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イギリスの食研究家、食の編集者/ライター、フードアドバイザー、情報発信サポーター“羽根則子”がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。


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カテゴリ:英語でレシピを読む!( 73 )



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今回は完全に中級〜上級者編です。
なので、そもそもが、英語、うへ〜っ!な方は読まなくていいです。
すっとばしてください(笑)。

当シリーズではここのところ、“焼く”の英語表現をみていて、
前回は“grill/グリル”という言葉を取り上げました(↓)。
http://ricorice.exblog.jp/25744669/

この“grill/グリル”という言葉、日本語でも使うぐらいですから理解が及ぶのは速い、はず。
が、私、すっかり途方にくれてしまったことがありまして。

それは
broil/ブロイル
という言葉の存在。

オーブン機能でついていたりしますね。
これ、レシピ本などでの使われ方は“grill/グリル”と大差なく思え、同じなの? 違うとしたら何がどう違うの?

困ったときに私が頼りにしている、食の用語辞典(超〜〜〜〜〜〜詳しい!)には、broilはgrillの北米での言い回しとあります。
つまり、“直火(に近いところで)焼く”ということ。

実際にイギリスのレシピ本には、
ベーコンを焼く(grill(broil)the bacon)
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といった具合にgrillとbroilが並列されていたりします。

果たして、本当にそうなのか?なので、grillだけbroilだけで登場する場合を見比べると、やはりそこには使い分けがあるように思えました。

なわけで、以下、私の考察です。
本当は違うのかもしれませんし、イギリスやアメリカといった英語圏でもエリアによるズレも当然あるわけですが、それはそれとして、こういう違いじゃない?ってことで。

オーブンのブロイル(ブロイラー)機能(サラマンダー(サラマンドル)でもいいのですが)を思い浮かべるといいのですが、
例えば鶏の丸焼き。
上からの高温直火でしっかり焼き上げるイメージです。これが“grill/グリル”に置き換えられるか、と言われると、私はちょっと違和感。
イギリスだと、鶏一羽をまるまる焼く場合、丸焼きではなく“roast/ロースト”になり、そもそも厳密にはbroilという調理法を用いる料理はほとんどなく、“grill/グリル”に置き替えているいるんじゃないかと推察するのです。

なので、私の感覚は折衷ともいうところで、
オーブンなど器械を使って上からの直火でしっかり焼く、あぶるのが“broil/ブロイル”、
網や鉄板など、下からの(直火に近い)火で焦げ目がつくぐらいまで焼くのが“grill/グリル
とするとストンと腑に落ちるのです。いかがでしょう?


あれこれ書きましたが、というわけで、
broil → 直火で焼く
と覚えてくださいね。

ではでは〜! 


〜〜過去の関連記事も併せてどうぞ
○英語でレシピを読む! ~工程 42:(直火に近いところで)焼く/網焼きにする~ → http://ricorice.exblog.jp/25744669/
○英語でレシピを読む! ~工程 40:(ケーキやパンなどをオーブンで)焼く~ → http://ricorice.exblog.jp/25699521/
○英語でレシピを読む! ~工程 41:(肉や野菜などを)焼く/あぶる~ → http://ricorice.exblog.jp/25722294/
○英語でレシピを読む! ~工程 39:焼く(まとめ) ~ → http://ricorice.exblog.jp/25673195/
○英語でレシピを読む! → http://ricorice.exblog.jp/i33/




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by ricoricex | 2017-05-16 00:00 | 英語でレシピを読む!

