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イギリスの食研究家、食の編集者/ライター、フードアドバイザー、情報発信サポーター“羽根則子”がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。


by ricoricex
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カテゴリ:九州の味( 31 )



その日は、ランチタイムは混むかもということで
お昼より少し早い11時50分に直接お店での待ち合わせをしたのですが、
直前になって入った前の予定がやや長引き、
しかもゲリラ豪雨と重なって、歩くのもひと苦労、
ご一緒する方に電話を入れるも、雨音が強過ぎて声が聞き取れないという有り様。

ようやっとお店に到着したときは、12時をすでに回っていました。
お店の扉を開けて、待ち合わせなんです、と伝えるか伝えないかのうちに、
「お2階の奥のお席でお待ちですよ」とにっこり。
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カフェ ブラジレイロは、古いものがなかなか残らない福岡市にあって貴重な存在の、
昭和9(1934)年創業の喫茶店(途中で移転しています)。
創業当時は福岡の文学サロンとしての役割を果たしていたようです。
今は、書店のみになっていますが、東京・白山上の南天堂書店のような店だったのでしょう。
趣としては、有志の方によって復活した東京・谷中のカヤバ珈琲に近い。
カヤバ珈琲ほどのレトロ感はなく、もう少し日常的な佇まいです。

喫茶店として、コーヒーを飲んだことはありますが、
食事をしたのは、このときが初めて。
ずっと気になっていた、ミンチカツレツをオーダーしました。
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運ばれて来たお皿には、
ラグビーボールの両端を尖らせたようなミンチカツレツが2つ、
ソース(ドゥミグラス、もしくはそれをベースにややアレンジを加えたもの)を
敷いたお皿の上に上品におかれています。
付け合わせのグラッセやマッシュポテトなどもていねいに作られており、
洋食屋さんのそれ、というよりも、ホテルの洋食店のメニューのようです。

実は、私はメンチカツがあまり得意ではありません。
ミンチの脂と揚げるときの油が、どうにも相加相乗効果で、
一口食べると胸焼けしたような気分になるのですが、
こちらのお店のミンチカツレツは大丈夫でした。
油切れがよく、サックリと揚がっていて、
ミンチカツレツを切ったときに、中から肉汁が出る、ということはなく、
メンチカツとしてはかなりあっさりしていて、スムーズに食べ進められます。
(お肉屋さんのメンチカツは、ソースなどと一緒に食べるためでなく、
 それだけで完成させるものなので、そもそものアプローチが違うのでしょうが)

ミンチカツレツは食事メニューのひとつ。
単品ではなく、サラダ、ごはん、コーヒー付き。
なんと、これで1000円でおつりがきます。

食事もコーヒーもですが、なにより接客がていねいで、心地いい。
この日はお昼よりも、お昼時間を回ったぐらいからお客さんが増え始め、
店内はほぼ満席。
観光客や一見さんがやって来るというよりは、
すぐそこにある喫茶店にふらっと立ち寄るといった使われ方がされている印象です。



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by ricoricex | 2014-08-29 00:00 | 九州の味

キムラヤ


e0038047_0224018.jpg福岡に越してきて、何人の方かに
教えていただいていたのですが、
なかなかチャンスがなく
(距離感がつかめず、と言った方が正しい)。。。
でも今年に入って、久留米に行く機会が
立て続けに3度ありました。
最近だとGW明け。
といっても諸事情により
とんぼ返りを余儀なくされたのですが、
それでもやっと、かろうじて、キムラヤさんへ行くことができました。

キムラヤさんは、大正15(1926)年創業のパン屋さん。
直営店は福岡県久留米市を中心に約10軒。
この日、訪ねたのは本店です。

e0038047_0231021.jpgすかさず手にしたのは、ホットドック。
ホットドックといっても
一般的なソーセージを挟んだものでも
揚げたものでもなく、
ドッグパンに挟んであるのは、
中に入っているのは、赤フチのプレスハムのスライスと
からしマヨネーズを使ったコールスロー。
パンはふわふわではなくふかっとした口当たりで、
ほんのりと甘い。
e0038047_0225667.jpgいやぁ〜、久しぶりにプレスハムを見ました。
味も郷愁を誘います。
でも、B級というわけではないんです。
シンプルなんだけれど、まったく食べ飽きない。
日常価格との中で試行錯誤を
繰り返してこられたんだろうなぁ。
特にパンは、手が届く中で、
品質のよい小麦粉を選んでいるんじゃないかなぁ。
パッケージがまたいいね!
オレンジっぽい赤と緑と白で、やや厚めのグラシン紙にデザインされ、しびれます!

