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イギリスの食研究家、食の編集者/ライター、フードアドバイザー、情報発信サポーター“羽根則子”がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。


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カテゴリ:シュガーロード/長崎街道( 63 )



この「シュガーロード」シリーズでは、南蛮文化の影響を受けて発達した長崎街道に今も残る銘菓、進化を遂げたお菓子などを取り上げていますが、それは長崎街道沿いだけにあるとは限りません。
キリシタン大名、大友宗麟のお膝元、大分県でもこういったお菓子はみられます。

今回取り上げるのは“MOTHER OF MERCY”。
1804年創業、大分県最古の和菓子屋、但馬屋老舗が作り出したモダンな落雁です。
http://www.tajimaya-roho.co.jp/
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このお菓子、今年2015年4月24日(金)にオープンした大分県立美術館(OPAM)のミュージアムショップで見つけたもの。
開館をきっかけに開発されたそうです。
菓子製作そのものは但馬屋老舗さんですが、菓子デザインは美術家のミヤマケイさん。
老舗和菓子屋と若い作家とのコラボレーションによって生まれたお菓子です。

また、パッケージデザインは家具デザイナー、藤森泰司さんが手がけたもので、教会のステンドグラスをイメージさせるモザイク模様になっています。
落雁は5個入り。
長辺7cmほどの楕円に、聖母マリアや十字架をあしらったデザインは、従来の落雁ではみられなかったものではないでしょうか。
聖母マリアはミルク味、十字架はミントミルク味になっています。
ちなみにパッケージは、青を基調とした寒色系と、赤を基調とした暖色系とがありますが、中身は同じです。
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落雁とはいうものの、一般的な落雁よりは食感がやわらかく、そしてガチッとドライではなく、かるかんを思わせるしっとり感があります。
これ、もしかしたら、今の梅雨の時季に関連するのかもしれません。
本当はもっとぱきっとしているのかも。
私自身は、本来はそうではないのにやわらかめに仕上げたお菓子があまり得意でなく(嫌いなわけではないですよ)、不二家の「カントリーマアム」もそのやわらかさで食指が動かないという。。。
なので、カラッと乾燥した季節にもう一度試したいなぁ。
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2種類あるフレイヴァーのひとつ、ミルク味は、いかにも乳の味で、でもあくまでおだやかで、上品な味わいです。
日本茶でもいいのですが、ミルクティーに合わせるとよりおいしい。スパイスをきかせたチャイでもよさそうです。
一方のミントミルク味は、う~ん、評価が分かれるところかもしれません。ミント味自体は悪くないと思うのですが、ミルクとの相性がさほどよくないのか、バランスの問題なのか、あともう少しで◎になるのに、その手前でとどまっている印象です。

それにしても、但馬屋老舗さん、ますます気になる! 行きたい!


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【シュガーロード(長崎街道)】江戸時代に整備された脇街道のひとつで、小倉・常磐橋を始点に長崎まで続く道。江戸時代、鎖国体制の中、海外との唯一の窓口であった出島に届いた砂糖は、この長崎街道を経て、京・大坂、そして江戸へと運ばれて行きました。長い年月の中で、菓子文化も大きく開花しました。

sat 06/06/15


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
シュガーロード ~はるていす 01~ → http://ricorice.exblog.jp/23320560/
シュガーロード ~丸ぼうろ 02~ → http://ricorice.exblog.jp/19724187/


・当ブログ内の文章、写真、その他の無断転用、転載を固く禁じます。
by ricoricex | 2015-07-11 00:00 | シュガーロード/長崎街道

シュガーロード、つまり長崎街道に伝わるお菓子を調べていると、どうしても江戸時代を中心に歴史を遡る必要があります。
私が歴史に明るくないこともあって、九州の国は今の県にすっきり当てはまらず、なかなかむずかしい。。。