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当連載ではここのところ、“焼く”に該当する英語表現をみています。

今回ご紹介する言葉は、
grill/グリル

日本語でもおなじみになっている言葉ですね。
こんな感じで使われます。
ベーコンを焼く(grill the bacon)
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やわらかくなるまで焼く(grill until they are soft)
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これらの例だけだとわかりづらいかもしれませんが 、“grill/グリル”の“焼く”場合のポイントは、
直火に近いところで焼く、ということ。網焼きやバーベニューなども“grill/グリル”の類になります。
炭火焼きにするときも英語だと“grill/グリル”です。
また、“grill/グリル”は“下からの直火で焼く”というのも、その意味に含みます。

そう、直火、と言いたいところですが、家庭の台所だと直火で焼くことってあまりないですよね。
リアルに直火なのは、ガスグリルについている、魚焼きグリルを利用したり、
ガスストーブに上に網をおいてお餅を焼いたりするぐらいでしょうか。

例にあるベーコンはフライパンで焼くので、
なので、やむなく“直火に近いところ”という表現にとどめています。
ではフライパンを使う“fry/フライ”と“grill/グリル”がどう違うかというと、
fry/フライ”が“炒める”“火を通す”ことであるのに対し、
“grill/グリル”の場合は“直火を使ったかのようにしっかり焼く”ことにあります。
なので、イングリッシュ・ブレックファストに出てくるカリカリベーコンの調理法は、
“grill/グリル”でも表現としてはOKなのです。

な〜んだ、簡単!
はい。ここまでは確かにそうです。
実は、ううううう〜ん、何なんだ?と困惑したことが私、ありまして。。。
それについては次回、お伝えしたいと思います。


というわけで、
grill →(直火に近いところで)焼く/網焼きにする
と覚えてくださいね。

ではでは〜! 


〜〜過去の関連記事も併せてどうぞ
○英語でレシピを読む! ~工程 39:焼く(まとめ) ~ → http://ricorice.exblog.jp/25673195/
○英語でレシピを読む! ~工程 09:炒める~ → http://ricorice.exblog.jp/24083284/
○英語でレシピを読む! ~工程 40:(ケーキやパンなどをオーブンで)焼く~ → http://ricorice.exblog.jp/25699521/
○英語でレシピを読む! ~工程 41:(肉や野菜などを)焼く/あぶる~ → http://ricorice.exblog.jp/25722294/
○英語でレシピを読む! → http://ricorice.exblog.jp/i33/




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by ricoricex | 2017-05-05 00:00 | 英語でレシピを読む!

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今回ご紹介する言葉は、“焼く”のなかでもよく目にするもののひとつ。
カタカナでもそのまま使われています。

それは、
roast/ロースト

ロースト・ビーフ、ロースト・チキン、ロースト・ポテトなどでおなじみですね。

実際にどう使われているかというと、こんな感じ
1時間焼く(roast for 1 hour)
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実は“roast/ロースト”という言葉、実はあまりレシピの中では出てこなくって、
“オーブンに入れる(place the tray in the oven)”
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などと表現されることの方が圧倒的に多いです。

ローストする肉にしろ野菜にしろ、そのままオーブンに入れるわけではなく、
天板だったり、器だったりに入れてからオーブンに入れるわけで、
このときの天板や器のことを、
“roasting tray” “roasting tin” “roasting pan”などと言います。
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さて、ローストは肉だったり野菜だったりをオーブンで焼くときに使われますが、
ジャガイモはロースト・ポテトもあればベイクド・ポテトもある。
違いは、というと、“ベイクド”、つまり“ベイク/bake”の“焼く” “なかまでしっかり火を通す”ことに重きがおかれているのに対し、
“ロースト”の場合は、“直火でじっくり焼く” “あぶる”ことにあります。
そのため、“ベイク”は場合によっては電子レンジを使うことが可能ですが、
“ロースト”はあくまで“直火で時間をかけて焼く”ことにあり、電子レンジで代用することはできません。
また、特に野菜の場合は、油/脂をからませるなどして、こんがりと焼き上げます。
ベイク”では必ずしも、しっかり焼き色をつける必要はありません。


また、ローストには“煎る” “焙煎する”という意味もあり、
コーヒー豆を焙煎する(roast coffee beans)
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といった具合にも使われます。
なので、ほうじ茶は英語でroasted (green) teaとなります。


というわけで、とりあえずは
roast →(肉や野菜などを)焼く/あぶる
と覚えてくださいね。

ではでは〜! 