幼稚園の時、ときどき主食(お弁当だったかなぁ?)を持参することがあり、
おにぎりが多かったんだけれど、
いかにも時間がないからパンを持ってきていた家の子の
ピンクと緑のウエハースにはさまれたパンがうらやましかったこと!
うちは比較的パンを食べる家で、
今でこそ珍しくないけれど、物心ついたときから朝はパンかパンケーキ
お昼もパンがいい!と言ってときどき持参していたのが、ロールパンのサンドイッチ。
卵(ゆで卵のスライス、か、ゆで卵をつぶしてマヨネーズで和えたもの)、
キュウリのスライスとハム、この2種類が定番でした。
買って来たウエハースのパンが本当は食べたかったんだけど、
これはこれで、まあ気に入っていたのでした。
なぜか、そんなことを思い出してしまいました。

e0038047_0234329.jpg酒種あんぱんは、小豆を氷砂糖で炊いているのだとか。
桜の塩づけをケチケチせずに、
こんなにのっているあんぱんも珍しい。
あんぱん、キムラヤ、というと
東京の木村屋總本店さんがぱっと思い出され、
それもそのはず、この久留米のキムラヤさんは、
木村屋總本店さんから正式屋号の称号を
もらったお店だそう。
ただし、その結びつきは現在は緩やかなものだそうです。

e0038047_0241234.jpgサンライズ(関西のそれではなく、広島近隣あたりの、
アンデルセンのそれが近い)を想起させるまるあじは、
メロンパンの元祖のようなもので、
昭和初期に考案させたもの。
表面を、パン生地ではなく、
それでいていかにもなクッキー生地で覆ったものでもなく、
パン生地と一体となっており、
でも表面はやわらかいクリスピーさで甘味もある、
といったもの。

e0038047_0243735.jpgそして、朝焼き食パン。
なんといってもこの書体、このパッケージデザイン。
もう、これだけで充分です(笑)。

なんでもかんでも昭和なものが好きなわけじゃない。
でも、こういう一本気なところ、
ほかの言葉で言えば、信念、思いのあるものは
ぐっとくる。

いかんせん、訪ねた日はバタバタだったので、
とりあえず試したかったものを購入したに過ぎず。
改めて、それなりに時間に余裕を持って出直します!



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by ricoricex | 2014-05-25 00:00 | 九州の味

楽焼うなぎ@長崎県諫早


それまで知りませんでした。
いえ、ぼんやりと聞いたことはあったのですが、記憶にしっかり留められていなかったのです。
長崎県諫早を訪ねたのは、2013年9月25日(水)。
お昼を、ということで連れて行っていただいたのが、うなぎ屋さんでした。

なぜ、うなぎ?と思っていたのですが、すぐに納得しました。
たとえば福岡県柳川。ここもうなぎが地元の名物料理です。
どちらも現在は違いますが、その土壌、
つまり、かつては有明海沿岸地域でうなぎがとれたことが理由です。
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私は東京生活が長かったので、うなぎというとすぐに、
白焼きをして蒸し、その後タレをつけて焼く関東風の蒲焼き、
もしくは関西風の腹開きで蒸さないやり方を思い浮かべるのですが、
この諫早のものはそのどちらとも、
さらに言えば、柳川のうなぎのせいろ蒸し
(タレをからめて味つけしたごはんの上に、うなぎの蒲焼きと錦糸玉子をのせ、
 せいろで蒸したもの)とも異なり、
タレをつけて焼いたあとに、陶器の器(水を入れその上に皿がのり、そこにうなぎをのせる。
器には穴があいていて蒸気を逃がす仕組みになっている)に入れて蒸す、というもの。
余分な脂(とタレ)が最後に抜けるので、非常にさっぱりした味わいです。
いかにも元気が出そうなうなぎもいいのですが、
これなら食欲があまりないときでもぱくぱくと食べすすめられそうです。