そのことをつくづく感じるのが、長崎街道が通っていない県でありながら、南蛮文化の影響を受けたお菓子に出合ったとき。
以前、とりあげた大分県中津の“丸ぼうろ”然り、先日大分を訪ねたときに知った“はるていす”もそんなお菓子です。
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作られているのは、大分県竹田。
竹田は「荒城の月」で知られる作曲家、滝廉太郎が幼少の頃に過ごした地で、大分県の南西、熊本県に接する山間の城下町です。
この竹田、一部は熊本藩に属していましたが、大半は豊後の国。
豊後の国は江戸時代前にはキリシタン大名、大友宗麟が治めていたこともあり、ポルトガルとの交易が栄え、数多くの南蛮文化が伝えられた場所です。
そして、竹田にも隠れキリシタンの墓跡が残されていることから、この地にも南蛮文化は息づいていたことがうかがえます。

それが証拠に、江戸時代初期に、料理や菓子について記された『南蛮料理書』によると、竹田に“はるていす”と呼ばれる南蛮菓子があった、と。
これを現代に蘇らせたのが“豊後はるていす”。
作っているのは、竹田にある和菓子屋、但馬屋老舗です。
ちなみに、但馬屋老舗の創業は1804年。大分県下で一番古い和菓子屋です。
http://www.tajimaya-roho.co.jp/

さて、『南蛮料理書』に記述があった“はるていす”。
記録があるとはいえ、そこに記されているのは材料とおおまかな作り方のみ。
試行錯誤を重ねること約10年。
さらしあんこを入れるという和菓子屋ならではのアレンジを加え、“豊後はるていす”は完成しました。
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但馬屋本舗さんは老舗ながら、もとい、老舗だからこそ、新しい取り組みをなさっているようです。
早く訪ねなきゃ!
そういえば、長崎県平戸で400年以上の歴史を持つ菓子屋、平戸蔦屋さんも伝統菓子は作りつつ、常に新しいことにチャレンジなさっているもんなぁ。

ところで、“はるていす”ってどんな意味なんだろう?


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【シュガーロード(長崎街道)】江戸時代に整備された脇街道のひとつで、小倉・常磐橋を始点に長崎まで続く道。江戸時代、鎖国体制の中、海外との唯一の窓口であった出島に届いた砂糖は、この長崎街道を経て、京・大坂、そして江戸へと運ばれて行きました。長い年月の中で、菓子文化も大きく開花しました。

fri 05/06/15


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
シュガーロード 〜丸ぼうろ 02〜 → http://ricorice.exblog.jp/19724187/
シュガーロード ~平戸 03~ → http://ricorice.exblog.jp/20939594/
シュガーロード ~カスドース 01~ → http://ricorice.exblog.jp/20849317/



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by ricoricex | 2015-06-26 00:00 | シュガーロード/長崎街道

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今平戸と書いて、こんぺいとう。
そう、金平糖です。
金平糖の語源は、ポルトガル語のコンフェイト/confeito。
平戸は江戸時代初期に長崎・出島にその役割が移るまで、日本の海の玄関口。
金平糖をはじめカステラなどの南蛮菓子が伝来された場所とされており、
当時のコンフェイトを今、平戸で蘇らせたいという思いが名前の由来です。

平戸の天然塩を用いた塩味の金平糖で、
ほんのり塩ではなく、はっきり塩で、おっ、とびっくりしました。
塩の味、塩辛さが強いわけではないのですが、塩の風味がぎゅぎゅっと詰まっていて、
1粒食べるだけで、満足度が高い。
インパクトは大きく、はっと目が覚めるようです。
コルクには、東インド会社を示す“VOC”が刻印されています。
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「今平戸」は平戸南蛮スイーツ研究会による商品で、
2011年の平戸オランダ商館のオープンに合わせて作られました。
その当時は、小さなサイズの販売もあったようで、
星の砂を思わせるビンに、オランダ国旗になぞらえて、3色、3層の金平糖で構成。
正面には東インド会社の“VOC”のラベルが貼ってあり、
見た目はこちらの方が断然そそられます。復活しないかなぁ。

情報が古かったら申し訳ないのですが、
平戸蔦屋さん、松浦史料博物館平戸観光協会売店で販売されており、
平戸蔦屋さんが製造を担ってらっしゃいます。
平戸はやっぱりおもしろいなぁ。