〜〜過去の関連記事も併せてどうぞ
○英語でレシピを読む! ~工程 39:焼く(まとめ) ~ → http://ricorice.exblog.jp/25673195/
○英語でレシピを読む! ~工程 40:(ケーキやパンなどをオーブンで)焼く~ → http://ricorice.exblog.jp/25699521/
○英語でレシピを読む! → http://ricorice.exblog.jp/i33/
○ロンドンのサンデーロースト・ベスト28 → http://ricorice.exblog.jp/24676088/




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by ricoricex | 2017-04-26 00:00 | 英語でレシピを読む!

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“焼く”工程は、料理や菓子作りに欠かせません。
なのでもっと早い段階でご案内したいところでしたが、日常的によく使う言葉だからこそ、説明に頭を悩ませる。
でも、ようやくとりかかることにしました。

それは、
焼く
を表す言葉。

前回はまとめとして、以下のようにご紹介しました(↓)。
英語でレシピを読む! ~工程 39:焼く(まとめ) ~
http://ricorice.exblog.jp/25673195/


今回より、それぞれの言葉について掘り下げてみていきます。


そんなわけで取り上げるのは、
bake/ベイク

な〜んだ!と思われる方も多いでしょう。
お菓子やパンをオーブンで焼くときに使う言葉です。

e0038047_231128.jpgなのでパンはオーブンで“焼く/bake”するから“ベーカリー/bakery”。
日本でもおなじみですね。
ただ、日本の場合、ベーカリーというとパン屋を指すのに対し、
イギリスではオーブンで焼くものを扱っているのは、パンもお菓子もベーカリー。
“ベイクショップ/bake shop”と表現されることもあります。

e0038047_2311155.jpgというのも、伝統的にイギリスのお菓子は焼き菓子で、そのあとに飾りを施すのは稀、もしくは特別な場合だったりします。
なので、飾りを施すことを重きにおいたお菓子は“ケーキショップ/cake shop”もしくは、フランス語から拝借して、“パティスリー/pâtisserie”などと言います。


では、実際にレシピではbakeが登場する例をみてみましょう。

ビスケットを焼く(bake the biscuits)
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パイを焼く(bake the pie)
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ローフ(パンを塊で)を焼く(bake the loaf)
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ほかにも、

(オーブンで)50分焼く(bake for 50 minutes)
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(オーブンの)下段で焼く(bake on the bottom shelf)
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オーブンの下で焼く(bake in the bottom of the oven)
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(下)段を表現する、shelfの場合はon、
オーブンの中がまずありきで、そこでの下を表現するbottom of the ovenの場合はin、
を前置詞に伴います。
意味としては同じですが、こういう風に書き分けができるんだ〜、というサンプルですね。


bakeにingをつけてこんな使い方も。
焼く直前に(just before baking)
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天板2枚(2 baking trays)
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baking trayとは焼くためのトレイ、つまり天板です。
単純といえば単純。でも知らないと、とっさにでてこない言葉かもしれませんね。
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このように“bake/ベイク”という言葉を、
“(ケーキやパンをオーブンで)焼く”
という意味で捉えるのは、とりあえずは正しい。まずはこういう覚え方をしておきたい。

もう少し言語として真っ向から眺めてみると、
“bake/ベイク”には“焼き固める”という意味があります。
それが証拠に陶器やレンガを焼き固める表現に“bake/ベイク”を用います。

ということは、つまり、“bake/ベイク”とは、
“オーブンの中の乾いた熱気で焼く”ということになります。
こんがりとした焼き色をつけるためなどの色づけは別ですが、焼く時に余分な水分や脂を加えない。
“表面をしっかり乾燥させて焼く”といったところでしょうか。


後半は余計な情報に思えるかもしれませんが、今後ご紹介する言葉と対比し、それぞれの言葉の輪郭をはっきりさせるために綴っておきました。

ともあれ、前述したように、まずは、の段階としては、
bake → (ケーキやパンをオーブンで)焼く
と覚えてくださいね。

ではでは〜! 