このうなぎ料理、楽焼うなぎと呼ばれているようで、
江戸時代から伝わっているとのこと。
文字通り、器で使われている陶器は楽焼で、
長崎県諫早でなぜ楽焼? 周辺には焼き物の里がたくさんあるのに。不思議です。

この楽焼の器、日本版タジンといえるかもしれません。
高さがないのでたくさんは作れないのですが、
うなぎに限らず、ひとり蒸し焼きやちょっとだけ蒸し焼き、
もしくは少量の(蒸す)下ごしらえにうってつけな気がします。
大きさも小さいので場所もそんなにとらなさそうですし、
どこかで買えないかな。

wed 25/09/13



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by ricoricex | 2013-11-17 00:00 | 九州の味

bread A espresso


パンをパンだけで食べるのは朝だけで、
あとは食事に合わせて食べています、私の場合。
甘いパンを食べる、というのはあまりなく
その場合は、ティータイムのお菓子として食べます。
なので、ハード系のパンを食べることが多いのです。

所用のため、泊まりで長崎に行ったのは、9月25日(水)&26日(木)。
25日の夜夕食に訪ねたお店で教えてもらったのが、
bread A espressoというパン屋さん。
26日に、あいた時間をひょいっと利用して訪ねることができました。
ちなみに、bread A espressoは“ブレッドアーエスプレッソ”と読むそうです。

素っ気ない外観にシンプルを極めたような内観。
店に入るとすぐに大きなカウンターがあり、そこにパンが並べられています。
大きいステンレス(かな?)の板に整然と並べられた姿は、
魚屋さんに魚が並べられている画を思い出させます。
プライスカードにも余分な説明はなく、商品名と値段が記されているのみ。
商品名もアールグレイとかホワイトチョコ&マカダミアとか、
使った具材を端的に示したもの。

潔いのは、ディスプレイだけでなくパンも然り。
いわゆる菓子パン系はなく、ハード系。
バゲット、カンパーニュ、リュスティックなどを
中に入れる具材によってバリエーションを増やしていて、
クープによって見分けられるようになっています。
小ぶりなものが多いのは、街中にあり、昼食需要が多いからでしょう。
バゲットも小さい。

e0038047_1362527.jpge0038047_1371242.jpge0038047_1361898.jpge0038047_136348.jpg購入して時間が経って食べたので、
とんちんかんな印象をもってしまったかもしれないのですが、
パリッとしたクラストに比べてクラムがもち感がある印象です。
私はやわらかい、もっちりといった食感があまり好みではないので、
さくっと歯切れがいいと、ストライクだなぁ。

ハード系のパンはメディアで取り上げられることがあっても、
実際にはそんなに売れないとききます。
増してや、大都市でなく都市となると、
一般的に考えると苦戦しそうですが、
ちょうど昼前に訪ねたこともあるのか、
私が入店したあとからお客さんがひっきりなし。
値段も、長崎の相場が分からないのですが、良心的な値づけに思えます。
こんなハード系のパン屋さんが近所にあったらうれしいな。

店名にもついているようにエスプレッソも楽しめます。
持ち帰りもできますが、バンコスタイルでさくっと飲むことも可能。
エスプレッソはフレッシュ感がありました。
焙煎して挽いて、あまり時間が経ってないんじゃないかな。
しゃきっとした気分になれました。

ところで、店名をきいて真っ先に思い出したのが
東京・表参道にあるパン屋さん、パンとエスプレッソと
なんか関係あるのかな?

thu 26/09/13



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by ricoricex | 2013-10-23 00:00 | 九州の味

九州ワインフェスタ


e0038047_7553736.jpg昨日、10月19日(土)、昨年に引き続き、
九州ワインフェスタ」に行きました。
JR博多駅の駅ビルの屋上。
お天気が心配されましたが、もってくれて安心。
この日は15.00スタートで、開始早々に到着しましたが、
すでにたくさんの人で賑わっていました。

