そんなフランスのケーキに、イギリスらしいものもあり、その最たるものがケークではないでしょうか。
カトルカール、もしくはパウンドケーキ、つまり、バター、砂糖、卵、小麦粉を同量ずつ使ったケーキです。
イギリスでは、パウンドケーキ生地は円型で焼くと、ヴィクトリア・サンドイッチになるし、パウンド型やローフ型で焼くこともあり、とりわけ後者はレーズンやドレンチェリーなどのドライフルーツをたっぷり使って焼くことも多く、こちらはフルーツケーキと呼ばれます(もちろん円型でも焼かれますが、その場合、そのまま食べるというよりも、シュガークラフトの土台として使われることの方が多いように感じます)。
anglaisとは、フランス語で“イングランドの”、つまり “イングランドのケーキ”という意味です。
ケーク・アングレはフランス菓子店でよくみますね。
スコットランドはフランス語でエコス/Ecosse。
あまりメジャーではありませんが、スコットランドのケーキ、フランス語でケーク・エコセ/cake ecosaisってのもありまして、これは2色の生地が層になったケーキ。
2層がタータンチェックにみえることが名前の由来だそうです。
イギリスでは、イングリッシュ・ケーキ(ケーク・アングレの英語読み)、スコッチ・ケーキ/スコティッシュ・ケーキ(ケーク・エコセの英語読み)というケーキは存在しませんから、これら、日本人がバゲット類をフランスパンと、上部が丸みを帯びた食パンをイギリスパンと呼ぶのと同じ感覚なんでしょうね。
※注:イギリスにイギリスパンは存在しません。
~~過去の関連記事も併せてどうぞ
○<レシピ> ヴィクトリア・サンドイッチ【Victoria Sandwich】 → http://ricorice.exblog.jp/10474300/
○<レシピ> ライト・フルーツ・ケーキ【Light Fruit Cake】 → http://ricorice.exblog.jp/22964678/
○jane asher party cakes → http://ricorice.exblog.jp/18746935/
(↑104の英国お菓子ストーリーを詳しく紹介しています!)
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