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イギリスの食研究家、食の編集者/ライター、フードアドバイザー、情報発信サポーター“羽根則子”がお届けする、イギリスの食(&α)に関するつれづれ。


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食のプロが予想する、2017年イギリスのフードシーンはこうなる!


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掲載されたのが年末ということもあり、2016年12月7日(水)づけのロンドンの経済紙、CITY A. M.にあったのはこんな記事。

食のプロが予想する、2017年イギリスのフードシーンはこうなる!
Foodie predictions for 2017: top chefs, writers, restaurateurs and food producers give us their thoughts on the year ahead
http://www.cityam.com/255131/foodie-predictions-2017-top-chefs-writers-restaurateurs-and


トップシェフ、フードライター、レストラン経営者、フードプロデューサーが予想する2017年のロンドンの食シーンは、こういったものです。

01. ヴィヴェック・シン/Vivek Singh(「The Cinnamon Club」エグゼクティブシェフ)
バター、そして油脂が見直されるでしょう。料理同様、ドリンクも大きな役割であることが注目されるのでは。また、食材に対して倫理的な態度で臨むことがあるべき姿となり、その食材がどこから来たのかをしっかりと示す時代になりました。

02. ショーン・クラークソン/(インテリアデザインナー&「Shaun Clarkson ID」創設者)
レストランのなかを自由に動くという発想。到着したらカクテルとちょっとしたおつまみを食べ、そしてメインの食事は場所を移動して、という具合に。バーがもっといきいきとした場所になることを願っています。

03. ドミニク・ロウンツリー/Dominic Rowntree(「Samphire and Salsify」創設者)
スターター、メイン、デザートという、ザ・王道の食事の復権。一方で、ひとり用の持ち帰り、そしてフードデリヴァリーがますます盛んになるのは必至。

04. ニューボロー卿/Lord Newborough(「Rhug Estate Organic Farm」オーナー)
ズバリ、フードエコロジーでしょう。具体的には、動物福祉、水資源、サステナビリティ、遺伝子操作、フードマイル、表記の透明性など。要は、消費者は、その食べ物がどこから来たのか、どういう背景があるのか、食べ物の向こうにあるストーリーを知りたいと思っているのです。

05. クリス・ガルヴィン/Chris Galvin(「Galvin Restaurants」オーナーシェフ)
食体験がますます注目を集めるのでは? 単に食べるだけでなく、嗅覚、聴覚、視覚、触覚をフルに使って食事ができるレストランの需要が高まると考えます。

06. リアム・スミス=レイン/Liam Smith-Laing(「Bluebird」エグゼクティブシェフ)
小皿料理、好むと好まざるとに限らず。少量でも良質な料理が求められていることを強く感じます。

07. ロバート・パネック/Robert Panek(「Samarkand」オーナーシェフ)
ここ数年レストランで見られたのは、家庭料理と伝統的技法の融合をプロの技で提供すること。素材への関心、家庭でよりプロに近い料理を作られるなかで、レストランはより革新的でかつ本質的なものが求められるでしょう。また、個人的には、現在のストリートフードの隆盛は長く続くとは思えません。とはいえ、2017年はまだまだ活況でしょうが。

08. ガレス・ウォード/Gareth Ward(「Ynyshir」エグゼクティブシェフ)
イギリスで作ったエキゾティック食材を存分に使うこと。私の場合、日本料理の風味や技術に傾倒しているので、イギリスで育った和牛や、イギリスで栽培されたワサビを使える今の状況は非常に素晴らしいことだと感じています。ほかの国の料理、たとえばペルーが専門の場合も然り。

09. フランチェスコ・マッツェイ/Francesco Mazzei(「Sartoria」オーナーシェフ)
食材廃棄をやめる動きはもはや止めようがありません。2017年は、テレビ番組や本で、廃棄食材をいかにクリエイティブに活用するかを提示し、そして実際にポップアップ(期間限定)店やマーケットで提供する飲食店も登場するでしょう。そして、より大きなうねりを見せることが予想されます。

10. ベン・ティッシュ/Ben Tish(「Salt Yard 」グループ・シェフダイレクター)
トレンドはタコス。ロンドンの賃料はますます上昇しているので、中心部での新店のオープンはむずかしい、特にカジュアルダイニングにおいては。中心からやや離れた、たとえばクラプトンのような、ゾーン2〜3のエリアが、新しい食スポットとして誕生するでしょう。


いずれも現場をつぶさに見ていることから出て来ていると思われ、説得力があります。
私個人の見解としては、01のバター以外はおおむね同じ見解です。
なかでも、08で述べられた“食材廃棄ゼロを目指す”は、昨年あたりからさまざまなニュースが駆け巡っていることもあり、イギリスのほかヨーロッパの国々でも巨大なうねりとなるのでは、と睨んでいます。

e0038047_034546.jpg言及している人はいませんでしたが(まあ、外食という意味合いで声を拾ったと思うので)、私は、フードバンクの動きも大きくなるのではないかと思っています。
これ、2016年秋にイギリス滞在で、スーパーマーケットの入り口にフードバンク食材を入れる箱を何カ所かで目の当たりにしたのが大きいかもしれませんけどね。
(フードバンクについてはいずれ、ちゃんと綴りたいと思います。知りたい方は、ぐぐってみてください。日本語でもたくさんのニュースソースが出てきます)


~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○2016年のイギリスの食シーンを振り返る → http://ricorice.exblog.jp/25121083/
○今年、2017年の開業に期待大! ロンドンのレストラン・ベスト15 → http://ricorice.exblog.jp/25158103/
○今年、2017年の開店が待ち遠しい! ロンドンのレストラン10選 → http://ricorice.exblog.jp/25111559/
○2017年ロンドンで試したいレストラン13選 → http://ricorice.exblog.jp/25132327/
○「ロンドン・イヴニング・スタンダード」が選ぶ、2016年ロンドンのベスト・レストラン → http://ricorice.exblog.jp/25091317/
○イギリスで栽培されたワサビがシェフを魅了する → http://ricorice.exblog.jp/24494273/




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・『イギリスの食、イギリスの料理&菓子は“イギリスの食研究家”“食の編集者/ライター/アドバイザー”羽根則子のブログです。

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by ricoricex | 2017-01-20 00:00 | イギリスの食ニュース