「九州ワインフェスタ」とは九州にある8つのワイナリーが揃い、
出されたワインから好きなものを(好きなだけ!)飲めるというもの。
登場したのは以下の8軒です。
e0038047_2118426.jpg巨峰ワイナリー(福岡県久留米市)
熊本ワイン(熊本県和泉町)
福田農場ワイナリー(熊本県水俣市)
安心院葡萄酒工房(大分県宇佐市安心院町)
久住ワイナリー(大分県竹田市)
五ヶ瀬ワイナリー(宮崎県五ヶ瀬町)
都農ワイナリー(宮崎県都農町)
都城ワイナリー(宮崎県都城市)

それぞれのワイナリーから最低でも3種類ほどは出ていますから、
全部制覇すると、30種類以上は飲めるというわけです。
しかもたっぷり注いでくださるので、試飲ではなく、本気のみときたもんだ!

全体の印象としては、昨年とあまり変わらず、ではありましたが、
やはり都農は総合的に安定した力を持っているなぁ、を痛感。
2013 キャンベル・アーリー(ロゼ)は、アルコール度数9%ということもあり、
フルーティでやわらかく、ジュース代わりにつるつる飲めてしまいます。
一方、同じロゼでも熊本の熊本ロゼ(マスカットベリーA)は、辛口。
これは食中酒として活躍してくれそう。
シャープな味が立ったものはむずかしいと思いますが、
和食や中国料理、素材感のあるイタリア料理などに、幅広く合わせられそうです。
見たことないなぁ、と思ったら新アイテムとのこと。
言われないと、マスカットベリーAとわからないかも。

五ヶ瀬は、昨年一番衝撃を受けたワイナリー。
というのも、地元で採れたブドウを100%使用、だから。
日本のワインが注目を集めるようになり、実際に質も向上し、随分経ちますが、
ワイン法の整備などまだまだ課題が多いのも事実。
また、たとえば外国産のブドウを使って醸造し、日本で瓶詰めされたものも、
国産ワインとして名乗れ(それが悪いわけではありませんが、
いかんせん誤解を招く表現だなぁ、と)、
本当の意味での、つまりブドウも日本のものを使っての、日本ワインは、
増えてきてはいますが、まだ大半は国産ワインという状況です。
その状況で、100%国産どころか、100%地元のブドウを使う、というのは、
非常に挑戦的だと思われます。
ワイナリー/ヴィンヤードで栽培しているワイン用ブドウは7種で、
それぞれの品種100%のワインを造っており、この日試せたのは3種類。
きけば、町起こしのためにブドウ栽培、そしてワイン醸造を始めたとのこと。
ワインのリリースは2005年から。
ブドウ農家の高齢化、そしてブドウそのものを量産できないため
(また、不作であっても代替のブドウが使えない)、
広く流通にのせられないのが課題だそうです。
ワイナリー見学もでき、レストランも併設しており、
一度訪ねたいなぁ、もっと話をいろいろ訊きたいなぁ、なのです。

日本のワインを見渡すと、北海道や長野、山梨など、
素晴らしい産地がほかにあり、
それらと比べると、九州のワインは相対的にまだまだなのは事実。
九州のワインに限らず、で、何でも、
まずは先入観なく飲んだり食べたりしたときに、素直においしいと思えて、
そして辿ってみれば産地に行き当たった、という流れが順当だと思うので、
さらなる質の向上に期待したい!です。

sat 19/10/13



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by ricoricex | 2013-10-20 00:00 | 九州の味

e0038047_7311150.jpg秋はマロンパイだったり、冬にはキュイッソン フレーズだったり、
今の時季ならブルーベリーパイだったり、
もちろん通年菓子もありますが、
季節の果物を使ったお菓子を目当てに、
フランス菓子16区(以下、16区)さんに行くのは、
福岡に移ってきてからの楽しみのひとつ。

先日、近くに行くことがあり、
そうだ! 今はサマーバレンタイン、とお店を訪問。
サマーバレンタインは、七夕の、織姫と彦星の恋物語にちなんだもの。
バレンタインだったらチョコレート、
ホワイトデーはマシュマロ、などといった定番はなく、
お菓子屋さんによって登場するアイテムはさまざまです。

