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イギリスの食研究家、食の編集者/ライター、フードアドバイザー、情報発信サポーター“羽根則子”がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。


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カテゴリ:英語でレシピを読む!( 79 )



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このシリーズで、ここ数回にわたってとりあげている “焼く”の英語表現。
今回は、
caramelise(米:caramelize)/カラメライズ
を取り上げます。

その言葉から想像できるように、カラメル(キャラメル)化するということ。
具体的にどういうことか、というと、
・カメラル状に煮詰める(カスタード・プリンのカラメルソースがそうですね)
・ナッツなどを砂糖やカラメルで衣がけする
・砂糖をバーナーなどで焦がす(クレーム・ブリュレの表面がこれ)
・飴色にする(までじっくり炒める)
といったもので、フランス語の“carameliser/カラメリゼ”に該当します。

フライパンのフチがカラメル状になる(caramelise around the edges of the pan)
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といった具合に、製菓の専門用語としてよく使われますが、
一般的なレシピ本では、登場頻度は高くありません。

通常の英語のレシピでは、先の例の一番最後に出した、
・飴色にする(までじっくり炒める)
がもっともよく見るパターンか、と。こんな感じで。

タマネギをじっくりと飴色になるまで炒める(cook the onions slowly to caramelise)
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料理の場合、素材としてはタマネギがダントツによく使われ、工程ではなく料理名で、
カラメライズしたタマネギ(caramelised onions)
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として見ることはよくあります。

このカラメライズしたタマネギ、素材の自然な甘さがじわりと出るので、
チャツネのようにパテやテリーヌに添えて食べたり、
タルトのフィリング(アパレイユ)に使ったり、
とさまざまに活躍してくれるので、
プリザーヴ(保存食にして常備菜)として多めに作っておいてもよし、と位置づけられています。


というわけで、
caramelise → キャラメリゼする/カラメルにする/(火にかけ)飴色にする
と覚えてくださいね。

ではでは〜!


〜〜過去の関連記事も併せてどうぞ
○英語でレシピを読む! ~工程 39:焼く(まとめ) ~ → http://ricorice.exblog.jp/25673195/
○英語でレシピを読む! ~工程 40:(ケーキやパンなどをオーブンで)焼く~ → http://ricorice.exblog.jp/25699521/
○英語でレシピを読む! ~工程 41:(肉や野菜などを)焼く/あぶる~ → http://ricorice.exblog.jp/25722294/
○英語でレシピを読む! ~工程 42:(直火に近いところで)焼く/網焼きにする~ → http://ricorice.exblog.jp/25744669/
○英語でレシピを読む! ~工程 43:直火で焼く~ → http://ricorice.exblog.jp/25773258/
○英語でレシピを読む! ~工程 44:こんがり焼く~ → http://ricorice.exblog.jp/25797848/
○英語でレシピを読む! ~工程 45:焼き色がつくまで焼く~ → http://ricorice.exblog.jp/25821667/
○英語でレシピを読む! ~工程 46:(少量の油で)炒める~ → http://ricorice.exblog.jp/25840531/
○英語でレシピを読む! ~工程 47:熱する~ → http://ricorice.exblog.jp/25865985/
○英語でレシピを読む! ~工程 48:蒸し焼きにする~ → http://ricorice.exblog.jp/25891089/




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by ricoricex | 2017-07-14 00:00 | 英語でレシピを読む!

