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イギリスの食研究家、食の編集者/ライター、フードアドバイザー、情報発信サポーター“羽根則子”がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。


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カテゴリ:イギリスのグルメ店レポート( 45 )



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昨年、2016年秋にケンジントンに移転しましたが、いまだにデザイン・ミュージアム/Design Museumといえば、テムズ川沿い、シャッド・テムズ/Shad Thamesはタワーブリッジ/Tower Bridgeの近くにあった印象が強い。
デザイン・ミュージアムザ・コンランショップ/The Conran Shopでおなじみ、テレンス・コンランによる私設ミュージアム。モダン建築の展示をよくやっていて、私がロンドンを訪問するたびに向かうスポットでもあります。
これまでで一番素晴らしい展示だったのは、2001年春のルイス・バラガン展。貴重な展示を惜しみなくなされ、1日充分時間をとって行ったのに足りず、後日再訪した次第。

デザイン・ミュージアムの1Fにはカフェ、2Fにはブループリント・カフェ/Blueprint Caféというレストランがあるのですが、目と鼻の先、よりタワーブリッジに近いところに、同じくコンランが経営するレストランのひとつ、ル・ポン・デ・ラ・トゥール/Le Pont de la Tourがあります。
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e0038047_1433688.jpgこれは、デザイン・ミュージアムがまだ元の場所、テムズ川沿いのシャッド・テムズにあったときのこと。
この日、デザイン・ミュージアムの展示はルイス・カーン。オープン間もなく入館し、ミュージアムを出たときはちょうどお昼頃。
本当は移動先でお昼を食べるつもりだったのですが、前を通ったときに声をかけられ、また、この店はいかにも気持ちよさそうなテラス席が広がっていて、天気がよかったこともあり、つられて中へ。
ファインダイニングとまではいかずとも、カジュアルでは決してない、やや敷居の高そうな店で、声かけるって(大声を張り上げないにしても、要は呼び込みですね)、どういういことよ!という好奇心に負けたかも(笑)。

中に通され、担当してくれたスタッフのお姉さんも気さくでフレンドリーでした。
このお姉さんが村上春樹の大ファンで、あなたどこから来たの? 日本なの? 私ね、と話し始め、こないだあったサイン会に行きたかったけど行けなかったのよ、と喋ること!
(私自身は村上春樹は得意でないのですが、小説然り、音楽然り、映画然り、こういう文化の共通言語があるってのはいいもんです)
飲み物を運んでくれたお兄さんも親しみやすかったなぁ。
なんだろう、この店の見た目とスタッフの接客のギャップは!(笑)


私がオーダーしたのは、3コースランチ£30。
これにお水(午後の予定があったので、お酒はぐっと我慢!)と、エスプレッソをつけて、サービス料込みで、しめて£45近く。
メニューは前菜、メイン、デザート数種からそれぞれ選べるプリフィクスで、私が選んだのは、
・前菜:ビーツのサラダ/Salad of Beetroot, Endive, Cobnuts, Goat's Cheese & Olive Mousse
・メイン:ヨークシャー・ダック/Duo of Yorkshire Duck, Sweet Potato Fondant, Baby Turnip, Mushroom Broth
・デザート:ストロベリー&シャンパーニュのスープ仕立て、パンナコッタ添え/Strawberry & Champagne Consommé, Vanilla Pannacotta
ミニャルディーズ/プティフールもついて、なんだか得した気分です。
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料理は、ひと言でいうとソツのないもの。
コテコテしていなくって、味つけもあっさりしているので、スムーズに食べられます。

ちなみに、2コースの場合は£25。
今回私が選ばなかったほかのメニューはこんな感じ。
・前菜:Parsnip Velote, Slow Cooked Hen's Egg, Smoked Bacon, Trompette Mushroom
   Loch Var Salmon Ceviche, Pomegranate, Red Onion, Lime, Chilli
・メイン:Pan Fried Sea Trout, New Potatoes, Peas, Beurre Blanc
   Stuffed Piquillo Pepper, Tomato Cous Cous, Fried Courgette, Sauce Verte
・前菜:Caramelised Apple, Calvados Crème Fraîche, Artlette, Apple Blossom
   Sorbets Maison

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この店で特筆すべきは、はっきり言って立地です。
テムズ川を正面に、遮るものなく眺められるのが最高のごちそう。
ル・ポン・デ・ラ・トゥールはテムズ川に沿って横に細長い造りになっていて、めいっぱいテラス席があります。
この日、やや風があったので、中の席にしたのですが、中の席ですら大きな窓が配され、開放感いっぱいなので、テラス席の快適さは申し分ないでしょう。
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料理の値段も驚くほど高くなく、しかもこの立地。
私は、肩肘張らないデートで使うのにいいんじゃないかなぁ、と思っています。

また、このレストラン、ル・ポン・デ・ラ・トゥールで扱っているパンは自家製。建物の川側がレストランで、内陸側にはベーカリー&ショップ。ここでパンを焼いて販売、食材も売っています。
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デザイン・ミュージアムが移転したので、こちらのエリアは足が遠のきそうですが、タワーブリッジを訪問されるみなさん、このエリアにはル・ポン・デ・ラ・トゥールを筆頭にしゃれた飲食店がいくつもあり、何より川景色が楽しめ、旅気分を盛り上げてくれますよ。
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mon 15/09/14


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○新、デザイン・ミュージアム、本日オープン!(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/24966210/
○ 断言する! 村上春樹はノーベル賞を獲れない → http://ricorice.exblog.jp/25393074/
○ 私と村上春樹 → http://ricorice.exblog.jp/22460048/
○7日目<2010年11月04日(木)> → http://ricorice.exblog.jp/16294945/
○ランチ@テロワール/Terroirs(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25260314/
○ランチ@ソム・サー/Som Saa(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25151358/
○ランチ@ブックス・フォー・クックス/Books for Cooks(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/23968640/
○ランチ@クロブタ/Kurobuta(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/23936417/




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・『イギリスの食、イギリスの料理&菓子は“イギリスの食研究家”“食の編集者/ダイレクター/ライター”羽根則子のブログです。

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by ricoricex | 2017-03-22 00:00 | イギリスのグルメ店レポート

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うわさはず〜っときいていて、ロンドンは東!ってのもず〜っと言われていて、
でも、行くとなんだか心もとなく、あんまり積極的に足が向かないのです。
というのもですね、私は、ロンドンは西のアールズ・コート界隈(エリア開発が本格的に着手されるとまったく変わるだろうなぁ)が拠点で、山の手の下町が、東京でいうと三軒茶屋のようなところがしっくりなじむのです。

そんな私が重い腰をあげて、やっと行ってきました。
目指したのは、ヴァイオレット/Violet
http://www.violetcakes.com/
ハックニーにあるケーキ屋さんです。