このサマーバレンタインのことを知ったのは、3年前。
メリーチョコレートカンパニー(以下、メリーチョコレート 
(日本でバレンタインにはチョコレートを定着させた会社のひとつ)が
メリーのサマーバレンタインデーとして、
日本記念日協会に認定、登録されたこともあり、
メディアで取り上げられていたから。
私の記憶が正しければ、
雑誌(ムック?)「cafe-sweets (カフェ-スイーツ)」
(アニバーサリーのデコレーションケーキが表紙)の
オーダーメイドケーキ大特集の中に、
サマーバレンタインのデコレーション提案があり、
ここでサマーバレンタインとは?の説明もあり、
かつ、16区のお菓子も紹介されていたのです
(が、2年前の引っ越しの際に手放してしまい、確認できず。。。
 こんなことがあるから、雑誌は手放せないのです。。。)

e0038047_7323120.jpgこの「cafe-sweets (カフェ-スイーツ)」の中で、
16区が福岡県洋菓子協会に呼びかけ、
各店でサマーバレンタインに取り組み、盛り上げようとしている旨あり
(登録こそメリーチョコレートですが)、
また毎年5月に福岡で行われている「西日本食品産業創造展」でも、
サマーバレンタインの講習会などが行われ
(2008年から始まり、今年、2013年で6回目)、
やはり16区に行こう、となったわけです。
(とはいえ、まだまだ認知度が高いように感じられないのは、
 博多水無月と同様、博多祇園山笠でそれどころじゃないのかしら。。。)

e0038047_0475158.jpg通りに面したガラスのディスプレイはもちろんサマーバレンタイン。
中に入ると、正面の島(壁に面してにない陳列台)に
サマーバレンタイン用のお菓子がいろいろありました。
ギフト需要ということで、あらかじめパッケージされており、
星形クッキーの4枚セットをはじめ、
ジュレや杏仁プリンの箱詰めだったり、
それらの詰め合わせだったり(ダックワーズが入ったものも)。
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e0038047_0483888.jpgサマーバレンタイン限定ということで、
星形クッキー4枚セットを購入しました。
直径(?)10cmほどの、比較的大きなサイズ。
焼きが強めで、シンプルで飽きのこない味わい。
子供の頃作っていたクッキー/ビスケットが
お店が手がけるとこんな風に昇華されるんだなぁ、といった印象。
そして、ザクッというより、バリッとした食感があります。

16区さんでは、7月2日(火)〜15日(月)まで、
上記のサマーバレンタイン商品が販売されています。
福岡市内のデパートでも、地下の洋菓子売り場で
「サマーバレンタイン」催事が展開されており、
16区さんはじめほかの洋菓子店のお菓子が一堂に集まっています。
お菓子屋さんだけでなく、おすしやさんによる
サマーバレンタイン商品があるようです。
6月25日(火)~7月8日(月) 福岡三越 地下2階洋菓子売場
6月26日(水)~7月9日(火) 岩田屋 地下2階スイーツガーデン



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by ricoricex | 2013-07-06 00:00 | 九州の味

博多水無月 02


e0038047_2017556.jpg前回、博多水無月01では、その概要についてレポートしました。
その記事については、こちら(↓)をご覧ください。
http://ricorice.exblog.jp/20728230/
今回は実際に購入して食べたものをご紹介します。
(特に種別がなかったプレーンタイプは、プレーンと記しています)

◎今田和菓子舗(福岡市博多区)
[食べたもの]大納言/よもぎ
ともに大納言(小豆)入り。比較的もっちりした食感。よもぎのフレイバーはおだやか。e0038047_2004230.jpge0038047_2002397.jpge0038047_2001245.jpg

◎髙島屋(福岡市中央区)
[食べたもの]プレーン/抹茶ミルク
甘さ控えめ。引きのある生地。ともに小豆入り。
http://www.yanagibashi-rengo.com/shop/21.html
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◎兎月(福岡市中央区)
[食べたもの]十勝小豆/新茶
ぷるんとした舌触りがきれいに出ている。新茶は八女産の茶葉を使用。e0038047_2064541.jpge0038047_20628100.jpge0038047_2054559.jpg

◎清致庵(福岡市城南区)
[食べたもの]プレーン/とまと
食べた中で、わらび粉感が一番強い。とまとは酸味が淡く、さっぱりとした味わい。
http://www.seichian.com/

