ぽつぽつと大きな孔があき、たっぷりのバターで食べる、
もちもち食感のイギリスのパンといえばクランペット。
パイクレットはクランペットによく似た生地を
型を使わずに平たく焼いたもので、
イーストを使ったパンケーキ、といったところでしょうか。
このパイクレット、イングランドは中部から北部にかけて、それとウェールズで見られ、
その起源は18世紀に遡ることができます。
名前の由来は“pitchy bread(ダークな/べとついたパン)”を意味するウェールズ語“bara pyglyd”とされています。
パイクレットの定義としては、“発酵生地をグリドル(平たい鉄板のようなもの)で焼いたもの”と言うことができますが、
これ、オーストラリアやニュージーランドでは事情が異なるようで、
これらの国々でいうパイクレットとはスコッチ・パンケーキ(ドロップ・スコーンとも言います)。
つまり小ぶりなパンケーキのことで、発酵生地、ではないんですよね。
イーストを使わず、膨らますためにはベーキングパウダーを使います。
どこでどうなったのか、この違いも興味深い。
パイクレットを食べるときは、クランペット同様、
でき立てにたっぷりのバターやハチミツ(イギリスではゴールデンシロップ)と一緒がおすすめ。
お茶菓子としてはもちろん、甘くないので、
朝食やブランチのパンの代わりとしても活躍してくれます。
<材料(8枚分)>
強力粉……125g
ベーキングパウダー……小さじ1/4
インスタント・ドライイースト……小さじ1/4
塩……小さじ1/4
水……100ml
牛乳……75ml
サラダ油……適量
<作り方(調理:8分 発酵:30分 フライパン:約10分×3回)>
1. 強力粉、ベーキングパウダー、塩を合わせてふるう。水と牛乳は人肌程度に温める。
2. 1の粉類にインスタント・ドライイーストを加えて混ぜ、真ん中にくぼみを作る。
3. 2のくぼみに、1の人肌程度に温めた水と牛乳を注ぐ。
4. 3をなめらかになるまで混ぜ合わせる。
※このとき、生地が山芋をすりおろしたような状態になればOK。
5. 暖かい場所で約30分発酵させる。
6. フライパンを火にかけ、サラダ油を薄くひく。
7. フライパンが熱くなったら弱火にし、5の生地を大さじ2程度ずつ、間をあけておく。
8. 2〜3分経ち、生地にぶくぶく気泡ができ始めたらひっくり返し、さらに2分焼く。
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