2000年代半ば頃から、カップケーキはイギリスのお菓子の新定番となりました。
それは、これまであったフェアリーケーキと呼ばれる素朴な、せいぜい仕上げにアイシングをかけた伝統的な小ぶりのケーキ、おばあちゃんが家庭で作ってくれるお菓子とは装いが変わった、カラフルなバタークリームをたっぷりのせたカップケーキ。
アメリカ合衆国からやって来て、イギリスに定着。現在は落ち着いていますが、カップケーキ旋風とも呼べるほどの人気を博し、一大産業にまでなりました。
ハミングバード・べーカリーや日本にも店舗を構えるローラズ・カップケーキがその代表でしょう。

このヴァイオレットもカップケーキが看板アイテムではありますが、ほかと一線を画しているのは“シック”ってこと。
淡いパステルは、カラフルでかわいい、というよりも、色味を抑えて上品、な趣です。
ヴァイオレットの最大の特徴はオーガニック食材を使って手づくりでひとつひとつ作っていること。色がぎとぎとしていないのも、そのせいかな〜と思うのです。

まあ、これが一般的なヴァイオレットの特徴ですが、私が、ほおおおおおお〜!ってなり、だからこそ行きたい!と熱望した理由は、このお店をやっているクレア・プタク/Claire Ptakがもともとフードライター/フードスタイリストで、自身のビジネスとしてケーキ屋を始めたってこと(もっとも、ロンドンに移る前は、カリフォルニアのシェ・パニース/Chez Panisseで働いていたわけですが)。
まあ、これは私自身がメディア側の人間で、でも自分自身の仕事もね(これが、私の場合は“イギリスの食研究家”)、って思っているからなのですが(笑)。

彼女のケーキ屋さんとしてのキャリアは、店舗にそこそこ近い、ブロードウェイ・マーケット/Broadway Marketのストールからスタート。
ここは土曜日だけやっているフードマーケットで、ここで販売したケーキが評判を呼び、4年後の2010年に実店舗を構えました。
現在でも、ヴァイオレットブロードウェイ・マーケットに出店しています。


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そんなわけで、狙いを土曜日に定めて、先に向かったのはブロードウェイ・マーケット
長い歴史をもつマーケットですが、いったん廃れ、再び活況を取り戻したのは2004年。
40程度で始まりましたが、今は150近いストールが出店し、ハックニーの名物マーケットとなっています。
(この日はあいにくの雨、雨、雨)

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ヴァイオレットはマーケットの真ん中ぐらいの場所にありました。
勝手に小ぢんまりしたストールを思い描いていたのですが(だって、実店舗営業もあって、手づくりで、となるとそんなにないんじゃないかって思ってもおかしくないでしょ)、アイテムも種類も多かった!
ここで買いたいのをぐっと我慢して、いよいよ店舗へGO!
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ブロードウェイ・マーケットからヴァイオレットまではそう遠くはないものの、歩くにはちと遠い。30分はゆうにかかるでしょう。
なので、バスで移動。
(初めてのエリアでさして目印もないのに、カンで移動できる自分がコワい(笑)。
 自分が地図が読める人間でよかった〜!)

ところで、ヴァイオレットの実店舗はアクセスがよくないんですよ。
最寄駅はオーバーグラウンド(アンダーグラウンド/地下鉄じゃない!)のDalston Junction。ほかにもオーバーグラウンド(ひつこいけど、アンダーグラウンド/地下鉄じゃない!)の駅が何駅か使えるけど、使い勝手がいいのはDalston Junction。
お店の周囲は住宅街で、見事になにもありません!
これは、私がなかなか行けなかった理由でもあります(私は、帰りもバスを利用し、Victroia駅まで移動しました)。


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周囲の住宅街に、ほんと、エアポケットのようにちょこんとあいた空間があり、そこにヴァイオレットは建っています。まるで、そこにお店ができるのがあらかじめ決められていたみたいに。
クリーム色/ベージュが入った白いシンプルな建物に、抑えた赤とオレンジの中間のような色合いのひさし、そして店名を記した小さな看板がさり気なく掲げられています。
建物の横には、ラクガキのように、これも抑えた緑色で“VIOLET”の文字が。
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店内は入って右にレジとショーケースがあり、ここで注文します。
小ぢんまりとしていて、量もアイテムもブロードウェイ・マーケットの方が多いかもしれません。
持ち帰りの人も多いので、注文と一緒に持ち帰り/イートインの旨を伝え、イートインの場合は2階へ移動し、注文が来るのを待ちます。
レジ&ショーケースから2階にあがる階段までの1階のスペースは厨房になっています。
10㎡ぐらいかなぁ、小さな小さなキッチン。
保健・衛生の適用範疇が日本と違うからでしょうが、こうやって作っている光景がオープンになっていて眺められるってのは、わくわくスイッチを押してくれます。そして、きちんと作ってるんだな、となんだか安心します。

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私がオーダーしたのはキャロット・ケーキとミニ・ソルト・キャラメル・チョコレートケーキ、そしてアメリカンコーヒー。しめて£7.70。
キャロット・ケーキは素朴なおいしさ。甘すぎずしっとり。
ミニ・ソルト・キャラメル・チョコレートケーキはチョコレート・カップケーキに、塩をきかせたキャラメル・バタークリームをのせたもの。
これ、甘さは確かにありコクもちゃんとあるんだけれど、後口がすっきりしていて、いい! 口のなかでやさしくとけていきます。
ていねいに作られたバタークリームのおいしさを確認できます。

インテリアはユースドの家具を配し、壁に絵が飾られているものの、基本はすっきりシンプル。
バタバタしていなくって、気持ちがときほぐされるよう。
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実は、無印良品とかKinfolkとか、私にはそぎ落とされ過ぎて、あまり得意でないのですが(ちょっとイタズラしたくなる!)、
ヴァイオレットのセンスは絶妙!
ドナ・ヘイ/Donna Hayに抑えたパステル調の色味と影を足した感じかな。

ドナ・ヘイヴァイオレットのオーナーのクレア・プタクと同じようにフードスタイリストで編集者ですが、拠点はオーストラリア。
だからでしょう、シンプルで白く開放感ある感じがベースにできるけれど、それを天気や環境が違うイギリスでやると、ヴァイオレットになるのかなぁ、って思ったりして(クレアはアメリカ合衆国育ちではありますが)。
このねぇ、影があるってのがいいのよ、ヨーロッパだなぁって思っちゃう(イギリスをヨーロッパに含むかどーかはおいておいて。陰影や汚れたところがあるのがヨーロッパっぽいのよねぇ)
センスって、世界観を伝えるために大事ねぇ。
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sat 12/11/16


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○カップケーキ@ハミングバード・ベーカリー/The Hummingbird Bakery(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/18343368/
○ローラズ・カップケーキ/Lola’s Cupcakes → http://ricorice.exblog.jp/23728917/
○ケーキ@ペイトン・アンド・バーン/Peyton and Byrne(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25414561/
○キャロット・ケーキ@ラ・パティスリー・デ・レーヴ/La pâtisserie des Rêves(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/22939612/
<イギリス菓子・レシピ> キャロット・ケーキ【Carrot Cake】 → http://ricorice.exblog.jp/17561422/
<イギリス菓子・レシピ> バタークリーム【Butter Cream】 → http://ricorice.exblog.jp/22065718/



(↑104の英国お菓子ストーリーを詳しく紹介しています!



