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イギリスの食研究家、食の編集者/ライター、フードアドバイザー、情報発信サポーター“羽根則子”がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。


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セットティー@フレッチャーズ・ハウス/Fletcher’s House(ライ)


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よっぽど用意周到にしておかないと、1カ月以上日本を離れるのがむずかしいのが、私の現状
(これをどうにかするのが目下の課題)。
なので1回のイギリス滞在は最長3週間といったところで、
となるとロンドンが中心となり、なかなか遠出ができないのが悲しいところ。

暮らす延長の感覚で行っていることもあり、そこにはもちろん相手ありきの予定も入る。
スケジュールを詰め込んで消化不良にならないようにしているので
(公共交通機関をはじめ、予定通りにものごとが運ぶことを想定していないのもその理由)、
優先順位の高いものがクリアできれば、あとはおまけ、といったところです。


2014年秋の渡英では、どうしても訪問しておきたいワイナリーがケントにあり、
そのワイナリー、チャペル・ダウン/Chapel Downの鉄道の最寄駅はヘッドコーン/Headcornなのですが、
よくよく調べてみると、アンティーク・ハンティングの町として知られる、ライ/Ryeからも近い!
おっ、いいじゃん!

チャペル・ダウン、およびライのツーリスト・インフォメーションに連絡をとったところ、
ライ駅からワイナリーへのアクセスがむずかしくないことが判明。
では、ライを拠点にしましょう! チャペル・ダウンへはライから向かいましょう!と相成りました。


到着までは案の定(?)、一筋縄ではいかず(↓)、
イギリスの鉄道ってこ〜んな感じ http://ricorice.exblog.jp/24085489/
まあ、こんなもんだろう、とライ駅に着いたのはお昼前の11時ごろ。

ツーリスト・インフォメーションで地図をもらい(スマホはスマホで使うけれど、ぱっと俯瞰で確認できる全体地図は、距離感や位置を確認するのにやっぱり便利、私の場合)、
ざざっと中心部(?)をならし、宿に荷物だけ預け、さあ、チャペル・ダウンのワイナリー訪問の前にランチだ!


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入ったのは、Lion Streetに並ぶレイドバックした佇まいのティールームのひとつ、フレッチャーズ・ハウス/Fletcher’s House
http://www.fletchershouse.co.uk/

店内は、このあたりによく見られるチューダー様式を認識でき、白い壁に黒い梁が印象的。
暖炉や調度品、小物など、いちいち古いもので、きょろきょろしてしまいます。
いかにも田舎臭いと捉えるとかノスタルジックな雰囲気に浸るか、人それぞれですが、
言えるのは、田舎に行かないとこういう空間に身をおくことってそうそうない、ってこと。
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ホームメイド・スープやフィッシュケーキ、日替わりパイなどのメニューもありますが、
甘いものも食べたかった私が選んだのは、
・セットティー/Fletcher’s Set Tea £10.25

内容は、
・スモークサーモンとキュウリのサンドイッチ/Smoked Salmon & Cucumber Sandwich
・フルーツ・スコーン/Fruit Scone
・ケーキ/Choice of Cake ※この日はオールドファッション・ブレッド・プディング
・紅茶(ポット)/A Pot of Tea
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このセットティー、アフタヌーンティーとクリームティーの間、といったところでしょうか。
アフタヌーンティーほどアイテム数はないけれど、
クリームティースコーン(たいてい2個)の1つをケーキにおきかえ、さらにサンドイッチ付き、

な内容です。
ロンドンなど都市部ではボリューム抑え気味な昨今とはいえ、
アフタヌーンティーが内容豊富なことに変わりはなく、そこまでは要らないなぁ。
なので、
フレッチャーズ・ハウスのこのセットティーは、ちょうどいいんじゃない?

のはずでしたが、出て来たものは相当ボリューミー。
2段プレートの上段がサンドイッチで下段がフルーツ・スコーンとケーキ。
サンドイッチは2口3口で終わる小ぶりなフィンガーサンドイッチじゃなくって、
食パン2枚でたっぷりの具をはさみ、食べやすく1/4にカットしたもの。
っと、これだけで、通常のサンドイッチの量じゃん!

フルーツ・スコーンは直径8cmほどの大ぶりサイズ。
オールドファッション・ブレッド・プディングのひと切れも大きく、むっちむち。

完全に炭水化物祭りと化してしまいました。。。
紅茶がポットでよかった!です。
食べては飲む、食べては飲むの繰り返し。
にしても、これで£10.25とは! 相当お値打ち!

写真からもわかるように、このセットティー、味や見た目は決して洗練されたものではありません。
特別な材料を使っているわけでもなく、家庭でも作れるレベル。
それがダメか、というとそういうことはなくって、
こういうレイドバックしたような店にはこういうのがよく似合います。

お菓子類よりも、むしろスープとかパイの方がいいかもしれません。
飾り気はないけれどしみじみとした味わいのものにありつけそうです。
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このお店の名前、“フレッチャーズ・ハウス”は、そのまま“フレッチャーさんの家”。
では、そのフレッチャーとは誰かというと、ジョン・フレッチャー/John Fletcherのこと。
ジョン・フレッチャーは1579年、ここに生まれた劇作家で、シェイクスピアに匹敵する才能の持ち主と称された人物です。
イギリスの古い建物らしく(?)、フレッチャーズ・ハウスにはジョン・フレッチャーの幽霊が出るとかなんとか。
もろもろ、フレッチャーズ・ハウスの詳しい歴史については、お店のウェブサイトに掲載されています(↓)。
http://www.fletchershouse.co.uk/
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現在の建物は1707に改築されたもので、ティールームになったのは、1932年から。
奥にはテラス席があり、近くにある聖メアリー教会から聴こえる合唱を耳に、ゆっくりとしたときを過ごすのは格別だとか。
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sun 21/09/14


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○イギリスの鉄道ってこ〜んな感じ → http://ricorice.exblog.jp/24085489/
○スコーン@フリート・リヴァー・ベーカリー/Fleet River Bakery(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25964233/
○スコーン@ギャラリー・メス/Gallery Mess(ロンドン) → http://ricorice.exblog.jp/25934395/
○<イギリス菓子・レシピ> スコーン【Scones】 → http://ricorice.exblog.jp/15368602/
○クリームティー【Cream Tea】 → http://ricorice.exblog.jp/3870384/



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by ricoricex | 2017-08-22 00:00 | イギリスのグルメ店レポート