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【シュガーロード(長崎街道)】江戸時代に整備された脇街道のひとつで、小倉・常磐橋を始点に長崎まで続く道。江戸時代、鎖国体制の中、海外との唯一の窓口であった出島に届いた砂糖は、この長崎街道を経て、京・大坂、そして江戸へと運ばれて行きました。長い年月の中で、菓子文化も大きく開花しました。



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by ricoricex | 2014-09-05 00:00 | シュガーロード/長崎街道

直前に開催を知り、無事に参加できました。
それは、2014年7月20日(日)〜8月19日(火)の1カ月間、
福岡パルコの「once a month」で行われている、
シュガーロード周辺のお菓子と器を通じて、九州の魅力を発信するイベント
「HYACCA* 百菓」
http://fukuoka.parco.jp/page2/event/2832/

の毎週金曜の夜に開催される、ゲストを招いての講座。
8月1日(金)の【お菓子のおはなし第二夜「烏羽玉と日本酒」】
に滑り込みで参加できたというわけです。
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烏羽玉(うばたま)」とは、
長崎県平戸で江戸時代に作られていたものを再現したお菓子で、
この会では、この「烏羽玉」を作ってらっしゃる
平戸蔦屋24代目の松尾俊行氏、
そして「烏羽玉」に合う日本酒をとのことで、
同じく平戸にあり、日本本土最西端の造り酒屋、福田酒造
福田竜也氏がゲストでいらっしゃいました。
それぞれのお仕事のこと、平戸のことなど、いろいろお話しくださいました。
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私にとって、「烏羽玉」を食べるのは、昨年平戸を訪ねて以来1年ぶり。
烏羽玉」はゴマの入ったこしあんを求肥で包み、
和三盆糖をたっぷりまぶしたお菓子で、
最後にたっぷりの和三盆糖をふりかけて仕上げます。
上品な味わいで、やわらかいゴマの香ばしさが心地よい。
この会では、和三盆糖をふりかける「粉かけ」の工程を見せてもくださいました。
(ご厚意で、季節の練り切り「ひまわり」もいただきました!)
一緒にいただいた、福田酒造の「福田」は、
流通していない貴重なお酒ということで、
甘さはあるものの、酸もあるので、甘だれしない味わい。やさしい余韻もあります。
主張が強いタイプではないので、お菓子にも合わせやすいのだと思います。
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ゲストがいらっしゃっての講座はあと2回、
8月8日と15日に、それぞれ、平戸の洋菓子屋のプティタプティさん、
有田焼窯元のしん窯青花を招いて開催されます。
詳細はこちらから(↓)
http://fukuoka.parco.jp/page2/event/2832/
また、物販は期間中、福岡パルコ「once a month」にて毎日行われています。

ちなみに第1回は、松浦史料博物館館長がいらっしゃり、
門外不出の貴重な書物『百菓之図』をご披露なさったとのこと。
嗚呼、行きたかったなぁ(気づくのが遅かった。。。)

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【シュガーロード(長崎街道)】江戸時代に整備された脇街道のひとつで、小倉・常磐橋を始点に長崎まで続く道。江戸時代、鎖国体制の中、海外との唯一の窓口であった出島に届いた砂糖は、この長崎街道を経て、京・大坂、そして江戸へと運ばれて行きました。長い年月の中で、菓子文化も大きく開花しました。

fri 01/08/14



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by ricoricex | 2014-08-05 00:00 | シュガーロード/長崎街道

長崎に春の訪れを告げるお菓子といえば、桃カステラ
今年はまだ長崎に行けていないのですが、
それでも福岡市内でも購入できるところがちらほらあります。
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そのひとつが文明堂総本店(以下、文明堂)。
文明堂といえば、それまで長崎の郷土菓子だったカステラを全国区に広めた立役者。
もともとは同じ長崎の文明堂ですが、現在はエリアなどによって会社が分かれています。
福岡にあるのは、長崎の文明堂です
(私自身は東京暮らしが長かったので、銀座文明堂の店舗や
 「カステラ一番、電話は二番、三時のおやつは文明堂」のCMソングでおなじみの
 文明堂東京のイメージが強いのですが)。