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◎参松堂(福岡市南区)
[食べたもの]抹茶/甘夏
とろんとした練り感。笹の葉で包み、黒文字で留めてある。甘夏は酸味はさほどでもないが、甘味が強い。
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◎御菓子処 泉屋(福岡市早良区)
[食べたもの]小豆/小豆・抹茶(黒蜜入り)
ぷるりとした舌触りで上品。黒蜜をかけて食べても、黒蜜がくどくない。e0038047_20111093.jpge0038047_20104269.jpg
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◎天本家(筑紫野市)
[食べたもの]プレーン/抹茶
ややぺとっと舌にまとわる。ともに小豆入り。
http://www.amamotoya.jp/
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◎梅家(筑紫野市)
[食べたもの](きな粉をまぶしたもの)
水無月というよりも、水饅頭を思わせる見た目(餡を生地で包んでいるわけではない)に、きなこをまぶした変化球。
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◎左衛門(古賀市)
[食べたもの]抹茶クロレラ入り
ほかのものに比べて大ぶり。もち感が強い。プレーンタイプもあったようだが、出合えず。e0038047_20135576.jpge0038047_20135469.jpg

◎富貴(春日市)
[食べたもの]プレーン/三昧300
ぷるんともちっとした中間といった、でゅるんとした食感。三昧300はグラススイーツの様子で、いわゆる和菓子が苦手な人にも親しめるのでは。
http://www.e-wagashi.jp/
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こうやってみると、博多水無月のおもしろさは、
バリエーションの豊富さ。
既成概念にとらわれず、自由な発想や工夫で店の個性を出す、ため、
決まりは、小豆とわらび粉を主原料に笹の葉で巻く、ことだけとあり、
店による解釈の違いがおもしろい。
値段は100円台前半からあるので、
形状や味を食べ比べてみるのも楽しいものです。

ところで、私の探し方がまずいのか、
これ!といったウェブサイトやページに当たらない。。。
個人経営の小さなところはウェブサイトがはないところがあるだろうし、
それは構わないのですが、
よくある商店街のウェブサイトみたいにまとめたものがあるとありがたい。
チラシも、情報がわかりづらかったり、
お店のウェブサイトを持っているところも、
自分のところの博多水無月について案内がなかったり、
もっとよくなる余地はあるのにもったいない。
盛り上がりもですが、プロモーション不足が課題と見ました。

そんなことを思いつつ、
前回、博多水無月01をフェイスブックにも載せたところ、
7月1日からの博多祇園山笠でそれどころではないのでは?
という鋭いご指摘。
確かに。

博多祇園山笠は福岡市を代表する祭りのひとつで
(祇園祭りのひとつですが、京都のそれから連想すると、
 まったく異なる、勇壮な祭りです)、
15日の、山笠と呼ばれる山車が街を(文字通り)駆け抜ける
追い山笠が一番知られており、
ニュース映像などでご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、
祭り自体は7月1日〜15日まであり、
いよいよ迫る6月下旬から、街自体が浮き足立ちます。
住んでみて分かったのですが、
外で見るよりももっと祭り一色になり、
その間は、関係者は仕事も学校も中断されるという。。。
なので、お菓子どころではない、のかもしれません。。。

地域のお菓子(だけに限らずですが)というのは、
かくも地域の文化背景を濃く受けるものか、と
改めて感じ入った次第です。



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by ricoricex | 2013-07-03 00:00 | 九州の味

博多水無月 01


e0038047_2247596.jpg初めて知ったのは、
販売期間が終わっていた、2011年8月9日(火)
博多(便宜上、福岡市を博多と呼びます)のお菓子で
それまで知っていたのは、
博多ぶらぶらとか博多の女(ひと)とか鶴乃子とか。
お菓子のカテゴリーではなく、どこそこの会社のいちお菓子です。
ところが、博多水無月というお菓子を、
いろいろな和菓子屋さんで作っていることを知り、
これはぜひ見て食べてみたいと思ったのでした。

e0038047_22504286.jpg前述の通り、2011年は気づいたときには販売期間が終わっており、
昨年、2012年はついぞ巡り合えず。
ちゃんと情報がまとめてある公式サイトやウェブページも見当たらないし、
本当にやっているのかしら、といぶかしんでいたところ、
今年は、先日、立ち寄った博多阪急の地階フロアで、偶然にも、ついに発見!
6月19日(水)〜25日(火)のイベントとしてコーナーがあり、
10店舗の博多水無月を販売していました。

