
この2つの目的で訪れる(た)人がいるんじゃないか、と。
逆に言えば、ほかにめぼしいものはなく、雰囲気は山の手の下町。
東京の三軒茶屋あたりが近いなぁ。
三茶界隈をうろうろしていた時期が人生で一番長く(居心地がよかったので長く住んだ)、だからこそ、私にとってしっくりくるのです。

そんな場所なので、飲食店に関してもチェーン店や、ちょっと脇道を入れば昔からやっているお店はちょこちょこあるのだけれど(だいぶ減ったけど)、あくまで近所の店感覚。
ふらっと行ってふらっと入って、なところが主流。
メディアに取り上げられたり、とか、知る人ぞ知る名店があったり、とか、というわけではありません。


数年前、アールズ・コート駅をアールズ・コート・ロード側に出て(たいがいこっちを利用するのですが)、フラム方面に向かって歩いていたとき。
「あれっ、こんなお店あったっけ?」な前を通りました。
そのビストロの見た目は、いかにも昔からず〜〜〜〜〜っとあったような佇まい。
モダンがどうの、とか、シェフの技がどうの、とか、とは違う、
昔ながらの普段着のフランス料理をまっとうな手法で実直に提供している店、という印象でした。
店構えも奇をてらわずレイドバックしたかのよう造りで、周囲になじんでいます。
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ある日、アールズ・コートに用事があり、それが終了したときは午後2時前。
いざ、お昼を!

で、はっと思い出したのが、このお店、ガーニェ/ガルニエ/Garnierでした。
http://www.standard.co.uk/goingout/restaurants/garnier-review-8049484.html

すぐに営業時間を確認すると、水曜日のこの日は営業。
ランチ営業もしていて15時まで、
しかもおトクなセットメニューもある、とのこと!
すぐさま駆け込みました。


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ロンドンの多くのお店がそうであるように、奥に長い。
木の床には、4人がけテーブルが10席以上。
木製のイスにえんじ色の座面とソファ。
四隅が曲縁を描いた大きな正方形の鏡がクリーム色の壁に飾られ、その鏡の間を絵画が占めています。
内装も、いかにも上質なビストロといった様相。
えてして、モダンだったり、シンプルだったり、デコラティブだったり、個性を出そうと頑張ってしまいがちで、それはそれで楽しかったり感心したりするのですが、
こういうありきたりを実践するのってありそうでなく、直球勝負って意外とむずかしい。
やもするとやぼったくなっちゃうもんね。

私のテーブルを担当してくれたスタッフは、中年のフランス人(発音ですぐにそれとわかる)。
「いかがですか、マダム」「どういたしましょうか、マダム」とマダム、マダムを連呼されるのは、ほかのロンドンのお店と同じだけれど、今どきのフレンドリーな接客ではなく、くだけず、ひっこり笑わず(冷たい表情ではない、少し口角はあげるけれど)。
身のこなしも、あっ、この人、由緒正しいファインダイニングにいたか教育を受けた人なんじゃないかなと思わせるに充分。
あ〜、こういうアプローチのサーヴィスも久しぶりだなぁ。

肝心のメニューは、というと、2コースのセットメニュー、コーヒー(エスプレッソ)付きで£18(同内容でディナーは£22)。
前菜&メインはプリフィクスで、私が選んだのは、
・前菜:カリフラワーのポタージュ/Potage Dubarry/Cauliflower Cream Soup
・メイン:ホロホロチョウのロースト、レンズマメ添え/Pitade aux Lentilles/Guinea Fowl with Braised Lentils
これにスパークリングウォーターを注文し、サービス料込みで、しめて£24.30。
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カリフラワーのポタージュ、フランス語でPotage Dubarry、直訳するとデュ・バリー夫人のスープ。
カリフラワーのスープがなぜ、デュ・バリー夫人のスープかって?
かつてのフランス国王、ルイ15世が大好きだったもの、それはカリフラワーと(愛人の)デュ・バリー夫人だったから。
それでフランスではカリフラワーを使う料理を、Dubarry/Du Barryという名前をつけて呼ぶのです。
こういうクラシックな名称と、これまたクラシックな料理があるのは、この店らしさを物語っているよう。