長崎に本店のある文明堂総本店は、
博多駅構内に店舗があり、そこで桃カステラ(小)がありました。

◎文明堂総本店
[DATA]
縦9cm、横7cm、高さ4.8cm、121g、630円
     ラップフィルムでくるみ、側面は紙を巻いて包装
生地がカステラというよりスポンジ。ふわっふわ。色は黄味が強い。かといって味わいそのものは卵が強いわけではないが。一方、アイシングはかなり後をひく甘さ。まずは、の入り口として、万人に伝わりやすい桃カステラ、といえるかもしれない。
http://www.bunmeido.ne.jp/
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そして、桃カステラといえば、
今週末の23日に、長崎市、雲仙市、佐世保市のアンテナショップ「キトラス」さんで
シュガーロードお茶会Vol.02
“桃カステラ食べ比べ会”
を開催します。
http://ricorice.exblog.jp/21693659/

こちらでは5種類の桃カステラ
色や形、すり蜜、カステラの食感、コンビネーションなどを比較しながら食べ比べます。
みなさんでわいわいやりながらの会、とても楽しみです。

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【シュガーロード(長崎街道)】江戸時代に整備された脇街道のひとつで、小倉・常磐橋を始点に長崎まで続く道。江戸時代、鎖国体制の中、海外との唯一の窓口であった出島に届いた砂糖は、この長崎街道を経て、京・大坂、そして江戸へと運ばれて行きました。長い年月の中で、菓子文化も大きく開花しました。

wed 19/02/14



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by ricoricex | 2014-02-21 00:00 | シュガーロード/長崎街道

2014年1月22日、シュガーロード日帰りモニターツアー(佐賀・飯塚・北九州)に参加しました。
(2013年12月18日のシュガーロード日帰りモニターツアー(平戸・諫早・長崎)に続いて行われたものです)

最初に訪ねたのは佐賀市の村岡総本舗
佐賀県小城市にある本店福岡市内の店舗佐賀駅前のお店
訪ねたことがありますが、佐賀総本店は初めて。
モニターツアーで訪問とは、実にいい機会をいただきました。

村岡総本舗さんのお菓子の看板商品は、小城羊羹です。
残念ながら、九州もしくは近郊の方以外はご存知ないかもしれません。
小城羊羹というように、佐賀県小城市で作られる羊羹を指してこう呼びます。
小城市は、人口約4万6000人と決して大きな町ではありません。
そこに20軒以上もの羊羹屋さんがあるというのですから、
いかに小城が羊羹の町なのか、
実際に小城の町を行くと、いたるところに羊羹屋さんがあり、驚いてしまいます。

e0038047_063411.jpgこの小城羊羹、詳細は、
村岡総本舗さんの公式サイト(↓)などで
詳しく紹介されているので、
http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/
ここでは割愛するとして、
先入観なく食べたときに驚くのは、その食感だと思います。
かたい、ずっしり、がっしりとしたものではなく、
比較的やわらかい。
外側が砂糖が結晶化してしゃりしゃりしているのも、
食べるときのよいアクセントです。
また、味わいもどんと甘い、というよりも自然なやわらかい甘さ。

e0038047_0113765.jpge0038047_09682.jpge0038047_041993.jpg村岡総本舗さんは羊羹ひとつとっても多彩な品揃えで、
先に記した小城羊羹の特長が分かりやすいのが、
特製切り羊羹だと思われます。
切り羊羹と呼ばれるのは、現在主流となっている
あらかじめ個別包装に羊羹を
流し込んで作るのではなく、
いったん羊羹舟と呼ばれる大きな型
(バットのようなもの)に流して、
固まったものを切り分けるからです。
これは江戸時代から続く製法だとのこと。
そうして裁断された羊羹は、竹の皮で包み、経木で巻いた後、
ラベルをのせ、セロハンで巻かれます。
このあたりのことも、
村岡総本舗さんの公式サイトの商品案内(↓)で詳しく紹介されています。
http://www.muraoka-sohonpo.co.jp/product/tokusei_kiriyokan.html