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当シリーズではここのところ、 “焼く”の英語表現を取り上げてみています。
今回取り上げる言葉は、
braise/ブレイズ

フランス料理が好きな方は、braiser/ブレゼを思い出していただけると、話が早い。
“蒸し煮にする” “蒸し焼きにする”ことです。

ちなみに、よく似た言葉にétuver/エテュヴェがあり、その違いはこんな感じ。
braiser/ブレゼ……素材がかぶる程度の液体(出し汁や 水、酒類)を加えてふたをし、オーブンで時間をかけて加熱する。
étuver/エテュヴェ……少量の液体と素材そのものの水分で蒸すように煮込む。

で、英語のbraise/ブレイズ。
当然、フランス語語源の言葉で、イギリスに入ってきたのは18世紀半ば。
意味はbraiser/ブレゼと同じ。肉の場合は表面を焼いてから、煮込んだりもします。
こんな風に使われます。
肉を蒸し焼きにする(braised the meat)
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ただ、実のところ、レシピ本でそう頻繁に登場する言葉ではありません、調理法でも、料理名でも。
というのも、調理の場合は“○○℃のオーブンに○分入れる”といった説明がなされることが多いから。
また、料理名でも、“黒ビール煮込み”なら“○○ in Stout”とか、“○○ stew(シチュー)”とか“○○ casserole(キャセロール)”と呼ぶことが大半。

ですが、これは必ずbraiseを使うなぁ、と思い、おそらく私が最初に英語のレシピでbraiseを見たのは、
紫キャベツの蒸し煮(braised red cabbage)
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これ、ざく切りにした紫キャベツを酢も使って煮込んだ料理で、クリスマスメニューの定番。
ごちそうたっぷりの途中で、こういうものがあると口の中がさっぱりし、落ち着きます。

あとは、
牛肉の煮込み(braised beef)やオックステイルの煮込み(braised oxtail)
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で目にするかなぁ。


以下、余談。
牛肉の煮込み(braised beef)の代表的なものに、赤ワインで作る“ブ(ッ)フ・ブルギニヨン”があります。
ブ(ッ)フはフランス語で牛の意。
フランス・ブルゴーニュの料理なので、“ブ(ッ)フ・ブルギニヨン”。
“Boeuf Bourguignon”と綴ります。

このまま、イギリスで使われることもありますが、その国の言葉に翻されることも。
ブルゴーニュは英語で“Burgundy/バーガンディ”。
ワインを語る時も、思いっきり“Burgundy/バーガンディ”が使われます。
となると、バーガンディ・ビーフとなるかと思いきや、
boeuf/ブ(ッ)フをbeef/ビーフに置き換えて
“Beef Bourguignon/ビーフ・ブルギニヨン”と!
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言いやすい、イメージしやすい、というのがその理由でしょう。
日本で、マロン・ケーキ
マロン(フランス語。英語ではチェスナット) + ケーキ(英語)
というのと同じ構造ですね。


というわけで、
braise → 蒸し焼きにする/蒸し煮にする
と覚えてくださいね。

ではでは〜!


〜〜過去の関連記事も併せてどうぞ
○英語でレシピを読む! ~工程 39:焼く(まとめ) ~ → http://ricorice.exblog.jp/25673195/
○英語でレシピを読む! ~工程 40:(ケーキやパンなどをオーブンで)焼く~ → http://ricorice.exblog.jp/25699521/
○英語でレシピを読む! ~工程 41:(肉や野菜などを)焼く/あぶる~ → http://ricorice.exblog.jp/25722294/
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○英語でレシピを読む! ~工程 43:直火で焼く~ → http://ricorice.exblog.jp/25773258/
○英語でレシピを読む! ~工程 44:こんがり焼く~ → http://ricorice.exblog.jp/25797848/
○英語でレシピを読む! ~工程 45:焼き色がつくまで焼く~ → http://ricorice.exblog.jp/25821667/
○英語でレシピを読む! ~工程 46:(少量の油で)炒める~ → http://ricorice.exblog.jp/25840531/
○英語でレシピを読む! ~工程 47:熱する~ → http://ricorice.exblog.jp/25865985/
○英語でレシピを読む! ~食材 04:栗~ → http://ricorice.exblog.jp/23675556/




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by ricoricex | 2017-07-05 00:00 | 英語でレシピを読む!