料理はスープもお肉もしっかりめに塩をきかせ、ホロホロチョウの焼きもしっかりしていて、王道だなぁ、と思わせるものでした。
フレッシュな野菜などではなく、豆の煮込みを合わせるのも、クラシックなフランスっぽい。
現代の軽やかなフレンチも楽しいのですが、私自身の好みは骨格のしっかりしたフランス料理。
手頃な値段で、こんな真っ当なものが食べられるのはうれしいなぁ。

私がいいなぁ、と思ったのはパン。パニエには2種類のパンが入っていて、ひとつは定番のバゲットをカットしたもの。
もうひとつがバゲットを細長く切り、油(オリーブオイルだと思うけど、こういうフランス料理を出しているところだとバターかなぁ。半々かなぁ)をたっぷりふりかけオーブンでぱりっと焼き、粗塩(岩塩)をふったもの。
塩はそこまでたくさんふっていないけれど、粗塩なので塩気がときどきバシッとくる。
実においしい。ワインが欲しくなる。
古くなったバゲットの再利用だと思うけれど、そのパサパサを逆手にとってクリスピーに仕上げてあります。


ちなみに、私が選ばなかったほかのメニューはこんな感じ。
・前菜:カンパーニュ・パテ/Terrine de Campagne/Country Coarse Paté
   スモークサーモンのサラダ、ポーチドエッグ添え/Salade de Saumon Fumé, Ouef Poché/Poached Egg and Smoked Salmon Salad
・メイン:ハドック(コダラ)のカニ・ホワイトバワーソース/Aiglefin, Beurre Blanc au Crab/Baked Haddock, Crab White Butter Sauce
   マッシュルームのリゾット/Risotto aux Champignons Sauvages/Mushrooms Risotto


ところで、私は仕事柄、厨房で困らない&メニューが読める、つまり料理や製菓・製パン用語、ワイン用語と素材(野菜、果物、肉、魚など)程度のフランス語は習得しています。
日常会話だったり、雑誌を読んだり、という一般的なフランス語については、学校に行っていた時期はあったものの、普段使わないこともあってすっかり錆び付いていますが。
それでも食に関するフランス語は接することが少なくないので、こっちはまだ大丈夫で、ほっとした次第。

実際、歴史的&距離的に近いこともあり、イギリスでは特に食に関してはフランス語がそのまま使われることもあり、フランス語知っててよかったなぁ、と思うのはこんなときです。
なので、stragglingでsurvivingな現地のクッカリーコースの日々も、フランス語の食用語が理解できたことで何度助けられたことか!


2017年4月現在、ガーニェは存在しません。
2016年9月に閉店しました。
オープンしたのは2012年7月ですから、わずか4年の開業期間。
ちなみに、ガーニェという店名はオーナーの名前からつけられました。
Andy Hayler’s Restaurant Guide, Garnier
https://www.andyhayler.com/restaurant/garnier



そして、後で知ったのですが、このガルニエ氏とシェフのヘンリー・ハリス氏がオープンさせたレストラン、ラシーヌ/Racineが、ナイツブリッジのブロンプトン・ロード沿いにありまして。
ガーニェが王道クラシック・ビストロなら、ラシーヌは王道クラシック・ブラッスリーといった様相で、
ここも私、気になっていたんですが、一度も訪問できないまま、2015年1月にクローズ。

Henry Harris closes French restaurant Racine
http://www.bighospitality.co.uk/Business/Racine-restaurant-closure


Andy Hayler’s Restaurant Guide, Racine
https://www.andyhayler.com/restaurant/racine


2002年オープンだったので、幾度となく前を通っているのですが、賃料の高騰で撤退という判断をくだしたようです。
いつまでもあると思うな、ですね。。。
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thu 29/10/15


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○ランチ@パデッラ/Padella(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25657886/
○ランチ@ソム・サー/Som Saa(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25151358/
○カレー・ランチ@インディアン YMCA/Indian YMCA(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25683596/
○ロンドンのビストロ・ベスト5 → http://ricorice.exblog.jp/22404966/




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by ricoricex | 2017-04-20 00:00 | イギリスのグルメ店レポート