包装に使われる竹の皮をはじめ、道具などは九州のものを使ってらっしゃいます。
そこには単にお菓子そのものだけでなく、それに関わるものも含めて、
伝統を継承すると同時に、地元の底上げを図りたいという思いがあるのだとか。

e0038047_073045.jpge0038047_07737.jpgこのモニター
ツアーで訪ねた
佐賀総本店には、
羊羹の原材料や道具をはじめ、
シュガーロードをモチーフとした
切手のレプリカ
などが展示してあります。
小城の本店に併設してある羊羹資料館同様、
羊羹について、わかりやすく知ることができます。

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【シュガーロード(長崎街道)】江戸時代に整備された脇街道のひとつで、小倉・常磐橋を始点に長崎まで続く道。江戸時代、鎖国体制の中、海外との唯一の窓口であった出島に届いた砂糖は、この長崎街道を経て、京・大坂、そして江戸へと運ばれて行きました。長い年月の中で、菓子文化も大きく開花しました。

wed 22/01/14



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by ricoricex | 2014-02-13 00:00 | シュガーロード/長崎街道

2013年12月18日のシュガーロード日帰りモニターツアー(平戸・諫早・長崎)に引き続き、
2014年1月22日、シュガーロード日帰りモニターツアー(佐賀・飯塚・北九州)に参加しました。
このツアーでの最終地は福岡県北九州市。
九州の北端、といえばわかりやすいでしょうか。
加えて、北九州市小倉はシュガーロードの起点でもあります。

e0038047_085533.jpgこの日、北九州市で連れて行ってもらったひとつが
門司港レトロ展望室」。
ここでロールケーキをいただきました。
昨今のロールケーキはふわふわの生地に
生クリームたっぷりが主流となっていますが、
なんだかクリームは接着剤程度で、
おそらくバタークリーム(マーガリンか?)。
塩気がきいていたのは、サレを意図して、ではなく、
無塩を使っていないからだと思います。
一切れずつ個別包装になっていて、
店名の書体が、1970年代のブティックっぽい
(一条ゆかりの『砂の城』って感じかな)。
まだハウスマヌカンとかスタイリストが脚光を浴びる前の、ね。

このツアーで、なぜ北九州市でロールケーキなのかの説明がなかったのが
いささか残念でしたが、
私自身は、実にこの北九州市のロールケーキこそが
シュガーロードに着目するきっかけを作ってくれたのです。
そのあたりはこちらでどうぞ(→)。 http://ricorice.exblog.jp/20664586/

e0038047_0115280.jpg門司港の高いビルから関門海峡を眺めていると、
不思議な感覚に襲われます。
私は過去のことを振り返ったり
懐かしがったりしないタイプで、
いつも“今が一番楽しい”(そのせいか
自分の過去がいつも人ごとみたい)のですが、
唯一、あの頃は毎日楽しかったなぁ、だったのが
小学校1・2年生のとき。
引っ越しが多く、そのときその年齢でその場所に住んだことや
周囲の環境もいい、というか、いろんなことが私ととても相性がよかったのでしょう。

その頃、小学校2年生の社会科見学で、
今は海響館へと変わった下関市立水族館へ行き、
海底トンネルを歩き九州へ上陸し、今でもくっきりと、
その日のお弁当ですらはっきりと思い出されます。
その社会科見学で別段何があったわけではないけれど。

その後、大学入学とともに東京での生活が始まり、
2年半前に福岡に移って、距離的に近いわけですからその機会も増え、
本当に久しぶりに関門海峡を眺めると、
小学生だった自分と今の自分とを行ったり来たりするような。

いろいろな町が壊して町の表情を変えてきたけれど、
このツアーで食べたロールケーキの味や佇まい、
ロールケーキに記された1970年代っぽい店名の書体をはじめ、
北九州市には過去と現在が確かにつながっている匂いがそこかしこにするので、
私自身、自分がふっと昔に戻るのかもしれません。