〜〜過去の関連記事も併せてどうぞ
○英語でレシピを読む! ~工程 39:焼く(まとめ) ~ → http://ricorice.exblog.jp/25673195/
○英語でレシピを読む! → http://ricorice.exblog.jp/i33/
○ロンドンのパティスリー・ベスト5 → http://ricorice.exblog.jp/25375179/
○イギリスで行きたいベイクショップ・ベスト7 → http://ricorice.exblog.jp/25307911/




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by ricoricex | 2017-04-17 00:00 | 英語でレシピを読む!

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日本語だとひとつの言葉で済むのだけれど、英語だといろんな言葉があって、実際に意味に応じて使い分けていることを実感したのは、やはり現地でローカルに混じって実際に手を動かしたとき。
本や雑誌でぼんやりとしていたことが輪郭がはっきりしたのは、イギリスのクッカリーコースにいるときでした。

その言葉とは、“切る”だったり “混ぜる”だったり。

(重い腰をやっとあげて)今回から取り上げる“焼く”もそう。

まずは、英語の“焼く”に該当する言葉のあれこれを以下に紹介し、それぞれの単語については、おいおいみていくとしまそう。


cook
加熱調理する/火をとおす
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bake
(ケーキやパンなどをオーブンで)焼く
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roast
(肉や野菜などを)焼く/あぶる
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grill
(直火に近いところで)焼く/網焼きにする
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broil
直火で焼く
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使用頻度が高いのは以上の単語。
ほかにも“焼く”調理法にはこんな言葉もあります。

toast
こんがり焼く
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brown
焼き色がつくまで焼く
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ほかに、こんな言葉も。


fry
炒める
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stir-fry
炒め(混ぜ)る
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sauté
(少量の油で)炒める
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heat
熱する
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deep-fry
揚げる
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braise
蒸し焼きにする
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caramelise/caramelize
キャラメリゼする/カラメルにする/(火にかけ)飴色にする
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burn
焦がす
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scorch
(表面を)焦がす
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flame
フランベする/炎を出す
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詳細は次回以降でご案内します! 


〜〜過去の関連記事も併せてどうぞ
○英語でレシピを読む! ~工程 09:炒める~ → http://ricorice.exblog.jp/24083284/
○英語でレシピを読む! ~工程 17:切る(まとめ)~ → http://ricorice.exblog.jp/24357522/
○英語でレシピを読む! ~工程 28:混ぜる(まとめ)~ → http://ricorice.exblog.jp/24680465/
○英語でレシピを読む! → http://ricorice.exblog.jp/i33/




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by ricoricex | 2017-04-07 00:00 | 英語でレシピを読む!

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仕上げにハーブを散らしたり、途中で調味料をふりかけたり、ってときに使う言葉は、前回の“英語でレシピを読む! ~単位 37:散らす~”でご紹介した
散らす/sprinkle

今回はこれをちょっと押し進めた言葉をみます。
英語ビギナー向けではなく中級者用なので、「頭痛くなりそうで、関係ないわ!」って向きは、すっ飛ばしてください(笑)。

今回取り上げる言葉は、
scatter/スカッター

例をみてみましょう。

scatter over the small basil leaves
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これ、
小さなバジルの葉を散らす
という意味。

ん? じゃあ、前回の散らす/sprinkleとどう違うの?という声が当然きこえてきそうですね。

明確な差というのはありません。

ただ、散らす/sprinkleが“散らす”という行為そのものに重きをおいているのに対し、
scatter/スカッターの場合は、同じ“散らす”でも広い範囲に、を主眼にしているように思えます。
空間とか広がりを伴う、“散らす”といえばいいのでしょうか。
レシピの場合にふさわしい日本語かどうかわかりませんが、“まき散らす” “ふりまく” “ばらまく”といった感じです。