博多水無月とは、この時季、
和菓子屋さんの店先を彩る水無月の博多スタイル。
水無月とは、白ういろうに小豆を入れて三角形にしたお菓子で、
京都では、1年の折り返し地点にあたる6月30日に、
夏を乗り切れるよう願いを込めて、食されます。
三角形は暑気払い、小豆は悪魔払いを表すのだとか。
博多水無月は、この水無月をベースにしたもので、
特徴は自由なところ! 
決まりは、小豆とわらび粉を主原料に笹の葉で巻く、ことだけです。

博多水無月は、
1999年、博多の夏に100年後も定番として残る新しい風物詩を、と
福岡市和菓子組合から有志が集まって結成された
新福岡・博多の和菓子開発研究会によって始められ、
今年で15年目を迎えます。
博多阪急の店頭にいらしたのは、この研究会に所属してらっしゃる方のようで、
こういったことを親切に教えてくださいました。

あの〜、昨年、街を歩いているときにそれとなく探していたんですが、
ついぞ見なくって、と言うと、
大きく展開しているお菓子屋ではなく、
古くから地域に密着した店がほとんどなので、
路地裏とか、ちょっと入ったところにあるので、目立ちにくく、
それででしょうね、とのこと。

やっと出合えたこともあって、いろいろ試しました。
制約が緩いのは、既成概念にとらわれず、自由な発想や工夫で店の個性を出すためで、
果たしてその通り、見た目も味もさまざま。
ぷるぷるとやわらかく喉越しのよいものから、もちっとした食感のもの、
形も三角だったり長方形だったり、
トマトや抹茶、牛乳などの変化球のフレイバー、
黒蜜をかけて食べるスタイルや
グラススイーツのようなものまで、実にさまざまです。
笹の葉の巻き方や留め方もそれぞれ違っておもしろい。
(実際に食べたものについては、追ってご紹介します。
 きっと、こんなにバラエティ感があるのかと思っていただけると思います。)

博多水無月は、私が訪ねた博多阪急をはじめ、
今年は地元のデパートで催事が3回ありました。
7月31日までは、福岡市および近郊の和菓子屋さん35店舗で展開中です。



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by ricoricex | 2013-06-30 00:00 | 九州の味

ラーメンセット@四方平


e0038047_231614.jpg四方平と書いて、よもへい、と読みます。
福岡県北九州市小倉は、デパートの井筒屋の前に、でんと構えていて、
“小倉の元祖 すしとラーメン”とあるのぼりがどうにも気になって仕方なかったのは、
2013年1月、シュガーロード/長崎街道研究でこの地に来たときのこと。
以降、電車でもコーチ(長距離バス)でも1時間ちょいと近いながら、
なかなか来る機会を逸していました。

ようやく再訪。
忘れていたわけではなかったのですが、お昼をどこで食べようかなぁと思いながら、
小倉城の方向に向かっていたときに、ふと目に留まったのが、件ののぼり。
そうだそうだ、と迷わず、入りました。

「いらっしゃいませ!」大将と女将さんの元気な声。
元気はあるのですが、威勢がいいとかではなく、
やさしく微笑んで語りかけてくれ、ほっと落ち着かせてくれます。
これは注文をとるときも、お会計をすませたときも変わらない。

朱色のテーブルやテーブルの上の調味料類、壁に貼られた品書き、
照明は暗く(電気はついていたのかなぁ?)、
私の記憶にかすかに残る昭和の食堂の面影がきっちり存在しています。

e0038047_23161649.jpgオーダーしたのは、ラーメンと細巻きがセットになったラーメンセット。
ランチサービスで、14時まではこのセットは50円引きで600円。
ラーメン単品にいたっては450円が400円に。
細巻きは、きゅう(かっぱ)、うめきゅう、えびきゅう、新香、鉄火など10種類近く
(写真の細巻は2人分で、うめきゅう巻と新香巻)。
ラーメンよりあとで出て来た、ということは
オーダーを受けてから作ってらっしゃるのでしょう。