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【シュガーロード(長崎街道)】江戸時代に整備された脇街道のひとつで、小倉・常磐橋を始点に長崎まで続く道。江戸時代、鎖国体制の中、海外との唯一の窓口であった出島に届いた砂糖は、この長崎街道を経て、京・大坂、そして江戸へと運ばれて行きました。長い年月の中で、菓子文化も大きく開花しました。

wed 22/01/14



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by ricoricex | 2014-02-05 00:00 | シュガーロード/長崎街道

e0038047_207266.jpgイベント「シュガーロードお茶会」や
書籍『郷土菓子』内「“シュガーロード”をゆく」制作のご縁でお声がけいただき、
2013年12月18日のシュガーロード日帰りモニターツアー(平戸・諫早・長崎)に引き続き、
2014年1月22日のシュガーロード日帰りモニターツアー(佐賀・飯塚・北九州)に参加しました。

これからのシュガーロードの可能性を探るモニターツアーなので、
一般のツアーとは違い、ブログやFBをやっている人が対象。
詳細は追って少しずつお伝えするとして、
まずはツアーの日程をご紹介します(すべてバス移動)。

e0038047_2083950.jpg8:00 博多駅発

11:00 佐賀着
・「村岡総本舗」(佐賀総本店)
・「肥前通仙亭」で煎茶体験

13:30 飯塚着
・ 「のがみプレジデントホテル」で
  中国料理バイキングのランチ
e0038047_206219.jpg・ 「千鳥家本家
・ 「嘉穂劇場」場内見学

16:30 北九州着
・ 「出光美術館・史料館
・ 「門司港レトロ展望室」カフェテリアでロールケーキ
・ 「港ハウス

19:30 博多駅着

実は、この日は雪の影響で、交通機関に乱れがあり、
佐賀には予定では9時に到着予定だったのに、最初の目的地に到着したときはすでに11時。
どこかをとばして、ということも考えられたようですが、
前後を入れ替えたり、なんとか予定をすべて回ることができました。
非常に心を砕かれたと思います。本当にありがとうございました。

いつもいつも思うのですが、行って五感で感じることが多い。
そういう意味では、こうやって連れて行ってもらえるのは非常にありがたい。
個人で回ろうとするとなかなか大変ですから。

お声がけいただいたキトラスさん、キトラスツアーさん、シュガーロード連絡協議会さん、
行く先々でお世話になったみなさん、そしてご一緒したみなさん、
ありがとうございました!

詳しい内容については、これから少しずつアップしてきます。
お楽しみに!

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【シュガーロード(長崎街道)】江戸時代に整備された脇街道のひとつで、小倉・常磐橋を始点に長崎まで続く道。江戸時代、鎖国体制の中、海外との唯一の窓口であった出島に届いた砂糖は、この長崎街道を経て、京・大坂、そして江戸へと運ばれて行きました。長い年月の中で、菓子文化も大きく開花しました。

wed 22/01/14



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by ricoricex | 2014-01-25 00:00 | シュガーロード/長崎街道

e0038047_0103229.jpg2013年12月18日に参加したシュガーロード日帰りモニターツアー(平戸・諫早・長崎)
最初に訪ねた地は平戸。
昼食場所となった平戸瀬戸市場は、
地元の食材や加工品も販売しており、
そこで見つけたのが「平戸丸房露」です。
そう、平戸の「丸ぼうろ」です。

シュガーロード ~丸ぼうろ 01~”でもご紹介し、
丸ぼうろといえば、反射的に“佐賀”と思ってしまうのですが、
たとえば、“シュガーロード ~丸ぼうろ 02~”でもお伝えしたように、
大分県中津にもあるし、そして長崎県平戸にもあったわけです。
丸ぼうろはいろんな字が当てられており、
シュガーロード ~丸ぼうろ 01~”でレポートした佐賀の北島さんは“丸芳露”。
平戸で見つけたものは“丸房露”となっています。

e0038047_0103626.jpgメーカーはお菓子のこじま(以下、こじま)さん。
個包装になっているのではなく、
9枚がひとつの袋に入っています。
今では、丸ぼうろは乙に澄ました感じの
お菓子ではないのですが、
それでもひとつの袋に入っていると、
より日常菓子っぽい。

