イギリスの食、イギリスの料理&菓子 ricorice.exblog.jp

好きなリンク先を入れてください

イギリスの食研究家、食の編集者/ライター、フードアドバイザー、情報発信サポーター“羽根則子”がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。


by ricoricex
プロフィールを見る
画像一覧

ランチ@マジ/Mazi(ロンドン)


e0038047_00084625.jpg

私が渡英のたびに、ロンドンはポートベローへと足を運ぶのは、
マーケットが立つから、アンティーク&ヴィンテージショップがあるから、
っていうのもあるのだけれど、必ずしもこれらが一番大きな理由じゃない。

私がポートベローに必ず立ち寄る理由。
それは、ブックス・フォー・クックス/Books for Cooksがあるから。
https://www.booksforcooks.com/

e0038047_00090483.jpgブックス・フォー・クックスは料理書専門の本屋さん。
店の奥はテストキッチンとなっており、キャンティーンよろしく、非常にお手頃な値段でランチが食べられます。
ただし、人気が高いのでランチ開始を狙っていかないとありつけないのが現状。
なわけで、なかなかランチ利用はできないのですが。

あるとき、「今日はランチを食べる! それから本をチェックする」と決意し、いざ、ブックス・フォー・クックスへ!
ひとりだったので、大きなテーブルで相席(今風にいうとギャザリング・テーブル)。
そのテーブルで一緒だった人が相当食べ歩きをしているようで、教えてもらった店のうちの一軒が、ブックス・フォー・クックスからそう遠くないノッティング・ヒルに。
(こういうローカルや食のプロのリアルな声の収集の蓄積が、私の財産です)
(そのときのランチの模様はこちら → http://ricorice.exblog.jp/23968640/


e0038047_00092999.jpg
なわけで、ブックス・フォー・クックスでランチを食べた約1週間後、近くで用事があったのを口実に、教えてもらったその店へ。
私が、モダン中近東じゃないけど、地中海の西側、ギリシャとかでそういう感じのお店があれば行きたい!と訊ねたら、近くにあるよ!となったわけです。
店の名前は、マジ/Mazi
http://www.mazi.co.uk/
モダン・ギリシャ料理のお店です。


ランチタイムは、セットランチがあり、2コース £12.95、3コース £17.95。(2017年9月現在は、2コース £14.95、3コース £19.95)。
私は、もちろん3コースをチョイス。前菜としてのジャー5種類、メインとしての冷/温皿4種類、デザート2種類から選べ、私が選んだのはそれぞれこんなの。

・ザジキ(ヨーグルトのディップ)/Tzatziki with only a pinch of black garlic
・おばあちゃんのミートボール、自家製クリスプス/Grandmama’s meatballs, handmade crisp
・グリークヨーグルトのムース、カリンのプディング、シナモンビスケット/Greek yogurt mousse, quince pudding, cinnamon bustuits

これにパン £1、グラスワイン白 £7をオーダーし、サーヴィス料などを合わせて、しめて£30ほど。

それぞれで食べたいものを無意識に選んだら、ジャー(前菜)も温皿(メイン)もデザートがいずれもヨーグルトが使われている! 私って乳製品好きなんだなぁ。
で、肝心の料理は、というと、味も見た目もいちいち工夫が凝らしてあって、登場するたびに思わず頬が緩みました。

パンは3種類。感心したのは、オリーヴオイル、オリーヴ、岩塩がついてきたこと。
おっと、これだけでワイン1杯はいけちゃうんじゃない?
e0038047_00100186.jpg


ジャー(前菜)のザジキは、ジャーとカテゴライズしてあるように、ガラスのジャーに入って登場。
容量としては大きめのマグといったところで、これがボリューミー。
ニンニクがきいて、これもワインに合うなぁ。
こっくりとコクがあり、パンにたっぷりつけて(のせて?)とめどなくバクバク。
しかぁし、これが食べても食べても減らない!
大食いの私が、半分でギブアップしました。。。(このあと2皿出てくるので泣く泣く)
e0038047_00102051.jpg


温皿(メイン)のおばあちゃんのミートボール。
香辛料をきかせ過ぎず、マイルドに抑えているあたりがとても上品。
グリークヨーグルトの海にミートボールが4〜5個のっかり、そこに自家製クリスプスをおいたもの。
立体的なプレゼンテーションで、かつミートボールだけだと色味がないところを、グリーンソース、ヨーグルトの白、トマトの赤がきかせ色になっています。
e0038047_00103944.jpg


デザートはグリークヨーグルトのムース、カリンのプディング、シナモンビスケット.
黒いスレートに白いムースが映えます。
一口サイズの小さなシナモンビスケットが小島のように散らしてあって、
箱庭みたいだねぇ。
e0038047_00105558.jpg


ワインはメニューを選んだあとで、合うものを、と依頼。
料理に合っていたのは当然のこと、ミネラルがきいていて、エレガント過ぎないワインで、ステンレス発酵(であろう)という私好みでもあり(樽発酵の白ワインはあまり好みでないのです)、わかってらっしゃるなぁ。
e0038047_00112166.jpg



このお店、マジは内装もおだやか。
北欧のシンプルモダンを、ギリシャで表現するとこうなるのかなぁ。

壁も扉もカーテンも白。
となるとキリッとした印象になりがちですが、
木のテーブルにステンレスのイス。スケルトンのランプシェード、お手製っぽいちょっとしたあしらい。
決めすぎないバランスがいいな。
e0038047_00114782.jpg

e0038047_00130963.jpg


ところで、このイス、以前、オーストラリアはアデレードのオーガニックカフェで同じものを採用していて、
その理由をお店の人が、「資源を再利用しイスにしたものなんで、うちの環境を大事にしたいコンセプトに合っていると思ったんです」とおっしゃっていたような。。。

e0038047_00142079.jpg
当日メニューを、伝言板のメモ書きの如く、手書きで綴ってあるのも、好印象。
また、店の奥には中庭があり、ブドウが植わっています。
小さなスペースではありますが、自然が見えるのは開放感がありますね。
「ステキですねぇ」とお店の方に伝えると、
この日はすでに11月で片付けてしまったとのことですが、
4〜10月の間は、天気がよければここで食事を摂ることも可能だそうです。
e0038047_00141030.jpg

e0038047_00140358.jpg



あっ、ちなみにマジのトイレには、ギリシャつながりで、
ソクラテスやプラトン、クセノパネスらギリシャ哲学者たちの格言が記されています。
おおお〜、英語でこういうんだ〜、としばし眺めてしまいました。
トイレで私も考えた、ってわけです(笑)。
e0038047_00152189.jpg

e0038047_00152985.jpg



wed 04/11/15


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○ランチ@ブックス・フォー・クックス/Books for Cooks(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/23968640/
○ランチ@パデッラ/Padella(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25657886/
○ランチ@カイ・チェ/Cây Tre(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25951255/
○ランチ@ソム・サー/Som Saa(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25151358/
○ランチ@テロワール/Terroirs(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25260314/
○ロンドンの飲食店のトイレあれこれ → http://ricorice.exblog.jp/24935504/




↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
・『イギリスの食、イギリスの料理&菓子は“イギリスの食研究家”“食の編集者/ダイレクター/ライター”羽根則子のブログです。

プロフィール ・活動内容  ・著書
 (↑お手数ですが、それぞれクリックしてくださいね)

お仕事・講演などのご依頼は、
 chattexあっとまーくyahoo.co.jp までメールでご連絡を!

by ricoricex | 2017-09-06 00:00 | イギリスのグルメ店レポート