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by ricoricex | 2017-03-13 00:00 | イギリスのグルメ店レポート

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ロンドンでささっとお昼を済ませたいときの強い味方。それはストリートフードです。
特に昨今、
・店舗側は、ちゃんとお店を構えるには賃料の高騰でむずかしいのでまずはできるところから
・食べる側は、ゆっくり食事を摂る時間がない、そこそこの値段でそれなりのものを
といったお互いの希望が合致していることもあり、ロンドンのストリートフードは盛況を見せています。

ストリートフードは毎日開いているわけではなく、観光客やフーディを狙ったエリアは週末、ビジネスマンの多いエリアは平日、と棲み分けができているのもおもしろい。
この日、私がお昼を食べたのも、ビジネスマン・エリア。
モダン建築の代名詞、バービカン/Barbicanからオールド・ストリート/Old Streetに北上する道、ホワイトクロス・ストリート/Whitecross Streetにある
ホワイトクロス・ストリートフード・マーケット/Whitecross Street Food Marketです。
http://www.bitecross.co.uk/
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ホワイトクロス・ストリート・マーケットは150年以上の歴史があり、ロンドンでも最古参のマーケットのひとつ。
当初は、食べ物に特化していないサンデー・マーケットでしたが、現在は平日のストリートフード・マーケットに姿を変え、その歴史を引き継いでいます。
50ほどのフードストールが道の両脇に並び、でもさほど大きくなく手頃感のあるマーケットなので、まずはざっと眺めて、気に入ったものをオーダーすればいいのではないでしょうか。
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ランチタイムが賑わうのは12時30分を回ってから。このホワイトクロス・ストリート・マーケットも然り。
イギリスのランチは、12時過ぎを目指して行けばいいかと。
というのも、イギリスのランチタイムは、日本のそれより30分〜1時間遅いんです。
日本だと11時や11時30分からランチ営業は珍しくありませんが、イギリスだと12時前は基本やっていない。混み始めるのは12時30分〜1時かな、といった印象です。
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ビジネスマン&ウーマンに混じって、
イギリスとか、フランスとか、トルコとか、インドとか、はたまたケーキなどをひととおりあれこれ眺め、私がチョイスしたのはバインミー。
そう、バゲットを使ったベトナムのサンドイッチです。
バインミーというと具材は野菜のナマスと思いがちですが、
ここのは野菜も入りつつ、豚肉や鶏肉をどんと入れたもの。
どれにしようかな〜、と思っていたら、「シャーシューがいいよ」とのことでそれを。値段は£5。

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チャーシューというものの、やわらかく、口のなかでほろほろとして食感は、シャーシューと角煮の中間といったところ。
握りこぶしぐらいの大きさのチャーシューは、外はしっかり味がついていて、中はマイルドで食感もしっとり。かじる箇所によって味や食感が異なるので、食べ飽きません。
チャーシューは注文してから、バンバンと食べやすい大きさにカットして、キュウリやニンジン、パクチーなどと一緒にはさんでくれます。

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長さ20cmほどのバゲットにこのチャーシューがドンと入って、ボリュームたっぷり。
腹持ちもよく、普段の食事や時間がないときはこういうのがいいですね。
さくっと食べようとするとファストフードとかチェーン展開しているカジュアルな飲食店になっちゃいますが、ストリートフードという選択肢もおおいにあり、です。
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wed 28/10/15


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○ランチ@テロワール/Terroirs(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25260314/
○ランチ@ソム・サー/Som Saa(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25151358/
○ランチ@ブックス・フォー・クックス/Books for Cooks(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/23968640/
○ランチ@クロブタ/Kurobuta(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/23936417/
○ストリートフード@リアルフードマーケット・アット・ザ・サウスバンクセンター(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/22560842/
○ロンドンのモダン住居建築ツアー 04 ~バービカン・センター~ → http://ricorice.exblog.jp/22549563/




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by ricoricex | 2017-03-09 00:00 | イギリスのグルメ店レポート

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おやじ、特にガテン系のおっちゃんたちが集う店に外れなし! 安くてウマい!
ってのが私の持論です。
そして、この手のお店、ロンドンにもちゃんと存在するんですよね〜。

場所はピムリコ。
ピムリコといってもピンとこない方もいらっしゃるかもしれませんが、コーチ(長距離バス)ステーションもあるヴィクトリア駅の近く、地下鉄のピムリコ駅はテイト・ミュージアム/Tate Museumの最寄駅です。

店の名前は
リージェンシー・カフェ/Regency Cafe
http://regencycafe.co.uk/
第二次世界大戦後すぐの1946年にオープンした、いわばイギリス版めし屋/定食屋です。
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朝から夜(午後はいったんお休み)まで営業していますが、活況なのはなんといっても朝。
店のウェブサイトにも、店名の下に“Best English Breakfast in London”(ロンドン最高の朝ごはん!)と謳っているぐらいですから。
なので、まっとうな朝ごはんの時間は当然混んでいるので、ちょっと遅らせて、この日、私がリージェンシー・カフェに到着したのは10時30分ごろ。

お店に入ると行列はできていて、その数20人近かったでしょうか。
ぐるっと店内を見渡すとほぼ満席でしたが、食事を済ませている人も多く、なんせ定食屋なので回転は速い。座れないことはないだろうし、いざとなったら相席をお願いしよっ、と。
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ちなみにリージェンシー・カフェ、通常のお店とちょっと変わったオーダースタイルです。
というのも、最初にレジで注文をして、そのあと料理ができたら呼ばれたら、レジに受け取りに行くのです。
日本では、たとえば高速道路の飲食店なんかだとこういうの、少なくないですよね。
でもイギリスだと、あんまり見ないスタイルです。

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具体的にどういう流れか、というと、
1. レジの行列に並ぶ
2. 待っている間にメニューを選ぶ
3. レジで注文と自分の名前を伝える(追加注文があるときは、改めて行列に並ぶ)
4. お金を払い、オーダーした飲み物を受け取る(飲み物はすぐに出てきます)
5. 席を探して、座る(飲み物をすすりながらオーダーを待ちます)。
6. 自分の名前、注文を呼ばれたら、レジへ取りにいく。
7. 自分の席に戻り、いざDig in!
8. 食べ終わったら、テーブルはそのままにして去る。(テーブルはスタッフさんが片付けてくれます。’Thanks’と笑顔でお礼を言うのを忘れずに!)
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3と6が敷居が高い!と思われる方もいらっしゃるでしょうが、リージェンシー・カフェは世界中から観光客も訪ね、外国人慣れをしていることもあり、お店の人は親切です。もし聞き逃しても、お店の人や周囲の人が「おい、お前じゃねーか?」って教えてくれそうです(多分)。
そもそものメニュー選びに迷ったら、レジで注文する前に相談すればいいし。
(後ろで待っている人のことも気にしなくていい。こういうのは当然の権利の国なので、急かされることはありません)