こじまさんのものは比較的やわらかく、
やもするとパサパサした印象を抱きがちで、
シュガーロード ~丸ぼうろ 01~”の佐賀で訪ねた北島さんの提言のように
ホットミルクに浸して、が納得できるものが多い中、
これはこのままで食べるのがいいな、と思わせる食感です。
そして、そのややソフトな当たりが、
カステラを思い起こさせました。
もととなったお菓子はそれぞれ違えど、オリジナルの国は一緒なんだなぁ、と。

そういえば丸ぼうろは、北九州市のお菓子屋さんでも売っていたような。。。
北九州市は、目の前の海をわたれば本州、九州の北端にあります。
私は海を隔てた山口の出身ですが、見たことない。
もしかしたら下関あたりだとある、のかなぁ。

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【シュガーロード(長崎街道)】江戸時代に整備された脇街道のひとつで、小倉・常磐橋を始点に長崎まで続く道。江戸時代、鎖国体制の中、海外との唯一の窓口であった出島に届いた砂糖は、この長崎街道を経て、京・大坂、そして江戸へと運ばれて行きました。長い年月の中で、菓子文化も大きく開花しました。

wed 18/12/13



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by ricoricex | 2014-01-21 00:00 | シュガーロード/長崎街道

e0038047_845155.jpg2013年12月18日に参加したシュガーロード日帰りモニターツアー(平戸・諫早・長崎)
平戸、諫早と回り、最終地は総本山ともいえる長崎
でした。
長崎での目玉は、菓子作り体験
なんと、「岩永梅寿軒」さん、「千寿庵 長崎屋」さん、「双葉屋」さんという長崎の老舗の和菓子屋さんから
それぞれご主人がお見えになり、
ご指導くださったのでした。

e0038047_0193774.jpgこのツアーに参加するまで食べたことがなく、ようやく試すことができたのが、
ご指導に当たってくださった「双葉屋」さんの「フルーツ大福」。
一般的ないちご大福を基準にするとわかりやすい。
「双葉屋」さんでは、いちごの場合はいちごを包むようにではなく、
底に敷く形で餡を使っているので、大きさは小ぶり。
一口でいこうと思えば難なくいけそうなサイズです。
種類はいちごを始め15種類。
この日いただいたのは、柿、姫桃、栗の3種。

e0038047_0203794.jpge0038047_0213482.jpge0038047_021754.jpg柿は干し柿と
白あんが、
栗は大きな甘露煮と小豆あん、
姫桃は、種ができる前の青い桃の甘露煮と白あんが入っています。
一番わかりやすいのは栗。カキは干し柿がどろどろしたものでなく、
ある程度食感を残していて、甘さも、もちろん充分に甘いのですが、
甘くって甘くってということがなく、きれいにまとまっています。
一番気に入ったのは、姫桃。
青い桃を使っているので、酸味がしっかり感じられ、それが心地よい。
甘露煮にしてあるので、酸味だけでなく甘さもあり、なかなかの新鮮な味わいです。

ここで写真つきでご紹介できないのが残念ですが、
しおりやウェブサイトを見ると、
15種類が色とりどりに一堂に揃った様子の、なんとまあかわいらしいことよ!
自分でも食べたいけれど、人にあげたくなります。
っと、見ると冷やすとよりおいしい、とあるではないですか〜。
しまった! 冬とはいえ、常温でいただいてしまいました。。。

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【シュガーロード(長崎街道)】江戸時代に整備された脇街道のひとつで、小倉・常磐橋を始点に長崎まで続く道。江戸時代、鎖国体制の中、海外との唯一の窓口であった出島に届いた砂糖は、この長崎街道を経て、京・大坂、そして江戸へと運ばれて行きました。長い年月の中で、菓子文化も大きく開花しました。

wed 18/12/13



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by ricoricex | 2014-01-15 00:00 | シュガーロード/長崎街道