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ここのところ、当シリーズでは “焼く”の英語表現を取り上げています。
今回取り上げる言葉は、
heat/ヒート

ヒートアップとかヒートテックとかにも使われるので、なじみやすい言葉ですね。
レシピに出てくる場合は、“熱する/温める”という意味で使われます。

大きなフライパンを熱する(heat a large flying pan)
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heatの前に“あからじめ”を意味する“pre”をつけ、
“あらかじめ熱する/温める” “熱しておく/温めておく”を指すpreheatが登場することもしばしば。

オーブンをあらかじめ熱する/温める(preheat the oven)
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といった具合に。

このheatという言葉、“熱/火”という名詞で使われることもあります。

強火で(on a high heat)
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中火で(on a medium heat)
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弱火で(on a low heat)
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heatは熱なので、日本語で使われている強弱ではなく、高低で表すんですよね〜。
なので、high、low、そして中間にはmediumが使われるというわけです。

“火を強める/弱める”場合は、turnという動詞を伴い、あげる/さげるといったニュアンスで、up/downをくっつけます。こんな感じで。

火を強める(turn the heat up)
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火を弱める(turn the heat down)
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“火を強める”はheat up、ヒートアップです。
レシピでではないけれど、ヒートアップは日本語でも使われるから、なるほど〜!ですね。

また、 “火を弱める”場合は、turn downをひと言で表すreduceを使うことも可能です。

火を弱める(reduce the heat)
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というわけで、
heat → 熱する/温める、熱/火
と覚えてくださいね。

ではでは〜!


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○英語でレシピを読む! ~工程 39:焼く(まとめ) ~ → http://ricorice.exblog.jp/25673195/
○英語でレシピを読む! ~工程 40:(ケーキやパンなどをオーブンで)焼く~ → http://ricorice.exblog.jp/25699521/
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○英語でレシピを読む! ~工程 46:(少量の油で)炒める~ → http://ricorice.exblog.jp/25840531/
○英語でレシピを読む! ~道具 03:フライパン~ → http://ricorice.exblog.jp/24051577/




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by ricoricex | 2017-06-24 00:00 | 英語でレシピを読む!

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ここのところ、当シリーズで “焼く”の英語表現にスポットを当ててみています。
今回取り上げる言葉は、
sauté/ソーテ

なんでeにアクサンが付いているかって?
これ、フランス語に由来する言葉だから。
イギリスでは、そのまま使われるフランス語をちょこちょこ見ることがあり、
なかでも食に関する言葉はその傾向が強い。

私は仕事柄もあり、メニューが読める、厨房で困らない、食関連のフランス語を習得しておいてよかったなぁ、と思うのはこんなとき、
と言いたいところですが、sautéについては、そこまでのもんじゃない(笑)。
というのも、ソーテというのは英語読みで、ソテーだとどうでしょう。
そう、sautéは日本語でもおなじみの“ソテーする”という意味です。

野菜を(少量の油で)炒める(sauté the vegetabls)
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5分ほど(少量の油で)炒める(sauté for about 5 minutes)
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さて、フランス語に覚えのある方は、んんん?と思われたかもしれませんが、
sautéというのは、jumpという意味のフランス語、sauterの受動態。そして同時に“ソテーしたもの”という名詞でもあります。
なので、“ホウレンソウのソテー”などというときはいいのですが、
“ホウレンソウをソテーする”を意味するときにsautéを使うのは、
フランス語の文法としては正しくない。

でも、英語ではこれがすっかり定着しちゃったわけで。
なので、例に出した、“sauté the vegetabls”も英語だとOKなわけです。


さて、先に記したように、sautéはjumpという意味のフランス語がベースになっています。
その意味合いを色濃く残しているのがソテーパン。
フライパンよりの側面に高さがあり、炒め物が飛び出さない、つまりジャンプしないようになっています。

そして、そこから考えると分かりやすく、sautéは厳密には、
“少ない油で、軽くすばやく、食材をふり動かしながら炒める”
という意味になります。


というわけで、
sauté →(少量の油で)炒める
と覚えてくださいね。

ではでは〜!