“散らす”よりも広い範囲に重きをおく、となると、先の例に出した
小さなバジルの葉を散らす(scatter over the small basil leaves)
であれば、バジルの葉を(料理)全体に散らす、といったところでしょうか。
なので、sprinkleとの違いを明瞭にするなら、日本語として若干こなれていないものの、

小さなバジルの葉をふりまいたふりまく/まち散らす

と捉えるのがいいでしょうね。


何に対してふりまいたりまき散らしたりするかをはっきりさせたい場合は、
overのあとに、その対象を示します。こんな具合に。

サラダにそれらをふりまく/まき散らす(scatter them over the salad)
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文法的なことを言うと、前回の散らす/sprinkle
sprinkle A over B
の構造と同じく、
scatter A over B
で、
AをBにふりまく/まき散らす
となります。


そこまで、広範囲に“ふりまく/まき散らす”を強調しない場合は、
これまた散らす/sprinkleと同様、withを使います。
こんな風に。
残りの刻んだパセリをふりまく/まき散らす(scatter with the rest of the chopped parsely)
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さらに、この“ふりまく/まき散らす”という行為は仕上げにすることが多いので、scatteringと名詞化させてこんな使い方も。

コリアンダーをふりまいて/まき散らして仕上げる(finish by scattering over the coriander leaves)
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ふう、疲れましたね(笑)。


というわけで、
scatter → ふりまく/まき散らす
と覚えてくださいね。

ではでは~!


〜〜過去の関連記事も併せてどうぞ
○英語でレシピを読む! ~単位 37:散らす~ → http://ricorice.exblog.jp/25609410/
○英語でレシピを読む! ~単位 16:ドロップ~ → http://ricorice.exblog.jp/25518638/
○英語でレシピを読む! ~工程 12:ノブ~ → http://ricorice.exblog.jp/25227721/
○英語でレシピを読む! ~単位 13:ピンチ~ → http://ricorice.exblog.jp/25281992/
○英語でレシピを読む! ~単位 14:ダッシュ~ → http://ricorice.exblog.jp/25347251/
○英語でレシピを読む! ~単位 15:スプラッシュ~ → http://ricorice.exblog.jp/25422376/
○英語でレシピを読む! ~工程 19:刻む~ → http://ricorice.exblog.jp/24409518/




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by ricoricex | 2017-03-25 00:00 | 英語でレシピを読む!

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当連載「英語でレシピを読む!」の前回の記事、
~単位 16:ドロップ~
に関連するようなしないような、で、今回はこの言葉を取り上げます。

sprinkle/スプリンクル

聞いたことない?
では、この言葉は?

sprinkler/スプリンクラー

そう、芝生に水を散布するものなどに使われる言葉です。
スプリンクラーとは“スプリンクルする”もの。
もう、おわかりですね。
“スプリンクル”とは“散らす”という意味です。

この言葉、レシピの英語でも頻繁に登場します。
仕上げにハーブを散らしたり、途中で調味料をふりかけたり、ってとき。
最初に私が、“~単位 16:ドロップ~”に関連するようなしないような、と言ったのはこのことで、“ドロップ”は、仕上げにクリームを少量添えたりするときに用いられる言葉だからです(↓)。
http://ricorice.exblog.jp/25518638/


では、この“スプリンクル”という言葉、どう使われるのか、例をみてみましょう。

sprinkle with the chopped coriander leaves(刻んだコリアンダーの葉を散らす)
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※“chop/刻む”についてはこちら → http://ricorice.exblog.jp/24409518/

sprinkle over the almonds(アーモンドを散らす)
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ん? ここでお気づきになった方もいらっしゃるかもしれませんね。
同じsprinkleという言葉(動詞)ながら、片方はwithを、もう片方はoverを伴っていることに。

もう少し例をみるとしましょう。

sprinkle the trout fillets with some salt(マスの切り身に塩を適量散らす)
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※trout filletsはマス+切り身

sprinkle them over the potatoes(ジャガイモにそれらを散らす)
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ちょっと文法的な話になりますが、
sprinkle B with A

