このシリーズで、ここ数回にわたってとりあげている “焼く”の英語表現。
今回は、
caramelise(米:caramelize)/カラメライズ
を取り上げます。
その言葉から想像できるように、カラメル(キャラメル)化するということ。
具体的にどういうことか、というと、
・カメラル状に煮詰める(カスタード・プリンのカラメルソースがそうですね)
・ナッツなどを砂糖やカラメルで衣がけする
・砂糖をバーナーなどで焦がす(クレーム・ブリュレの表面がこれ)
・飴色にする(までじっくり炒める)
といったもので、フランス語の“carameliser/カラメリゼ”に該当します。
フライパンのフチがカラメル状になる(caramelise around the edges of the pan)
といった具合に、製菓の専門用語としてよく使われますが、
一般的なレシピ本では、登場頻度は高くありません。
通常の英語のレシピでは、先の例の一番最後に出した、
・飴色にする(までじっくり炒める)
がもっともよく見るパターンか、と。こんな感じで。
タマネギをじっくりと飴色になるまで炒める(cook the onions slowly to caramelise)
料理の場合、素材としてはタマネギがダントツによく使われ、工程ではなく料理名で、
カラメライズしたタマネギ(caramelised onions)
このカラメライズしたタマネギ、素材の自然な甘さがじわりと出るので、
チャツネのようにパテやテリーヌに添えて食べたり、
タルトのフィリング(アパレイユ)に使ったり、
とさまざまに活躍してくれるので、
プリザーヴ(保存食にして常備菜)として多めに作っておいてもよし、と位置づけられています。
というわけで、
caramelise → キャラメリゼする/カラメルにする/(火にかけ)飴色にする
と覚えてくださいね。
ではでは〜!
〜〜過去の関連記事も併せてどうぞ
○英語でレシピを読む! ~工程 39:焼く(まとめ) ~ → http://ricorice.exblog.jp/25673195/
○英語でレシピを読む! ~工程 40:(ケーキやパンなどをオーブンで)焼く~ → http://ricorice.exblog.jp/25699521/
○英語でレシピを読む! ~工程 41:(肉や野菜などを)焼く/あぶる~ → http://ricorice.exblog.jp/25722294/
○英語でレシピを読む! ~工程 42:(直火に近いところで)焼く/網焼きにする~ → http://ricorice.exblog.jp/25744669/
○英語でレシピを読む! ~工程 43:直火で焼く~ → http://ricorice.exblog.jp/25773258/
○英語でレシピを読む! ~工程 44:こんがり焼く~ → http://ricorice.exblog.jp/25797848/
○英語でレシピを読む! ~工程 45:焼き色がつくまで焼く~ → http://ricorice.exblog.jp/25821667/
○英語でレシピを読む! ~工程 46:(少量の油で)炒める~ → http://ricorice.exblog.jp/25840531/
○英語でレシピを読む! ~工程 47:熱する~ → http://ricorice.exblog.jp/25865985/
○英語でレシピを読む! ~工程 48:蒸し焼きにする~ → http://ricorice.exblog.jp/25891089/
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