とはいえ定番メニューがありまして、朝だと
Set Breakfast Deal(朝食セット) £5.50
・卵料理(目玉焼き)1個
・ベーコン2枚
・ソーセージ1本
・ベイクドビーンズかトマト
・パンかトースト
・紅茶かコーヒー

この日、私がオーダーしたのもコレ。
・卵料理(目玉焼き)1個
・ベーコン2枚
・ソーセージ1本
・ベイクドビーンズ
・トースト
・紅茶
にしました。
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ベイクドビーンズが通常の大きさ、約400gの缶1缶使ってる?ってなほどの大ボリュームで、皿の中でベイクドビーンズがどどど〜んと広がっています。。。
トーストは2枚。バターをケチケチせずたっぷりつけてくれるのがうれしい。
この朝食セットは、エキストラでブラック・プディング、バブル・アンド・スクィーク、ハッシュ・ブラウンをつけることもできます。

まあ、こういうところはですね、なんせ安いわけだし、極上の質ってことはないけれど、いつ行ってもおなじみの味に出合えて、安心できる定食屋さんなんですね。
この手のお店、昔は“Greasy spoon(ぎっとぎとのスプーン)”なんて言っていて、ちゃんと洗ったのかどうか怪しい(そんなことはないんだけど)カトラリーや、フチの欠けたマグといった食器が使われ、床もねちゃねちゃってところもあったけれど、時代は移り、お店は清潔です。ご心配なく!
回転が速いこともあり(だからといって早く出なきゃ、ってことはないのでご安心を!)、スタッフもキビキビ動いています。
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リージェンシー・カフェは、今や観光名所にもなっていて、盛況なのですが、この手の昔ながらのめし屋や食堂は激減しているのが現実。
単に食事を摂るだけでなく、ロンドン、イギリスの食文化を体験する場としても貴重な、今も残っている“Greasy spoon”の系譜にある店のひとつです。


最初にガテン系のおっちゃんが多い、と書きましたが、実はこのエリア、国会議事堂も近くでMP(Member of Parliament)/(下院)議員たちの姿もよくみます。
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thu 06/11/16


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○朝食@クラークス/Clarke’s(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25317514/
○朝食@オトレンギ/Ottolenghi(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/24033167/
○ロンドンでパワーチャージできる朝食を提供している店6選 → http://ricorice.exblog.jp/25039201/
○ロンドンで食べるイングリッシュブレックファスト・おすすめ10選 → http://ricorice.exblog.jp/24846252/
○ロンドンの朝食スポット・ベスト58 → http://ricorice.exblog.jp/24597366/
○ロンドンのベスト・ブレックファスト29選 → http://ricorice.exblog.jp/24258599/




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by ricoricex | 2017-03-03 00:00 | イギリスのグルメ店レポート

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最初に断っておくと、ペイトン・アンド・バーン/Peyton and Byrneセント・パンクラス/St Pancras店は、2014年12月31日(水)をもって閉業しています(ほかのお店はやっています)。

お店がなくなる前、2013年秋に訪問したので、備忘録として。


e0038047_0376.jpgセント・パンクラスとはロンドンにいくつかあるターミナル駅のひとつ。
(地方へ向かうターミナル駅はロンドンにはいくつかあり、東京駅のようにひとつに集中していないんです)
よく知られるところでは、ヨーロッパ大陸とをつなぐユーロスターのターミナル駅ということでしょうか。

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この駅に入っていたペイトン・アンド・バーンは、イートインよりも持ち帰り/テイクアウェイ、そしてギフトに重きをおいていた印象の店でした。
だから、なのか、コーヒーもカップやマグといった食器ではなく、紙コップで提供。
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この日、私はセント・パンクラス駅に用事があり、ちょっとひと休みで寄りました。
たまたま、かもしれませんが、お客さんは私のほかに2組。イートインの席は10テーブルぐらいあったので、駅の賑わいに比べるとやや閑散とした印象です。

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私がオーダーしたのはレモン・ドリズル・ケーキとカフェラテ。合わせて£5.60。
レモン・ドリズル・ケーキはカップケーキ・スタイルで、白いアイシングがかかり、レモンピールがのっかっています。
ホールもしくはローフで焼いてカットしたものに、透明のアイシングしたたった、いかにも“ドリズル”ってタイプが主流のレモン・ドリズル・ケーキでは、なかなか新鮮です。
こういうのを見るとペイトン・アンド・バーンが“Modern British Bakery”とうたっているのも納得。
確かにこの店で扱っているのは、このレモン・ドリズル・ケーキを筆頭にクラシックな焼き菓子が多いのですが、今風のテイストに仕上げているんですよね。

味は、程よくバランスがあります。
甘さは確かにあり、ケーキ生地はややばさっとしたところがあるけれど、お茶と一緒ならOK。
嫌みがない甘さというのかな、後にひかないので、すーっと食べられます。


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おもしろいな、と思ったのは、お菓子の説明を綴ったパネルを飾っていたこと。
ロンドンはどこも外国人だらけですが、でも住んでいる人も多く、でも、このセント・パンクラス店に限っては、特にヨーロッパ大陸の玄関口、ってことでイギリス菓子に明るくない人の率が高いからなのかなぁ、って思ったりして。

ケーキのみならず、店内のインテリアもやわらかいグレーを基調にパステルをきかせた色使いで、嫌みがなくってかわいらしい。
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なくなってしまった店ですが、駅構内にあって、ほかのお店とはちょっと違ったベクトルで攻めていたのがおもしろくってご紹介しました。

結果論ですが、
・お茶のむならカフェに行く
・ギフト需要がそこまでなかった(憶測ですが、駆け込み、とかちょっとした手みやげを狙ったのかもしれませんが、大きなスーツケース引いてたりして荷物が多いと、したくても実際のところはそんな買い物しないよね〜、だったのでは?)
ってことが閉店に結びついたのかなぁ、って思ったりして。

mon 04/11/13


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○レモン・ドリズル・ケーキ【Lemon Drizzle Cakes】 → http://ricorice.exblog.jp/9901846/
○キャロット・ケーキ@ラ・パティスリー・デ・レーヴ/La pâtisserie des Rêves(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/22939612/
○ティータイム@オリジナル・メイズ・オブ・オナー/The Original Maids of Honour(ロンドン郊外) → http://ricorice.exblog.jp/22702944/
○モンブラン@メゾン・バトー/Maison Bertaux(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/22514178/
○クロナッツ(のようなもの)in London → http://ricorice.exblog.jp/21474143/
○クラミック/cramique@オー・メルヴェイユ・ドゥ・フレッド/Aux Merveilleux de Fred(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/21376550/



(↑104の英国お菓子ストーリーを詳しく紹介しています!