〜〜過去の関連記事も併せてどうぞ
○英語でレシピを読む! ~工程 39:焼く(まとめ) ~ → http://ricorice.exblog.jp/25673195/
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○英語でレシピを読む! ~工程 43:直火で焼く~ → http://ricorice.exblog.jp/25773258/
○英語でレシピを読む! ~工程 44:こんがり焼く~ → http://ricorice.exblog.jp/25797848/
○英語でレシピを読む! ~工程 45:焼き色がつくまで焼く~ → http://ricorice.exblog.jp/25821667/




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by ricoricex | 2017-06-13 00:00 | 英語でレシピを読む!

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当シリーズでここのところみているのは、“焼く”の英語表現。
今回は、
brown/ブラウン
という言葉を取り上げます。

ん? 色の名称じゃないの?そうです、“茶色”“褐色”といった色を表す言葉として、日本でもおなじみですが、この“brown”という言葉、動詞としても使い、レシピにも登場します。意味は推して知るべし、“焼き色がつくまで焼く” “焼き色をつける”“きつね色に焼く”といったことろ。
こんな感じでレシピに出てきます。

牛肉を焼き色がつくまで焼く(brown the beef)
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タマネギを焼き色がつくまで焼く(brown the onion)
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焼き色がつくまで(焼く)(until browned)
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※brownedはbrownの過去分詞で、brownされたの意


もちろん“茶色”“焼き色”という色の言葉としても使われ、その一例がこれ。
パン粉がこんがりとした焼き色がつくまで(until the breadcrumbs are golden brown)
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というわけで、
brown → 焼き色がつくまで焼く
と覚えてくださいね。

ではでは〜!


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by ricoricex | 2017-06-05 00:00 | 英語でレシピを読む!

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当シリーズではここのところ、“焼く”の英語表現をみています。
今回取り上げる言葉は、
toast/トースト。
日本でも日本語でもおなじみですね。

食パンをトーストすることをイメージすればわかるように、
こんがり焼く、表面に焼き色をつくまで温める
といったところで、中にしっかり火を通す、というよりも表面に焼き色がついたかどうかが重要になります。
レシピではこんな感じで登場します。

パンをこんがり焼く(toast the bread)
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1〜2分こんがり焼く(toast for a minute or two)
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こんがり焼いたチャバタのスライス1枚(a toasted slice of ciabatta)
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※toastedはtoastの過去分詞で、toastされたの意


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ところでtoastは名詞としても使います。
ただですね、これ、うっかり間違えやすいのですが、名詞のtoastは数えられない名詞なんです。
イギリスはあらかじめトーストやサンドイッチ用に薄くスライスした食パンが売られている、にもかかわらず、なんですよね〜。

では、どう表現するか、というと、こうです。
トースト1枚(a slice of toast)
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2枚、3枚になると、two slices of toast、three slices of toastとなります。
薄いものなのでsliceというわけです。


以下、余談。
ところで、toastには“こんがり焼く”以外にも意味がありまして。
それは、
“乾杯する”
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この意味、日本では意外と知られていないんじゃないかな。
話し言葉でももちろん使うけれど、書き言葉で、たとえば新聞や雑誌の記事の見出しなどでよく目にします、こんな風に。

成功を願って乾杯!
Toast to our sucsess!

この“乾杯する”の意味を持つtoastは名詞としても使われ、その場合はこんな感じ。

乾杯しましょう!
Let’s have a toast!

お気づきの方もいるかと思いますが、乾杯のtoastは数えられる名詞なんですよね〜。
なので、トーストを1枚食べるの意味で
have a toastを使うと、
乾杯する、となっちゃうわけです。

整理すると、
トースト1枚 → a slice of toast
乾杯 → a toast
となり、逆っぽいのですが、こーゆーことで、
これが英語のおもしろいところでもあり、むずかしいところでもあり。

まあ、実際のところは前後の文脈や状況で理解してもらえるとは思うけれど、
もちろん知っておくにこしたことはないってことで。


というわけで、
toast → こんがり焼く
と覚えてくださいね。

ではでは〜!