AをBに散らす
となります。

sprinkle the trout fillets with some saltの場合は
A = some salt、B = the trout fillets
となり、
マスの切り身に塩を適量散らす
という意味になるというわけです。

ここでくどく説明しているのは、AとBを逆に捉えがちなんですよ(まあ、ものをみれば間違えないとは思いますが)。
なので、ついつい。

一方のover。
こちらは広範囲にわたって、全体的に、といったニュアンスを伴うもの。

sprinkle A over B
は、AをBに(広く)散らす
という意味になります。

なので、
sprinkle them over the potatoes
の場合は、
A = them、B = the potatoes
となるのです。

そう、withを伴うときとAとBが逆になるんですよ〜。


で、sprinkle A over B
これと文法的に同じ使い方で、overではなくonを伴うこともあります。

sprinkle the flour on(小麦粉を散らす/まぶす)
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onの場合は、対象物にくっつける形で“散らす”ので、日本語としては“まぶす”と表現するのがふさわしいでしょう。


sprinkleにingをつけたsprinklingもレシピでは登場します。

with a sprinkling of salt and pepper(塩・コショウを散らして)
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もう少しこなれた表現をすると、“塩・コショウをパラパラふって”といったところです。


sprinkleは一見、レシピに登場する言葉とイメージできないかもしれませんが、
冒頭で記したように、スプリンクラーを思い出すとしめたもの。
水を散らしているなぁ、から推し量り、散らすにたどり着けるわけです。


というわけで、
sprinkle → 散らす
と覚えてくださいね。

ではでは~!


〜〜過去の関連記事も併せてどうぞ
○英語でレシピを読む! ~単位 16:ドロップ~ → http://ricorice.exblog.jp/25518638/
○英語でレシピを読む! ~工程 12:ノブ~ → http://ricorice.exblog.jp/25227721/
○英語でレシピを読む! ~単位 13:ピンチ~ → http://ricorice.exblog.jp/25281992/
○英語でレシピを読む! ~単位 14:ダッシュ~ → http://ricorice.exblog.jp/25347251/
○英語でレシピを読む! ~単位 15:スプラッシュ~ → http://ricorice.exblog.jp/25422376/
○英語でレシピを読む! ~工程 19:刻む~ → http://ricorice.exblog.jp/24409518/




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by ricoricex | 2017-03-16 00:00 | 英語でレシピを読む!

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ここのところ、当連載「英語でレシピを読む!」では、
ピンチ/pinch(“ひとつまみの塩”などで使われます)
ダッシュ/dash(“オリーブオイルをひとふり”などで使われます)
スプラッシュ/splash(“オイルを少量”などで使われます)
と、少ない分量の表現の仕方をピックアップしてきました。


今回は、そこまで少ない量ではないけれど、でも仕上げにクリームやヨーグルトをのせるときに使う言葉を紹介します。

それは
dollop/ドロップ
という言葉。

pinchdashsplashなどと同様、
a dollop of
と使います。

a dollop of jam(ジャムを少量)
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a dollop of clotted cream(クロテッドクリームを少量)
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a dollop of natural yoghurt(ナチュラルヨーグルトを少量)
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a good dollop of the horse radish sauce(ホースラディッシュソースを少量)
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※この場合のgoodは“いい按配” “ちょうどいいぐらいの”といった意味。

これらの例で気づいた方もいらっしゃるかと思いますが、dollopを伴うのは、
“やわらかいもの”
液体ではないけれど、かといってがちがちの固体でもなく、
スプーンですくっておいたときに勢いよく流れ出ず、それとなく形をとどめているものになります。
上記にあげた、ジャムとかクリームとかヨーグルトとかソースとかがまさにそうですね。
なので、この少量は、ひとすくい、とおきかえてもいいかと。

そして、前回ご紹介した同じ少量を表す、splashが“液状”であるのに対し、dollopは“やわらかいもの”のときに使う、それが大きな違いです。


ちなみに、こういう言い方も。
another dollop of the dressing(ドレッシングをもう一度、少量)
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※anotherは“もう一回”“もうひとつの”といった意味。

dollopは動詞としても使われ、
a few spoonful of yoghurt dolloped on top(スプーンでふたすくいぐらいのヨーグルトを表面において)
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※dollopedはdollopの受け身で“おかれた” “塗った”といった意味に。


というわけで、
dollop → 少量
と覚えてくださいね。

ではでは~!


