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イギリスの食、イギリスの料理&菓子 ricorice.exblog.jp

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イギリスの食研究家、食のダイレクター/編集者/ライターの羽根則子がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。chattex アットマーク yahoo.co.jp


by ricoricex

9日目<2007年11月3日(土)>


週末というのは、気分的にリラックスできます。朝食を食べながら週末のプランを考えます。朝はシリアルだったり、トーストだったりが通常ですが、あぁ、ヘルス・コンシャスになったなぁとつくづく思ったのが、スーパーのパン売り場で、ほとんど白い食パンを見なくなったこと。全粒粉とかライ麦とかが圧倒的主流。日常的によく食べるものだけにこの変化はとても大きいことだと思います。
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土曜日で天気もそこそこ、ポートベローへ。アンティークのストールなどたくさんの店が出店し、土曜日は一番賑わいます。ノッティング・ヒル・ゲイトを北上していくと、まずはアンティーク。こういうのは相性というかノリというか波長というか、あるときには欲しいものがたくさんあるのに、ないときにはコレってものに出合えません。今回は後者。アンティークを過ぎるとフードストールが立ち並びます。八百屋さんとかも出ているけれど、パン屋さんやケーキ屋さん(ホームメイドか素朴なものがメイン)はかなり良店が多いのでは、といつも感じます。今回もそう。そして、Books for Cooksという料理書専門店へ。小さい店ですが、天井までびっしり本が並び、品揃えもなかなか。しばらくいろいろ物色しましたが、特にめぼしいものは見当たらず。
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と、Yから電話がかかる。当初、今日会う予定だったのが、仕事で無理かも、と一度キャンセルになったものの、今日昼間パディントンに行くから、その後、そーだなぁ14:00頃会わない、と。ふたつ返事でオッケーをし、一度フラットに戻る。日本から持ってきたプレゼントがあるのです。ついでに、サンドイッチを作り、軽くランチ。
場所を決めてなかったので、連絡もらってお互いに動きやすい場所、ハイストリート・ケンジントンへ移動。そこで16:00ごろになりそうだとテキストメッセージを受信。あのですね、このときまで知らなかったのですが、携帯メールアドレスってものはなく、電話番号にテキストが送れるんです。まさかテキストが送られてくるとは思っていなかったので、さあ、レスはいいが、これがどう打てばいいものやら。私、日本でも携帯メールをまったく使わないので(タイプするのにいらいらするから)、困惑の極みです。唯一の救いは英語で打つので、変換という煩わしさがないこと。それでも、たった一言二言打つのに、えらく時間がかかりどっと疲れる。おかげで時間を持て余すことはなかったのですが。日々、学ぶことが多過ぎです。
その後、ハイストリート・ケンジントンで落ち合い、お茶をし、学校どう?と訊かれ、楽しいけどしんどい、と。ただ、言葉も相当不自由な私をすんなり受け入れてくれるあたりはイギリスだなぁと思うとも。よくも悪くも寛容(かつてはそれこそゆりかごから墓場まで、外国人ですら医療費はタダだったのだ!)なのか、はたまたキリスト教の博愛の精神が息づいているのか(弱者にやさしい?)、自然に受け入れてくれる、それってできそうでできない、スゴイことだと改めて思う。日本では、と考えると、どーでしょうね、自然に受け入れてくれるかしら。ただ、寛容(国としてどうかは分かりませんが、概して人としては本当に寛容だと思う)だからこそ移民の問題は後を絶たないわけでもあるし。
コースを選ぶときに、私は、ツーリスト相手でもコマーシャルでもなく、より暮らしぶりや文化背景が透けて見えるようななるべくローカルなところに行きたかった。しかし、となると、言葉の問題が頭をよぎったのも事実。一応ケンブリッジ英語検定に合格していたり住んだことあったりとはいえ、流暢には遠く及ばす、果たして、受け入れてくれるのか不安もあり、Jに相談したりしたところ「授業料さえちゃんと払えば、そんなこと気にしないよ」と言ってくれ、まさにその通りだったのです。
その後、sohoへ。この日はもう閉店していましたが、キッチンウエアを扱う店の場所を教えてもらい、外からディスプレイを眺めていても、ワクワク。Yさんは仕事が忙しく前日ほとんど寝ていないというのと、私もあまりお腹がすいていなかったので、夕食を摂らず帰宅。
軽くサラダとチーズの夕食を食べているとJがEさんのフラットメイト、Ch1とエントランスでばったり会ったんでお茶でもといって連れてくる。私は初対面。3人でしばらくお茶した後、ちょうどよかった、Eさんに打診したところだったの、と持ち帰りしたチキンのノルマンディ風とヴィクトリア・サンドイッチ、チョコレート・ロールを持って行き、またお茶。フラットに戻り、私もヴィクトリア・サンドイッチを食べる。ふわふわでもしっとりでもない、ややぼそぼそした素朴な、あー、いかにもって感じのイギリスのケーキでした。
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by ricoricex | 2007-12-18 11:30 | 旅の記憶