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by ricoricex | 2017-02-24 00:00 | イギリスのグルメ店レポート

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サードウェーブコーヒーにスペシャルティコーヒー。
家の中やオフィスはともかく外に出ると、コーヒー店の方がぐっと賑やかなロンドン。
現在、カフェというと、この手の厳選したコーヒーと、工夫を凝らした焼き菓子や料理を提供する店というイメージです。

一方で、日本で、たとえば東京・神保町あたりで「さぼうる」「ラドリオ」といった古くから続く喫茶店が健在だったりもして、今のカフェと区別して、レトロカフェと言ったりもします。
このレトロカフェに該当する店が、ロンドンはアールズ・コートに1軒あります。

アールズ・コート駅を東側の出口、アールズ・コート・ストリート側(逆の西側はウォリック・ロード側で、アールズ・コート・エキシビション・センターへの出口です)を出て右折、フラムに向かって歩くこと数分、大きい道、オールド・ブロンプトン・ロードにぶつかったら、この道を右に曲がってワンブロック進んだところ(左手にあるので、道を横断しておいた方がいい)。
ここにあるのは、トルバドゥール/Troubadourというカフェ。
http://www.troubadourlondon.com/
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店の外にもテーブルがおかれ、赤いギンガムチェックのテーブルクロスと椅子が、フランスのカフェっぽい(変わっていたらごめんなさい!)
店はもともとは2つ隣り合っていたテナントをくつけたのでしょう。
真ん中にカウンターをはさんで、両側に席が広がっています。
古い鋳物(台所用具でしょうか)やコーヒーポットなどが並び、照明も暗めで、独特のノスタルジックな空気が流れています。
このインテリアを見るだけでも訪ねる価値があります。
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朝から夜まで営業していて、それぞれの時間帯で、朝食、昼食、夕食を食べることができます。
フル・イングリッシュブレックファストだったりコック・オ・ヴァンといったクラシカルなフランス料理だったり、奇をてらったものではないけれど、定番ものが用意されています。
食事をとらなくても、コーヒー1杯、ワイン1杯という使い方もでき、先日私が利用したのもまさにそれ。
ちょっとひと休み、コーヒーや紅茶って気分ではなく、とても喉が乾いていたので、プロセッコ(スパークリングワイン)を1杯。
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これだけでも十分に今や稀少な存在のカフェなのですが、トルバドゥールトルバドゥールたらしめているのは、ここが文化サロン的な役割を果たしていること。
それもそのはず、トルバドゥールとは“吟遊詩人”という意味で、1954年のオープン以来、ポエトリーリーディングやライブミュージック、映画鑑賞会の場としても使われているのです。
1950年代後半から60年代にかけてのブリティッシュ・フォーク・リバイバルの後押しに、このトルバドゥールは一役買っています。

これまで蒼々たる面々が、ボブ・ディランもポール・サイモンもジミ・ヘンドリックもエルビス・コステロもここでプレイしたことがあります。
今もとほとんど毎日こういったイベントが行われいて、エド・シーランが登場したこともあります。


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私がひと休みで訪ねたときは14時過ぎ。
小1時間いたのですが、近くのテーブルでは昼食がてらやって来て、そのあとえんえんと語り論じ続けていた2人のマダムが。
その一方で、ずっと本を読んでいる初老の男性もいたりして、
長居して自分の世界に没頭でき、それをさせてくれるのもトルバドゥールにふさわしいあり方かもしれないなぁ、と感じるのです。


thu 10/11/16


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○店構えがステキ! それだけでも訪問する価値あるロンドンの店41選 → http://ricorice.exblog.jp/24999425/
○「Time Out」によるロンドンのベスト・コーヒースポット&カフェ → http://ricorice.exblog.jp/24362433/
○イギリスのコーヒーシーン・サードウェーブ → http://ricorice.exblog.jp/21922922/
○東ロンドンのかわいいコーヒーショップ18選 → http://ricorice.exblog.jp/24703726/
○今週は、イギリス・コーヒー週間/UK Coffee Weekです! → http://ricorice.exblog.jp/24292592/




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by ricoricex | 2017-02-17 00:00 | イギリスのグルメ店レポート

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ロンドンでクラークスといえば、靴を思い出す方もいらっしゃるでしょうが、
こっちのクラークスはClarksではなく、Clarke’s
イギリスによくあるお店のように、シェフの名前、
この店の場合は、サリー・クラーク/Sally Clarkeの苗字を冠したレストランです。
http://www.sallyclarke.com/

現在、ロンドンが食都として活況を見せるようになったのにはいくつもの要因があり、
そのひとつが1990年代から広がったモダン・ブリティッシュ(モダン・ヨーロピアン)。
従来のイギリス料理を、より素材やプレゼンテーションに注力し、洗練された料理のことで、ここには海外の料理の技術やエッセンスも取り入れられ、“ニュー・クラシック”と呼んでもいいでしょう。

このモダン・ブリティッシュ(モダン・ヨーロピアン)の立役者のひとりが、サリー・クラーク。
彼女のレストランは、ケンジントン・ハイストリートからノッティングヒル・ゲイツに向かうケンジントン・チャーチ・ストリート沿いにあります。
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2014年のこの日、私はロンドン入りした次の日の朝、真っ先に向かうところがありました。
それは携帯電話ショップ。
いや、すでにスマホも持参していましたが、常に連絡がとれる(ただしイギリス国内)状況が望ましく、携帯電話のチェックに向かったのです。
私が持っていたイギリス国内用の携帯電話は、電話器だけ購入したもので、あとはトップアップといって料金をチャージするシステム(これ、本当に便利でした!)。
確かこのとき、残高はあったのに電話がつながらず、駆け込んだ次第。

WiFiスポットやら通信状況は今や最重要事項です。
ひと仕事終えて、朝ごはんを食べようと向かった先がクラークス
そう、私が訪ねた携帯電話ショップはハイストリート・ケンジントンにあるので、そこからちょろっと歩いて向かったってわけ。

朝、といってもお店に到着したときはすでに11時頃で、店内にはちらちらとお客さんが。
土曜日の朝ということもあり、地元でなく観光客っぽい人たちも。
いずれもポッシュな方々で、年齢層は50代が大半でしょうか。
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トーストとかグラノーラとかオムレツとかいわゆる朝食メニューもあるのですが、土曜日は週末で、おそらく近くで開催されるポートベロー・マーケット前後の人たち狙いもあるのでしょう、ブランチ、と呼べるような土曜日限定朝食メニューを提供しています。

どういうものかっていうと、フル・イングリッシュ・ブレックファストイングリッシュ・マフィン + ポーチドエッグのせメニュー3種。
後者は、エッグ・ベネディクトといえばわかりやすいと思います。
3種類っていうのは、エッグ・ベネディクトがパンチェッタ、エッグ・フロレンティーヌがホウレンソウ、エッグ・ロワイヤルがスモークサーモン、という添え物の違い。

