日本語にすると“億万長者のショートブレッド”。
なんとも大仰な名前ですが、見て、そして食べてみて納得!
というのも、ショートブレッド、カラメル、そしてチョコレートが層になった、なんともリッチなショートブレッドだから。
ミリオネア・ショートブレッドは特徴であるこの層を作るのに、それぞれの層を重ねたときに、冷めるのを待つ必要があり、手間自体はさほどかからないものの時間がかかるので、気持ちに余裕がないとなかなかとりかかれない。
イギリスではコーヒーショップやベイクショップでもおなじみですが、自分で作ると、カラメルの濃度やチョコレート(ダークかミルクか)が好みにできるので、作った後は、いつも、自分が作るのが一番!と自画自賛してしまう代物です。
チョコレートは、私はそちらが好みなのでダークチョコレートを使いますが、ミルクチョコレートでも可。
カラメルを作るのはおっかなびっくりな部分があり、絶えず鍋底からかき混ぜても、ちょっと色づく部分が出てきてしまいますが、そこは気にせず。
飴色になる前に引き上げるので、ある程度は仕方ない、チョコレートで覆うから、ぐらいのおおらかな気持ちで大丈夫です。
このミリオネア・ショートブレッド、別名をカラメル・ショートブレッドと呼びます。
レシピや店頭ではミリオネア・ショートブレッドの名称で見ることが圧倒的ですが、カラメル・ショートブレッドと呼ぶ人にお目にかかったことは少なくなく、ミリオネアよりもカメラルの方が言葉が短く言いやすいからなのかなぁ、と思ったりしています。
<材料(16個分/21×21cm型のトレイ1個分)>
薄力粉……175g
バター……110g
グラニュー糖……35g
チョコレート……150g
〜〜カラメル〜〜
練乳……240g
バター……30g
三温糖……大さじ2
<作り方(調理:1時間 オーブン:20分)>
下準備
*型にバターを塗り、クッキングシートを敷いておく。
*オーブンを170℃に温めておく。
1. 薄力粉は2〜3度ふるう。バターを適当な大きさ(3cm角より小さいとよい)にカットする。
2. フードプロセッサーに1の薄力粉とバターを入れ、そぼろ状になるまで回す。
※フードプロセッサーが小さい場合は、適度な量の粉類とバターを回し、その後でフードプロセッサーに入らなかった粉類と合わせる。
3. 2をボウルにあけ、グラニュー糖を入れ、小さなパレットナイフ/ナイフなどを使って軽くかき混ぜ、手で生地をまとめる。
4. 準備しておいた型に3のショートブレッド生地を入れ、表面を平らにならす。
※ショートブレッド生地は四隅、ふちから少しずつ入れ、すべて入れたら、手でならし、その後、ティースプーンの背を使ってならすときれいにできる。
5. 170℃のオーブンで約20分、表面に焼き色がつくまで焼く。
※焼きすぎないように注意。
6. 焼き上がったらそのままの状態で冷ます。
※型から出さない。
7. カラメルを作る。練乳、バター、三温糖を鍋に入れ、弱火にかけ、混ぜ合わせる。
8. 沸騰したらとろ火にし、さらに3分火にかける。
※絶えずかき混ぜる。
9. 6のショートブレッドに流し入れ、全体を覆う。
10. 9のカラメルが冷めたら、湯煎の準備をする。 鍋に水を入れ火にかける。
11. ボウルにチョコレートを割り入れる。
12. 10の鍋が沸騰したら火からおろし、11のボウルをのせ、チョコレートを湯煎でとかす。
13. 9に12のチョコレートを流し入れ、表面を平らにならす。
14. 冷めたらクッキングシートごと型から外し、適当な大きさ(4×4)に切る。
※このとき、お湯で絞った布巾を用意し、ときどき包丁をふきながら切るときれいに切れる。このとき布巾はあまりきつく絞らないこと。
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