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イギリスの食研究家、食のダイレクター/編集者/ライターの羽根則子がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。chattex アットマーク yahoo.co.jp


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ハロッズの日本撤退は遅かったんじゃないか、って思う


ハロッズの日本撤退は遅かったんじゃないか、って思う_e0038047_21245618.jpg

探したんですけどね〜、ちゃんとしたアナウンスにたどり着けず。。。
お手本にしたことからのつながりでしょう、
三越にはイギリスの老舗デパート、ハロッズ/Harrodsが入っています。
紅茶や食品、グッズなどを扱い、ティーサロンを有していたところもあるこのハロッズが、
この夏、日本から撤退します(アパレルは昨年撤退)。

いい悪いはおいておいて、
名目上、階級がなく、お金さえ出せば、誰でもお客さまの日本と、
クラス社会が呼吸するように存在するイギリスとでは、
デパートのあり方も違ってきます。

今では随分ゆる〜くなっていますが、それでもハロッズはアッパーな方々や超お金持ちためのデパート。
ふた昔前は、リュックサックや破れたジーンズは入店禁止!でした
(実際に、私の友人はこれらにひっかかって入れなかった。。。)。

なので、ひと昔前、日本のいわゆるフツーのOLたちが、ハロッズの耐水布のサブバッグを
お弁当や書類入れなんかにしてぶら下げている姿を頻繁に見かけるのは、ちょっと不思議な感じがしました。

ハロッズ、そんな安売りしちゃっていいの? 大衆デパートだったっけ?



バーバリー/Burberryが本来の高級路線に舵を切って、
日本で展開していたライセンス契約を打ち切ったのは記憶に新しいところですが、
ハロッズはなんでこういう決断くださないのかな、っていぶかしんでいました。
身も蓋もないことを言えば、これまではブランドイメージよりも日本での売上げの方が魅力的だった、ってことなのでしょうが。

今のロンドンのハロッズは、持ち主からしてそうですが、アラブ系の人たちが非常に多い。
現にハロッズのあるエリア、ナイツブリッジはすっかりアラブ系お金持ちの人たちの場所、って印象ですし。

本当のところの事情は分からず、これらはあくまで私の憶測の域を出ませんので、悪しからず。
惜しむ声もありますが、むしろ日本撤退の判断は遅かった(2010年に経営が変わったときでもよかった)、ってのが私の所感です。


~~これまでの関連記事も併せてどうぞ
○ロンドンのクリスマス 2016/Happy Christmas from London 2016 → http://ricorice.exblog.jp/25084190/
○ワーキングクラスであること → http://ricorice.exblog.jp/24493961/




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イギリスの食、イギリスの料理&菓子』は、イギリスの食研究家、食のダイレクター/編集者/ライターの羽根則子のブログです。

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by ricoricex | 2017-07-20 00:00 | イギリス社会