サツマイモ然り、そしてカボチャ然り、
元来がねっとりとした甘さのあるものを、
食事として食べるのが得意ではないんです、私。
とはいえ、季節になると食べたいなぁ、と思うし、
特に寒い季節はスープを食べて、体も心も温まりたい。
で、カボチャ。
甘さを活かし、さらに生クリームを加えたりして、
こっくり度を増すのはよくあるやり方ですが、
私は甘さを引き締め、丸くならないスープにしました。
そのときに役立つのがスパイスの存在。
手間ではありますが、コリアンダーシードと赤トウガラシを、しかも乾煎りして使うことで、
ピリッとした辛さ、そして風味がぐっとプラスされます。
香味野菜のセロリを使うのも、隠れたポイントです。
コリアンダーシードと赤トウガラシは。一緒に乾煎りさせないこと。
コリアンダーシードとみじん切りにした赤トウガラシとでは、
どうしても煎るのに要する時間が違うので、
焦がさない、逆に煎り具合が足りない、ということを避けるためです。
香ばしさをもう少しプラスさせたい場合は、
カボチャにスパイス類をまぶしていったんローストさせて使うといいでしょう。
これ、さらにもうひと手間ではありますが、こうすることでよりワイルドな味わいになります。
ですのでこのレシピは、きりっとした味わいにしたい私のやり方。
カボチャそのものの甘さを楽しみたいなら、スパイス類は加えなくて構いません。
<材料(4人分)>
バター……20g
カボチャ……500g
タマネギ……1/2個(100g)
セロリ……1/2本(50g)
ニンニク……1片
赤トウガラシ……1本
コリアンダーシード……小さじ1
水……500ml
チキンブイヨン……1個
塩・コショウ……適量
<作り方(調理:50分 煮込み:30分)>
1. コリアンダーシードを弱火のフライパンで乾煎りする。
2. 赤トウガラシは種をとり、みじん切りにする。
3. 2のみじん切りにした赤トウガラシを、弱火のフライパンで乾煎りする。
4. 乾煎りした1のコリアンダーシードと3の赤トウガラシをブレンダーなどで砕く。
5. ニンニクは薄く切る。タマネギは薄く切る。セロリは葉をとり、筋をとりながら薄く切る。カボチャは3cm程度の一口大に切る。
※セロリの葉は、飾り用に数枚とっておく。
6. 鍋にバターを入れ弱火にかけ、5の薄く切ったニンニク、タマネギとセロリを入れ、ふたをして、やわらかくなるまで5分汗をかかせる。
※ときどき鍋をゆするとよい。
7. ふたをあけて軽くかき混ぜ、5の一口大に切ったカボチャ、水、チキンブイヨン、4の砕いたコリアンダーシードと赤トウガラシを入れ、塩・コショウをして、ふたをし、約30分カボチャがやわらかくなるまでとろ火にかける。
8. 5でとっておいたセロリの葉をみじん切りにする。
9. 7のスープをブレンダーでピュレ状にし、味見をして、足りないようであれば塩・コショウを足す。
※濃い場合は、水を足してのばし、火にかけて温め直す。
10. 皿に盛り、8のみじん切りにしたセロリの葉を散らす。
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