〜〜過去の関連記事も併せてどうぞ
○英語でレシピを読む! ~単位 06:山盛り~ → http://ricorice.exblog.jp/23902472/
○英語でレシピを読む! ~単位 07:ひとつかみ~ → http://ricorice.exblog.jp/23933872/
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○英語でレシピを読む! ~工程 12:ノブ~ → http://ricorice.exblog.jp/25227721/
○英語でレシピを読む! ~単位 13:ピンチ~ → http://ricorice.exblog.jp/25281992/
○英語でレシピを読む! ~単位 14:ダッシュ~ → http://ricorice.exblog.jp/25347251/
○英語でレシピを読む! ~単位 15:スプラッシュ~ → http://ricorice.exblog.jp/25422376/




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by ricoricex | 2017-03-06 00:00 | 英語でレシピを読む!

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当連載「英語でレシピを読む!」ではここのところ、
ピンチ/pinch(“ひとつまみの塩”などで使われます)
ダッシュ/dash(“オリーブオイルをひとふり”などで使われます)
といった具合に少ない分量の表現の仕方をみてきました。

今回もそのひとつ。
ダッシュは“ひとふり”で量にして小さじ1/8程度ですが、
たとえば炒め物を刷る時にオリーブオイルを入れる場合。
さほど量はないとしても、さすがに、ダッシュほどの微量じゃあない。
大さじ1ぐらいでしょうか。
きっちり量ることもあるでしょうが、炒め物などの場合はフライパンにまんべんなくゆきわたるぐらいの、目分量ですよね。

こんなときに使われるのが
splash
です。“スプラッシュ”と読みます。

a splash of oil(オイルを少量)
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a splash of balsamic vinegar(バルサミコ酢を少量)
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などと使います。

そして、これらの例に見られるようにsplashは液体の少量を表すときに使います。


ここで、まとめ&おさらいを。
スプラッシュ/splash > ダッシュ/dashピンチ/pinch
量に換算すると、
大さじ1 > 小さじ1/8〜1/6 > 小さじ1/16〜1/8
となります。


というわけで、
splash → 少量
と覚えてくださいね。

ではでは~!


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by ricoricex | 2017-02-25 00:00 | 英語でレシピを読む!

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当連載「英語でレシピを読む!」で前回お伝えしたのは、
“ひとつまみの塩”などで使われるピンチ/pinch
これ、粒子が細かくってさらさらしたもの、
塩を筆頭に、シナモンなどのスパイス類でも使われます。

同じように少し加える、
例えばオリーブオイルなどを“ひとふり”ってこともあり、
この場合、どう言うか、というと、

a dash of olive oil(オリーブオイルをひとふり)
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とdashを用います。
量にして小さじ1/8程度でしょうか。

ほかにも
a dash of cinammon(シナモンをひとふり)
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なんて使い方もします。

えっ、前回ご紹介したpinchでは
a pinch of cinnamon(シナモンをひとつまみ)
と使うとあって、同じスパイス、どう違うの?という声があがるかもしれませんね。

これ、シナモンという、モノ自体は同じ。
違うのは、
a pinch of cinnamon(シナモンをひとつまみ)
の場合は指でつまんだ場合(の量に重きをおいたとき)。一方、
a dash of cinammon(シナモンをひとふり)
は、ボトルに入った状態でさっとふりかけるとき(そのやり方に対して)使います。

ということは、
a dash of ○○
は液体にしろ粉状のものにしろ容れ物に入ったものをふりかける場合に用いるってことなんです。


というわけで、
dash → ひとふり
と覚えてくださいね。

ではでは~!


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