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イギリスの食研究家、食の編集者/ライター、フードアドバイザー、情報発信サポーター“羽根則子”がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。


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ロンドンのフードデリバリー、急成長で発展中!


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2000年、イギリス南西部の街、ボーンマスのミドルクラスの家庭にホームステイしていたとき。
この家は、両親に子どもが3人、ホームステイ外国人留学生が2〜3人、それにホストマザーの弟とそのガールフレンドがひとつ屋根の下に暮らしていました。

ホストマザーは舞台の演出だったかの仕事で、出張の日々、泊まりで不在のことの方が多かった。
普段の家事はホストファーザーがやっていました。
ダイニングテーブルは8人がけ、だったかな?
基本、子ども3人とホームステイ外国人留学生が一緒に食べ、夕食は6時過ぎにスタート、ホストファミリーの大人たちはときどき、8時頃からワイン飲んでわいわいやるといった様相。

ホストマザーは不在が多い、ホストマザーの弟とそのガールフレンドは食事は自分たちで、ではあるものの、なんせ頭数が多い。
そんなわけで、この家では、普段の買い物は、スーパーマーケット、テスコ/Tesco(この頃はまだ元気だったなぁ)のオンラインショッピングを利用していました。
ホストマザーがときどきキッチンで伝票と真剣ににらめっこをしていて、その姿が脳裏に焼き付いています。


そんなわけで、日常の食糧品のオンラインショッピングが日本よりぐっと早い段階で普及した(と思われる)イギリス。
オカド/Ocadoというオンライン専門のスーパーマーケットもあり、街でよくその車を見かけるし。
(ただし、これ、日本とは単純に比較できないんですよね。
なぜなら、イギリスではそれぞれの家庭で利用するスーパーマーケットが決まっている、新聞にチラシは入らない(よって値段を比較して、今日はここへ、という習慣がない)、とかいろんな要因があっての、オンラインショッピングの一般化なので)


一方、食事のデリバリーは、というと、さほど盛んではなかったんですよね、せいぜいピザぐらいか。
それはエスニック系の店(インドとか中国とかタイとか、日本も含む)では持ち帰り/テイクアウェイが当たり前のようにできる、ってことがあったからでしょう。

それが、数年前から、その慣習に風穴をあける恰好で急成長したのが、フードデリバリーのデリバルー/Deliveroo
https://deliveroo.co.uk/

e0038047_0184626.jpgお腹の袋に入れて運ぶイメージなのでしょう、カンガルー/kangarooがキャラクターとして描かれていました(今は、一番上の写真にあるように、人の顔を想起させるピースサインみたいなの)。


このデリバルー、飲食店のデリバリー部門を専門に請け負う、というのかな。
直接デリバリー・サーヴィスを提供していないレストランに、オンデマンドのサーヴィスを代行するというスタイル。ここには、そうそうたるレストランも登録しています。
注文を受けたら、自転車やバイクで配達してくれます。


2013年創設のデリバルー、あっという間に広がり、配達している自転車やバイクはすっかり街の風景の一部に。
急成長を続けているスタートアップです。

で、このデリバルーが2億6500億ドルの資金調達をし、さらにサーヴィスを拡大していくことが、2016年8月5日(金)づけの「Wired UK」が報道(↓)。
Deliveroo raises $275m to continue global expansion
http://www.wired.co.uk/article/deliveroo-raises-275-million-investment


2015年11月の資金調達ラウンド以降、実に400%の成長を遂げ、29都市で新たにサーヴィスを開始。9000の飲食店がラインナップに加わり、トータル84都市、12カ国で展開されることに。

今回の上記報道では、フードデリバリーのみならず、キッチンスペース提供への投資も計画。
飲食店におけるフードデリバリーの余力がない部分を補っているのが、デリバルーのそもそもの始まりですが、レストランの厨房などのキャパシティの問題解決に乗り出そうってわけです。
同じ料理でも、レストランではお皿にきれいに盛り付けることも大事で、そのためのスペースを縮小するわけにはいかない、フレッシュな状態で食べるのと、デリバリーでは味つけなどを変える必要もあり、であれば、デリバリー専用の厨房があった方が現実的で便利だ、と。
デリバリーに侵食されて、本来のレストラン業務が疎かになったら元も子もないわけで。


この2カ月ほど前、タクシーの新アイディアといえる配車サーヴィス、ウーバー/Uberがロンドンでも、フードデリバリーのウーバーイーツ/UberEatsのサーヴィスを開始。
https://www.ubereats.com/london/

それを伝える、「Wired UK」の2016年6月16日(木)づけの記事はこちら(↓)。
Uber launches UberEats food delivery service in London
http://www.wired.co.uk/article/uber-eats-launch-london



ちなみにウーバーイーツ、日本でも東京で2016年9月29日(木)からサーヴィスを開始しています。
UberEATS、東京で開始!
https://newsroom.uber.com/japan/ubereats/



2016年秋、私のロンドン滞在時では、とにかくデリバルーをしょっちゅう見て、瞬く間にこんなに浸透したんだ!という驚き。
初めて私が目にして意識したのが2014年で、そのときと比べて明らかに格段の普及ぶりです。
一方のウーバーイーツについては、ちらちら出くわしたな、といった印象です。


上記の記事、いずれも2016年の夏で、ここにあげるのが随分遅くなりました。
年末年始に、その年の振り返り&来る年の予想といった記事で、フードデリバリーについて触れられていたので(↓)、ああ、そうだ、記録として残しておこうと思って綴った次第。

食のプロが予想する、2017年イギリスのフードシーンはこうなる!
http://ricorice.exblog.jp/25192988/



私自身は日本在住なので、フードデリバリーには慣れ親しんでいますが、こういうスタートアップ系は未体験。
まずは東京のウーバーイーツから始めますか、ね。


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○食のプロが予想する、2017年イギリスのフードシーンはこうなる! → http://ricorice.exblog.jp/25192988/
○2016年のイギリスのレストラン・トレンドはこうなる(かも?) → http://ricorice.exblog.jp/24048065/
○イギリスから帰国しました!(2016年) → http://ricorice.exblog.jp/24951295/
○ロンドンのフードデリバリー・ベスト23 → http://ricorice.exblog.jp/23833572/




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by ricoricex | 2017-01-26 00:00 | イギリスの食ニュース