ラーメンは、なんの予備知識もなかったので、
一瞬どろどろ豚骨かと思ったのですが、匂いが違う、色も違う。
スープは、飲めば、見た目よりもずっとあっさり。
鶏ベースで、淡白というわけではなく、静かなコクがあります。
高校のときに食べた学食のラーメンを、きっちりと仕事をして店の味にしたような趣。
最近の濃厚、こってり、ダイレクトにガツンとくる味わいに慣れている人には
物足りないと感じるかもしれません。
個人的には、このくらいが、喉を通ってからゆっくりと旨みが広がる感じは好きですね。
あとで喉が渇かないのもいい(私の日常的に食べているものはとても淡白で、
病院食の方が味つけが濃いほどです)。

有名店らしく、店内には雑誌や新聞の記事が飾ってあり、
それらによると、昭和12(1937)年創業。
もともとは寿司屋だったのが、戦後の米不足による食糧管理制度によって、
寿司を握れなくなり、それでは、とラーメンも始めたとのこと。
その後、米不足が緩和され、ラーメンをやめようとしたけれど、
すでに看板メニューとなっていたので、そのまま続けているようです。

目の前の井筒屋のデパートでの買い物帰りの人、
さくっとお昼を、といった風情でやって来るおじさん、
さっと来て、さっと食べて、ごちそーさん、と言ってさっと帰って行く。
気負いなんてものはなく、ただ当たり前のようにそこにある。
当たり前とはかくもありがたいものなのか、と唸ってしまいました。

sat 15/06/13



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by ricoricex | 2013-06-16 00:00 | 九州の味

ボンジュール


ここ数年、家で食べるパンは、丸パンをメインにソーダブレッドとか、
自分で作っているので、外でパンを買うことはぐっと少なくなりました。
私が作るのは、食事にも合わせられ簡単に作れるシンプルなパンなので、
そうでないものが食べたいときは、買いに行くことになります。

e0038047_21281236.jpgでも、パンは日常のものだから、わざわざ目的をもって買いに行くことはなくって、
ついでに立ち寄ります。
この日は近くに用事があったので、ボンジュールへ。
私が福岡で一番気になっていたパン屋さんで、
引っ越してきて間もない頃からときどき訪ねています。
http://ricorice.exblog.jp/15372742/
http://ricorice.exblog.jp/15378115/

ボンジュールは、福岡市大名にある街のパン屋さん。
特別なことはなにもなく、その特別なことがないのが特別。
地元・福岡の方にはおなじみで、40年近く愛されて来たお店で、
食パンや(バターではなくマーガリンであろう)クロワッサンや、
普通のものが普通に売ってあって、普通においしい。
いつものあれ、の安心感。

e0038047_21283249.jpg買ったのは、クロワッサンでしょ、シナモンクロワッサンでしょ、
メロンパンでしょ、表面のクッキー生地のないメロンパンでしょ、
イギリス食パン(なぜイギリス食パンのトーストには、
どうしてもマーマレードが欲しくなるんでしょうか?)でしょ、
レモンケーキ(レモンの形ではない)でしょ、
アップルパイ(コロンと丸い形)でしょ。
これだけ買って、1000円でおつりが来るんですよ!
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ご主人が病気を患われ、2011年暮れから半年以上の休業のあと、
2012年9月に営業再開されたものの、
体調が思わしくないとのことで、この5月いっぱいで閉店。
の予定だったのですが、1日だけのびて6月1日まで営業されます。
お店に貼ってあるご主人のご挨拶には、
真摯な、あまりにも真摯な言葉が紡ぎ出されています。
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あのね、いつも思うのですが、パン屋さんに限らず、
飲食店に足を運ぶのは、単にものを買ったり食べたりだけじゃないんですね。
そこにある空気を吸いにいく。
元気な空気だったり、やさしい空気だったり、
お店によって醸し出されている空気は違うのだけれど、
いずれも気持ちをニュートラルに戻せる、ってのが共通項なんだなぁ。

wed 15/05/13



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by ricoricex | 2013-05-19 00:00 | 九州の味