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イギリスの食研究家、食の編集者/ライター、フードアドバイザー、情報発信サポーター“羽根則子”がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。


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2017年 03月 29日 ( 1 )



昨日、2017年3月28日(火)、イギリスの1ポンド硬貨が新しくなりました。
その大きな理由は偽コイン防止。
なんでも流通している1ポンド硬貨の2〜3%が偽造だとか。
単純計算すると30〜50枚に1枚は偽造ということで、1ポンド硬貨は使う機会も多いですから、渡したり、おつりで受け取ったりの頻度を考えると、知らず知らずのうちに使っている可能性はあるんですよね。

で、新しい1ポンド硬貨,
当局曰く、“世界で一番偽造されにくい”んだそう。
形は一見、円に見えますが、12角形。
ほかにも細かく細かく、新しいコインならではのデザインが施されています。
直径は、これまでのものよりやや大きくなる一方で、重さは少し軽くなるそう。
イギリスのコインは日本のものよりうんとかさばるんですよ。。。
なので、少し軽くなるのはありがたい。
e0038047_19393948.jpg
(これは、これまでの1ポンド硬貨です。使い込まれてるなぁ)

自動販売機やロッカーなどの仕様が変更(すべて終わったのだろうか?)など負担は多いものの、新しいビジネスが参戦し、結果として上々、ってことでしょうか。
まあ、なにより、偽コイン阻止が大事、ですしね。。。

そうそう、肝心なことを!
これまでの1ポンド硬貨は、今年2017年10月15日(日)をもって使用終了となります。
ちなみに、昨年2016年9月13日(火)に新しくなった5ポンド紙幣は、今年2017年5月5日(金)に廃止となります。
どちらも現時点では並行して使用できますが、
つまり、“使えなくなる”ってことです。
ご注意を!

新1ポンド硬貨について、もっと詳しい情報を知りたい方は、以下の記事でご確認ください。

英国王立造幣局(The Royal Mint)の記事
The new £1 Coin
https://www.thenewpoundcoin.com/



BBCの記事
New 12-sided pound coin to enter circulation in March
http://www.bbc.com/news/uk-38480180


Metroの記事
The new pound coin arrives tomorrow: Here’s 5 things you need to know
http://metro.co.uk/2017/03/27/the-new-pound-coin-arrives-tomorrow-heres-5-things-you-need-to-know-6535732/


Wired UKの記事
The new pound coin is here – and it's so high-tech, it's 'impossible' to fake
http://www.wired.co.uk/article/new-one-pound-coin-uk-release-details-security



新しい1ポンド硬貨、描かれているのは現女王のエリザベス2世と、各国を代表する植物。
各国? そう、各国。
イギリスって、正式な国名はグレート・ブリテン及び北部アイルランド連合王国。
英語で、The United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland。
Unitedってあるように、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの連合国なんですよね。

これらの国々の国花は、以下のとおりです。
・イングランド → バラ
・ウェールズ → ラッパ水仙
・スコットランド → アザミ
・北アイルランド → シャムロック(三つ葉のクローバー。四つ葉ではありません)
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e0038047_19383268.jpgところが、ウェールズのシンボルとして1ポンド硬貨に描かれているのは、ラッパ水仙ではありません。これ、これまでの硬貨でも同様。
じゃあ、何が描かれているかというと、
リーク。

日本でいうと下仁田ネギが近いかなぁ、太い長ネギ(粘りはありません)で、フランスではポワローと呼ばれるネギです。
ウェールズを代表する植物ときいてイギリス人が真っ先に思い浮かべるのは、ラッパ水仙ではなくリークなんですよね〜。
なので(ちゃんと理由はあるのですが、とりあえず)、状況によって、ラッパ水仙が使われたり、リークが使われたりする次第。

そして、おもしろいことに、こういう国花として描かれるときのリークは茎と葉が対象。花は含まれないんです。


おまけにひとこと。
紙幣は、billでも通じるけど、イギリスではnote。
5ポンド紙幣はfive-pound note、ですが、
話し言葉ではfiver(ファイヴァー)と言うことの方が多い。
(poundはポンドじゃなくて、発音はむしろパウンド、パウンドケーキのパウンドです)
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(現在流通している新しい5ポンド紙幣。プラスチック製で破れにくく、水にも強い!)

1ポンドの補助単位のペニー、複数形のペンス(1ポンド=100ペンス)は、
話し言葉では、p(ピー)。
ピーと言っても○○っ○ではありません(笑)。

こういう言葉、さほど使わないように思えるかもしれませんが、意外と使います。
スーパーマーケットではセルフレジが随分増えたものの、有人のレジをはじめお金のやりとりが発生するところでは、
「ファイヴァー2枚で10ポンドね」
「2ピーくれれば、おつりはちょうど1ポンド(硬貨)になりますよ」
なんていうやりとりは珍しいことではありません(有人のところでは、黙ったままで会計というのは珍しく、How are you?みたいな常套句をはじめ、2言3言何気ない会話を交わしたりするので)。

イギリス人は計算ができない、みたいなこと言う人もいますが、必ずしもそうとは限らない。
計算ができない、っていうのはかつて10進法ではなく12進法だったことも大きいんじゃないかなぁ(12進法の時代は1971年で終わりました)。


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○湖水地方=ピーターラビットじゃないの、私の場合 → http://ricorice.exblog.jp/24192631/
○リーク【Leek】 → http://ricorice.exblog.jp/3600076/




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by ricoricex | 2017-03-29 00:00 | イギリス社会