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by ricoricex | 2017-05-26 00:00 | 英語でレシピを読む!

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今回は完全に中級〜上級者編です。
なので、そもそもが、英語、うへ〜っ!な方は読まなくていいです。
すっとばしてください(笑)。

当シリーズではここのところ、“焼く”の英語表現をみていて、
前回は“grill/グリル”という言葉を取り上げました(↓)。
http://ricorice.exblog.jp/25744669/

この“grill/グリル”という言葉、日本語でも使うぐらいですから理解が及ぶのは速い、はず。
が、私、すっかり途方にくれてしまったことがありまして。

それは
broil/ブロイル
という言葉の存在。

オーブン機能でついていたりしますね。
これ、レシピ本などでの使われ方は“grill/グリル”と大差なく思え、同じなの? 違うとしたら何がどう違うの?

困ったときに私が頼りにしている、食の用語辞典(超〜〜〜〜〜〜詳しい!)には、broilはgrillの北米での言い回しとあります。
つまり、“直火(に近いところで)焼く”ということ。

実際にイギリスのレシピ本には、
ベーコンを焼く(grill(broil)the bacon)
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といった具合にgrillとbroilが並列されていたりします。

果たして、本当にそうなのか?なので、grillだけbroilだけで登場する場合を見比べると、やはりそこには使い分けがあるように思えました。

なわけで、以下、私の考察です。
本当は違うのかもしれませんし、イギリスやアメリカといった英語圏でもエリアによるズレも当然あるわけですが、それはそれとして、こういう違いじゃない?ってことで。

オーブンのブロイル(ブロイラー)機能(サラマンダー(サラマンドル)でもいいのですが)を思い浮かべるといいのですが、
例えば鶏の丸焼き。
上からの高温直火でしっかり焼き上げるイメージです。これが“grill/グリル”に置き換えられるか、と言われると、私はちょっと違和感。
イギリスだと、鶏一羽をまるまる焼く場合、丸焼きではなく“roast/ロースト”になり、そもそも厳密にはbroilという調理法を用いる料理はほとんどなく、“grill/グリル”に置き替えているいるんじゃないかと推察するのです。

なので、私の感覚は折衷ともいうところで、
オーブンなど器械を使って上からの直火でしっかり焼く、あぶるのが“broil/ブロイル”、
網や鉄板など、下からの(直火に近い)火で焦げ目がつくぐらいまで焼くのが“grill/グリル
とするとストンと腑に落ちるのです。いかがでしょう?


あれこれ書きましたが、というわけで、
broil → 直火で焼く
と覚えてくださいね。

ではでは〜! 


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○英語でレシピを読む! ~工程 39:焼く(まとめ) ~ → http://ricorice.exblog.jp/25673195/
○英語でレシピを読む! → http://ricorice.exblog.jp/i33/




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by ricoricex | 2017-05-16 00:00 | 英語でレシピを読む!

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当連載ではここのところ、“焼く”に該当する英語表現をみています。

今回ご紹介する言葉は、
grill/グリル

日本語でもおなじみになっている言葉ですね。
こんな感じで使われます。
ベーコンを焼く(grill the bacon)
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やわらかくなるまで焼く(grill until they are soft)
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これらの例だけだとわかりづらいかもしれませんが 、“grill/グリル”の“焼く”場合のポイントは、
直火に近いところで焼く、ということ。網焼きやバーベニューなども“grill/グリル”の類になります。
炭火焼きにするときも英語だと“grill/グリル”です。
また、“grill/グリル”は“下からの直火で焼く”というのも、その意味に含みます。

そう、直火、と言いたいところですが、家庭の台所だと直火で焼くことってあまりないですよね。
リアルに直火なのは、ガスグリルについている、魚焼きグリルを利用したり、
ガスストーブに上に網をおいてお餅を焼いたりするぐらいでしょうか。