私がオーダーしたのは、スモークサーモンを添えたエッグ・ロワイヤル。
2つサイズがあって小さい方にしました。
これにフレッシュ・ミントティーを飲み物に。
サービス料込みで、しめて£12ちょい。
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全体的にやさしい味わいです。
ホームメイドのイングリッシュ・マフィンは表面がカリッと焼かれ、ふわっとしたポーチドエッグがふたつ。これにオランデーズソースとチャイブがかかっています。
私は小を選んだこともあり、お腹いっぱい、というのよりは、小腹を満たす+α程度のボリュームで、これならお昼もちゃんと食べられる、といった按配。
ただ、2017年2月現在、ウェブサイトを見る限り、大小サイズを揃えていないようで、ワンボリュームのみです。


私、卵をメインとした料理を作るのが得意ではありません。
オムレツやスクランブルエッグもだけれど、一番上手に作れないのがポーチドエッグ。
白身が天女のの羽衣のごとくふわふわ漂っちゃうんですよ(そんなきれいなもんじゃないけど)。
それがこんなにきれいにできるなんて、ね。
そして、どうにもこうにも作れないのが、オランデーズソースやマヨネーズ。このふたつがどうにも作れない! 乳化がヘタとかそういうことではないと思うのだけれど。だってほかのものだと、とりあえず作ることができるから。
それがオランデーズソースやマヨネーズに限ってはまったくダメ!なのです。

なので、この2つがのっかった、しかも見た目も美しい料理というのは畏敬の念を抱いてしまうのです。

私が訪問したときは、ちょうど新刊が店頭に並ぶ直前で、打ち合わせかなにかしていたのか、既刊の本が何冊か、無造作に脇に置かれていました。
ぼーっと見ていると、「本も出ているんですよ。どうぞ自由にご覧になってください」とサービスの方が1冊持ってきて、渡してくださいました。
こういう気遣い、好き!

フレッシュ・ミントティーはまさにフレッシュなミントをたっぷり使ったティーポットで供されるスタイルだったので、お茶を飲みながら、のんびりとページをめくりました。
こういうの、幸せな時間です。


今回私が訪れたのはレストランですが、すぐ近くにベーカリーやケーキやデリを扱うショップもあります。
私のロンドン滞在は限られた時間なので、なかなかゆっくり食事に時間をかけづらいこともあり、実は私は、クラークスは買い物利用の方が多いです。
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なので食べる時間がない方は、レストランの雰囲気は外からちょっと眺め、近くのベーカリーやショップで持ち帰りという選択肢もおおいにありです。


sat 13/09/14


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○<イギリス・レシピ> イングリッシュ・マフィン【English Muffins】 → http://ricorice.exblog.jp/22108854/
○朝食@オトレンギ/Ottolenghi(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/24033167/
○ロンドンでパワーチャージできる朝食を提供している店6選 → http://ricorice.exblog.jp/25039201/
○ロンドンで食べるイングリッシュブレックファスト・おすすめ10選 → http://ricorice.exblog.jp/24846252/
○ロンドンの朝食スポット・ベスト58 → http://ricorice.exblog.jp/24597366/
○ロンドンのベスト・ブレックファスト29選 → http://ricorice.exblog.jp/24258599/




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by ricoricex | 2017-02-11 00:00 | イギリスのグルメ店レポート

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本当はね〜、夜行きたかったのよ。
だって、ここワインバーなんだもん。
ワインバーといってもぐっとカジュアルで、敷居の低いところがいい。

店の名前は、テロワール/Terroirs
http://terroirswinebar.com/
ロンドン中心部、トラファルガー・スクエアの近くにあります。
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店名からわかるように、ワイン、特にナチュラルワインに注力。
フランス、イタリア、スペイン、ジョージア(グルジア)、ギリシャ、ルーマニアといったヨーロッパ大陸をはじめ、オーストラリア、アメリカ合衆国、チリなど、世界のワインをラインナップしています。
産地も生産者も多岐にわたり、リストを眺めているだけで楽しい。
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その日、テロワールは私のちょうど動線上にあり、時間もランチを摂るのにいい時間。
そう、ワインバーながらランチ営業もやっているのです。
入ってすぐの右手は予約なしでふらっとやってきた人用フロアっぽく、通されたのはそこ。

このやり方(席の埋め方)、賢いんですよね〜。
通り沿いに広がるこのフロア、つまり外から見える場所に、ふらっと来た人を優先的に通すと、非常に賑わっているようにみえるのです。

少し階段を下りたところが大きなフロアになっていて、こっちはどっしり腰を据えたい人向けといった様相。テーブル席が広がり、予約をした人たちはこっちに通されていたような。
私が入店したときは、こちらはまだまばらでしたが(だからこそ、人目につくところから人を配置していくやり方は賢いのです)
その一方で、このフロアの右手には大きなバーカウンターもあり、ここにもふらっとやってきた人は案内されていました。
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食事は、基本、ワインと一緒に食べて相乗効果のあるもの、といった位置づけでしょう、
チーズやコールドミート(シャルキュトリー)、ちょっとしたおつまみ系がメイン。
たっぷり食べたい向きには、本日のメニュー(plat du jour)もあります。
これらはランチでもオーダーできますが、ランチならではのメニューも用意。
その名も“ランチ・スペシャル” は、メイン(とはまたちょっと違うけれど。。。お腹にたまる豆やごはんもの)+ パン + グラスワイン1杯、
これで£10という太っ腹!な内容。
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私が訪ねた日は、チョリソーとホウレンソウのリゾットでした。
ワインは、何だだったっけ? 忘れてしまった、メモもなくしてしまった(汗)。
旨味たっぷりのフランス・ジュラの白っぽかった記憶。。。

そして、この店に限らず、ですが、なんといってもパンやバターがケチケチしていないのがいい。
ロンドンにいて幸せなことのひとつは、食材により近いもの、乳製品やレストランやパン屋さんのパンが大地の恵みがしっかりと感じられ、しみじみおいしいってこと!
余談ながら、こっちの野菜には苦味がちゃんとあるし、果物は酸味もしっかりあるし、ね。
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ワインはグラスでもボトルでもオーダーでき、
グラス(バイ・ザ・グラス)は、赤、白、各5種、ロゼ1種、オレンジ(スキン・マセレイションしたタイプ)1種。
ボトルは、ものすごい種類で、赤だけでも150ほどあり、リストはなんと、36ページにまたがっています。
値段はまずまず。びっくりするほどの値づけはされておらず、まあ、このくらいかな、といった印象です。

ワインショップとして役割も果たしており、お店で気に入ったワインを購入することも可能です。
その場合は、もちろん飲食プライスではなく、ショッププライスで。

また、ワインメーカーを招いてのディナー会やワインとチーズのテイスティングといったイベントも随時行って行っているので、ウェブサイトをチェックしてみては?
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wed 09/11/16