例にあるベーコンはフライパンで焼くので、
なので、やむなく“直火に近いところ”という表現にとどめています。
ではフライパンを使う“fry/フライ”と“grill/グリル”がどう違うかというと、
fry/フライ”が“炒める”“火を通す”ことであるのに対し、
“grill/グリル”の場合は“直火を使ったかのようにしっかり焼く”ことにあります。
なので、イングリッシュ・ブレックファストに出てくるカリカリベーコンの調理法は、
“grill/グリル”でも表現としてはOKなのです。

な〜んだ、簡単!
はい。ここまでは確かにそうです。
実は、ううううう〜ん、何なんだ?と困惑したことが私、ありまして。。。
それについては次回、お伝えしたいと思います。


というわけで、
grill →(直火に近いところで)焼く/網焼きにする
と覚えてくださいね。

ではでは〜! 


〜〜過去の関連記事も併せてどうぞ
○英語でレシピを読む! ~工程 39:焼く(まとめ) ~ → http://ricorice.exblog.jp/25673195/
○英語でレシピを読む! ~工程 09:炒める~ → http://ricorice.exblog.jp/24083284/
○英語でレシピを読む! ~工程 40:(ケーキやパンなどをオーブンで)焼く~ → http://ricorice.exblog.jp/25699521/
○英語でレシピを読む! ~工程 41:(肉や野菜などを)焼く/あぶる~ → http://ricorice.exblog.jp/25722294/
○英語でレシピを読む! → http://ricorice.exblog.jp/i33/




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・『イギリスの食、イギリスの料理&菓子は“イギリスの食研究家”“食の編集者/ダイレクター/ライター”羽根則子のブログです。

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by ricoricex | 2017-05-05 00:00 | 英語でレシピを読む!

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今回ご紹介する言葉は、“焼く”のなかでもよく目にするもののひとつ。
カタカナでもそのまま使われています。

それは、
roast/ロースト

ロースト・ビーフ、ロースト・チキン、ロースト・ポテトなどでおなじみですね。

実際にどう使われているかというと、こんな感じ
1時間焼く(roast for 1 hour)
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実は“roast/ロースト”という言葉、実はあまりレシピの中では出てこなくって、
“オーブンに入れる(place the tray in the oven)”
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などと表現されることの方が圧倒的に多いです。

ローストする肉にしろ野菜にしろ、そのままオーブンに入れるわけではなく、
天板だったり、器だったりに入れてからオーブンに入れるわけで、
このときの天板や器のことを、
“roasting tray” “roasting tin” “roasting pan”などと言います。
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さて、ローストは肉だったり野菜だったりをオーブンで焼くときに使われますが、
ジャガイモはロースト・ポテトもあればベイクド・ポテトもある。
違いは、というと、“ベイクド”、つまり“ベイク/bake”の“焼く” “なかまでしっかり火を通す”ことに重きがおかれているのに対し、
“ロースト”の場合は、“直火でじっくり焼く” “あぶる”ことにあります。
そのため、“ベイク”は場合によっては電子レンジを使うことが可能ですが、
“ロースト”はあくまで“直火で時間をかけて焼く”ことにあり、電子レンジで代用することはできません。
また、特に野菜の場合は、油/脂をからませるなどして、こんがりと焼き上げます。
ベイク”では必ずしも、しっかり焼き色をつける必要はありません。


また、ローストには“煎る” “焙煎する”という意味もあり、
コーヒー豆を焙煎する(roast coffee beans)
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といった具合にも使われます。
なので、ほうじ茶は英語でroasted (green) teaとなります。


というわけで、とりあえずは
roast →(肉や野菜などを)焼く/あぶる
と覚えてくださいね。

ではでは〜! 