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○ロンドンで自然派ワインが楽しめるワインバー6選 → http://ricorice.exblog.jp/24489219/
○プロが選ぶロンドンでワインが楽しめる店・ベスト37 → http://ricorice.exblog.jp/24201101/
○ロンドンで自然派ワインが楽しめる店7選 → http://ricorice.exblog.jp/23907077/
○ランチ@ソム・サー/Som Saa(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25151358/
○ランチ@ブックス・フォー・クックス/Books for Cooks(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/23968640/
○ランチ@クロブタ/Kurobuta(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/23936417/




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by ricoricex | 2017-02-01 00:00 | イギリスのグルメ店レポート

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もはやイギリスのみならず、観光アトラクションとして人気の高いアフタヌーンティー。
私の持論は“アフタヌーンティーは幕の内弁当である”。
いろんなものを少しずつ食べられる、がポイントなのではなかろうか、と。

このアフタヌーンティー、問題は摂る時間。
アフタヌーンティーというように、食べるのは午後。そう、おやつの時間、です。
昨今の、特にロンドンなど都市部のアフタヌーンティーはぐっとボリューム控えめですが、
それでも種類があるだけ、お腹にたまる。

なので対策が必要になります。
お昼、もしくは夕食は控えめにする。


これとは別に、午後、ぐっとお腹がすき、夕食までもたない!ということもあります。
この日、オランジェリー/The Orangeryに立ち寄ったのも、まさにこれが理由。
オランジェリーケンジントン・ガーデンズ/Kensington Gardensの中、故ダイアナ妃が住んでいたケンジントン・パレス/Kensington Palaceの近くにあります。
ケンジントン・ガーデンズの北側、地下鉄駅のクイーンズウェイ(少し西へ向かえばノッティング・ヒル・ゲイト)があるベイズウォーター・ロードから、南側のケンジントン・ハイ・ストリートへ抜けるには、ケンジントン・ガーデンズをまっすぐ縦断すればよく、その遊歩道(って言うのかな?)から少し入ったところにオランジェリーは位置。
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夕方4時半頃、ベイズウォーター・ロードにいて、ケンジントン・ハイ・ストリートに行きたかった私は、ものすごおくお腹もすいていて、1〜2時間ぐらいの時間の余裕もあったし、「あっ、そうだ、この時間ならオランジェリーでアフタヌーンティーにしよう」と向かった次第。

オランジェリーは私のように散策がてら立ち寄るのにちょうどいいし、アフタヌーンティー・スポットとしても名が知られているし、予約も入れていないし、行列だったら?と思いましたが、杞憂に終わりました。
まあ、季節もあるし(夏場はやっぱ、ね)、平日だし、もう日が暮れそう、という時間帯だったし。
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e0038047_0134112.jpgオーダーしたのは、ベーシックな“イングリッシュ・オランジェリー・アフタヌーンティー/English Orangery Afternoon Tea”に、「ご一緒に冷たいお飲物はいかがですか?」の声に呼応して、ピムス/Pimme’sをプラス。
ピムスはジンベースのさわやかリキュールで、ウィンブルドンの時季にカクテルにしてよく飲まれます。
たっぷり歩いて喉乾いていたから、ね!

肝心の「イングリッシュ・オランジェリー・アフタヌーンティー」の内容は、以下のとおりです。
お決まりの3段トレイで提供!
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<上段/お菓子>
ヴィクトリア・サンドイッチ
チョコレート・ポット(ムースよりも濃いタイプ)
・エクレア
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<中段/スコーン>
・カランツ入りオレンジ風味のスコーン2個 コーニッシュ・クローテッドクリームとイギリス産イチゴジャム添え
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<下段/サンドイッチ>
・卵とクレソンのロールパン・サンドイッチ
コロネーション・チキンとローストハムのラップ
・スモークサーモンとクリームチーズをのせたミニベーグル
キュウリとミントのサンドイッチ
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お茶は、紅茶(茶葉!)は6種類から、ほかハーブティー4種、そして中国茶というセレクション。
私は、最初にオンリストされていたロイヤル・ロンドン・ブレンド/Royal London Blendにしました。
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というのも、濃い紅茶をミルクティーで飲みたいんですよね〜。
典型的なイギリスのミルクティーが、いわゆるアフタヌーンティーにはやっぱり最適だと思うし、当然お店側もそれは承知しているので。

こういうミルクティー用紅茶はたいがい最初に、“なんちゃらブレンド”とか“なんちゃらオリジナル”とか“(店名つき)”とかに掲げられ、そのあとに香りが個性的なダージリンのファーストフラッシュとかアール・グレイと続きます(何種類も揃えている場合、ね)。

このミルクティー用紅茶、違いはあるようなないような(笑)。
いや、あるんですよ、ちゃんと。
でもね、紅茶目的の人以外は、ううう〜ん、と悩む必要はありません(大した差はない)。
細かい説明を読む(たいがい産地とか茶園とかメインで、肝心の味がわかりづらい)のが面倒なので、濃いのがいいとか、やわらかいタイプが、とか好みを伝えるのが早いか、と。


周囲を見渡すと、ポッシュな方々や、アクセントや服装からアメリカ人観光客が多いなぁという印象。
アメリカ人は、自国にないからでしょう、こういうの、好きよねぇ。
隣りの席にいた男女のカップルがまさにそれで、それぞれ“イングリッシュ・オランジェリー・アフタヌーンティー”をオーダーしていました。
っと、ひとつは私と同じだけれど、もうひとつは上段のお菓子3つのうち2種類が違う!

チョコレート・ポット/エクレア → レモン・ポセット/バッテンバーグ・ケーキ
になっていました。


肝心の味は、というと、まあ、こんなもんかな(笑)。
量は今どきらしく、スモールポーション。
お腹パンパン!には及ばず、これなら軽い夕食はOKです。

でね、アフタヌーンティーはダントツで一番よく出る(であろう)人気メニューだから、すぐ出せるよう並べてスタンバイさせているだろうから仕方ないんだろうけど、
サンドイッチ類の食パンを使うタイプやトッピングされたスモークサーモンは、表面がややぱさっとしていて、残念!
日本でいうバターロールみたいなパンを使ったサンドイッチがよかった。
表面がぱさつかないから、だろうけど(笑)。
あっ、4種類あるサンドイッチ類、パンのタイプをそれぞれ変えているのは、見た目含め、具のみならずパンの食感も味も違って楽しい。


オランジェリーのアフタヌーンティーは、シャンパンやスプマンテをプラスしたり、グルテンフリー・メニューもあります。
朝食やランチの利用も可能。


“オランジェリー”って言葉、直訳すると“オレンジ用温室”のこと。
その昔、富裕層たちがオレンジとかレモンとかの柑橘類を冬の寒さから守るために作った設備のこと。
その名残りで天井が高く、このオランジェリーを再利用した施設は、イギリスのところどころにあります。
あっ、そうそう、フランス・パリのオランジュリー美術館/Musée de l'Orangerieはまさにそれ!(フランス語なので、日本語表記が若干変わりますが)


で、支払いは、£32.50(サーヴィス料込みで£36.56)。
(2017年1月時点では少し値上がりして、£34.00(これにサーヴィス料を加算)
高級ホテルよりはぐっと安いけど、お菓子屋さんよりは高いかな。

ホテルのアフタヌーンティーにしてもそうですが、アフタヌーンティーそのものにお金を払っているわけじゃないんですよね。
豪華な空間とか、美しい食器とか、丁重なサーヴィスとか、ラグジュアリーな非日常に対する金額だと思っています。
なかでも丁重なサーヴィス、ね。
マダム、マダム、と気を遣ってくれるし、のんびりしてても急き立てられないし。
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オランジェリーの場合は、絢爛豪華な空間というわけではないけれど、天井が高く、窓も大きい。
エントランスに横に細長く建物があり、その真ん中が通路、窓側と壁側に円テーブルを設置、というスタイルで、開放感があるんですね。
ロンドンのど真ん中にいながら、ここだけコロニアルな雰囲気のゆったりした趣なんですよ〜。
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まっ、ときにはこういうのもいいでしょう!


tue 27/10/15


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○日本風アフタヌーンティー@マガジン・レストラン/The Magazine Restaurant(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/22477020/
○アフタヌーンティー・バスツアー by BBベーカリー/BB Bakery(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/22451445/
○アフタヌーンティー@ベアズ・オブ・ブルームズベリー/Bea's of Bloomsbury(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/19438004/
○アフタヌーンティー@スケッチ/Sketch(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/19376254/
○2017年ロンドンのアフタヌーンティースポット・トップ10 → http://ricorice.exblog.jp/25173571/



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by ricoricex | 2017-01-27 00:00 | イギリスのグルメ店レポート

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イギリスに到着するのは、たいがい午後。
空港での手強い入国審査を済ませ(審査自体は別段どおってことないのですが、なんせ行列! 行列! 行列!)、市内に入ると夕方。
私は時差ボケをしたことがなく、長時間のフライトと長時間の行列で動きたくって仕方がないので、荷物だけおいてすぐに出かけます。

が、時すでに夕方。
いわゆるショップは閉まる時間です。
で、何をするかというと、スーパーマーケットに行くことが多い。
私は西を拠点としているので、徒歩でも行ける(といっても片道2kmぐらいは平気で歩くけど)範囲をぶらぶらするのです。

スーパーマーケットは、グロスター・ロードのウェイトローズ/Waitrose、そこからセインズベリー/Sainsbury'sに行くというコース。
とりわけクロムウェル・ロードのセインズベリーは大型店舗で遅くまで開いているので(その昔は24時間営業だった)、探険しがいあり。

このスーパーマーケット・ホッピングは、夕食を食べる前に行います。
というのも、夕食をまともに食べていたら、そんな時間はなくなるし、腰を落ち着けたら動き回る気が失せるので。


なので、イギリスに到着した日の夕食は、スーパーマーケットのレディミール(電子レンジでチン!)やプレタ・マンジェ/Pret a Manger(サンドイッチのファストフードチェーン)なんかでさくっと済ませることが少なくないのだけれど、この日、どうしても食べたくなったのが、肉汁したたるハンバーガー。

あっ、そうだ、サウス・ケンジントン駅出てすぐのところにオネスト・バーガー/Honest Burgersができたんだ!
http://www.honestburgers.co.uk/
ということで、スーパーマーケット探索のあと、一目散にまっしぐら!
お店に到着したら21時頃。「まだ大丈夫? イートインできるかしら?」と訊くと、「23時までだから、全然大丈夫だよ!」
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21世紀に入ってからじわじわと増え始め、2000年代半ばにはすっかり認知度を獲得した、ロンドンのグルメ・バーガー(もしくはポッシュ・バーガー)。
牽引役は、グルメ・バーガー・キッチン/Gourmet Burger Kitchen(頭文字をとってGBKとも紹介される)、バイロン/Byronの2つで、確かに店舗も多い。

オネスト・バーガーは、いわば後発隊。
2011年にブリクストンで誕生し、謳い文句は“A burger restaurant inspired by great british produce.(すぐれたイギリス食材を使う)”。
その名のとおり、食材のルーツ(&自然派)をより前面に打ち出したメニューがウリで、
牛肉は35日ドライエイジド(熟成)、鶏肉は放し飼い、手でざくざく切った不揃いのチップス(フライドポテト)はローズマリー・フレイバー、といった按配。
もちろん、昨今の状況を反映してベジタリアンメニューもあり。

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私は、肉汁〜!!!気分だったので、ビーフをオーダー。飲み物はレモネード。
表面がつやっとしたブリオッシュ生地のバンズに、厚みのあるパテ、甘めのオニオンのレリッシュとレタスがはさんであります。
パテの焼き加減はレア。肉感たっぷりです。
イギリスのハンバーガーは、ミディアムレア〜レアのことが多いように思えるので、ウェルダン希望の場合は、注文時に確認し、その旨伝えるといいかと(たいがいのところは、OK!とやってくれます)。
テーブルにはトマトケチャップとマヨネーズがあるので、好みでつけて。

ハンバーガーもさることながら、オネスト・バーガーで主張するのがチップス!
丸皿にどばっと入っていて、まるでチップスの海にハンバーガーの島が浮かんでいるよう
(写真はそう見えないかもしれませんが、実際に目にすると、これ完食できるか?と思わせるほどたっぷりです。事実、周囲を見渡すと、残す人も多い)。

このチップス、ローズマリー・ソルトがふってあって、なかなか個性的なフレイバーです。
ハンドカットされたチップスは大きさが不揃いで、カリッと揚がって中はほくほく、自然派ローストポテトをチップスに応用したような、そんな趣です。
量はあるものの、外側と中身、大きさによって食感の違いが出るので、意外と食べ飽きません。
ローズマリー風味が強いので、私はケチャップなどつけずとも、このままで十分でした。
レモネードは甘さ控えめ、酸味が立ったきりっとした味わいで、それはそれでよかったけど、こーゆーのビールが飲みたくなりますね〜。

にしても、昨今のイギリスのカジュアルダイニングは、
エナメル(ホーロー)の食器を使うところがぐんと増えたなぁ。
どこもかしこも、とは言わないけれど、比率はぐんと高い!
私もいくつか持っているけれど、扱いがラク(かけたらかけたで、それは“味”だし)、器としてはもちろん、そのままオーブンにも入れるし、なにより見た目が決まる!んですよね〜。


会計は、ビーフ・ハンバーガーとレモネードで£11。
サーヴィス料は含まれていないので、これにチップを含めて、支払い。
(ロンドンの飲食店はサーヴィス料があらかじめ含まれている店が増え、12.50%が基本です)


オネスト・バーガーの場合は、それを標榜している、というのもありますが、イギリスでは、一見ジャンクフードな世界も、どんどんオーガニックの波が押し寄せて来ていて、それを支持する人が増えていることとがよくわかる好例です。
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tue 08/11/16


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by ricoricex | 2017-01-21 00:00 | イギリスのグルメ店レポート