〜〜過去の関連記事も併せてどうぞ
○英語でレシピを読む! ~工程 39:焼く(まとめ) ~ → http://ricorice.exblog.jp/25673195/
○英語でレシピを読む! ~工程 40:(ケーキやパンなどをオーブンで)焼く~ → http://ricorice.exblog.jp/25699521/
○英語でレシピを読む! → http://ricorice.exblog.jp/i33/
○ロンドンのサンデーロースト・ベスト28 → http://ricorice.exblog.jp/24676088/




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by ricoricex | 2017-04-26 00:00 | 英語でレシピを読む!

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“焼く”工程は、料理や菓子作りに欠かせません。
なのでもっと早い段階でご案内したいところでしたが、日常的によく使う言葉だからこそ、説明に頭を悩ませる。
でも、ようやくとりかかることにしました。

それは、
焼く
を表す言葉。

前回はまとめとして、以下のようにご紹介しました(↓)。
英語でレシピを読む! ~工程 39:焼く(まとめ) ~
http://ricorice.exblog.jp/25673195/


今回より、それぞれの言葉について掘り下げてみていきます。


そんなわけで取り上げるのは、
bake/ベイク

な〜んだ!と思われる方も多いでしょう。
お菓子やパンをオーブンで焼くときに使う言葉です。

e0038047_231128.jpgなのでパンはオーブンで“焼く/bake”するから“ベーカリー/bakery”。
日本でもおなじみですね。
ただ、日本の場合、ベーカリーというとパン屋を指すのに対し、
イギリスではオーブンで焼くものを扱っているのは、パンもお菓子もベーカリー。
“ベイクショップ/bake shop”と表現されることもあります。

e0038047_2311155.jpgというのも、伝統的にイギリスのお菓子は焼き菓子で、そのあとに飾りを施すのは稀、もしくは特別な場合だったりします。
なので、飾りを施すことを重きにおいたお菓子は“ケーキショップ/cake shop”もしくは、フランス語から拝借して、“パティスリー/pâtisserie”などと言います。


では、実際にレシピではbakeが登場する例をみてみましょう。

ビスケットを焼く(bake the biscuits)
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パイを焼く(bake the pie)
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ローフ(パンを塊で)を焼く(bake the loaf)
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ほかにも、

(オーブンで)50分焼く(bake for 50 minutes)
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(オーブンの)下段で焼く(bake on the bottom shelf)
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オーブンの下で焼く(bake in the bottom of the oven)
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(下)段を表現する、shelfの場合はon、
オーブンの中がまずありきで、そこでの下を表現するbottom of the ovenの場合はin、
を前置詞に伴います。
意味としては同じですが、こういう風に書き分けができるんだ〜、というサンプルですね。


bakeにingをつけてこんな使い方も。
焼く直前に(just before baking)
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天板2枚(2 baking trays)
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baking trayとは焼くためのトレイ、つまり天板です。
単純といえば単純。でも知らないと、とっさにでてこない言葉かもしれませんね。
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このように“bake/ベイク”という言葉を、
“(ケーキやパンをオーブンで)焼く”
という意味で捉えるのは、とりあえずは正しい。まずはこういう覚え方をしておきたい。

もう少し言語として真っ向から眺めてみると、
“bake/ベイク”には“焼き固める”という意味があります。
それが証拠に陶器やレンガを焼き固める表現に“bake/ベイク”を用います。

ということは、つまり、“bake/ベイク”とは、
“オーブンの中の乾いた熱気で焼く”ということになります。
こんがりとした焼き色をつけるためなどの色づけは別ですが、焼く時に余分な水分や脂を加えない。
“表面をしっかり乾燥させて焼く”といったところでしょうか。


後半は余計な情報に思えるかもしれませんが、今後ご紹介する言葉と対比し、それぞれの言葉の輪郭をはっきりさせるために綴っておきました。

ともあれ、前述したように、まずは、の段階としては、
bake → (ケーキやパンをオーブンで)焼く
と覚えてくださいね。

ではでは〜! 


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○ロンドンのパティスリー・ベスト5 → http://ricorice.exblog.jp/25375179/
○イギリスで行きたいベイクショップ・ベスト7 → http://ricorice.exblog.jp/25307911/




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